今回は、現役医大生にして法人向けSNS運用代行事業を起業した、株式会社メディアエイドCEOの九島遼大さんに、持っているプラチナカードやクレジットカード選びのポイント、インビテーションを受けるコツについてお聞きしました。
九島さんに聞いた「若いころからステータスカードを保有し、クレヒスを磨くメリット」や起業におすすめのクレジットカードについてもお伝えしましょう。
九島遼大
株式会社メディアエイドCEO。
2000年東京生まれ。東京慈恵会医科大学在学中。
2020年よりTikTokに本格参入、インフルエンサーとして1年間で約30万人のフォロワーを集めた経験から、法人向けにSNS運用代行事業開始。あらゆるビジネスの本質的な価値を社会に届ける橋渡しをしたいという課題意識から、2021年4月に株式会社メディアエイドを設立し、代表取締役CEOに就任。
「再現性が高いノウハウ」により、半年間でプロデュースアカウントは120アカウントを超える。TikTok業界ではトップのアカウント数。TikTokを用いたインスタ運用や他媒体運用を得意としている。
インタビュアー・編集:NET MONEY編集部・川島彩子、小林優果
ー お持ちのハイステータスカードを教えてください。
りょたさん:
個人用と法人用のアメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)のプラチナ・カードとダイナースクラブ プレミアムカード、セゾンダイヤモンド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードを持っています。昔からお世話になっている担当者の方の計らいによるものです。
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じつは、21歳のときに1回審査申込みをしたんですけど、ダイナースは通りませんでした。プロ野球選手以外、もしくは26歳以下の場合、ダイナースは通らないんです。
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ただ、この1年間で僕がテレビに出たとか、いろいろなこともあって、26歳以下なんですけど特例として著名枠と経過枠で許可をいただきました。
ー資産だけではなくて、もしかしたら著名度も評価ポイントになっているのかもしれないですね。
りょたさん:
多分そうですね。テレビに出ているかとか、会社の与信とか、多分いろいろと見られていると思います。
アメックスプラチナカードに関しては、実際に僕は、19歳か20歳のときにとりました。ダイナースとセゾンは結構審査が厳しいと思います。特にダイナースに関しては厳しいと思います。
ー ダイナースの審査基準は厳しいんですね。
りょたさん:
特例に該当しない限り、 ダイナースは厳しいです。まず年齢制限があって、特例を除いて基本的には26歳以下はダメなんです。僕の場合、著名枠だと思います。例えばテレビに出てる人とか、プロ野球選手とかが著名枠に入ります。
「プラチナは男のステータス」年間70万のコスト負担に劣らぬ価値とは
ー 年会費はどれくらい掛かりますか?
りょたさん:
僕は、年会費70万くらい払ってます。個人と法人を合わせてアメックス2枚で30万くらいで、 セゾンは25万くらい、ダイナースが14万くらいです。
ー高額な費用を負担してまでなぜステータスカードを持つのかや、持つ意義やメリットをお聞かせください。
りょたさん:
男として、かっこいいものに関して純粋に憧れがあったのも理由にあります。今は「IP(新規上場)を目指そう」という思考に変わりつつもあるんですけど、起業した当初はオーナー企業で自分が100%持っていたのですごく自由になんでもかんでもやっていました。男として、必要なもので憧れがあったものを1つずつ揃えていったんです。
例えば、車とか家とかですね。プラチナカードも男のステータスとして欠かせないものだと思ったんです。カードでもいろいろな選択肢があったんですけど、ダイナースの場合は年齢的に審査が厳しかったし、 最初からアメックスのセンチュリオン(※)を持ちたかったので、なるべく若いときからアメックスを持とうと思いました。
初めて作ったクレジットカードはVisa、あっという間にアメックスプラチナに移行
ー 初めて作った最初の1枚もステータスカードだったのでしょうか?
りょたさん:
起業当初はお金がなかったので、最初は、口座をつくるときにもらった三井住友のデビットカードをもっていました。ただ、持っていたのは起業してから3ヵ月くらいまでで、そのあとはアメックスのプラチナに移行しました。
クレジットカード選びのポイントは「カッコよさ」
ー 学生がクレジットカードを選ぶときに着目すべきポイントやアドバイスはありますか?
りょたさん:
正直な話をすると、僕は、アメックスやダイナース以外はすごく詳しいわけではないんです。ただ、うちの社員に伝えてますが、着目すべきポイントはかっこよさだと思うんです。
人の容姿に例えるならば「いかにイケメンかどうか」ということです。その中で1番コスパがいいのは、多分アメックスゴールドのビジネスカードだと思います。年会費3万6,300円ですが、アメックスゴールドのビジネスカードってチタンなんです。
普通であれば、ポイントの還元率とか、例えば「旅行が好きだからこの会社がいいんじゃない?」みたいな内容が一般的な回答なんですけど、実際のところ、いろいろなクレジットカード会社さんが補填しているので、あまり差異がないかもしれません。だから、クレジットカード選びのポイントはかっこよさでいいと思います。
ー 会計時に他人のカードに目が行く人が多いことが調査でわかってるみたいですが、実際のところどのように感じますか?
