松井証券とマネックス証券はどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを解説!
(画像=NETMONEY編集部)

投資初心者の場合、どの証券会社を選べばいいか分からない人も多いでしょう。証券会社を選ぶ際は、売買委託手数料が安い会社が最もよいと思いがちですが総合的にサービスを考慮して選ばないと思わぬ損をしている場合があります。

ネット証券で人気が高い松井証券とマネックス証券の2社のメリット・デメリットを紹介します。

松井証券とマネックス証券の比較

共に人気のネット証券である、松井証券とマネックス証券。

松井証券とマネックス証券の手数料や取扱銘柄、IPO実績などを比較しました。

  松井証券 マネックス証券
国内株式
取引手数料
(1日定額)
10万円 0円 550円
50万円 0円 550円
100万円 1,100円 550円
積立nisa銘柄数 170銘柄 150銘柄
取扱外国株 - 2ヶ国
米国株式
取引手数料
- 約定代金の0.495%
(最低0米ドル~上限22米ドル)
米国株取扱銘柄数 - 4,297銘柄
米国ETF取扱銘柄数 - 316銘柄
IPO実績 2019年 21社 45社
2020年 18社 50社
投資信託本数 1,506本 1,281本
※数値は2021年10月14日時点

複数の証券会社の口座を持つメリット

「証券会社は1社開設すればいいのでは?」と感じている人も多いかもしれません。しかし複数持つことで、得られるメリットを増やすことができます。

各社の強みを利用してメリットを享受

証券会社ごとにサービスの強みは異なります。一般的なメリットは、以下4つです。

証券会社のメリット

  • 手数料の安さ
  • 銘柄数の豊富さ
  • 取引ツールの充実
  • キャンペーン

複数の証券口座を持つと「手数料が安い会社を使いながら豊富な分析ツールを使って取引する」といったより多くのメリットを享受できるでしょう。

マネックス証券

IPOの当選確率が上がる

IPOとは、Initial Public Offeringの略で新規公開株のこと。未上場会社が株式を証券取引所に上場し誰でも株式市場で購入できる状態にします。IPO銘柄は、公募価格よりも上場初値となる株価が高くなる傾向のため、利益を得られる可能性が高く人気があります。また一般的にネット証券でIPOに申し込みする場合は抽選となりますが、人気が高いためなかなか当選できません。

しかし複数の証券口座を持っていれば、IPOに応募できる数が増えるため、IPOの当選確立を上げることが期待できます。

証券会社を比較する際に見るべきポイント

証券会社を比較する際に押さえておきたいポイントは、以下の5つです。

証券会社を比較するポイント

  1. 取引手数料
  2. 取引ツールの使いやすさ
  3. ポイントサービス
  4. NISA対応
  5. 口座開設キャンペーン

①取引手数料

取引手数料は、最も大事といっても過言ではありません。特に資金量が限られる投資初心者の場合、取引手数料を少ない会社を選ぶことで運用コストの負担を減らすことが可能です。

②取引ツールの使いやすさ

各証券会社が提供している取引ツールが自分にとって使いやすいかどうかも重要です。使いづらい取引ツールを選んでしまうと分析の精度が下がるだけでなく、チャートも見るのがストレスになってしまいかねません。取引ツールの使いやすさは、投資のパフォーマンスに大きく関わるため、口座開設する前に確認しておきましょう。

松井証券

③ポイントサービス

近年「ポイント投資」「ポイント運用」など、ポイントを使った投資ができるサービスが増えてきました。「現金で投資すると損をしそうで怖い」と感じていた投資初心者でも、ポイント投資であれば投資のハードルが下がるのではないでしょうか。

証券会社によってポイント投資できるかどうかは異なるため「どんなポイントを使ったプログラムを実施しているか」口座開設前に確認しておくと安心です。

④NISA対応

「NISAに対応しているかどうか」もチェックしましょう。NISAとは、国が推進している投資促進プログラムで2014年1月に始まった少額投資非課税制度です。通常株式や投資信託などで得た売買益や配当金には20.315%(復興特別所得税を含む)の税金がかかりますが、NISA口座で買付した銘柄については売買益や配当金に税金はかかりません。

例えば特定口座(源泉徴収あり)で売買益が100万円出た場合の税金は20万3,150円です。つまり手元に残るのは、源泉徴収された残りの79万6,850円。一方NISA口座で売買して100万円の売買益が出た場合は、非課税なので100万円がそのまま手元に残るというわけです。

