この記事では、au PAY プリペイドカードの使い方やチャージ方法、メリットデメリットについて初心者向けにわかりやすく解説します。
還元率やポイントがダブルでたまる方法、プリペイドカードとクレジットカードとの違いについても紹介しましょう。
「QUICPay+」の利用など、auペイメント株式会社の担当者に直接聞いた、au PAY プリペイドカードならではの魅力もご紹介します。
au PAY プリペイドカードとは?
au PAY プリペイドカードは、auユーザーでなくても利用できるプリペイドカードです。 ※auユーザー以外の方は、au PAY アプリ上での本人確認が完了したau IDまたはauじぶん銀行口座と紐づけたau IDが必用です。
主な特徴は以下のとおりです。
- 残高をチャージして使うカードだから使いすぎる心配がない
- Pontaポイントがたまってお得に使える
- 世界約4,330万のMastercard®加盟店で利用できる(参考:Nilson Report 2016年9月号)
au PAY プリペイドカードは審査なしで誰でも利用できます。申し込む前にカードの特徴をおさえておきましょう。
2014年5月、au PAY プリペイドカードの前身となる「au WALLET」のサービスが開始となりました。 コード決済はおろか、ブランドプリペイドカード自体がまだ世の中に普及していなかった時代に、KDDIの掲げる「スマートパスポート構想」の一端を担うサービスとして誕生したのです。
この構想には「オープンで、制約のない世界へのパスポート」という意味が込められており、現在の制約のないキャッシュレス決済へと繋がっています。
auペイメント株式会社担当者
プリペイドカードとクレジットカードの違い
プリペイドカードとクレジットカードの違いは、以下のとおりです。
◼プリペイドカードとクレジットカードの違い
カード名 | プリペイドカード | クレジットカード |
---|---|---|
支払方式 | 前払い(残高チャージで支払い) | 後払い(支払日に銀行口座から引き落とし) |
入会時の審査 | なし | あり |
プリペイドカードとクレジット カードが異なる点は、支払いのタイミングと審査の有無です。
プリペイドカードは前払いでクレジットカードは後払い
クレジットカードが後払いであるのに対し プリペイドカードは前払いです。残高をチャージして支払うため、決済と同時に残高から代金分の金額が引かれます。残高がない場合はチャージしないと支払いができません。
一方、クレジットカードは後払いです。今すぐ手元に現金がなくても、欲しいものを買えます。プリペイドカードより利用限度額が高いので、家具購入など大きな出費のときも役立ちます。ただし、利用料金の引落日までに、口座にお金を用意する必要があることは覚えておきましょう。
プリペイドカードはクレジットカードと違い審査や年齢制限がない
プリペイドカードはクレジットカードと違い審査や年齢制限がありません(※)。申し込みに年齢制限もないため、誰でも気軽に持てます。一方、クレジットカード発行時は審査を受ける必要があります。 ※未成年者は親権者の同意が必要です。
「au PAY」の残高にチャージして使うプリペイドカード
au PAY プリペイドカードは、スマホ決済アプリ「au PAY」に残高をチャージして使います。au PAY アプリで残高の確認がいつでもできて安心です。またチャージは手数料なしで行えるので、残高が足りなくなったらいつでも増やせます。
また、年会費、発行手数料はいずれも無料です。au IDを作成して会員情報を登録し、申し込めばカードが届いて利用できます。審査やアプリの設定など面倒な手間はかかりません。
ポイント還元率は0.5%、対象店舗で2~3倍にアップ
au PAY プリペイドカードは200円の支払いごとにPontaポイントが1ポイントたまります。一部の対象店舗では、ポイント還元率がアップします。時期によって対象店舗が変わりますので、「ポイントアップ店一覧 」でチェックしましょう。 また、Pontaポイント提携店でPontaカードを提示したのちにプリペイドカードで支払えば、ポイントがダブルでたまります。ダブルでたまると還元率は実質1.0%となり、効率よくポイントたまります。ためたPontaポイントは、ローソンなど提携店での買い物やau PAY 残高へのチャージなどさまざまな使い道があります。また、auの携帯料金にも充当可能です。My auで「au携帯電話へ料金充当」からご希望のコースを選ぶと、利用したポイント分、6ヶ月間割引が継続されます。
