お金を借りたいと考える外国人にとって、カードローンの利用は大きな助けになります。しかし「永住権がないと借りられないのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。
本記事では、外国籍の方がカードローン審査に通るための条件やおすすめのカードローンを紹介します。また申込時の注意点についても詳しく解説するので参考にしてください。
外国人がカードローン審査に通るための条件
外国人の方が日本のカードローン審査に通るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
これらの条件を理解しておくことで、スムーズに審査を進め、必要な時に融資を受けることが可能になります。具体的に、以下4つの条件を押さえておきましょう。
日本語での会話や読み書きがスムーズにできること
外国人が日本でカードローン審査に通るためには、日本語での会話や読み書きがスムーズにできることが重要な条件となります。
なぜなら、カードローンの申し込みから契約、利用、そして返済に至るまで、すべてのプロセスにおいて日本語でのコミュニケーションが不可欠だからです。
具体的には、個人情報の記入、必要書類の提出、契約書への署名など、あらゆる手続きにおいて日本語での対応が求められます。特に、契約書や利用規約には専門的な金融用語が多く含まれており、日本語の読解能力は重要です。
在留資格(中長期ビザまたは永住ビザ)を取得していること
外国人が日本のカードローン審査に通るためには、中長期ビザまたは永住ビザといった在留資格を取得していることが重要な条件となります。
なぜなら、金融機関は融資の際に、申込者が返済期間中に安定して日本に滞在し、返済を継続できるかどうかを審査するからです。
短期滞在ビザは観光や一時的な滞在を目的としているため、返済期間中に日本を離れるリスクが高く、融資の対象外となる場合が多いです。在留期間が短い場合や、ビザの更新が近い場合には、審査に通りにくくなることがあります。
安定した滞在が見込めるビザの保有とともに、在留カードの有効期限や更新状況もチェックされるため、事前に確認しておきましょう。
日本国内に住所と電話番号を所有していること
日本国内に住所と電話番号を所有していることも、外国人がカードローン審査に通るための条件の一つとなります。日本に居住していない外国人の場合、返済せずに帰国してしまうリスクがあるためです。
金融機関は、貸し出した資金が確実に返済されることを前提に融資を行っており、連絡が取れなくなる可能性のある状況は審査において不利に働きます。
そのため、日本国内に住所と連絡の取れる電話番号を持つことは、返済能力を示すとともに、金融機関からの信頼を得るうえで重要となります。
安定した収入があること
継続的な収入があることも、外国人が日本のカードローン審査に通るための条件の一つです。継続的な収入は返済能力を判断する上で欠かせない要素だからです。
カードローン会社は、申込者が将来にわたって確実に返済できるかどうかを審査するため、安定した収入を重視します。
具体的には、一定額以上の収入があることが求められます。正社員のほか、アルバイトやパートであっても、継続して一定の収入を得ていることを証明できれば審査に通る可能性はあります。
外国人でも申込みできるおすすめのカードローン一覧
外国人の方でも申し込みやすいカードローンが増えてきており、必要な書類や条件を満たせば、スムーズに借入れできます。ここでは、外国人でも申込み可能なおすすめのカードローンを紹介します。
外国人でも申込みできるおすすめのカードローン4選
会社名 | プロミス | アイフル | アコム | レイク |
---|---|---|---|---|
実質年利 | 4.5%~17.8% | 3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% | 4.5%~18.0% |
審査時間 | 最短3分(※1) | 最短18分(※1) | 最短20分(※1) | 最短15秒 |