マネックス証券

⑤口座開設キャンペーン

口座開設キャンペーンは、投資初心者が活用したいサービスの一つです。口座開設するとポイントやキャッシュバックが受けられるなどさまざまな特典を受け取れる場合があります。このキャンペーンは、口座開設時しか利用できないため、開設後に気が付いても利用できません。また口座開設キャンペーンの中には「口座開設後○○円以上の取引」といった条件を設定している会社もあります。

さらにエントリーしないと特典を受けられないケースもあるため、細かい条件までしっかりと確認して条件を満たすように口座開設をしましょう。

松井証券とマネックス証券のメリット比較

ここからは松井証券とマネックス証券についてみていきます。2社ともに実績・知名度のある人気のネット証券会社。それぞれのメリットは次の通りです。

松井証券のメリット マネックス証券のメリット
①手厚いサポート体制 ①充実の米国株
②毎月現金還元サービス ②完全平等なIPO抽選
③株取引に便利なツールが豊富 ③資産運用にうってつけ

松井証券のメリット①手厚いサポート体制

松井証券は、充実した手厚いサポート体制のため、投資初心者でも丁寧に悩みを解決してもらえるでしょう。証券会社の中には、問い合わせ方法が分かりにくい会社もありますが、松井証券はサイトを開くとすぐに「お客様サポート」が目に入るようにデザインされています。

唯一最高評価を10年獲得している

松井証券のサポート体制は、高く評価されており、HDI‐JAPAN(ヘルプデスク協会)の問い合わせ窓口格付け(証券業界)で「問合わせ窓口」「Webサポート」部門、それぞれで最高評価「三つ星」を10年連続で獲得しています。他の証券会社も最高評価の三つ星を獲得している会社はありますが、10年連続で獲得しているのはネット証券では松井証券だけです。

松井証券のサイトは、見やすくシンプルに設計されているため、問い合わせしやすいでしょう。さらに問い合わせから疑問に答える以外にも「サポート動画」では以下のような初心者がつまずきやすいポイントをすべて動画で解説しています。

動画で解説しているポイント

  • 入金方法の案内
  • 株式取引の注文方法
  • 損益の確認方法
  • 株アプリの利用方法
  • 投資信託の注文方法

「マネープランサポート」であらゆるライフイベントをサポート

マネープランサポートは、資産形成に関する悩みを相談できるサービスです。専門知識のあるマネープランナーが状況にあった資産運用を紹介してくれます。匿名で利用できるため、個人情報を伝えずに気軽に相談できる点も魅力です。

松井証券のメリット②毎月現金還元サービス

松井証券では、投資信託の「毎月現金還元サービス」を実施しているため、活用すれば他社よりも手数料を安く投資できます。

毎月現金還元サービスとは

毎月現金還元サービスとは、投資信託に投資した際に毎日かかる信託報酬の0.3%(税抜き)を超える金額を現金で還元するサービスです。他社で購入した投資信託がある場合は、松井証券へ移管手続きをすることで0.3%を超える分について信託報酬の還元を受けられます。

還元対象となる銘柄

対象となる投資信託は、1,149本で還元を受けられる銘柄には、以下のようなものがあります。

還元対象となる銘柄

  • ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
  • フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
  • ひふみワールド+

公式サイトで手持ちの銘柄でいくら還元されるかが簡単にシミュレーション可能です。

松井証券のメリット③株取引に便利なツールが豊富

松井証券は、投資初心者でも旬な銘柄が見つけられるようにさまざまなツールを用意しています。

松井証券で使えるツール一覧

ツール名称 料金 デバイス 内容
ネットストック・ハイスピード 無料 パソコン 高機能な発注機能を有したトレーディングツール
株価ボード 無料 パソコン リアルタイム株価を一覧可能
株touch 無料 スマホ 利用できる取引アプリ
テーマ投資ガイド 無料 パソコン 注目のテーマをランキング形式で表示
チャートフォリオ 無料 パソコン チャートの形状から、銘柄の検索・トレンド確認が可能
松井FP~将来シミュレーター 無料 ・パソコン
・タブレット
・スマホ
ライフプランシュミレーションをweb上で完結できる
ネットストックトレーダー・プレミアム 有料 パソコン ネットストックトレーダーの高機能版。チャートをカスタマイズ可能
フル板情報(BRiSK for 松井証券) 無料 パソコン 東証全銘柄のフル板情報を、リアルタイムで一覧表示

