公共料金をコンビニでクレジットカード払いできる?支払い方法や注意点を解説
(画像:NET MONEY編集部)

公共料金をコンビニで支払うとき、クレジットカードで払えたら便利だと思ったことがある方もいるのではないでしょうか。コンビニでの公共料金の支払いは、原則クレジットカードを利用できません。現金で支払うのが一般的です。

ただし、一部のコンビニでは特定のクレジットカードでの支払いを受け付けています。この記事では、公共料金をコンビニでクレジットカード払いする方法を解説します。公共料金の支払い方法を知りたい方は、最後まで読んでみてください。

公共料金はコンビニでクレジットカード払いできる?

公共料金は、コンビニでのクレジットカード払いが原則できません。現金で支払うのが基本です。ただし、コンビニによっては特定のカードを使えばクレジットカードで支払えるケースがあります。ここでは、公共料金をコンビニでクレジットカード払いする方法を説明します。

ファミリーマートの場合

ファミリーマートの場合、ファミマTカードを使うと公共料金をコンビニで支払えます。ファミマTカードとは、ファミリーマートが発行する自社のクレジットカードです。

■ファミマTカードの基本情報

ファミマTカード
発行ブランド JCB
入会費・年会費 無料
入会条件 18歳以上で連絡が可能な方
(高校生は、卒業年度の1月よりWEBでのみ申し込み可)
追加可能なカード ETCカード

ファミマTカードは、コンビニで公共料金を支払える数少ないクレジットカードです。「公共料金をコンビニでクレジットカード払いしたい」という方は、利用を検討するとよいでしょう。

セブン-イレブンの場合

セブン-イレブンの場合、公共料金の支払いは現金または電子マネーnanacoで受け付けています。そのため、クレジットカードで直接公共料金を支払うことはできません。

ただし、クレジットカードでnanacoにチャージしてnanacoで支払うことは可能です。nanacoを介したクレジットカード払いになりますが、セブン-イレブンでクレジットカードを使って支払いたい方は、nanacoにチャージしてから使うとよいでしょう。

nanacoクレジットチャージ機能に新規登録できるクレジットカードは、セブンカード・プラスです。

■セブンカード・プラスの基本情報

セブンカード・プラス
発行ブランド JCB
入会費・年会費 無料
入会条件 【本会員】
原則として18歳以上で、本人または配偶者に継続して安定した収入がある方/18歳以上で学生の方(高校生除く)

【家族会員】
本会員と生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上)
追加可能なカード 家族カード/ETCカード/QUICPay(nanaco一体型にはQUICPay機能なし)

セブンカード・プラスを作ってnanacoクレジットチャージ機能を事前に登録しておくと、必要なときにクレジットカードでnanacoにチャージできます。

ミニストップの場合

ミニストップの場合、公共料金の支払いは現金または電子マネーWAONで受け付けています。クレジットカードで直接公共料金を支払うことはできません。

セブン-イレブンと同様に、クレジットカードで電子マネーにチャージして電子マネーで支払うことは可能です。ミニストップの場合はイオンカードやJMBカードなどからWAONにチャージして、WAONで支払います。

■イオンカード(WAON一体型)とイオンJMBカード(JMB WAON一体型)の基本情報

入会条件
カード名 イオンカード(WAON一体型) イオンJMBカード
 
発行ブランド JCB / VISA / Mastercard JCB / VISA / Mastercard
入会費・年会費 無料 無料
入会条件 18歳以上 18歳以上
追加可能なカード 家族カード/Apple Pay/イオンiD/ETCカード 家族カード/Apple Pay/イオンiD/ETCカード

イオンカードやJMBカードには、「WAON一体型」と55歳以上を対象にした「WAON一体型/G.Gマーク付」があります。

ローソンの場合

ローソンでは、公共料金のコンビニ支払いでクレジットカードを使えません。ローソンで公共料金を支払う場合は、現金のみです。電子マネーにも対応していないため、「クレジットカードから電子マネーにチャージして公共料金を支払う」ということもできません。

