FXを始める前に取引戦略を決めることはとても重要です。「FXはどんなスタイルで取引すればもうかるの?」「おすすめの取引戦略を知りたい」など、トレードスタイルについて具体的に学びたいという人も多いでしょう。
今回は、FXトレーダーが実際に使っているトレードスタイルを紹介します。短期から長期まで幅広く紹介するので、自分に合ったスタイルを見つけてトレードをしていきましょう。
FXはトレードスタイルを決めることが重要
FX取引を始める場合、まずは自分のトレードスタイルを決めておきましょう。買いポジションを1日で決済したり、別の売りポジションを1ヵ月持ち続けたりするなどの場当たり的な戦略では、損失を出す可能性が高くなります。
そのため早い段階で、自分のトレードスタイルを固めることが大切です。相場変動に一喜一憂するような感情的なトレードをしていると、失敗の可能性も高まります。ポジションを持ち続ける期間を決めて取引を始めれば、冷静な判断をしやすくなります。
●利益を出しやすいトレードスタイルで取引する
トレードスタイルは、1日でポジション決済を繰り返す短期の取引から、まとまった期間にわたりポジションを持ち続ける長期まで幅広く存在します。自分のトレードスタイルでは、どの程度の期間ポジションを持ち続ければ利益を上げられるかを見極めることも大切です。
ポジションの保有期間により利益の狙い方も変わるので、自身のライフスタイルを考慮したうえで、トレードスタイルを考えるとよいでしょう。
●相場によってトレードスタイルを変える
FX取引では、自分のトレードスタイルを決めることが大切です。しかし相場変動によっては、同じスタイルにこだわりすぎて損失を出してしまうリスクも考えられます。
基本となるトレードスタイルを決めることは大切ですが、時には臨機応変にスタイルを変えることも心がけましょう。例えば、買いポジションを得た後に価格が上がり続けた場合、1ヵ月保有すると決めていたとしても、1週間で目標利益に到達すれば売り決済したほうがよいでしょう。
トレードスタイルを教えてください
田畑昇人さん
個人投資家
私の現在のトレードスタイルはコロナショックなど、ある程度ボラティリティが高い局面を狙い撃ちするイベントトレードで、それ以外はあまりトレードしていません。トレード回数を増やすと、スプレッドを上回る期待値を得なければなりません。スプレッド負け、手数料負け、オーバートレードで資産を減らすことは避けたいので期待値が低い状況ではトレードしないようにしています。
田畑昇人さん
個人投資家
私の現在のトレードスタイルはコロナショックなど、ある程度ボラティリティが高い局面を狙い撃ちするイベントトレードで、それ以外はあまりトレードしていません。トレード回数を増やすと、スプレッドを上回る期待値を得なければなりません。スプレッド負け、手数料負け、オーバートレードで資産を減らすことは避けたいので期待値が低い状況ではトレードしないようにしています。
スキャルピングとは?
短時間でFXの利益を積み重ねるスタイルに、スキャルピングがあります。スキャルピングでの取引にこだわる人を「スキャルパー」と呼びます。数秒から数分単位でポジションを決済するトレードスタイルで、小さな利益を積み重ねながら最終的にまとまった利益を狙うことができます。
●スキャルピングの特徴
スキャルピングは、FXの買いや売りのポジションを持ってから決済するまでの時間が数秒から数分と短いトレードスタイルです。FX取引でもっとも保有時間が短いトレードスタイルですが、少しの利益を積み重ねることで、最終的に大きなプラス収支が出ることもあります。
他のスタイルに比べ制約を受けづらく、相場状況を問わずに利益を狙えることがポイントです。しかしまとまった利益を狙うには、チャートと長時間向き合う必要もあるため、精神的ストレスなどへの対策も重要です。
●スキャルピングのメリット・デメリット
スキャルピングのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
すきま時間で利益を狙える | 細かい作業が必要なので疲れやすい |
銘柄や相場変化を問わずに実践可能 | スプレッド幅が広いと損失が重なりやすい |
為替暴落など急変動リスクを減らせる | FX口座が凍結される可能性がある |
スキャルピングはすきま時間に買いポジションを新規注文して、すぐに手放すことで利益を狙います。ポジションの保有時間が短いため、為替の急騰や暴落の影響を受けづらくなっています。
しかし1回当たりの利益が少ないため、細かい作業を毎日続ける必要があります。
FX会社によってはスプレッド幅が広くて利益を出しづらいだけでなく、スキャルピングを禁止しているところもあります。その場合、口座が凍結される可能性もあるので、気をつけましょう。
トレードスタイルを教えてください
羊飼いさん
個人投資家
トレードと言えばデュアルディスプレイでやっている方が多いイメージですが、私はスマホとiPadで完結するようにしました。数年前に「海外旅行しながらトレードしたい」と考えた時期があって(笑)、結構時間をかけて練習して、場所を選ばず、いつでもどこでもトレードできるようにしました。
羊飼いさん
個人投資家
トレードと言えばデュアルディスプレイでやっている方が多いイメージですが、私はスマホとiPadで完結するようにしました。数年前に「海外旅行しながらトレードしたい」と考えた時期があって(笑)、結構時間をかけて練習して、場所を選ばず、いつでもどこでもトレードできるようにしました。
デイトレードとは?