マネックス証券のメリット①充実の米国株

米国株は、株主ファーストな文化で大きな配当・利回りでの収益が見込めるため人気です。マネックス証券では、豊富に米国株を取り扱っています。

米国株の取り扱いは4,200銘柄超

マネックス証券では、4,200銘柄超の米国株に投資できます。一般的な国内ネット証券会社の米国株の取扱数よりかなり多く、マネックス証券が米国株に力を入れていることが分かるでしょう。充実した銘柄数で選択肢が増えれば投資の幅を広げることができます。

外国株も特定口座で取引が可能

特定口座を利用する場合、証券会社が株式の譲渡損益などを計算してくれるため、確定申告が簡単になります。特定口座(源泉徴収あり)を選択すれば源泉徴収も行ってもらえるため、確定申告が不要です。特定口座は、国内株式のみ利用可能なネット証券が多い傾向ですが、マネックス証券は米国株式・中国株式で特定口座が利用できます。

マネックス証券のメリット②完全平等なIPO抽選

マネックス証券は、IPO抽選が完全平等となっています。そのためブックビルディング(需要申告)することで誰にでも当選の可能性がある点がメリットです。

一般的なIPOが当たりにくい理由

IPOでは当選確率が異なる形の抽選を行う会社と完全に平等な形で抽選を行う会社があります。例えばその証券会社内のステージによって当選確率が変わる会社もあります。資産の多さが反映されるパターンが多いので、どうしても資金力のある人が当選しがちです。

マネックス証券のIPOは何が違うのか

マネックス証券のIPOは、申し込み数ではなく1人につき1票もらえるシステムです。そのため資金量の多い投資家が当選枠を独占することはありません。資金量が低い投資家にもチャンスがあります。

マネックス証券のメリット③資産運用にうってつけ

マネックス証券は、資産運用しやすいサービスが整っています。

NISA口座の売買手数料が無料

マネックス証券のNISA口座では、日本株の売買手数料だけでなく海外株の手数料が全額キャッシュバックされるため、実質無料です。購入金額にかかわらず売買手数料が無料となるため、少額の資金しかない人でも売買手数料が無料になります。

松井証券・マネックス証券は併用するのがおすすめ

松井証券・マネックス証券には、それぞれに強み・特徴があります。そのため2社のメリットを上手に活用しながら資産運用するには、証券口座を併用するのがおすすめです。2社とも口座開設を行い「最終的に自分のあったほうを残す」「お得な取引を使い分ける」といった方法もできます。

松井証券・マネックス証券のQ&A

松井証券・マネックス証券に関するよくある質問をまとめました。

松井証券はどんな人におすすめ?

松井証券は、充実したサービスを受けて安心して投資をしたい人におすすめの証券会社です。サポート体制は業界最高水準。特に、25歳以下の株式取引手数料(現物・信用)を無料化し、若年層の資産形成のサポートに力を入れています。

マネックス証券はどんな人におすすめ?

マネックス証券は、米国株投資をしたい人にとっておすすめの証券会社です。米国株の取扱い銘柄が多いだけでなく米国株を特定口座で売買することもできるため、税金面の不安が減ります。

松井証券の口座開設のやり方は?

松井証券の口座開設は、非常に分かりやすく以下の3つの流れで開設できます。

松井証券の口座開設方法

  1. 基本情報入力
  2. 確認書類アップロード
  3. ID・パスワードの取得

この3つのプロセスで口座開設できるため、難しい作業は必要ありません。

マネックス証券の口座開設のやり方は?

マネックス証券の口座開設は、非常に簡単です。

マネックス証券の口座開設方法

  1. メール登録
  2. 申し込みフォーム入力
  3. 本人確認書類のアップロード

Web完結で口座開設できます。

まとめ

松井証券とマネックス証券には、それぞれに異なる特徴やメリットがあります。自分の投資スタイル・資金量を考えて自分にあった証券会社を選ぶことが大切です。投資初心者にとっては、どれが自分に合っているのか判断が難しい場合もあるかもしれません。その場合は、2社とも口座開設して実際に使ってみて自分に合うサービスを利用してみましょう。