コンビニでクレジットカード払いをする方法

公共料金をコンビニで支払う場合、クレジットカード払いを受け付けているコンビニは限定されています。

ただし、多くのコンビニでは、通常の買い物はクレジットカード払いが可能です。ここではコンビニごとに、通常の買い物でクレジットカード払いする方法を解説します。

ファミリーマートの場合

ファミリーマートでクレジットカード払いをする場合は、店頭で「クレジットカードで支払いたい」と伝えましょう。ファミリーマートでクレジットカード払いをする場合の基本情報は、以下のとおりです。

■ファミリーマートでのクレジットカード払い

利用できるカード VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club International
Discover
支払い回数 1回
サインや暗証番号の入力 10,000円以上の支払いは、暗証番号の入力が必要
4,000円以上の支払いでレシートにサインが必要(一部カード)

公共料金や切手、はがきなどは基本的にクレジットカード払いができませんが、ファミマTカードでは支払いが可能です。

セブン-イレブンの場合

セブン-イレブンでは、レジの横に決済用のパネルが設置されているところがほとんどです。パネルでクレジットカードを選択し、指示に従ってカードを挿入します
セブン-イレブンでクレジットカード支払いをする場合の基本情報は、以下のとおりです。

■セブン-イレブンでのクレジットカード払い

利用できるカード VISA
Mastercard
American Express
JCB
Diners Club International
SAISON CARD
Discover
Union Pay
支払い回数 1回
サインや暗証番号の入力 10,000円以上の支払いは、暗証番号の入力が必要

セブン-イレブンでは、公共料金や切手、はがきなどをクレジットカードで支払うことは原則できません。

ローソンの場合

ローソンでクレジットカード払いをする場合は、店頭で「クレジットカードで支払いたい」と伝えて、指示に従いましょう。ローソンでクレジットカード支払いをする場合の基本情報は、以下のとおりです。

■ローソンでのクレジットカード払い

利用できるカード VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club International
TS CUBIC CARD
セディナカード
SAISON CARD
JACCSカード
Union Pay
Discover
支払い回数 1回
サインや暗証番号の入力 10,000円以上の支払いは、暗証番号の入力が必要

ローソンはファミリーマートやセブン-イレブンのように自社のクレジットカードがないものの、三菱UFJカードやJACCSカードなど他のコンビニでは利用できないカードを使えます

ミニストップの場合

ミニストップでクレジットカード払いをする場合は、店頭で「クレジットカードで支払いたい」と伝えて、指示に従いましょう。ミニストップでクレジットカード支払いをする場合の基本情報は、以下のとおりです。

■ミニストップでのクレジットカード払い

利用できるカード イオンカード
VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club International
OMCカード
Discover
Union Pay
支払い回数 1回
サインや暗証番号の入力 10,000円以上の支払いは、暗証番号の入力が必要

ミニストップでは、公共料金や切手、はがきなどをクレジットカードで支払うことは原則できません。

原則コンビニでクレジットカード払いができないもの

コンビニで扱う多くの商品は、クレジットカード払いができます。しかし、以下の商品は原則として、クレジットカード払いができません。

■クレジットカード払いができないもの

金券類 切手/印紙/はがき
ギフトカード
テレフォンカード
プリペイドカード
ごみ処理券
電子マネーチャージ
収納代行 公共料金類
コンビニ受け取りサービス
インターネット代金収納
各種サービス ゆうパック
コピーサービス
FAXサービス
カード発行手数料(nanacoカードなど)
チケット類 レジャーチケット類
ビール券

これらはあくまで一般的な例ですので、コンビニによっては、特定のクレジットカードを使えば支払いできるケースもあります。利用するコンビニでクレジットカード払いができるか知りたい方は、コンビニのWEBサイトや店頭で確認してみましょう。