りょたさん:
僕が持っているアメックスのプラチナは銀色なので、すごいカードかどうかがわからないかもしれません。一見、ゴールドの方がすごいように見えると思います。センチュリオンを取るつもりがなくて、他人からの目を気にしないのであれば、ゴールドのスターカードがおすすめです。見た目でいうと、ゴールドが一番かっこよく見える気がします。
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学生がハイステータスカードを持つときの不安や注意点とは?
ー カードを持ち始めた当初、アメックスの年間費が払えるかどうかなどの不安はありましたか?
りょたさん:
全くなかったですね。僕の性格上、「どんどん行けるところまで行きたい」という気持ちがあって、事業に対して先に進まなければいけないという意識が働いているんです。メンタルの定規みたいなものがあって、当時、事業の方にはすごく向いていたんですけど、クレジットカードの方には向かなかったですね。
ー 若い方がハイステータスカードを持つときの注意点をお聞かせください。
りょたさん:
上司よりも部下がいいカードを持っている場合は気をつけた方がいいかもしれません。「なんで上司よりも部下がいいカード出してんねん。そこは顔を立てろ」っていう考えの人は一定数いると思います。
あとは、自分の身の丈にあっていないカードを持っている場合も気をつけた方がいいと思います。経営者あるあるですが、あまり良くは思われないです。ただ、会社員と違って経営者の場合、フラットなので上下関係を気にする必要はありません。
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インビテーションを受けるコツは保有者の話を聞き、まねること
ー学生がいつか インビテーションを受けるために今やるべきことを教えてください。
りょたさん:
まずは稼ぐことが第一ですが、それ以外にはインビテーションを受けたカード保有者から少しでも多くの情報収集をすることだと思います。そして、実践できることはすぐ取り掛かることです。
例えば、「明細書のマス目が埋まるくらいにいっぱいカードを使った方がいいよ」とか、 「結局は履歴を見られてる」と言う人もいれば、「どれくらいの額を使ったか」と言う人もいます。こういったいろいろな情報のインプットをしたうえで、やれることを1つずつやっていくしかないです。
学生が持てるカードの中で最上位のカードがあると思うんですけど、それを持っている多くの人に聞き回って、得た情報をインプットしたうえでやれることをアウトプットしていくわけです。
すでにカードを持っている人に、インビテーションを送る基準は曖昧だと思います。インビテーションの基準は明示されてないものが多いので、持っている人の実体験を聞いて、それを自分の体験に落とし込むのが大切だと思います。
ー 実際にコンシェルジュサービスを使ってみていかがですか?
りょたさん:
僕の場合は、もうコンシェルジュサービスを別に使う必要はないと思っています。でも、なにか作業をしながら口頭で要望を伝えるだけで、飛行機のチケットを取ってくれたりするのはいいなとは思います。
若いころのハイステータスカードはビジネスの武器になる
ー 若いうちからステータスカードを持ってクレヒスを積む良さとは何でしょうか?
りょたさん:
若いときから持っていると、長い時間のクレジットが貯まることで信用度が上がるので、ハイステータスカードを持ちやすくなることがまず1つです。
あとは、クレジットカードの情報って偽れないので、信用できる人間かどうかを相手から判断してもらうための武器になることだと思います。僕はもうないんですけど、例えばBtoB企業の若手経営者の場合、相手からなめられることとかがあります。ハイステータスカードは相手にしっかりと対等に話してもらうための道具にもなるんです。
- クレヒスとは、クレジットカードやローンの利用履歴のことです。クレジットカード会社や消費者金融会社、銀行といった金融業者が加盟している信用情報機関に情報が記録され、その内容は加盟企業に共有されています。
クレヒスには、クレジットカードやローンを利用している方の契約内容や申し込みに関する情報、利用状況や返済履歴などが登録され、返済の延滞や債務整理などの金融事故情報も記録されています。
起業時のおすすめはマリオット・ボンヴォイアメリカンエクスプレス プレミアムカード
ー 起業するときにおすすめのビジネスカードは、やはりアメックスのビジネス・ゴールド・カードでしょうか?
