イオングループが提供している電子マネーWAON。現在は、コンビニやスーパーなどさまざまな場所で使えます。決済時の「ワオン」という音声に聞きなじみがある人も多いのではないでしょうか。そんなWAONですが、多くのキャッシュレス決済が普及していることもあり、特徴を正しく把握していない人も多いようです。

この記事では、電子マネーWAONの特徴や使い方、おすすめのポイントを紹介します。イオン系列での買い物が多い人はぜひ参考にしてください。

電子マネーWAONとは

(画像=PIXTA)

WAONとは、大手スーパーを運営するイオンが提供している電子マネーです。WAON加盟店ならどこでも利用できるので、場所を問わない使い勝手の良い電子マネーと言えます。WAONを使うことで現金で支払う手間もなくなり同時にポイントも貯まるため、イオンで買い物をする機会が多い人におすすめの電子マネーです。

WAONの使い方

基本的には、レジに設置された機械にかざすだけで決済が完了します。ただWAONをネットショップで使用する際の決済方法については、なじみがない人も多いかもしれません。ここでは、WAONの基本的な使い方について詳しく紹介します。

まずはWAONにチャージしよう

WAONは、プリペイド型の電子マネーなので、まずはWAONにチャージ(入金)することが必要です。現金の場合は、イオン銀行のATMやイオンの店内に設置されている専用端末からチャージできます。イオンやコンビニでは、レジでチャージもできるため、入金し忘れていても心配はありません。

またWAONは、クレジットカードでの入金も可能です。クレジットカードでの入金は、オートチャージにも対応しており、支払後にWAONの設定残高が設定金額を下回っていれば自動的にチャージされます。一度設定すればわざわざチャージする手間もなくなるため、毎日の買い物もスムーズになるでしょう。

精算はタッチもしくはかざすだけ

<店舗での精算>
WAONの使い方は、とてもシンプル。支払いのタイミングで「WAONでお願いします」と伝え、レジに設置されているWAONを読み取る機械にカードをかざします。その後レジの機械から「ワオン」という音声が聞こえれば支払い完了です。もしチャージ金額が不足していた場合は、店員が教えてくれます。その場でチャージできるため、常にWAONの残高を気にする必要はありません。

<ネットショップでの精算>
イオングループのネットショップであればWAONでの精算が可能です。ただネット決済の場合は、WAONカードを読み取るためのカードリーダーを用意する必要があります。カードリーダーは、Amazonや家電通販店などで手に入るので、イオンのネットショップを利用する機会が多い人は購入しておくと便利です。

WAONを利用するメリット

WAONは、大手企業のイオンが提供しているサービスなので、ユーザーにとってうれしいキャンペーンが多数実施されています。また他の電子マネーとは違った魅力もあるのが特徴です。ここでは、WAONを利用するメリットを紹介します。

支払いの手間が一気に削減

毎回の支払いがスムーズになることは、大きなメリットの一つです。現金で支払うとなると金額に合わせて小銭を出し分けたり、お釣りの受け渡しがあったりと地味に手間がかかります。WAONを含め電子マネーであれば、カードをかざすだけで精算が完了するので毎回の手間が削減されるでしょう。

また普段の支払いをWAONに集約しておけば現金を使う機会も格段に減ります。現金を引き出すためにATMを探す時間や引き出しするたびにかかっていた手数料も削減されるため、経済的だけでなく時間的にも非常にお得です。生活の中のちょっとした手間を減らしたい人にこそWAONはおすすめです。

イオン系列でのショッピングでお得になる

WAONは、支払額200円(税込)ごとに1ポイントが還元されます。ポイントは、1ポイント=1円の電子マネーとして利用できるため、毎月の生活費削減につながるでしょう。

さらにイオン系列で買い物をする人に向けてお得なキャンペーンも実施しています。ここでは、キャンペーンの一例を紹介します。

・いつでもお得
イオングループの対象店舗なら、WAON POINTがいつでも基本の2倍です。

・お客様感謝デー
毎月20日、30日は、WAONで支払うことで会計が5%オフとなります。地域によっては、実施内容や期日が異なる可能性もあるため、普段利用する店舗で確認してみましょう。

・毎月10日はありが10デー
毎月10日は、普段の5倍のポイントをもらえます。還元率に換算すると2.5%で他のキャッシュレス決済と比べても非常に優秀です。大きな買い物やまとめ買いするタイミングがあればこの日に合わせるようにしましょう。

全国で使える場所が83万カ所以上(2021年5月時点)

スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど全国で83万カ所以上(2021年5月時点)という非常に多くの場所で利用可能です。電子マネーは、使える場所が限られているとそれだけ利便性も下がります。そのため全国さまざまな場所で活躍するWAONは、電子マネーとして非常に優れたサービスと言えるでしょう。以下、WAONを利用できるお店の一例です。