融資時間 | 最短3分(※1) | Web申込みなら18分(※1) | 最短20分(※1) | Webで最短25分 融資も可能(※7) |
借入利用限度額 | 500万円 | 800万円 | 1万円~800万円 | 500万円 |
在籍確認の電話 | 原則なし | 原則なし | 原則なし(※9) | 原則なし(※6) |
郵送物 | なし | なし | 原則なし | なし |
カードレス | ○ | ○ | ○(Web申込み) | ○ |
無利息期間 | 初回借入日の翌日から30日間 | 初回契約日の翌日から30日間 | 初回契約日の翌日から30日間(※3) | 初回契約日の翌日から30日間 ※Web申込なら60日間 |
審査通過率 | 35.5%(※2) | 32.5%(※5) | 39.9%(※4) | 26.6%(※8) |
特徴 | 上限金利が大手で最安 | 優先的に審査を進めてもらえる | 審査通過率が39.9%(※4) | 5万円までなら最大180日間利息なし(※10) |
外国人の申込条件 | 在留カードと特別永住者証明書があれば永住権がなくても申し込みが可能。 | 在留カード、特別永住者証明書の表面のコピーがあれば永住権がなくても申し込みが可能。 | 在留カードや特別永住者証明書を持っている外国人の方は、永住権がなくても申し込みが可能。 | 日本の永住権を持っていれば申込み可能 |
申込み | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
※注釈
プロミスは永住権がなくても申込み可能
プロミスは、在留カードと特別永住者証明書があれば永住権がなくても申し込みできます。
また、Web完結申込みに対応しており、スマートフォンやパソコンから簡単に手続きを進められます。さらに、最短3分(※2)で審査結果が通知され、急ぎの資金調達にもスムーズに対応できます。
申込条件 | 18歳~74歳までの安定した収入のある人(※1) |
---|---|
外国人の申込条件 | 在留カードと特別永住者証明書があれば永住権がなくても申込みが可能 |
金利(実質年率) | 年4.5~17.8% |
審査時間 | 最短3分(※2) |
融資時間 | 最短3分(※2) |
借入限度額 | 500万円 |
無利息期間 | 初回借入日の翌日から30日間 |
電話による在籍確認 | 原則なし(※3) |
郵送物 | 原則なし |
※注釈
アイフルは柔軟な審査対応をしてくれる
アイフルは銀行傘下ではない独立系の消費者金融であるため、他社にはない柔軟な審査対応をとっていると言われています。例えば、電話オペレーターに「急いで借り入れたい」旨を伝えると、優先的に審査を進めてもらえる可能性があります。
また、Webからの申し込みもスムーズで、最短18分で融資を受けられるため、急ぎの資金調達にも最適です。
なお、アイフルは永住権がなくても在留カードと特別永住者証明書を提出できれば申込できます。
申込条件 | 20歳~69歳の安定した収入がある人 |
---|---|
外国人の申込条件 | 在留カード、特別永住者証明書の表面のコピーがあれば永住権がなくても申込み可能 |
金利(実質年率) | 年3.0~18.0% |
審査時間 | 最短18分(※1) |
融資時間 | 最短18分(※1) |
借入限度額 | 800万円 |
無利息期間 | 初回契約日の翌日から30日間 |
電話による在籍確認 | 原則なし(※2) |
郵送物 | 原則なし |
※注釈
アコムは審査通過率が高い
アコムのカードローンは、今回紹介している大手消費者金融4社の中でも、審査通過率が高いのが特徴です。下記のとおり、審査通過率は37.6%を誇っており、アコムが定める審査基準を満たしていれば、外国籍の方でも審査に受かる可能性はあります。
大手消費者金融4社の審査通過率
カードローン名 | 審査通過率 |
---|---|
アコム | 37.6% |
プロミス | 35.5% |
アイフル | 34.1% |
レイク | 26.6% |
なお、アコムについても、在留カードや特別永住者証明書を持っていれば、永住権がなくても申し込み可能です。
