トラリピで利益を上げるためには、スプレッドの影響をしっかり理解することが大切。本記事では、トラリピのスプレッドや手数料を他社のFXと比較するほか、トラリピのメリットとデメリットを紹介します。また、おすすめの通貨ペアや注文設定も解説するので、これからトラリピや自動売買系のFXを始めようと考えている方は参考にしてみてください。

  1. トラリピのスプレッドとは
    1. トラリピのスワップポイントとは
  2. 【他社比較】トラリピのスプレッドや手数料は高い?
  3. トラリピのメリット
    1. 運用の手間や時間軽減される
    2. 相場が乱高下してもチャンスを逃さない
    3. サポート体制が充実している
  4. トラリピのデメリット
    1. まとまった初期資金が必要
    2. 短期間での大きな利益獲得には向いていない
    3. トレンド相場にはやや不向き
  5. トラリピは損切りが苦手な人や忙しい人におすすめ
  6. トラリピのおすすめ通貨ペア
  7. トラリピのおすすめ設定&売買戦略
  8. トラリピの取引ツール
    1. PC版取引ツール
    2. スマートフォンアプリ「ポケトラ」

トラリピのスプレッドとは

「トラリピ」とは、FX(為替)の取引を、事前に決めた価格帯で自動で売買するマネースクエアが提供するシステムです。

一方「スプレッド」は、FXでの取引にかかるコストのこと。具体的には、「買い注文に対応する価格(=Ask/Offer)」と「売り注文に対応する価格(=Bid)」の差額です。この差額が小さいほど、コストが少なく済み、より多く利益を得やすくなります。

通常、取引量が多く流動性が高い通貨ペアでは、スプレッドが狭い傾向があります。ただし、同じ通貨ペアであっても、取引時間帯や市場の状況によってスプレッドが変動する場合があります。スプレッドが通常よりも広がっている際は、流動性が低下している可能性があり、相場の急激な変動が発生するリスクを伴うため、取引を行う際には慎重な対応が求められます。

なお、FXの為替レートの値動きの単位は「pips(ピップス)」や「銭」と表されます。pipsはすべての通貨ペアで使用可能ですが、銭は主に円を含む通貨ペアで使われます。

トラリピのスワップポイントとは

スワップポイントはとは、FX取引における金利差による収益のこと。基本的な仕組みとして、金利が高い通貨を買うとスワップポイントを受け取ることができ、逆に金利が高い通貨を売るとスワップポイントを支払うことになります。つまり、買いポジションを保有していればスワップを「受け取る」ことができ、売りポジションの場合は「支払う」ことになるという仕組みです。

ただし、スワップポイントは各国の金利状況などに影響を受けるため、「受け取り」から「支払い」に変わる場合や、買いポジション・売りポジションのどちらでもスワップポイントを支払うケースもあります。

【他社比較】トラリピのスプレッドや手数料は高い?

トラリピも他社の自動売買系FXも取引手数料が無料なので、取引手数料自体に差はありません。かかるコストはスプレッドのみです。

なお、スプレッドには固定スプレッドと変動スプレッドの2種類があり、固定スプレッドは市場の状況に関係なく一定のスプレッドを提供するものの、経済指標発表時や相場が荒れている際にスプレッドが一時的に広がることがあります。

一方、変動スプレッドは市場の流動性やボラティリティに応じてスプレッドが変わります。流動性が高い時間帯には狭くなり、不安定な相場では広がる可能性があります。

相場の安定性を重視したいか、柔軟な相場対応を重視したいかで選ぶべきFXが異なるでしょう。

トラリピのメリット

運用の手間や時間軽減される

トラリピは、これから価格が動きそうな範囲を設定するだけでよいため、「上がる」「下がる」といった相場の方向性を予測する必要がありません。

また、自動売買システムが24時間レートを監視し、設定に基づいて売買を実行するため、トレーダー自身がパソコンやスマホの前に張り付く必要もありません。これにより、従来のように相場の動きを頻繁に分析する手間を大幅に軽減できます。

相場が乱高下してもチャンスを逃さない

一般的に、価格が大きく変動する乱高下の局面はリスクと捉えられることが多いですが、トラリピではそれがむしろ利点となります。

設定した範囲内で価格が激しく動くほど、自動売買が繰り返され、利益を積み上げるチャンスが増えます。乱高下に強いというのは、トラリピならではの大きなメリットであり、市場が荒れている状況でも効果的に運用しやすいです。

サポート体制が充実している

トラリピでは、ZOOMを通じて専門スタッフと直接やり取りができるため、疑問点を解消しやすいです。また、セミナーが定期的に開催されており、新しい知識や市場の最新動向、実践的な戦略を学ぶことができます。これらのサポートを活用することで、投資スキルを効率的に向上させることができるでしょう。

トラリピのデメリット

まとまった初期費用が必要

自動売買を活用したトラリピでは、裁量取引とは異なり、1,000通貨といった少額の取引であっても、多くの場合20~30本に及ぶ複数の注文を同時に発注する仕組みになっています。この特性から、証拠金には一定の余裕を持たせることが求められます。

短時間での大きな利益獲得には向いてない

トラリピの基本的な狙いは「総推移」に基づいた収益です。その特徴は、相場の上下する動きを利用して、手間をかけずに利益を積み上げる「リピート機能」にあります。この戦略の特性上、短い期間で大きな利益を得ることは難しい場合があります。

