(画像=PIXTA)

※この記事には2021年時点のデータが含まれています。2023年4月に1:5の株式分割が実施されたため、株価・株数・配当額等は現在の実態と異なります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

ディズニーファンなら、オリエンタルランド株への投資に興味を持つ人もいるかも知れません。

この記事では、オリエンタルランドの事業内容や株価の推移、今後の見通しを解説します。優待情報や配当情報もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

オリエンタルランド株の特徴

  • テーマパーク事業・ホテル事業・その他の3つの事業を行っている
  • 株主優待で東京ディズニーリゾートのワンデーパスポートも
  • 2024年には新エリア「ファンタジースプリングス」がオープン

オリエンタルランドの株は様々な証券会社で購入することができます。興味がある人は予め証券口座を開いておくといいでしょう。

オリエンタルランドの概要

まず、オリエンタルランドの事業内容や財務状況を見ていきましょう。

何をしている会社なのか

株式会社オリエンタルランドは、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを運営する会社です。設立は1960年で、2025年3月末時点の連結従業員数は正社員10,507名(ほかに臨時従業員17,713名)となっています。連結子会社は13社で、東京証券取引所に上場する上場企業でもあります。

オリエンタルランドの事業は、テーマパーク事業・ホテル事業・その他事業の3つで構成されています。

テーマパーク事業は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの2つのテーマパークの運営がメインです。連結売上高に占める構成比は約80%で、主力事業だとわかります。東京ディズニーランドは1983年オープン、東京ディズニーシーは2001年オープンで、年間合計入園者数は2,500万人を超えるともいわれています。19年には、東京ディズニーリゾート35周年イベントの影響で、入園者数は過去最高の3,256万人にものぼりました。

ホテル事業は、ディズニーアンバサダーホテル・東京ディズニーシーホテルミラコスタ・東京ディズニーランドホテルの3つが有名です。他に、東京ディズニーセレブレーションホテル・浦安ブライトンホテル・京都ブライトンホテルなど7施設を運営しています。

その他事業には、舞浜駅前の商業施設イクスピアリや、舞浜駅・東京ディズニーランド・東京ディズニーシー・オフィシャルホテルを結ぶモノレール「ディズニーリゾートライン」などがあります。

オリエンタルランドの財務状況

続いて、オリエンタルランドの財務状況を見ていきましょう。

  2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
売上高 4,777億円 4,792億円 5,256億円 4,644億円 1,705億円
営業利益 1,131億円 1,102億円 1,292億円 968億円 △459億円

オリエンタルランドの売上高は入園者数とほぼ比例することから、19年3月期は35周年イベントの影響で入園者数が過去最高を記録したことにより、売上高・営業利益ともに高水準でした。

一方、20年3月期以降は売上高・営業利益ともに減少し、21年3月期には営業利益は赤字になりました。最終利益の赤字は、上場以来初のことだといいます。

オリエンタルランドは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20年2月末から6月までいち早く臨時休園を実施しました。その後も午前10時~午後7時までの時短運営や人数制限を実施しています。これらの影響で、売上高・営業利益が落ち込んでいると考えられるでしょう。

業績悪化に歯止めをかけるため、20年には社員の冬の賞与を7割削減するというニュースが報じられました。また、同年から21年にかけて希望退職者を募集しました。人数は非公開ですが、希望者は21年3月末に退職したことがわかっています。

一方、会社の資産・負債状況を表す貸借対照表を見ると、いまだにオリエンタルランドは高い安全性を持つことが見て取れます。2つの財務指標を見ていきましょう。

  2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
流動比率 287.2% 290.5% 285.7% 315.2% 225.9%
固定比率 79.3% 76.4% 75.9% 84.6% 100.8%

流動比率も固定比率も、財務状況の安全性を表す指標です。

流動比率とは、短期的な支払能力を表す財務指標で、おおむね120%を超えていれば安全とされています。21年3月期は過去と比べれば流動比率が下がっているものの、依然として安全なラインにあると言えるでしょう。

固定比率とは、設備などの固定資産を自己資本でまかなえているかどうかを表す財務指標で、おおむね120%までなら安全とされています。21年3月期は過去と比べれば固定比率が上がったものの、今のところは安全圏です。

もともとオリエンタルランドは、レジャー施設などの固定資産が多いにもかかわらず、安全性の高い経営をしていることで有名です。

2021年には、テーマパークの拡張工事等にあてる目的で、社債の発行によって500億円を調達しました。その後オリエンタルランドはコロナ禍から力強く回復し、2025年3月期の売上高は6,793億円、営業利益は1,721億円といずれも過去最高を更新しています(2024年3月期は売上高6,184億円・営業利益1,654億円)。

オリエンタルランドの株価チャート

コロナ禍で売上や利益が減少したものの、安全性の高い財務状況であるとわかりました。続いて、オリエンタルランドの株価の推移を見ていきましょう。なお、以下の株価は2023年4月の株式分割前(2021年時点)の水準であり、分割後の現在の株価はこれと大きく異なります。最新の株価は証券会社や取引所の情報でご確認ください。

オリエンタルランド株価
引用元:Google Finance

これまでの株価推移

まず、過去5年間の9月1日時点の株価(終値)を記載しました。

  2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
株価(終値) 8,574円 1万1,880円 1万6,440円 1万4,740円 1万7,135円

