最高のサービス
(画像=田中さん提供)

百貨店外商カードは、特別な特典やプライベートなイベントへの招待や、優れたカスタマーサポートなど、一般のカードでは得られない特別な待遇が受けられるカードです。

田中さん(仮名、30代、東京都在住)は、三越伊勢丹や高島屋など数々の百貨店外商カードの保有者であり、最高のサービスを享受するためのノウハウを知り尽くしています。

この記事では、田中さんの経験と知識をもとに、百貨店外商カードを最大限に活用する方法について探っていきます。

百貨店外商カードを持つことで、贅沢なショッピング体験がさらに充実するのか。田中さんの貴重なインタビューをお届けします。

プロフィール

百貨店外商カード保有者になったきっかけ

ーー田中さんは百貨店の外商顧客でもあるそうですね。どのような百貨店を利用していますか?

田中さん

外商カード自体は主だった百貨店は複数持ってはいますが、メインで利用しているのは三越伊勢丹ですね。

ーー三越伊勢丹のカードの年間利用金額はどれくらいですか?

田中さん

大体100万円以上ですね。伊勢丹は年間100万円使うと商品を1割引で購入できる優待があるので100万円以上は確実に使います。

ーー外商顧客になった経緯を教えていただけますか?

田中さん

もともと親が外商顧客で、学生時代から親の家族カードを利用していました。社会人になってもしばらく家族カードを使っていたんですが、結婚もして家庭も持ったので最近、自分名義に変えました。

ただ、自分名義に変えるメリットはあまりないかもしれません。家族カードを利用しているほうが家族全員分の利用額が合算されます。例えば、自分名義のカードでも、家族全員が使うことで年間利用額が1,000万円以上になると、もっと優遇されるといわれています。でも、自分のステータスをつくるために、私は自分名義のカードを選びました。

ーーそれはおもしろいですね。

田中さん

はい。ただ、現在の担当者は私が長年お世話になっている人なので、そのまま引き継いでもらっています。

ーー通常は年間どれぐらい利用すると外商の招待が来るのでしょうか?

田中さん

正直なところ、百貨店によるとは思いますが、近年はそこまでハードルは高くないと思いますよ。先日、とある百貨店の外商の広告がInstagramで流れたり、住んでいるタワーマンションに「外商顧客になりませんか」という案内がポスティングされたりして、さすがにちょっと……と思いましたね。

近年、百貨店はニューリッチ層の開拓に力を入れているので、裾野はかなり広がっているんじゃないかなと思います。

体調を崩すと外商担当者がお見舞いに

ーーたくさんの百貨店とお付き合いがある中で特に三越伊勢丹をメインで利用している理由はありますか?

田中さん

ブランド力かな?扱っているブランドの裾野が広いですし、食品も三越伊勢丹グループでしか扱っていないレアなものが多かったりします。あとは家族の付き合いが長いというのもあります。

ーー外商の担当者の方とは親しいのですか?

田中さん

私が子供の頃からいろんな百貨店の外商さんとは仲良くしていただいていて、今でも私が風邪を引くと、担当者がフルーツを持って来てくれます。私の親が、今の私の年齢にもかかわらず、「息子が風邪を引いたから」と言っているようなんです(笑)。

この付き合いは何十年も続いています。本来はよくないことですが、外商の担当者が私の家から私の実家まで荷物を運んでくれることがあります。冬物のコートとか、家においておくとかさばるので外商の担当さんに頼んで実家に送ってもらったり。逆に、実家からの荷物を外商さんがうちまで持ってきてくれることもありますね。

年間100万円のカード利用でブランド品も1割引

ーーあらためて、外商顧客になるメリットって何ですか?

田中さん

一番のメリットは優待価格で商品を購入できることですね。三越伊勢丹の場合、年間100万円以上買い物をすると1割引で商品を購入できます。

ーー外商では一般人が手に入れられない商品が購入できることがあると伺いましたが、本当ですか?

田中さん

確かに、そういう状況はありますね。最近の例で言うと、私の先輩が買おうとしていた高級腕時計を購入できました。その時計の価格は3倍、4倍に跳ね上がってしまい、現在では投資商品、金融商品レベルになってしまっています。

ーーその商品は現在どの程度の待ち時間がある商品なんですか?