公共料金を支払う4つの方法

公共料金を支払う場合、以下の4つの方法があります。使いやすさに合わせて支払い方法を選びましょう。

口座振替での支払う

口座振替払いは、指定した口座から毎月決まった日に引き落とされる方法です。事前に口座を登録しておけば、毎月コンビニに行って支払うといった作業が必要ありません。

振込用紙で支払う

振込用紙で支払う場合は、ガス会社や電気会社から送られてきた振込用紙をコンビニに持参します。振込用紙によっては郵便局でも支払いが可能です。

スマートフォンアプリで支払う

会社によっては、スマートフォンアプリで支払いができる場合があります。スマートフォンアプリで支払う方法は大きく2種類あります。

スマートフォンアプリで支払う方法

  • 支払い先の会社で用意されたスマートフォンアプリで支払う
  • スマートフォンの決済専用アプリ(d払いやファミペイ、au PAYなど)

ガス会社や水道局によっては、自社でスマートフォンアプリを持っているところがあります。例えば東京都水道局には専用のスマートフォンアプリがあり、スマートフォンにアプリをダウンロードすると決済が可能です。

スマートフォンの決済専用アプリでの支払いを受け付けている場合、指定された決済アプリをダウンロードすれば支払いができます。場所や時間にとらわれず、どこでも決済できるのがスマートフォンアプリのメリットです。

クレジットカードで支払う

多くの公共料金は、クレジットカードでの支払いが可能です。クレジットカードは毎月自動で決済されるため、支払いを忘れる心配がありません。またクレジットカードで払えばポイントが貯まるため、貯まったポイントを他の支払いに利用できるというメリットもあります。

公共料金をコンビニでクレジットカード払いするときの注意点

公共料金をコンビニでクレジットカード払いにする場合、以下の点に注意しましょう。

ポイントが付かないことがある

コンビニによっては、公共料金の支払いでポイントが付かない場合があります。

例えばセブン-イレブンでは、セブンカード・プラスでnanacoにチャージしてnanacoで公共料金を支払うことができます。しかし、公共料金をnanacoで支払ったとしても、ポイントが付きません

ポイントを貯める目的でクレジットカードを利用している方がいるかもしれませんが、公共料金の支払いでポイントが付くかどうか事前に確認しておきましょう。

収納代行業者によっては支払えない場合がある

公共料金にはさまざまな種類があり、収納代行業者によってはクレジットカードで支払えない場合があります。まずは振込用紙にコンビニ名が書かれていることを確認しましょう。

例えばミニストップでは、クレジットカードからWAONにチャージしてWAONで公共料金を支払うという選択肢があります。しかし、すべての支払いがWAONに対応しているとは限りません。WAONで支払いができるかどうかは、振込用紙に記載されているバーコード番号「91」に続く6桁の番号で判断します。

ポイントの還元率が低めの傾向がある

コンビニで公共料金を支払うときに使えるクレジットカードは、ポイント還元率が低い傾向があります。

クレジットカードのポイント還元率はカードによって異なりますが、一般的には0.5%、高還元率と呼ばれるカードは1.0%~1.5%であることが多いです。例えばファミリーマートで公共料金を支払えるファミマTカードは、ポイント還元率が0.5%です。還元率を重視する場合、0.5%の還元率では物足りないと感じる方もいるかもしれません。

コンビニまで行かなければならない

コンビニで公共料金を支払う場合は、当然コンビニまで行かなければなりません。口座振替払いやクレジットカード払いであれば、毎月決まった日に自動的に決済されますが、コンビニで支払う場合は忘れずに支払いに行く必要があります。

家の近くや通勤、通学路にコンビニがない方にとっては不便に感じることもあるでしょう。

支払いを忘れるとサービスを使えなくなる可能性がある

コンビニで公共料金を支払う場合、支払いを忘れるとサービスを使えなくなる可能性があります。多くのインフラ会社では公共料金の支払い期日を設けており、期日までに支払われなければ「遅延分の利息を支払う」「ガスや電気を止める」などの措置が取られます。

