会社員、公務員以外の方の住民税は6月から徴収が始まります。手っ取り早く支払う方法としてコンビニ払いは有用な方法ですが、なかなか外出する時間がない方にはクレジットカード納付がおすすめです。コンビニや金融機関などに出向く必要がなく、家で簡単に支払いができます。
しかし、クレジットカードで税金を支払うには、コンビニ払いとは異なる手順を踏む必要があります。「結局コンビニ払いの方が簡単なのでは?」「クレジットカードで支払いたいけれども、支払い方がわからない」と考えている方も多いでしょう。
この記事では、住民税をクレジットカード払いするメリット、デメリットを解説します。また、クレジットカード払いの方法や住民税の支払いにおすすめのクレジットカードを紹介します。住民税をクレジットカードで手軽かつお得に支払いたい方は、ぜひ参考にしてください。
住民税はコンビニ払いよりもクレジットカード払いがおすすめ
住民税の支払いは、コンビニ払いよりもクレジットカード払いの方がおすすめです。クレジットカード払いとコンビニ払いを比較し、両者の特徴を確認しましょう。
クレジットカード払いは手軽かつお得
クレジットカード払いは手軽かつお得です。支払いに手数料がかかる場合がありますが、通常の買い物と同様にポイント還元を受けられるため、手数料以上のポイントを獲得できればお得に支払いができます。
また、わざわざ外に出る必要がなく、24時間どこからでも納税ができます。自動車税や固定資産税もカードで支払えるため、どの税金を支払ったのか管理がしやすく、納め忘れの心配もありません。
クレジットカードで税金を支払った場合は、ほかの利用分と同じように請求され、引き落とし日に登録口座から引き落とされるため、税額分のお金を口座に入れておきましょう。
コンビニ払いは手数料>獲得ポイントのときにおすすめ
コンビニ払いは次のような時に選択するのがおすすめです。
コンビニ払いのメリットは手数料がかからない点です。クレジットカード利用でポイントを獲得できるからといって、手数料の金額が獲得ポイント数を上回ってしまっては、意味がありません。クレジットカードのポイント還元率と支払時の手数料を比較し、獲得ポイント数よりも手数料の方が高い場合は、コンビニ払いで余計な支出なく納税した方がよいでしょう。
住民税をクレジットカードで支払うメリット
住民税をクレジットカードで支払うメリットは、以下の4つです。
税金の支払いでポイントが貯まる
税金をクレジットカードで支払えば、ポイントが貯まります。税金は必ず支払わなければならない固定費であるため、確実にポイントを獲得できます。公共料金の支払いでも還元率が変わらないカードであれば、納税額が大きいほど獲得できるポイントは増えます。
クレジットカードの中には、公共料金の支払いで還元率が下がるカードもあるため、税金の支払いを予定しているカードの還元率の仕組みを改めて確認しておきましょう。
家計管理が楽になる
クレジットカードで税金を支払えば、利用明細に支払履歴が残るため、家計管理がしやすくなります。住民税以外の税金もクレジットカード払いにすれば、税金の支出を一元管理できます。
現金で支払うとお金の出入りが見えにくくなるため、クレジットカード払いは家計簿をつけていない方にもおすすめの支払い方法です。
現金の持ち合わせがなくても納税できる
クレジットカードで税金を支払えば、現金の持ち合わせがなくても納税ができます。ペイジーや銀行振込の場合は税額分の現金を用意する必要があります。一方、クレジットカード払いはカード会社が一時的に支払いを立て替えてくれる形になるため、引き落とし日までにお金を用意しておけば問題ありません。
手元に現金がなくても支払えるため、納税期日が迫っていても支払いを済ませられ、滞納も防げます。
支払いを遅らせることができる
クレジットカードの支払いは後払い方式のため、該当期間中に利用した分が引き落とし日にまとめて引き落とされます。そのため、実質的に税金の支払いを遅らせることができるのです。
クレジットカードで支払ってしまえば納税自体は問題なく行われるため、延滞などによる追加徴収の心配はありません。引き落とし日までにお金を用意しておけばよいため、自由なタイミングで支払いができます。
ただし、クレジットカードでの支払いが納税期限を過ぎている場合は滞納扱いとなるため、必ず期限までに納めるようにしてください。
住民税をクレジットカードで支払うデメリット
住民税をクレジットカードで支払うデメリットは、以下の3つです。
手数料がかかる
クレジットカード払いのデメリットは、手数料がかかる点です。コンビニ払いの場合は手数料がかからないため、余計な支出になってしまいます。
eLTAXで支払う場合の手数料(税込)は、以下のとおりです。
■eLTAXで支払う場合の手数料
1円~10,000円 | 40円 |
10,001円~20,000円 | 123円 |
20,001円~30,000円 | 205円 |
30,001円~40,000円 | 288円 |
40,001円~50,000円 | 370円 |
また、F-REGIは市町村ごとに手数料(税込)が異なります。たとえば、以下の3市の手数料は次のとおりです。
税額 | 函館市 | 町田市 | 大阪市 |
---|---|---|---|
1円~5,000円 | 110円 | 55円 | 0円 |
5,001円~10,000円 | 110円 | 55円 | 41円 |
10,001円~20,000円 | 220円 | 165円 | 125円 |
20,001円~30,000円 | 330円 | 275円 | 209円 |
30,001円~40,000円 | 440円 | 385円 | 292円 |
40,001円~50,000円 | 550円 | 495円 | 376円 |
50,000円以降 | 10,000円ごとに 110円が加算 |
10,000円ごとに 110円が加算 |
10,000円ごとに 84円ずつ加算 |
住んでいる自治体の手数料を再確認したうえで、納税をしましょう。
領収書を受け取れない
クレジットカードで税金を支払った場合は、領収書を受け取れません。通常、領収書は納税証明の代わりとしても使えます。クレジットカード払いで税金を支払っていると、納税を証明できる書類がないため、書類が必要となった場合には別途取得しなければなりません。納税証明書が有料の場合もあります。
家計簿づけなどの私的な用途で使うのであれば、利用明細を領収書代わりとして使うとよいです。領収書がないと不安に感じる方は、コンビニ払いで確実に領収書を受け取ったほうがよいでしょう。
利用限度額以上の金額は支払えない
クレジットカードで納税する場合、利用限度額以上の金額は支払えません。カードの利用枠が残り少ない場合は別のカードを使うか、コンビニ払いなどで済ませましょう。
住民税は一律5,000円の均等割と、所得金額の10%の金額で算出される所得割で金額が決まります。そのため、所得が多いほど金額が大きくなります。利用限度額が低いカードで支払おうとすると、1年分の住民税を支払えない可能性があるため、必ず利用限度額を確認したうえで支払いをしてください。
住民税をクレジットカードで支払う方法
住民税をクレジットカードで支払う方法は以下の3つです。
eLTAXを使って支払う

