
「Plus500証券の利用を検討しているけれど、実際の評判はどうなのだろうか」と気になっている方もいるでしょう。
Plus500証券は、イスラエルで創業されたグローバルフィンテックグループPlus500 Ltd.の日本法人です。世界各国に拠点を持ち、3,000万人以上のユーザーが利用しています。
2022年に日本のオンライン証券会社であったEZインベスト証券がPlus500グループの一員となり、その際に社名をPlus500JP証券に変更して日本市場へ本格参入しました。
海外FX業者と混同されることもありますが、Plus500証券は日本の金融庁に登録されている正規の国内金融商品取引業者です。
本記事では、Plus500証券を実際に利用して感じたメリット・デメリットや、どのような人に向いているかを中立的な視点から詳しく解説します。
Plus500証券の基本情報

■Plus500証券の基本情報
運営会社 | Plus500JP証券株式会社 |
---|---|
設立年 | 平成17年(2005年) |
本社所在地 | 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター33階 |
資本金 | 9,500万円 |
ユーザー数 | 約3,000万人(※1) |
ライセンス | 第一種金商品取引業者(登録番号:関東財務局長(金商)第156号) |
取扱商品 | FX・CFD・ノックアウトオプション |
手数料体系 | 取引手数料:無料(※2)入金手数料:無料(※3)出金手数料:無料 |
最低入金額 | 必要証拠金以上(※4) |
自己資本規制比率 | 480.1% |
※1:全世界累計
※2:別途ノンスリップ注文手数料などが発生する場合あり
※3:クイック入金の場合
※4:必要証拠金:FXやCFD取引をするために最低限必要な証拠金のこと(引用:公式サイト)
海外FX業者の中には日本の金融庁に登録されていない無登録業者もあり、利用者との間でトラブルが発生するケースは少なくありません。無登録業者の場合、どのように投資者保護の態勢が取られているか不明瞭で、万が一の際に十分なサポートを受けられない可能性があります。
一方、Plus500証券は日本の金融庁に登録されている金融商品取引業者(登録番号:関東財務局長(金商)第156号)です。日本の法律に基づき、レバレッジの制限や顧客資産の分別管理などが厳格に実施されているため、安心して利用できる環境が整っています。
また、金融商品取引法では、証券会社に対して、自己資本規制比率を120%以上に維持することが義務付けられています。自己資本規制比率とは、財務の健全性を測る指標です。
Plus500証券の自己資本規制比率は2025年5月15日時点で480.1%となっており、法律で定められた基準値を大きく上回っています。
Plus500証券のメリット
Plus500証券には以下のようなメリットがあります。
シンプルな取引ツールとUIが魅力
Plus500証券の取引ツールは、スマートフォンアプリとPC版ツールの2種類が用意されています。FX・CFD・ノックアウトオプションといった異なる商品も、全て1つのアプリ・ツールから取引可能です。
直感的に操作できる点は、初心者の方にとって大きな魅力と言えるでしょう。利益確定(決済指値注文)や損切り設定(決済逆指値注文)をワンタップで設定でき、想定される損益金額も発注前に確認できので、初心者も安心してお取引ができます。
さらに、10種類以上の取引チャートや100種類以上のインジケーターも用意されているため、取引経験が豊富な中~上級者の方も満足できるでしょう。
親会社が上場企業のため信頼性が高い
Plus500証券の母体であるPlus500 Ltd.は、2008年に創業し、現在はロンドン証券取引所に上場しているグローバル企業です。イギリスを代表する株価指数「FTSE250」や、欧州の有力企業で構成される「STOXX Europe 600(ストックス欧州600指数)」にも採用されています。
現在の時価総額は約4,820億円にのぼり、堅固な財務基盤を有する企業として、安心してお取引いただけます。
Plus500証券の母体であるPlus500 Ltd.は、2008年に創業し、現在はロンドン証券取引所に上場しているグローバル企業です。イギリスを代表する株価指数「FTSE250」や、欧州の有力企業で構成される「STOXX Europe 600(ストックス欧州600指数)」にも採用されています。