申込条件 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
---|---|
外国人の申込条件 | 在留カードや特別永住者証明書を持っている外国人の方は、永住権がなくても申し込み可能 |
金利(実質年率) | 年3.0~18.0% |
審査時間 | 最短20分(※1) |
融資時間 | 最短20分(※1) |
借入限度額 | 800万円 |
無利息期間 | 初回契約日の翌日から30日間※2 |
電話による在籍確認 | 原則、勤め先への在籍確認の電話なし |
郵送物 | 原則なし |
※注釈
レイクは永住権があれば借りられる
レイクは、日本に永住権を持っていることが申込条件となります。必要書類として在留カードや特別永住者証明書の提出が求められます。
一番の特徴は初めて利用する方に対して、30日、60日、180日の3つの無利息期間を用意していることです。短期間での返済計画が立っている場合は、利息負担が抑えられるでしょう。
- 30日間
- 60日間(Web申込限定)
- 180日間(借入額5万円まで)
申込条件 | 20歳~70歳の安定した 収入がある人 |
---|---|
外国人の申込条件 | 日本の永住権があれば申込み可能 |
金利(実質年率) | 年4.5~18.0% |
審査時間 | 最短15秒 |
融資時間 | 最短25分(※) |
借入限度額 | 500万円 |
無利息期間 | 初回契約日の翌日から ・30日間 ・60日間 (Web申込限定) ・180日間 (借入額5万円まで) |
電話による在籍確認 | なし |
郵送物 | なし |
※注釈
外国籍の方がカードローンに申し込む際に必要な書類
外国籍の方がカードローンに申し込む際には、身元や収入の安定性を証明するための書類提出が求められます。事前に、以下の書類を準備しておきましょう。
- 在留カード(在留資格や在留期間の確認に必要)
- パスポート(本人確認や出入国履歴の確認用)
- 住民票(現住所の確認用、マイナンバーの記載がないもの)
- 収入証明書(源泉徴収票・給与明細・確定申告書など)
- 勤務先の証明書(社員証や在籍証明書など)
書類は、金融機関が申込者の信用力や返済能力を判断するために不可欠です。
特に在留カードは必須で、在留期間やビザの種類によって審査結果に影響します。スムーズな手続きのためにも、提出書類に不備がないか、事前にしっかり確認しておきましょう。
外国人がカードローンを申し込む際の注意点
外国人の方が日本の金融機関でカードローンを申し込む際には、日本人とは異なる点に注意が必要です。具体的に以下2つの点について解説します。
短期間に複数社への申込は審査に不利
外国人がカードローンを申し込む際には、短期間に複数社へ申し込むことは審査において不利になるため注意が必要です。なぜなら、短期間に複数の金融機関へ申し込むと、信用情報に「多重申込」として記録され、返済能力に不安があると判断される場合があるためです。
信用情報機関には、個人のローンやクレジットなどの信用情報が記録されており、金融機関は審査の際にこの情報を参照します。短期間に多くの申し込みがあると、「お金に困っているのではないか」「返済能力を超えた借り入れをしようとしているのではないか」と疑われる可能性が高まります。
まずは1社に絞って申し込み、審査結果が出てから次の金融機関を検討するようにしましょう。
提出書類の不備がないかしっかり確認する
外国人がカードローンを申し込む際には、提出書類の不備がないかしっかりと確認することが重要です。書類に不備があると審査に時間がかかったり、最悪の場合は審査に落ちてしまう可能性があるためです。
特に、外国人の方は在留カードや特別永住者証明書など、日本人とは異なる書類の提出が求められる場合があるため、事前にしっかりと確認し、不備のないように準備することが大切です。
また、申込書に記載する氏名や住所などの個人情報も、在留カードなどの情報と一致しているかを確認しましょう。
外国人がカードローン審査を突破するためのコツ
外国人の方でも、いくつかのポイントを押さえることで、カードローンの審査を突破することは可能です。
