何度も口座破産を経験したものの、ついに安定して勝てるようになったペッパーさんは2年前にドバイに移住。今ではドバイで悠々自適な生活を送りながら、人生を変えるためのトレードや投資の考え方をYouTubeで発信している。

ペッパーさんはいかにしてFXで勝てるようになったのか。その投資信条に迫る。

ペッパー
ペッパー
ドバイ在住の専業トレーダー。FX歴9年。FXを始めて6年間はまったく勝てず、何度も口座破産を経験。ひたすら過去検証を繰り返し、安定してFXで勝てるようになる。 人生を変えるためのトレードや投資の考え方、また自身のリアルトレードをYouTubeチャンネルで公開している
Twitter:@fx_pepper_
YouTube:pepper 【FXプロトレーダー】  

最初は何度も入金しては口座残高をゼロにしてばかり……

――現在はFX専業のプロトレーダーとして活動するペッパーさんですが、投資はいつから始めたのでしょうか?

今から9年前、2012年のころにFXを知って始めました。それより前にオーストラリアに住んでいたことがあって、オーストラリアの人はお金にも時間にも縛られず自由に暮らしていて、すごく幸せそうだったんですね。同時に日本人は働き過ぎで、どれほどワーカホリックかを痛感しました。それで日本に戻ってきてからは、まずはお金持ちになって自由を手に入れようと思ったんです。

世界の大富豪を見ても、お金持ちになるには経営者か投資家になるかの二択だと思いました。経営は人を雇ったり教育したり、時間も知識も必要。それよりは個人でもできる投資家になろうと思って、投資の道を選びました。

――実際にFXを始めてみて、結果はどうでしたか?

最初は10万円を口座に入れてFXを始めました。本に載っているようなチャート分析やテクニカル分析は勉強したのですが、まったく勝てませんでしたね。その後も何度も何度も入金しては口座残高をゼロにしてばかり……。

――勝てるようになった転機は何だったのでしょうか?

当時、さまざまなテクニカル指標を使ったトレードをしていたのですが、どうしても勝てなかった。そこでなぜ勝てないのか、あらゆるインジケーター(≒テクニカル指標)を複数組み合わせて、あらゆる通貨ペア、あらゆる相場で何千回、何万回とバックテストをしたんです。その結果わかったのが、「インジケーターでは勝てない」ということでした。

もちろん、一定期間勝てるインジケーターやその組み合わせはあります。しかし、別の通貨ペアでは勝てなかったり、別の期間では勝てなくなる。一生勝ち続けられるインジケーターはないという結論に至りました。FXはインジケーターだけで簡単に勝ち続けられるほど甘い世界ではないと気づいてからトレード手法を変えるようになりました。

勝つために大切なのは、「資金管理+勝率+リスクリワード」

――具体的にはどのような投資スタイルになったのでしょうか?

これは伝えるのがとても難しいのですが、FXは数学や数式に近く、「お金が増える仕組み」「勝率」「リスクリワード」「資金管理」「複利」、どれをとっても数学や数式に当てはまります。FXで勝つために大切なのは、「資金管理+勝率+リスクリワード」。この3つが成り立つから口座のお金が増えていく、そして数字のロジックで増やしていくもの。こういった「数学」と「数式」を理解するのがポイントで、この2つをマスターできればお金を増やし続けることができるようになります。

それと、たとえば「トレンドライン」や「フィボナッチリトレースメント」といった多くの人が知っている基本的なものも、正しい使い方を解説しているものはほとんどありません。私も、本当の使い方を勉強することができませんでした。そこで、とにかく過去検証をたくさんやって、相場の法則性が見つかるまでひたすら検証を繰り返しました。

最近も相場の法則性から見つけたフィボナッチリトレースメントの勝てる使い方をYouTubeの動画で解説したのですが、そのエントリーの仕方であればリスクリワードは約1:2、つまり勝率50%でも十分お金が増えていくことになります。

相場の法則性が見つかるまでひたすら検証する。こういった地道な作業の繰り返しで、この3年は安定して勝てるようになりましたね。

ペッパーさんのYouTubeチャンネルでは、人生を変えるためのトレードや投資の考え方、自身のリアルトレードを発信している

――初心者はまず口座開設から始めることになりますが、ペッパーさんはどのFX会社を使っているのですか?