コンビニでクレジットカード払いをする場合は、期日までの支払いを忘れないように注意しなければなりません。

コンビニで公共料金を支払う場合、将来的に決済サービスを限定される可能性があります
例えばセブン-イレブンでは当初、nanacoでふるさと納税や募金、貸付金の返済などが支払うことができました。しかし2019年にサービスが一部変更され、これらの支払いにnanacoが使えなくなりました。

セキュリティ対策や経営の判断によって、今後もクレジットカードを介した電子マネーによる支払いが制限される可能性はゼロではありません。

公共料金のクレジットカード払いをおすすめする理由

公共料金の支払いにはさまざまな手段がありますが、クレジットカードの支払いがおすすめです。ここでは、クレジットカード払いをおすすめする理由を3つ紹介します。

ポイントが自動的に貯まる

クレジットカードのメリットのひとつは、買い物でポイントが貯まるという点です。毎月のすべての公共料金を合わせると数万円になる方もいるでしょう。数万円分がポイントに換算されれば、一定のポイント付与を期待できます。

貯まったポイントは他の買い物に利用したり、他のポイントに交換したりするとよいでしょう

支出の管理が楽

公共料金の支払いをクレジットカードにすると、支出を管理しやすくなります。

振込用紙の場合、ガス会社や電気会社からそれぞれ送られてきた振込用紙を管理しなければなりません。毎月の支出を把握するために金額を家計簿に付ける、用紙をなくさないようにするなど、管理の手間がかかりやすくなります。

クレジットカード払いに設定すれば、クレジットカードの明細で他の買い物と同時に支出の確認が可能です。

1度設定すれば自動で決済される

クレジットカード払いは、1度支払い方法を設定すれば自動で決済されます。そのため、支払いのためにコンビニまで足を運ぶ必要がありません。

コンビニで支払う場合は支払い期日を忘れるとサービスを利用できなくなる可能性がありますが、クレジットカード払いにしておけば支払いを忘れるリスクがなくなります

よくあるQ&A

公共料金の支払いに関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

公共料金はコンビニでクレジットカード払いできますか?
公共料金は、原則コンビニでクレジットカード払いできません。しかし、一部のコンビニでは特定のクレジットカードで支払いができたり、クレジットカードから電子マネーにチャージして公共料金を支払ったりすることができます。
公共料金はクレジットカードで支払えますか?
公共料金はクレジットカードで支払えます。クレジットカード払いにすると毎月自動的に決済されるため、支払いを忘れる心配がありません
公共料金をクレジットカード払いに変更するときの手続きは?
支払い先の会社のWebサイトを確認して、クレジットカード払いの変更手続きを確認しましょう。多くの会社では、マイページから変更が可能です。
公共料金の支払い方法には何がありますか?
公共料金の支払い方法には、以下のような手段があります。会社や自治体によって対応している支払い方法が異なるため、Webサイトなどで確認してみてください。

支払い方法

  • 口座振替で支払う
  • 振込用紙で支払う
  • スマートフォンアプリで支払う
  • クレジットカードで支払う
公共料金をコンビニで支払う方法は?
公共料金をコンビニで支払う場合は、原則現金払いとなります。一部のコンビニでは、特定のクレジットカードや電子マネーによる支払いを受け付けています。

公共料金をコンビニで支払う場合、原則クレジットカードは使えません。ただし、一部のコンビニでは特定のクレジットカードを使えたり、クレジットカードから電子マネーにチャージして支払えたりします。

公共料金は口座振替やコンビニの振込用紙払いなどさまざまな支払い方法がありますが、クレジットカード払いにするとクレジットカードのポイントも貯められます。お得に公共料金を支払いたい場合は、クレジットカード払いへの変更がおすすめです。