ここでは、外国人の方が日本のカードローン審査をスムーズに進めるための重要なコツについて解説します。。
借入金額は最小限に抑えて申込む
外国人の方が日本のカードローン審査を突破するためには、借入金額を最小限に抑えて申し込むことが重要です。高額の借入は金融機関に返済リスクを与えるため、審査が厳しくなる傾向があるからです。
まずは、必要最低限の金額で申し込み、返済実績を積み重ねることが信頼を築く近道です。
例えば、1万円~5万円程度の少額からスタートしましょう。少額の借入であれば、金融機関側も返済能力を過度に懸念する必要がなく、審査が比較的通りやすくなります。
クレジットカードで信用実績を積み重ねる
クレジットカードの利用実績は、カードローン審査において大切な評価基準となります。なぜなら、クレジットカードの利用履歴は個人の信用力を客観的に示す指標となり、金融機関はこれを基に返済能力を判断するためです。
毎月の支払いを遅延なく行うことで、信用情報が着実に積み上がり、カードローン審査通過の可能性が高まります。
信用情報機関に良好な取引履歴が記録されることで、金融機関からの信頼を得られるためです。まずは公共料金や携帯料金の支払いなどで信用実績を作りましょう。
申込みは1社に絞る
カードローン審査を突破したいのであれば、申込みは1社に絞るべきです。なぜなら、複数の金融機関に同時に申し込むと、信用情報に「多重申込」として記録され、審査に不利になる可能性があるためです。
信用情報機関は、個人の借入状況や返済履歴などを記録しており、金融機関は審査の際にこの情報を参照します。
短期間に複数の申込みがあると、「資金繰りに困っているのではないか」「返済能力に問題があるのではないか」と判断されやすくなり、審査通過が難しくなる可能性があります。
外国人がカードローンを利用する手順
外国人がカードローンを利用する際の基本的な手順は以下のとおりです。
- 申込条件を確認する
- 必要書類を準備する
- Webまたは店舗で申込む
- 審査・在籍確認
- 借入れる
まずは公式サイトや窓口で、外国人の申込条件(ビザの種類・在留期間・収入条件など)を確認しましょう。
金融機関が求める必要書類を用意しましょう。一般的に、以下の書類を求められます。
- 在留カード
- パスポート
- 住民票(マイナンバー記載なし)
- 収入証明書(給与明細・源泉徴収票など)
Webからの申し込みや無人契約機で申請が可能です。手続きがスムーズなWeb申し込みがおすすめです。
審査通過後、指定口座に融資が実行されます。ATMでの利用や提携店舗での利用が可能なローンカードが発行されるので大切に保管しましょう。
カードローンの審査に落ちた場合のサポート制度
カードローンの審査に通らなかった時、どうすれば良いのか不安に感じる方は少なくないでしょう。
ここでは、審査に落ちた場合に利用できるサポート制度を紹介します。
緊急小口資金|無利子で最大10万円まで借りられる
急な出費や生活費の不足に対応するため、緊急小口資金は無利子で最大10万円まで借りられる公的支援制度です。
この制度は、失業や収入減少などで生活が困難になった人を対象に、一時的な資金を提供するために設けられています。外国籍の方でも利用できます。
利息がかからず、返済の負担が少ない点が大きなメリットです。
金融機関の審査に落ちた場合でも、緊急小口資金を活用することで無理なく生活資金を確保できます。困ったときは、自分が住んでいる市区町村の社会福祉協議会に早めに相談してみましょう。
総合支援資金|年1.5%の低金利で資金サポート
長期的な生活資金が必要な場合には、総合支援資金を利用しましょう。年1.5%の低金利で利用でき、安定した生活の再建をサポートしてくれます。
この制度は、収入が減少した方や失業中の方が対象で、生活費や住居費などを低金利で借り入れられる支援制度です。
収入が不安定で家賃や生活費の支払いが難しい場合、最大60万円まで借入が可能です。借入期間は柔軟に設定され、分割返済ができるため、安心して利用できるでしょう。
外国人のカードローンに関するよくある質問
ここでは、外国人のカードローンに関するよくある質問に答えていきます。