りょたさん:
おすすめは、マリオット・ボンヴォイアメリカンエクスプレス プレミアムカードです。以前にあった赤色のカードの、スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カードの後継版です。経営者や海外で人気が高くて、還元率が高いと話題になってると思います。
最近、出資を受けるスタートアップ経営者よりも、スモールビジネスで上場を目指す経営者が多いです。 将来的にセンチュリオンを持てるという意味で、オーナー企業として基盤がしっかりとした大企業を作りたいとか、男の夢を叶えたいとか、中長期的に形にしていきたいって思っている方であれば、アメックスがいいと思います。
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事業理念はSNSの力で採用課題を解決し日本の明るい未来を築くこと
ー 九島さんはSNSを用いて、日本の採用市場の課題を解決する「バズリク」を運営しています。立ち上げた背景についてのお話をお聞かせください。
りょたさん:
日本企業の採用における課題は、コストが高いこと、カルチャーフィットの難しさ、この2つです。課題解決策の1つとして、かなり大きくコミットできるのがSNSだと思っています。
ーー具体的にはSNSはどのようにして日本企業の採用の課題を解決しますか?
1つ目の課題については、SNSを活用することで、中間には何も挟まずに直接リクルートが可能なのでコストを削減できます。もう1つのカルチャーフィットの場合、単位時間当たりの情報量が多いSNSを活用することで、たくさんの情報を相手に伝えられます。
企業のビジョンや、どういう人が働いてるのか、どういうビジネスをしているのかという内容の動画を、みんなが使い慣れてる媒体で伝えることで、 「こういう企業なんだ。こういう人が働いていて、こういうところを目指してるんだ。じゃあ、僕はこのポジションで働こう」っていうイメージが入社前に湧きやすくなります。
ーーSNSを採用に活かそうと思ったきっかけはありますか?
アメリカでは「9割の企業はsnsによる採用活動に従事している」というデータも出ていますが、実際に10人中3人はSNS経由で採用しています。僕の会社の例を出すと、業務委託も含めて、今従業員数が80人くらいですが、ほぼSNSで採用してきました。
ー御社ビジョンである「すべての企業に、発信力を。」についてお話をお聞かせください。
インターフェースがパソコンからスマホに、webからSNSに時代は変わってますが、SNSが定着している企業は正直少ないですし、tiktokの導入率は10%しかありません。
webが世の中や企業に完全に浸透したのと同じように、我々はSNSをビジネスインフラにしていこうと考えています。
そもそも、ホリエモンさんをはじめたとした企業がホームページ制作をして、そのあとにwebデザイナー、webエンジニアという職業が生まれてきたと思うんです。 そこからさらに工程を簡潔にするためにWordPressなどのノーコードツールが出てきて、webエンジニアがいなくてもホームページを持てるようになりました。
これと同じことを我々はやりたいと思っています。「バズリク」を通じてSNSの運用代行や市場が拡大し、SNSを活用できるリクルーターやマーケターの紹介ビジネスが生まれ、自社で内製ができるようになったら、 内製支援ツールを提供する、という3段階を描いています。
ー日本の大手企業の多くでは浸透していませんが、SNSでの採用活動は革新的だと思っております。九島さんはどのようにお考えでしょうか?
りょたさん:
そうですね。アメリカの友人から「僕がこの会社に転職したのは、SNSを見て、考え方が素敵だったからDMで応募したんだ」という話をよく聞きます。 日本では、「リクナビを見て応募した」「マイナビを見て応募した」とかしかないですけど、そういう会話をオープンかつ当たり前にしていくべきだと思います。
ー 九島さんの会社での社員の採用基準を教えてください。
りょたさん:
事業部ごとに全然違うペルソナを設定しています。ただ、優秀な幹部層に関しては、すごくしっかりとした採用基準をもとに採用してます。ボリュームゾーンの製作者層は、幹部層よりも簡潔な採用基準を設けていて、その基準をもとに採用しています。
ー 最後に、ステータスカードへの憧れを持ちつつ、諦めてしまっている若い方にエールの言葉をお願いします。
りょたさん:
憧れを捨てずに、一発逆転を狙ってほしいと思います。今は情報が民営化して、若い人はもちろん、誰でも情報を手に入れられるような世の中になっています。そのため、若い人も世の中で活躍できる風潮になってきているし、チャンスもあると思います。
自分の強みを明確化したうえで、強みと世間が求めてることをしっかりと合致させていくことが大切です。また、SNSを使った活動を利用して、一発逆転を狙うこともできます。発信のプラス要素を上手に使って、頑張ってほしいです。
ー ありがとうございました。 ステータスカードの持ち方に、りょたさんの生き方が現れていると思いました。シンプルで、しかし難しい「カッコ良さ」を貫き通す姿は、価値観が多様化し何を指針にすべきか迷いがちな今の時代、希少です。社会的アイデンティティを確立しようとするとき、ハイステータスカードを持つことは、明確で有効な目標になりうると思いました。