また、価格が上昇と下落を繰り返すことが利益確定の前提となるため、一時的な含み損が発生する可能性は避けられません。

トレンド相場にはやや不向き

トラリピは、相場のレンジ内での動きを得意とする一方、トレンド相場ではその強みを発揮しづらい面があります。たとえば、上昇トレンドの場合、買い注文を基軸とする戦略では、価格がプラス20銭ほど余分に上昇しないと利益を確定できないことがあります。このため、トレンドが続く場合は、収益を最大化しにくいというデメリットが考えられます。

なお、一部の高金利通貨(南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円など)に関しては、利益確定のために必要な価格変動がプラス10銭程度に設定されているため、比較的有利に運用できる場合もあります。

トラリピは損切りが苦手な人や忙しい人におすすめ

常に相場を気にしてチャートを見ていると、FX取引が生活の負担になりかねません。

トラリピは、あらかじめ設定したルールに従ってシステムが自動で取引を行うため、感情に左右される裁量取引とは異なり、精神的な負担を大きく軽減できるのが特徴です。

たしかにトラリピには一定の初期資金が必要ですが、その分、日々の相場に張り付く必要がなく、忙しい日常の中でも資産運用を続けやすいメリットがあります。

トラリピは、仕事や育児で忙しく、時間を節約しながら取引をしたい方、また過去に損切りや感情的なトレードで苦労した方におすすめと言えるでしょう。

トラリピのおすすめ通貨ペア

トラリピのおすすめ通貨ペアは、ノルウェークローネ(NOK)とスウェーデンクローナ(SEK)の通称「ノックセック」です。

  • 狭いレンジ内の値動きが多くリピートしやすい
  • レンジ相場を形成しやすい

ノックセックは、レンジ内で比較的安定した動きを見せることが特徴で、コツコツと利益を積み上げる運用スタイルに適しています。特に、相場がほとんど動かず、約定しにくいと感じることがストレスとなる方にとって、ノックセックは魅力的な選択肢となるでしょう。

また、経済的に深いつながりを持つ国同士の通貨ペアは、レンジ相場を形成しやすいという特性があります。たとえば、USD/JPYは時間の経過とともに変動率が大きくなることがありますが、トラリピ向きの通貨ペアは、一定の範囲内で値動きを繰り返す傾向があります。この特徴を活用することで、安定した収益を狙うことが可能になります。

トラリピのおすすめ設定&売買戦略

トラリピでは設定した戦略レンジを上下に分け、上部に売りトラリピ、下部に買いトラリピを配置する設定がおすすめです。レンジ内での値動きに基づいて均等な利益確定を狙うことを目的としており、必要となる資金(証拠金や見積評価損を含む)が最小限で済むため、資金効率を最大化できる点が大きな特徴です。

ただし、この戦略には上下いずれの方向でも評価損が発生し、レンジアウトとなる可能性があることも理解しておく必要があります。特に、戦略レンジ内での相場の値動きを長期間にわたって想定している場合に、この手法はより効果的とされています。

トラリピの取引ツール

マネースクエアが提供するトラリピ専用の取引ツールについて詳しく解説します。

PC版取引ツール

PC版取引ツールは、操作性が重視されており、WindowsとMacの両方に対応しています。初心者にも分かりやすいシンプルなインターフェースが特徴で、注文手続きがスムーズに行えます。

チャート機能も充実しており、視認性の高いデザインが施されています。フィボナッチラインの描画も簡単に行えるため、テクニカル分析に役立つほか、チャート画面から直接トラリピを設定・発注できる便利さも魅力です。

さらに、PC版取引ツールには便利な機能がいくつか搭載されています。その一つが「トラリピ1クリック」です。この機能を使えば、どのような設定で発注するべきか迷ったときでも、推奨される設定を手軽に利用可能です。マネースクエアが公開するおすすめ設定をそのまま簡単に反映できます。

  • ポジションの保有や決済後の維持率や実効レバレッジの変化
  • 為替レートが動いた場合の損益の推移
  • 数日後のスワップポイントの付与状況
  • ロスカットが発生する可能性のあるレート

もう一つの注目機能が「シミュレーション」です。このツールでは上記のような状況を仮想的に試すことができます。

スマートフォンアプリ「ポケトラ」

スマホユーザー向けには、マネースクエアの専用アプリ「ポケトラ」が便利です。このアプリは、iPhoneとAndroid、タブレット端末ではiPadに対応しています。

ポケトラでは、すべての注文をアプリ上で完結できます。チャート画面では、指値注文などの裁量取引はもちろん、トラリピ注文も可能です。

当記事で紹介している会社は、すべて金融庁から許可を受け財務局に登録されおり、かつ金融先物取引業協会に加入している業者です。

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本記事で参考にしたサイト一覧

  1. GMOクリック証券
  2. みんなのFX
  3. GMO外貨
  4. ヒロセ通商
  5. DMM FX
  6. IG証券
  7. 外為どっとコム
  8. JFX株式会社
  9. LIGHT FX
  10. SBI FXトレード
  11. 松井証券
  12. マネーパートナーズ
  13. インヴァスト証券
  14. 外為オンライン
  15. FXブロードネット
  16. LINE FX