おすすめの使い方はau PAY 残高へのチャージです。Pontaポイントは1ポイント=1円としてチャージできます。au PAY プリペイドカードのチャージ方法
au PAY プリペイドカードへのチャージ方法は、以下の3つです。
- リアルタイムチャージ(au PAY アプリ):決済時にカード残高が不足している場合、差額分を自動でチャージする
- 一定額チャージ(au PAY アプリ):カード残高が一定の金額を下回った時点で、自分で設定した金額を自動でチャージする
- auショップ、コンビニATMでのチャージ:レジや端末などで現金をチャージする
リアルタイムチャージや一定額チャージは、au PAY アプリで設定できます。ただし、auやUQモバイル(5G対応料金プラン)、povo1.0の携帯回線契約が必須です。また、チャージ元はキャリア決済の「auかんたん決済」、auじぶん銀行、au PAY カードの3つに限定されます。
au PAY プリペイドカードは、au店舗やコンビニ、ATMで残高のチャージが可能です。au店舗では専用端末「au SaKuTTO」の操作をしてチャージをしましょう。なお、コンビニでのチャージはプリペイドカードに直接残高をチャージします。手続き時にはプリペイドカードが必要なため、忘れないでください。
au PAY プリペイドカードの魅力
au PAY プリペイドカードは独自サービスの充実度や利便性が魅力です。特筆すべき7つの魅力をお伝えしましょう。
- au PAY プリペイドカードをApple Payに登録すればQUICPay+が使える
- KDDI・auフィナンシャルグループならではのサービスを受けられ
- お好みの支払い方式を選べる
- チャージして使うため使いすぎがない
- チャージした残高に期限がない
- スマホ決済アプリ「au PAY」とau PAY プリペイドカードは残高が共通なので管理しやすい
- ポイントがダブルでたまる
au PAY プリペイドカードをApple Payに登録すればQUICPay+が使える
au PAY プリペイドカードは、Apple Payに登録すれば電子マネー「QUICPay+」として利用できます。QUICPay対応店舗でスマホをかざせば、スムーズに決済できます。QUICPay+への登録手順は以下のとおりです。
2.アプリ画面右上の「+」を押して「クレジットカードなど」を選択する
3.カードをカメラで読み取るか、番号を手入力する
4.番号などを確認して入力を完了する
QUICPayが使えれば、プリペイドカードを持たずに商品を購入できます。
KDDI・auフィナンシャルグループならではのサービスを受けられる
au PAY プリペイドカードがあれば、KDDI・auフィナンシャルグループならではのサービスを受けられる点も魅力です。
KDDI・auフィナンシャルグループは、スマホ決済アプリ「au PAY」や、通信料と合算して支払える「auかんたん決済」などさまざまなauのサービスを展開しています。
こういったauのサービスとau PAY プリペイドカードとを併用すれば、さらにお得に使えるでしょう。au PAY プリペイドカードは、スマホ決済アプリ「au PAY」と残高を共有します。店舗によってプリペイドカードとコード支払いの使い分けが可能です。どちらで支払っても共通の残高から引き落とされるため、残高の管理がしやすくなります。
また、auの通信料金プラン「マネ活プラン」やauじぶん銀行、au PAY カードなどを利用していればさらに多くのポイントをためられます。
身の回りのサービスをauやKDDI系列のもので固めれば、効率よくお得にPontaポイントがたまるサイクルのできあがり。
お好みのチャージ方式を選べる
au PAY プリペイドカードは、さまざまな方法で残高をチャージできます。
- 現金をチャージ:プリペイドカード本来の使い方ができる