コンビニ ・ファミリーマート
・ローソン
・ミニストップ
・ナチュラルローソン
・ポプラ など
スーパー ・イオン
・ダイエー
・グルメシティ
・マックスバリュー
・KOYHO
・まいばすけっと など
ドラッグストア ・ウェルシア
・ハックドラッグ
・ツルハドラッグ
・ココカラファイン
・杏林堂
・クリエイトエス・ディー など
飲食店 ・マクドナルド
・吉野家
・餃子の王将
・キッチンオリジン
・CoCo壱番屋
・ドミノ・ピザ など

WAONの支払いに対応している場所では、店舗の入り口やレジ付近にWAONのマークが付いていることが多いので普段買い物する場所でも一度確認してみましょう。

WAONポイントが貯められる

WAONで貯まるポイントは、1ポイント=1円で使えるため、還元率が高い日に効率良く買い物をすることで生活費の負担を下げることが期待できます。

WAONは、買い物だけでなく公共料金の支払いにも対応しています。公共料金の支払いは、ポイント付与の対象外ですが、クレジットカードや口座からWAONカードにチャージする際にポイントをもらえるため、公共料金もWAONから支払うとお得です。

公共料金に限らず、日常の支払いをなるべくWAONにまとめることでより多くポイントが貯まります。WAONを使う際は「身の回りの支払いをWAONに置き替えられないか」という視点で決済方法を見直せば、結果的に生活費の削減につながるでしょう。

WAONポイントのおすすめの貯め方

普段の支払いをWAONに変えるだけでもポイントは貯まりますが、より多くのポイントを貯める方法もあります。中には、獲得ポイントが常に2倍になる方法もあるので、効率的にポイントを貯めたい人は絶対に押さえておきましょう。ここでは、賢くポイントを貯める5つの方法を紹介します。

会員登録で常にポイントが2倍

WAONカードを持っている人は、カードに個人情報を登録することでイオングループ対象店舗での買い物で得られるポイントが2倍になります。ここでの会員登録とは、氏名や住所といったWAONカードの所有者情報登録のことで、カードそのものを作ることではありません。カードを持っているだけでは、ポイントが2倍にならないのでWAONカードの発行後、すぐに登録しておくことをおすすめします。

※キャッシュカード、クレジットカード一体型のようにカード発行時に個人情報の登録が必要なものに関しては、その時点で会員登録も完了しています。

注意点として、ポイント倍率が上がるキャンペーンとの併用は基本的にできません。例えばポイントが5倍になる「毎月10日はありが10デー」では、会員登録と合わせて10倍になるのではなく倍率の高い5倍のみが適用されます。

ウォーキングやランニングで貯める

WAONをウォーキングアプリと連動させることで歩数に応じたポイントが貯まります。1日8,000歩達成すると1ポイントが付与されます。決して大量のポイントを稼げるわけではありませんが、出社や送り迎えなどで毎日歩いている人ならそれだけでポイントが貯まるのでお得です。

<対象のアプリ>
・Renobody
・CARADA

リサイクルで貯める

イオンの加盟店舗では、ペットボトルや古紙を回収しています。その際にWAONカードを持っていけば回収した数に応じたWAONポイントをもらえます。

<もらえるポイント>
・ペットボトル5本につき1WAONポイント
・古紙1キログラムにつき1WAONポイント ・紙パック10枚につき1WAONポイント

リサイクル回収を実施していない店舗もあるため、お近くの店舗が対応しているか確認してみましょう。

対象店舗はこちら

納税で貯める

ミニストップでは、一部の自動車税および軽自動車税をWAONで支払うことが可能です。納税における支払いは、先述のとおりポイント付与の対象になりません。しかしクレジットカードや口座からチャージする際は、ポイントが貯まります。自動車税の支払いは、数万円になるケースも多いため、WAON経由で支払うことで間接的にポイントが貯まり、日々の生活費の足しにできます。 

イオンカードセレクトでポイント二重取り

クレジットカードとWAON一体型のイオンカードセレクトであれば、支払時に得られるポイントに加えチャージ時にもポイントが貯まるため、ポイントを二重取りできます。さらに会員登録分のポイント倍率アップも考慮すれば、より多くのポイントがもらえます。イオン加盟店で買い物する機会が多い人にとっては、イオンカードセレクトを使用することで付与されるポイント数が大きく変わります。

カード自体の年会費は無料のため、基本的にデメリットもありません。イオンカードセレクトは、ネットから簡単に申し込めるので、イオン加盟店を使う機会が多い人は、ぜひ検討してみましょう。

まとめ

WAONは、イオン系列のスーパーや大手の飲食店などさまざまな場所で使えるため、効率良くポイントを貯められる電子マネーです。イオンでは、決まった日に獲得ポイントが倍になるキャンペーンも実施しているので、近隣にイオン系列の店舗がある人ならポイントがどんどん貯まるでしょう。

効率良くポイントを貯めたい人は、チャージでもポイントが付与されるイオンカードセレクトもおすすめです。イオン系列の店舗で買い物をする機会が多い人は、できるだけ早くWAONを使い始めましょう。