本記事ではMT4(メタトレーダー4)に対応している口座開設の手順について、実際の手続きの画像を示しながら解説します。
MT4に対応している口座を選ぶ
2023年4月現在で、国内FX会社でMT4に対応している会社は9社です。MT4はソフトウェアなので、どこでダウンロードしても基本性能は変わりません。例えば、注文方法、チャートの描画ツール、チャートの設定、組表示、定型保存などの機能はどの会社のMT4でも同じです。
そのため、MT4を始めるための口座選びは、以下の観点に注目しましょう。
スプレッドの狭い口座を選ぶ
スプレッド(FX取引をする際の買値と売値の差(お取引にかかるコスト))の狭さはすべてのトレーダーが求める共通点です。スプレッドが狭ければ狭いほど1回あたりのトレードコストが安くなるメリットがあります。特にスキャルピング(数秒、数分単位で売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねていく手法)のような狭い利幅を狙う場合は、スプレッドが狭い口座で取引すれば圧倒的に有利になります。
取扱商品・通貨ペアの数が多い口座を選ぶ
取扱商品・通貨ペアが多ければ株式指数や原油、マイナー通貨ペアなどの取引が可能です。ただし、FXに関してはどのFX会社もメジャーな通貨ペアはそろっているので、ドル円、ユーロドル、ポンドドルなどのドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)やクロス円(米ドル以外の通貨と日本円のペア)全般を取引する人は取引銘柄の数を気にする必要はないでしょう。
カスタムインジケーターがあるか
標準搭載のインジケーター(チャートにテクニカル指標を表示させて分析するためのプログラム)に加えてオリジナルインジケーターが選択できると、トレード手法の幅が広がります。中でもFXTFとOANDAはオリジナルインジケーターが豊富で、以下に一部例をあげます。
- FXTF- Fibo_Pivot
ピボットを表示できます
- FXTF‐MACD‗2line
MACDを2本の線で表示するため売買サインが見やすくなります
- FXTF‐MACD‗2line
MACDを2本の線で表示するため売買サインが見やすくなります。
- JFX‐Span
スパンモデルというインジケーターが表示できます。
- OANDA Open Order
チャート上に顧客の注文量を表示するインジケーターです。
- OANDA Candle Countdown
ローソク足の残り時間を表示できます。
MT4対応のおすすめ口座比較
MT4対応口座を選ぶ際の優先順位を「スプレッドの狭さ」「取り扱い銘柄の多さ」「オリジナルインジケーターがあるか」の順で考えた場合、ランキングは以下のようになります。
FXTFのスプレッド0.1銭は非常に魅力的です。通貨ペア数はJFXやOANDAに比べると少ないのですが、メジャーな通貨ペアはラインアップされているので、よほど特殊な通貨ペアをトレードしないかぎり不便は感じないと考えられます。
FXTF | JFX | OANDA | 楽天証券 | FOREX.COM | アヴァトレードジャパン | 外為ファイネスト | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
スプレッド | 0.1銭~ | 0.2銭~ | 0.3銭~ | 変動制 | 変動制 | 変動制 | 変動制 |
通貨ペア数 | 29 | 38 | 69 | 24 | 84 | 55 | 30 |
特徴 | 37種類のオリジナルインジケーター | 33種類のオリジナルインジケーター | 62種類のオリジナルインジケーター | CFD取引可 | 条件クリアで無料EAホスティング | 1,000通貨~25,000,000通貨まで対応 | NDD方式 |
スキャルピング可否※ | △ | ◎ | △ | ✖ | ✖ | 〇 | ◎ |
公式サイト |
ランキングは何を重視するかによって変動します。1,000万通貨を超えるような大ロットでトレードしたい、NDD方式のFX会社で取引したい、超マイナー通貨を取引したいなど、トレーダーの優先項目に応じてFX会社を選びましょう。
MT4の口座を開設する手順
今回はスプレッドのもっとも狭いFXTFを選び、MT4口座を開設するまでの手順を順番に見ていきましょう。
FXTFのホームページにアクセス
FXTFのホームページを開くと、トップページに「口座開設」というアイコンがあります。このアイコンをクリックして次に進みます。
FXTFのMT4口座を同時開設する
FXTFのメイン口座はGX口座という名称で、GX口座とMT4口座を同時に開設します。
*MT4口座だけを開設することはできません。