- auじぶん銀行とオートチャージ連携:銀行口座から即時払いでデビットカードのように使える
- au PAY カードとオートチャージ連携:残高を気にせず必要な金額をクレジットカードからチャージ
カードに残高をチャージして支払うプリペイド、銀行口座から即時払いするデビット、後払いのクレジットカードでのチャージと3つの方法を使い分けられます。自分の使い方に合った最適な方法で支払いが可能です。
チャージして使うため使いすぎがない
チャージ式であるため、使いすぎを防止できる点も魅力です。au PAY プリペイドカードは、残高をチャージして支払います。必要以上に使いすぎる心配がなく、余計な支出が増えません。
オートチャージではなく「残高がなくなるたびに都度チャージする」方式にすればさらに節約につながります。
au PAY プリペイドカードの残高チャージ方法は、以下の5つです。
- au PAY アプリ
- au PAYのサイト
- auの店舗や専用端末「au SaKuTTO」
- コンビニレジ
- コンビニATM
チャージした残高に期限がない
au PAY プリペイドカードにチャージした残高には有効期限がありません。チャージした分は、期限を気にせずためておけます。チャージ残高の上限は100万円です。
au PAYとau PAY プリペイドカードは残高が共通なので管理しやすい
スマホ決済アプリ「au PAY」とau PAY プリペイドカードは残高が共通なので、管理しやすいのが特徴です。au PAY プリペイドカードは、au PAY 残高を使って支払います。auじぶん銀行やau PAY カードと連携させれば、オートチャージの設定も可能です。オートチャージとは残高不足になったときに自動でチャージされる機能です。
ポイントがダブルでたまる
au PAY プリペイドカードとPontaカードやau PAY ゴールドカードを組み合わせれば、ポイントがさらにたまります。主な仕組みは以下のとおりです。
◼️au PAY プリペイドカードでポイントをさらにためる方法
おトクになるカード | ポイントをためる方法 |
---|---|
Pontaカード | ・会計前にPontaカードを提示(0.5%~1.0%還元) ・au PAY プリペイドカードで支払(0.5%還元) |
au PAY ゴールドカード | ・au PAY 残高にau PAY ゴールドカードからチャージ(1.0%還元) ※100円ごとに1P・月間最大1,000P ・au PAY プリペイドカードで支払(0.5%還元) |
いずれも還元率1.0%以上となり、より多くのポイントをためることができます。該当のカードを持っている方は、ぜひプリペイドカードと組み合わせて使いましょう。
au PAY プリペイドカードを使うときの注意点
au PAY プリペイドカードを使う際の注意点は、以下の2点です。
- ガソリンスタンドや定期購入など使えない場面がある
- ICチップが付いていない
カードを便利に使いこなすために、注意点をおさえておきましょう。
ガソリンスタンドや定期購入など使えない場面がある
au PAY プリペイドカードは、ガソリンスタンドや公共料金などの定期購入では使えない場合があります。カードを使えないサービスは以下のとおりです。
- ガソリンスタンドでの給油(出光SSを除く)
- auの通信料金や公共料金
- 高速道路料金
- インターネットプロバイダー料金
- 飛行機の機内販売サービス
- 有料放送視聴料金
ICチップが付いていない
au PAY プリペイドカードにはICチップがついていません。そのため、カードを端末にかざして支払うタッチ決済は不可能です。また、ICチップがないとカードの磁気ストライプが読み取れなくなり磁気不良を起こす可能性があります。
カードにICチップがあればセキュリティ性が向上します。パソコンや電子レンジなど磁気が発生するもののそばに置いていても、接触不良などを起こしません。しかし、ICチップがついててもサイバーリスクを完全に避けられるわけではありません。また、磁気不良は注意深くカードを管理すれば十分対策できます。ICチップがないことを踏まえたうえで、上手にカードの運用をしましょう。
au PAY プリペイドカードが向いている人