田中さん

待っても手に入らないんじゃないですか?その時計はそれだけ希少価値が高いので、転売市場で高く取引されています。例えば、100万円で購入してそのまま隣のお店に持っていけば300万円で売れる。そんな状況になっています。

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入手困難なブランドバッグも確保

ーー他にも、特別な買い物をしたり、特に良かったものなどはありますか?

田中さん

友人がヨーロッパのとあるブランドのハンドバッグが欲しくて、店頭に行ったら1年半くらい待つ必要があると言われてしまったらしいんです。私に相談があったので外商の担当者に話したら、2ヵ月待てば入手可能だと言われました。

以前は、入手困難なことで有名なブランドバックも「2つまでだったら大丈夫ですよ」と言われたこともあります。今はもう難しいみたいですが……。

私は友人が多いのでよく「これ欲しいんだけど田中くん、なんとかならない?」と相談を受けることがあります。ハイブランドの期間限定ホリデーコレクションやポケモンとのコラボ商品など、プレミアがつきやすい商品についても、外商で商品をあらかじめ確保してくれたり、担当者が発売日に並んで購入してくれたこともありました。

外商顧客向けの受注会というのもあって、そこで優先的に商品を購入できたりもします。

ーー外商さんとのやり取りはどうやっているんですか?

田中さん

主にショートメールやLINEなどでコミュニケーションを取っています。

友人のためにブランド品を手配

ーー自分のものではなく、友人の欲しいものも田中さんが用意するというのは田中さんにとって何かメリットはあるのでしょうか?

田中さん

金額をたくさん使うことで特典や優待が増える点がメリットと言えます。カードを多用することで、担当者との関係も良好になり、サービスが充実します。私自身が直接商品を買いに行くわけではなく、労力を使わずに購入できるので苦じゃないですね。

外商の担当者もたくさん買ってもらいたい、友人も入手困難なものが手に入る、私はカードの利用金額を多くできる、ということで三者がハッピーな「win-win-win」です。

ーーご自身で購入するわけではないとはいえ、人とやりとりするのを面倒に感じたりしませんか?

田中さん

私は、人に喜んでもらいたいっていうポリシーがあるんですよ。もちろん、まったく知らない人のためにはやらないですよ。それは友達だから、喜んでもらってよかったなと思えたら自分もうれしいんです。これは、私の親がそうだったことから引き継いだ考え方です。

たとえば、おすすめのレストランを尋ねられたときに、複数の選択肢を提供するのが私のスタイルです。それが友人を喜ばせる行動となるなら、私はそれを選びます。

ーー親御さんもサービス精神旺盛なんですね。

田中さん

私の両親は百貨店の外商担当者と非常に親しく、普段よくしていただいている分、外商担当者さんにもお返しをしています。

私が幼い頃、外商さんのお子さんと私がちょうど同世代だったので、家族ぐるみで旅行に行っていて、すごくかわいがってもらった記憶があります。その繋がりは今でも続いていますね。

最高のサービスを受けるために必要なものとは?

サービス
(画像=田中さん提供)

ーー外商の担当者さんが特別な待遇をするのは、田中さんのお人柄もあるような気がしてきました。

田中さん

そういう側面はたしかにあると思います。

特定の高級カードを持つと、特定のサービスを享受できるようになります。ステータスカードに付随するサービスに関するマニュアルがあるそうです。そして、私が持っているようなカードを見せたとき、店員はそのマニュアルに従って接客するでしょう。だから、接客が丁重になることもあります。

しかし、最終的には人間関係が大切だと思います。商品を買うだけで特別扱いを期待する人もいます。そういう人たちに対して、素晴らしいサービスを提供してくれる人はいると思います。でも、実際に良好な関係性を構築できるのかはわからないんじゃないかな。

ーーもし友人が高級カードを持ちたいと考えていたら、何かアドバイスをすることはありますか?

田中さん

それはよく聞かれる質問ですね。私のアドバイスとしては、もし余裕があるなら、年会費についてあまりケチらないほうがいいと思います。ただし、高級カードを持つこと自体がステータスになるわけではないということを理解しておくべきです。

実際に価値があるのはそのカードが提供するサービスです。たとえば、頻繁に海外旅行をする人にとって、ホテルのアップグレードや旅行券などは非常に価値のあるサービスです。それらのサービスを頻繁に利用するなら、高級カードの年会費は十分に元が取れます。

ただし、どのカードが自分にとって最適かは個々のライフスタイルやニーズによるので、具体的なカードを選ぶ際には、その点を考慮することをおすすめします。

(田中さんインタビュー、おわり)

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