コロナ禍によって20年は一時的に下がったものの、その後は再び上昇し、21年は過去5年間を上回る株価を記録しました。売上や利益が減少しているとはいえ、オリエンタルランドの今後の成長に期待している投資家は多いことがわかります。

ちなみに、11年9月1日時点の株価は2,067円なので、株価は10年で約8倍になっています。10年前に100万円投資していたら、約700万円もの利益が出ていたことになります。

直近の株価推移

続いて、直近の株価の推移を見ていきましょう。各月の1日時点の株価(終値)を記載しました。

  4月 5月 6月 7月 8月 9月
株価(終値) 1万5,475円 1万6,310円 1万5,830円 1万4,950円 1万6,660円 1万7,135円

オリエンタルランドの株価は、過去10年で見ると堅調に右肩上がりで成長しているのもの、19年半ばから現在にいたるまで、激しく上下しています。オリエンタルランドの株に投資するなら、値動きを小まめにチェックして、買い時を見極めましょう。

コロナショックの影響について

コロナショックが株価に与えた影響を知るため、20年1月から6月の株価(終値)を記載しました。

  1月 2月 3月 4月 5月 6月
株価(終値) 1万4,260円 1万2,265円 1万3,820円 1万3,680円 1万5,615円 1万4,240円

コロナショックの影響で、オリエンタルランドの株価は20年2月には1万2,000円台にまで下がりました。その後、少しずつ回復し、緊急事態宣言が明けた5月には株価も回復しています。その後も感染者数の増減の影響を受けて株価が上下しつつも、同年12月1日には1万7,000円台まで回復しました。

コロナショックの影響を受けたものの、回復傾向にあると言えるでしょう。ただし、株価が上下していることには、注意が必要です。

オリエンタルランドの株価上昇の要因

オリエンタルランドの株価は、コロナショックの影響を受けて上下しつつも、回復基調にあるとわかりました。続いて、オリエンタルランドの株価上昇をもたらす要因を見ていきましょう。

東京ディズニーリゾートへの入園者数と客単価の増加

まず、売上高の増減率と年間入園者数の増減率を見ていきましょう。

  2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
売上高 4,777億円 4,792億円 5,256億円 4,644億円 1,705億円
増減率 0.3% 9.7% △11.6% △63.3%
 
  2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
年間入園者数 3,000万人 3,010万人 3,255万人 2,900万人 756万人
増減率 0.3% 8.2% △10.9% △73.9%

売上高の増減率は、ほぼ年間入園者数の増減率と一致していることがわかります。年間入園者数が増加することは、オリエンタルランドの売上高アップに直結します。

続いて、客単価の推移を見ていきましょう。

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
チケット 5,264円 5,339円 5,352円 5,292円 6,538円
商品販売 4,074円 3,989円 4,122円 3,877円 4,122円
飲食販売 2,256円 2,286円 2,341円 2,437円 2,982円
合計 1万1,594円 1万1,614円 1万1,815円 1万1,606円 1万3,642円

20年は客単価の大幅アップに成功しています。これには、21年3月から導入した変動価格制や、オンラインショップの影響があると予測できます。変動価格制によって、時期・曜日ごとにチケットの価格が変動し、最大500円の値上げとなりました。また、ディズニーリゾートのオリジナルグッズを買えるオンラインショップがオープンしたことから、客単価アップに貢献していると考えられます。

新イベントやアトラクションへの期待

オリエンタルランドの株価は、魅力的なイベントや新しいアトラクションへの期待感によっても変動すると考えられます。

2021年9月から2022年9月にかけて、東京ディズニーシーの20周年イベント「タイム・トゥ・シャイン!」が開催されました。

2024年6月6日には、東京ディズニーシーに「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」をテーマにした新エリア「ファンタジースプリングス」がオープンしました。総投資額は約3,200億円にのぼり、東京ディズニーシーにとって8番目のテーマポートとなります。「アナと雪の女王」は世界中で大ヒットを記録したことから、新エリア・アトラクションへの注目度は高く、オリエンタルランドの今後の成長が期待されています。

オリエンタルランドの株主優待&配当情報

オリエンタルランドは、健全な財務体質で株価も回復基調にあります。ディズニーファンなら、オリエンタルランドへの投資を検討してみましょう。続いて、ファンにとってうれしい株主優待と配当の情報を紹介します。

株主優待情報

オリエンタルランドでは、一定数以上の株式を保有する株主に対し、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できる1デーパスポートを贈呈する株主優待制度を設けています。優待の対象となる所有株式数や配布枚数は2023年4月の株式分割を経て改定されているため、最新の優待内容はオリエンタルランド公式サイトの株主優待ページで必ずご確認ください

配当情報

オリエンタルランドの1株当たりの配当は、株式分割後ベースで次のとおりです。

  2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期(予想)
1株当たり年間配当 13円 14円 15円
内訳(中間/期末) 5円/8円 7円/7円 7円/8円

オリエンタルランドの配当は連続して増配傾向にあるものの、株価に対する配当利回りは決して高くはありません。どちらかというと、インカムゲインである配当より、キャピタルゲインである値上がりによる売却益を狙って投資することになるでしょう。

オリエンタルランドの株は今後の成長に期待大!

オリエンタルランドの株は、コロナショックで影響を受けたものの、いまだに健全な財務状況で、株価も回復傾向にあります。

新エリア・アトラクションや20周年イベントに期待できることからも、ディズニーファンなら投資を検討してみてもよいでしょう。1デーパスポートがもらえる株主優待も要注目です。