au PAY プリペイドカードの利用が向いている人は、以下に当てはまる方です。
- 「au PAY」を使っている人
- クレジットカードを発行できない未成年や学生(未成年者は親権者の同意が必要)
- クレジットカードだと使いすぎてしまう不安のある人
- au/UQモバイルの回線を契約している人
- auひかり/auひかりちゅらを契約している人
- auじぶん銀行の口座を持っている人
特におすすめなのは、au PAYをよく使う方です。au PAYとau PAY プリペイドカードを併用すれば、au PAY加盟店とMastercard®加盟店の両方でau PAYの残高が利用できます。au PAY 残高の使い道が増え、チャージした分が無駄になりません。au PAYユーザーはau PAY プリペイドカードを併用してより多くの場所でPontaポイントをためましょう。
またau PAY プリペイドカードは支払と同時にau PAY 残高が引き落とされるため、チャージした残高以上に使い過ぎてしまうことはありません。 支出をコントロールしたい方は、ぜひau PAY プリペイドカードを活用しましょう。
au PAY プリペイドカードを使えるお店、使えないお店
au PAY プリペイドカードは、全国のMastercard®加盟店で利用できます。コンビニ、百貨店、飲食店、ドラッグストアとさまざまな場所で利用できます。Amazon.co.jpやiTunesなどのオンライン利用も可能です。 ※参照:au PAY プリペイドカードの使い方 | ご利用ガイド
また、海外のMastercard®加盟店でも利用できます。au PAY アプリで残高管理をすれば、現地通貨がなくても買い物が可能です。
一方、Mastercard®に対応していない店舗では使えません。たとえば、「カードはVisaのみが支払可能」なお店ではau PAY プリペイドカードでの支払いはできません。ショッピング時はMastercard®ブランドに対応している店舗か事前に確認しておくとよいでしょう。
au PAY プリペイドカードの作り方
au PAY プリペイドカードの作り方は簡単3ステップで完了です。
- au IDを作成する
- au PAYのWebサイトまたはau PAY アプリから申し込む
- 10日~15日後に送られてきたカードを受け取る
ステップ1.au IDを作成する
はじめに、au IDを作成しましょう。au IDは、auやUQモバイル、povoの回線を契約する際に作成します。KDDI系列の回線を契約していない方でもWebサイトから簡単に登録可能です。au、UQモバイル(5G対応料金プラン)、povo1.0ユーザーでない方は、必ずau PAY アプリで本人確認を完了してください。
ステップ2.au PAYのWebサイトまたはau PAY アプリから申し込む
au IDが作成できたら、au PAYのWebサイトまたはau PAY アプリから申込手続きを始めましょう。氏名、住所、電話番号、メールアドレスを画面上で入力してください。すべて入力を終えたら内容を確認し、手続きを終了しましょう。
ステップ3.10日~15日後に送られてきたカードを受け取る
10日~15日程度経つと、au PAY プリペイドカードが申込時に記載した住所宛に送られてきます。カードを受け取り、au PAYのWebサイトまたはau PAY アプリから利用開始するとすぐに使い始めることができます。
auペイメントの人に聞いてみた!au PAY プリペイドカードの使い方とは
au PAY プリペイドカードのおすすめ利用法は、以下の2つです。
- オンラインショッピングなどのようなECサイトで利用する
- Apple Payに登録してQUICPayとして利用する
au PAYが利用できないオンラインショッピングでもau PAY プリペイドカードは利用できるので、au PAY 残高の使い道が広がります。
また、Apple Payへの登録もおすすめです。Apple Payに登録すればスマホを端末にかざすだけで利用できます。チャージもau PAY アプリからできるため、現物カードが手元になくても支払いができます。
このようにau PAYが利用できない場所でも使うことができ、より多くのシーンでPontaポイントをためることができます。