・「FXTF MT4口座(標準コース)も一緒に開設する」にチェックマークを入れます。
・「FXTF GX規約・約款等のご確認」では内容を確認してチェックマークを入れます。
個人情報の入力
住所、氏名、電話番号、メールアドレス、勤務先住所、出金銀行情報を入力します。
・指示通りに入力します。
・登録するメールアドレスへ送信テストを行い、メールが受信できることを確認しましょう。
・住所は本人確認書類に記載されている住所と同じ住所を記入します。
*本人確認書類にはマイナンバーカードか通知カードが必要です。
・出金する予定の金融機関の情報を入力します。
・投資に関する情報を入力します。
*年収30万円未満の人は口座開設できません。
*金融資産30万円未満の人は口座開設できません。
・投資目的に合致するものにチェックマークを入れます。
・広告配信は「希望する」でも「希望しない」でもどちらでもかまいません。
・すべての記入が終わったら「次へ進む」をクリックします。
・確認画面が開きます。記入した情報に間違いがないかをよく確認して「次へ進む」をクリックします。
・登録したメールアドレスに「認証コード」が届きます。認証コードをコピーして認証コード入力窓にペーストして「確認」をクリックします。
*メールが送信されてから60秒以内に行う必要があります。60秒以上経ってしまった場合は、「再送信」というボタンが表示され、それをクリックすると認証コードが再送信されます。
*再送信は60秒以上間隔をあけてクリックしましょう。
本人書類の提出
メールの認証が終わると本人確認書類提出画面が開きます。本人確認書類は「スマホでスピード開設」と「通常開設」の2通りの提出方法があります。
今回は「スマホでスピード開設」を選び、その手順を解説します。
・「スマホでスピード開設」をクリックします。
・同じ画面に2つの口座開設方法の流れが説明してあります。通常開設を選択した場合は、画面の指示に従って手続きを行います。
・本人確認書類の組み合わせを選択します。今回はマイナンバーカードを選択した場合を説明します。
*マイナンバーカードがない場合は、通知カードやマイナンバー記載の住民票や運転免許証などが必要になります。
・画面に表示されたQRコードをスマホで読み込みます。
*QRコードリーダーなどのアプリを使うと正常に読み込めないので、必ずスマホに標準搭載されているカメラでQRコードを読み込みましょう。
・開いた画面の指示に従って、正面と斜め横顔の顔写真を撮影します。
・マイナンバーカードを正面、斜め、裏の順に撮影します。
・撮影が終われば口座申し込み完了です。
・登録したメールアドレスに口座開設申込完了(審査中)のメールが届きます。
*メールの送信元はFXTFではなくゴールデンウェイ・ジャパン(株)ですが間違いではありません。
口座開設完了とログイン
口座開設の申し込み手続きが完了すると、早ければその日のうちに審査が終了し、「口座手続き完了のお知らせ」というメールが届きます。
次にこのメールにあるリンクから「ログインID」と「パスワード」の発行を行います。
*ログインIDとパスワード発行のリンクは2週間が有効期限です。2週間を過ぎてしまった場合はカスタマーサポートに連絡しましょう。
・メールのリンクから下の入力画面が開きます。画面の指示通りに入力して「認証する」をクリックします。
・ログインIDとパスワードが表示された画面が開きます。
・ログインIDとパスワードをコピーしてログイン画面にペーストできる準備をしておきます。
・「マイページログイン画面へ」をクリックします。
・マイページログイン画面が開いたら、コピーしておいたログインIDとパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。
・「初期パスワード変更」画面が開くので、最初に指定されたパスワードと新しく指定するパスワードを入力します。
*変更後のパスワードは今後ログインするときに必要ですから、忘れないように保存しましょう。
・「変更」をクリックします。
・マイページにログインできました。
MT4口座開設の手続き
マイページからMT4の口座開設手続きを行います。
・マイページのメニューから「各種サービス申込」を選択します。
・「FXTF MT4口座(標準コース)を開設する」にチェックマークを入れます。
・規約、約款等を確認し「同意します」にチェックマークを入れます。
・「申し込む」をクリックします。
・MT4口座の申込が完了し、MT4のアカウント番号が表示されます。
*MT4のアカウント番号はMT4にログインする際に必要なので、忘れないように保存しておきましょう。
以上でFXTFの口座開設とMT4の口座開設は完了です。MT4の口座開設はホームページの指示通り行えば難しくはありません。スマホを使えばさらに簡単に口座開設できるのでおすすめです。