時価総額は約4,820億円にのぼり、堅固な財務基盤を有しています。上場企業としての厳格なガバナンスのもと、グループ全体で高い透明性と信頼性を維持しており、Plus500証券においても安心してお取引いただける環境が整っています。
Plus500証券のデメリット
Plus500証券には、以下のようなデメリットもあります。
スキャルピングが使えない
Plus500証券では、短期間に何度も売買を繰り返す「スキャルピング」の使用が禁止されています。
公式サイトでは、以下のように明記されています。
弊社取引説明書、ならびに取引約款で禁止されている取引方法(スキャルピング取引、自動売買取引など)やインサイダー取引や相場操縦など市場濫用の定義に該当する取引は、弊社では禁止しています。 このような取引を弊社にて確認した場合、弊社は、お客様のすべての取引を無効にし、またはお客様の口座を閉鎖する可能性もございます。 出典:Plus500証券 |
---|
スキャルピングを主な取引スタイルとしている方や、システムトレード(あらかじめ設定した売買ルールに従って自動で取引を行う方法)を行いたい方には不向きと言えます。
出金方法に制約がある
Plus500証券で出金する際は、以下の2点について注意が必要です。
- 出金時の最低金額
- 出金にかかる時間
口座の残高を全額出金する場合には制限がありません。しかし、一部を出金する際には1万円以上からとなり、1万円未満の金額を引き出す場合は全額出金のみ可能です。
また、出金依頼ができるのは1営業日につき1回限りと定められており、出金依頼があった日から5営業日以内にお客様名義の金融機関口座へ送金されます。
出金は通常、翌営業日から翌々営業日で完了することが多く、国内の他のFX会社と同等のスピード感です。ただし、手続き状況やタイミングによっては、最大で5営業日程度かかる場合もありますので、余裕を持った手続きを行いましょう。
実際に使ってみた!Plus500証券の良かった点・悪かった点
ここでは、筆者がPlus500証券を実際に利用して感じた、良かった点と悪かった点を紹介します。
Plus500証券の良かった点
実際に使ってみて感じたPlus500証券のメリットは以下の3つです。
- 取扱銘柄が多い
- スマホアプリがシンプルで使いやすい
- チャットサポートの対応が丁寧
- 1つの取引画面でCFDとFXの銘柄を切替なし、ログアウトなしで取引が可能
Plus500証券では、FX・CFD・ノックアウトオプションなど1,800銘柄以上に投資ができます。他社では取扱いが少ない欧州株などにも投資可能なので、投資したい銘柄がなくて困ることは考えにくいでしょう。

スマホアプリは、損益状況や現在の価格、チャートが一画面で把握可能で、専門用語を極力排除した画面構成になっている点が大きな特徴です。例えば、指値注文は「この価格で買う」、決済指値は「利益設定」、逆指値注文は「損切り設定」といったわかりやすい表現に置き換えられています。
アラート機能も便利で、メール・SMS・プッシュ通知でリアルタイムに通知を受け取れ、価格、価格の変動率、センチメント(※)の3つの要素で自由に設定できます。
また、他の国内業者ではCFDとFXを取引する際に、画面の切り替えや別の取引システムへのログインが必要になります。しかし、Plus500の取引システムでは、そのような手間は一切不要で、FXを含むすべてのCFD銘柄を1つの画面上でシームレスに取引することが可能です。
為替はもちろん、ダウ平均や日経平均、欧米の主要株式といった幅広い銘柄を1つの画面で取引できる点は、Plus500ならではの大きな魅力と言えるでしょう。
「トレンドの発生時にエントリーする」「重要指標の発表や要人発言による急変に備える」など、さまざまな使い方ができる点は便利に感じました。
また、チャットサポートやLINEは、有人対応なので数秒で質問が返ってきます。対応時間は平日の9:00~19:00(電話)・時間外(チャット、メール)で対応ですが、時間外の質問に対してもメールで返信してくれるなど、丁寧な対応が印象的でした。
Plus500証券の悪かった点
Plus500証券を利用して、以下の点は少し残念に感じました。