FXを始めた当初は国内の証券会社を使っていました。今は、海外FX会社の「Tradeview」(トレードビュー)を使っていますね。さまざまなFX会社の口座を開設し検証してきましたが、Tradeviewはスプレッドも狭く、透明性や安全性が高く安心して使えます。たとえば、顧客からの注文をインターバンク市場に流さず、FX業者内で取引を成立させる、いわゆる「呑み行為」がありません。

――「呑み行為」とは、顧客の損失がそのままFX会社の利益になるということで、顧客とFX会社が「利益相反」になると指摘されますよね。

はい、ほかのFX会社では1pipis下で連続して指値注文を入れようとしても注文が通らないことが多かったのですが、「Tradeview」ではそういったこともありません。「呑み行為」がないため、約定が拒否されたり、スリッページが拡大されたり、ストップ狩りが行われたりといった不透明なことがなく、透明性も安全性も高いですね。

世界は広く、日本人には知らない情報も多い

 
 
――今はドバイに在住されているとのことですが、移住を考えられたのはいつだったのでしょうか?

安定して勝てるようになってからで、2年前に移住しました。最近はトレードや情報発信を中心とした生活ですね。

――具体的にどのような生活を送っているんですか?

そうですね、毎朝筋トレとプールに入って運動をして、週2回YouTubeの撮影をしています。それとドバイ不動産を数億円相当持っていて、今後は不動産事業もやっていきたいと思っているので不動産関係の方やビジネスの打ち合わせ、ドバイ在住の日本の方との交流など、充実した日を送っています。

――海外に移住された生活はどうですか?

トレードを学び始めたころはずっと負けていたので「本当に勝っているトレーダーっているの?」「億稼げるの?」ってずっと疑問に思っていました。だけど、世界中のトレーダーに会うと、やっぱり億稼いでいるトレーダーはゴロゴロいた。日本人が知らない情報もたくさんあります。世界は本当に広いなと実感しますね。

それに、ドバイといえばきらびやかな街で華やかな生活をしている人ばかりで、自分の生活ステージも上がって心の充足感が違いますね。次なる高みに上りたいというモチベーションが強まります。ドバイに住む富豪たちは10億円の家や島をおもちゃのように買っていくから面白いし、たくさんの刺激を受けますね。

――今後の目標はありますか?

自分が稼ぐというステージはもう終わったと思っていて、次はみんなを稼がせてあげたい。全員が全員お金持ちになることは無理ですが、友人・知人やSNS、YouTubeのフォロワーなど、仲間のみんなにお金の増やし方を伝えて、引き上げてあげたいですね。その経験は自分にもプラスになると思っています。

――これから投資を始める方や初心者へのアドバイスは?

『日経マネー』の調査によると、最近投資を始めた人の33.7%が「人気ユーチューバー」がきっかけだったそうですね。YouTubeを見たり、本を読んだりして勉強し、自分のトレードスタイルを持っている人も多くいると思いますが、「本当にそのエントリーや利益確定、損切りルールで勝ち続けられるかを徹底的に過去検証しましたか?」と質問したいですね。

おそらく多くの人が「なんとなく」でトレードをやっていると思います。なんとなくでトレードしているから、勝ったり負けたりする。それはもう「ギャンブルトレード」をしていることと同じなので、いつか口座破産します。感覚的なトレードでは、FXは勝てるようにはなりません。何千、何万回と検証して相場の法則性を見つけ、「再現性が高いトレードか」をしっかり確認してほしいですね。

FXで勝ちたいなら、うまくいってる勝ちパターンをたくさん集めて、その法則を見つけようとすることが大事です。一方で、うまくいってない負けパターンのみを集めて「負ける法則性」を徹底することも大事。勝ちパターンや勝つための方法だけを探すのではなくて、負けパターンを徹底的に分析することで、今まで見えなかったものが見えることがあって、それが勝ちに繋がることもあるからです。

なかなか成果がでない人は「3年後の自分が後悔しそうなことリスト」を作ってみてください。たとえば、3年後に「自己投資して学んでおけばよかった」「もっと好きなところに行けばよかった」「チャレンジしておけばよかった」など、後悔しそうなことをリスト化して、それを後悔せずに行動していくことで未来が変わっていきます。

僕も一人でも多くの勝ちトレーダーが増えるようにFXの勝てるノウハウをこれからもYouTube で公開していこうと思っています。ノウハウを学んだあとは、しっかりと過去検証を行い、勝てるようになるまでひたすら練習を積み重ねましょう。諦めずに、勝てるようになるまでやり続けた人だけがトレードの世界で勝ち続けることができます。一度きりの人生なので、後悔しないよう自分の手で成功を掴んでいきましょう。