デイトレードは1日単位でFXのポジションの保有と決済を繰り返すトレードスタイルです。1日単位の投資結果なら、無理なくFX取引を習慣化したい人にも向いているでしょう。
●デイトレードの特徴
デイトレードのポジション保有期間は1日単位なので、ある日のデイトレードで損をしても、その失敗を分析して明日に備える余裕を持てることがポイントでしょう。
●デイトレードのメリット・デメリット
デイトレードで起こり得るメリットとデメリットをチェックしましょう。
メリット | デメリット |
まとまった取引回数で安定した取引ができる | 1日単位の連敗が続くと資金がなくなる可能性も |
期間の区切りを決めることで損切りしやすい | 毎日の義務感から戦略があいまいになりがち |
ポジションを持ち越さずに済む | 毎日チャートと向き合うので精神的につらくなることも |
デイトレードは、ある程度まとまった取引回数になるため、成績を分析しやすいメリットがあります。ポジションの保有期間は1日で、無駄に持ち越さずに済むので、損切りや利食いを決めやすいという利点もあります。
ただし、デイトレードでも連敗が続けば資金がなくなることに注意です。毎日の義務感から何となくポジションを組んでしまったり、チャートと向き合うことがつらくなったりする可能性もあります。
スイングトレードとは
スイングトレードは数日から数週間にわたりポジションを保有するトレードスタイルです取引のスパンがデイトレードよりも長く、すきま時間を活用することもできます。スプレッドの負担が軽いことも特徴です。
●スイングトレードの特徴
数日から数週間にわたりポジションを持ち続けるので、忙しくてチャートを見る時間がない人にも向いているトレードスタイルです。仕事などで忙しい人でもスイングトレードならすきま時間でポジションを作り、一定期間に達したところで決済すればよいので、精神的なプレッシャーを感じずに利益を狙えるでしょう。
金利差が大きい銘柄のポジションを持てば、毎日スワップポイントをもらえる可能性もあります。
●スイングトレードのメリット・デメリット
スイングトレードのメリットやデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
相場変動に一喜一憂する心配がない | 短期売買より取引できるチャンスが少ない |
スワップポイントの利益も狙える | まとまった資金が必要になることもある |
1日数回のチャートチェックで済む | マイナススワップで損失が出る可能性がある |
スイングトレードは、まとまった期間ポジションを保有するため、目先の価格変動に一喜一憂せずに済みます。チャートチェックは1日数回でよく、落ち着いて取引ができます。金利差が大きい銘柄であれば、毎日のスワップポイントによる利益も狙えます。
ただし、少しの為替変動で利益を積み重ねる短期売買とは異なり、決定的なトレードチャンスが少ないというデメリットもあります。また、スワップがマイナスだと毎日損をするリスクもあります。
長期トレードとは
スイングトレードよりも長い期間ポジションを保有するトレードスタイルを長期トレードと呼びます。ポジションを持つ期間が長いほど根気が必要です。
●長期トレードの特徴
FXの長期トレードは、1ヵ月~年単位にわたりポジションを持ち続けるスタイルです。長期トレードでは、必要に応じて同じ銘柄を買い足すことも考えられます。
スワップポイントがプラスの銘柄であれば、毎日少しずつ利益を得ることができます。普段の生活も大切にしたい人には、長期トレードがおすすめです。
●長期トレードのメリット・デメリット
長期トレードにおけるメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
スワップポイントの利益を積み重ねられる | 高レバレッジには向いていない |
チャートを見ない日があってもよい | マイナススワップの銘柄には使えない |
初心者でも実践しやすい | すぐに損切りしないように注意が必要 |
ポジションの保有期間が長いほどスワップポイントが積み重なります。毎日手数料で利益を上げる可能性も望めるでしょう。
長期トレードであれば、うっかりチャートを見ない日があっても影響は少なく、初心者でも実践しやすいスタイルだといえます。
しかし、レバレッジの倍数が大きすぎると、ロスカットを受けやすくなります。長期トレードは低レバレッジでの取引がおすすめです。目先の価格変動ですぐに損切りするなど、感情まかせの行動も控えましょう。
急な相場変動に一喜一憂せず、長期的な目線で取引する心がけが重要です。
まとめ
FXにはさまざまなトレードスタイルがあります。メリットやデメリットを見極めながら、自分のスタイルを確立しましょう。
短期は少ない利益を積み重ね、長期はまとまった期間にわたりポジションを持ち続けながら、資産を育てる感覚で取引することが大切です。
この記事を参考に、自身の性格やライフスタイルなどを分析し、自分にぴったりのトレードスタイルを決めてみましょう。
初心者におすすめのトレード方法とその理由は?
田畑昇人さん
個人投資家
まずは、きちんとPDCAサイクルが回せるかどうかが重要だと思います。出来高がそれほど多くない日のチャートデータを検証しても、それはただのノイズの可能性があります。私は、ボラティリティの高い、出来高が多い局面でなければ、トレードをしても利益を出すのは難しいと考えています。なので、重要経済指標後など出来高が多いであろう時間・日にちの後で、取引の試行錯誤をすることによって、上達も早くはなると思います。
田畑昇人さん
個人投資家
まずは、きちんとPDCAサイクルが回せるかどうかが重要だと思います。出来高がそれほど多くない日のチャートデータを検証しても、それはただのノイズの可能性があります。私は、ボラティリティの高い、出来高が多い局面でなければ、トレードをしても利益を出すのは難しいと考えています。なので、重要経済指標後など出来高が多いであろう時間・日にちの後で、取引の試行錯誤をすることによって、上達も早くはなると思います。
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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)