- 投資判断に役立つ情報が少ない
- 時間帯によってはスプレッドが広くなる
マーケット情報やアナリストレポート、オンラインセミナーといった、投資判断の参考になるコンテンツはほとんど提供されていません。そのため、情報収集は外部のニュースサイトや専門サイトを活用する必要があります。
また、Plus500証券のスプレッドは変動制であるため、早朝など時間帯によってはスプレッドが広がることもありました。ただし、他社と比較してスプレッドの広がる範囲は狭い傾向にあります。
また、下記の表からも分かるとおり「午前9時~午前3時」といった時間帯の標準的なスプレッドは、他社よりも狭くなる場合もあります。
■スプレッド比較
Plus500証券 | GMOクリック証券 | 外為どっとコム | |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.3銭 | 0.2銭 | 0.2銭 |
豪ドル/米ドル | 0.3pips | 0.4pips | 0.4pips |
ユーロ/円 | 0.3銭~0.4銭 | 0.4銭 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 0.5銭~0.7銭 | 0.9銭 | 0.9銭 |
Plus500証券はどんな人におすすめ?
Plus500証券は特に以下のような人におすすめです。
Plus500証券は、直感的に操作できるシンプルな取引ツールと日本語によるサポート体制が整っているため、初めてCFD取引に挑戦する方でも無理なく始められます。欧州株・米国株・FX・株価指数・商品など、多様な銘柄に少額から投資できる点も大きな魅力です。
また、システムトレードやスキャルピングには対応していませんが、自身の判断でデイトレードやスイングトレードを行いたい方にとっては、快適で使いやすい環境が整っています。
さらに、親会社であるPlus500 Ltd.はロンドン証券取引所に上場し、FTSE250構成銘柄にも採用されているグローバル企業です。堅固な財務基盤のもと、安心して取引できる体制が整っています。
Plus500証券の親会社は海外企業ですが、日本の金融庁の登録を受けた国内業者として運営されています。国内の規制に基づいた投資家保護の体制が整っているため、安心して取引できるでしょう。
Plus500証券でのFXの始め方
Plus500証券でFXを始める際の手順は以下のとおりです。
ステップ1:公式サイトから口座開設する
まずはPlus500証券の公式サイトにアクセスし、「ライブ口座」を選択してアカウントを登録します。

アカウント登録後に、ページ上部の青いバナー(ライブ口座開設)または左上のメニューバー内の「ライブ口座開設」のボタンをクリックすると口座開設画面に進みます。

氏名・住所・電話番号など必要事項を入力後、マイナンバーカードや顔写真付き本人確認書類、マイナンバー確認書類などをオンラインで提出します。審査が完了すれば口座開設完了です。
ステップ2:指定の方法で入金する
口座が開設されたら、取引に必要な資金を入金します。Plus500証券提携の金融機関からのクイック入金、または銀行振込での入金が可能です。
ステップ3:通貨ペアを選んで売買する
入金が口座に反映されたら、取引プラットフォームにログインし、取引したい通貨ペアを選んで売買を開始します。
番外編:デモトレードで練習するのもおすすめ
Plus500証券では、無料で利用できるデモ口座が用意されています。仮想資金500万円を使って、本番と同様の取引環境で操作方法や取引の流れを試すことが可能です。
\最短5分で無料口座申込完了!/
Plus500証券に関するまとめ
Plus500証券を実際に使ってみた感想としては、良い点もあれば、改善が必要に感じる部分もありました。
しかし、全体的に見ればシンプルな取引環境は魅力的で、FXやCFD取引の初心者にとっては使いやすいサービスといえるでしょう。
これからFXやCFD取引を始めてみたいと考えている方は、Plus500証券の口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。まずは無料のデモ取引から試してみて、ご自身に合うかどうかを確認してみるのもおすすめです。
\基本手数料無料!/