eLTAXは、クレジットカード払いの中で最もおすすめの方法です。2023年4月3日から統一QRコード「eL-QR」を使った納税が可能となり、 全国の自治体でQRコードからの税金の支払いができるようになりました。
eLTAXで納税する場合は、以下の手順で行いましょう。
- eL-QRをスマホカメラなどで読み取る
- 納付額や納付先を確認して「お支払い」へ進む
- 支払方法で「クレジットカード」を選択する
- 支払完了メールが届けば支払終了
なお、共通納税を用いて住民税を納める場合は、eLTAXの利用申請や納付情報の発行などに手間がかかります。すぐに支払いを済ませたい方はQRコードを利用してください。
F-REGIを使って支払う

「F-REGI 公金支払い」は、各種税料金・水道料金をクレジットカード・Pay-easyなどからオンライン上にて決済できる公金収納サービスです。支払い可能な税金・公共料金は自治体により異なるため、一度自分の自治体が対応しているか確認してみましょう。
参考:F-REGI 公金支払い を利用するモバイルレジを使って支払う

モバイルレジは、請求書のバーコードを携帯電話のカメラで撮影し、支払ができるサービスです。モバイルレジを利用すると、アプリから税金の支払いができます。eL-QRにも対応しているため、ほかの方法と同じような手順で支払可能です。
■モバイルレジのクレジットカードを使った支払い手順
- モバイルレジのアプリをダウンロードする
- 請求書のバーコードを読み取る
- クレジットカードでの支払いを選択する
- クレジットカードの番号、セキュリティナンバーを入力する
- 支払い先を確認し、決済実行を押す
手数料はF-REGI同様自治体ごとに異なるため、納税前に確認してください。
クレジットカードでは住民税のコンビニ払いができない
住民税をコンビニ払いする場合は、クレジットカードでの支払いができません。コンビニ払いをする場合は、原則現金での支払いとなります。払込票でクレジットカード払いをしたい場合は、わざわざコンビニに出向く必要はなく、Web上から手続きをしましょう。
ただし、セブン-イレブンではnanaco、ミニストップではWAONで支払うことができます。日頃からnanacoやWAONを使っている方は、納税も電子マネーで行うとよいでしょう。
まとめ
住民税は指定のサービスからクレジットカード払いができ、簡単かつお得に納税ができます。一方で、手数料がかかったり領収書が受け取れなかったりというデメリットもあります。良い点、悪い点をよく理解し納税をしましょう。
また、住民税をコンビニで支払う場合はクレジットカードが使えません。コンビニ払いの際は現金か電子マネーを使いましょう。
住民税のコンビニ払い・クレジットカード払いに関するQ&A
住民税のコンビニ払い、クレジットカード払いに関する質問をまとめました。どちらの支払い方法を使うか迷っている場合や、クレジットカードで支払いたい場合の参考にしてください。
- 住民税をクレジットカードで支払う方法は?
- 以下の3つの方法で支払います。
・eLTAX
・F-REGI
・モバイルレジ
おすすめは全国対応しているeLTAXです。
- 住民税の支払いにクレジットカードを使うメリット・デメリットは?
- 住民税をクレジットカード払いするメリット、デメリットは以下のとおりです。
メリット ・ポイントが貯まる
・家計管理が楽になる
・現金がなくても納税できる
・後払いのため支払うタイミングを遅らせることができるデメリット ・手数料がかかる
・領収書をもらえない
・利用限度額よりも大きい金額は支払えない
- コンビニで住民税を支払うときにクレジットカードは使える?
- 住民税をコンビニで支払う際にクレジットカードは使えません。現金か一部の電子マネーで支払いましょう。
- Yahoo!公金支払いで住民税は支払えない?
- Yahoo!公金支払いは2022年3月31日をもって、水道料金以外の支払受付を終了しています。税金の支払いには使えないため、クレジットカード払いをしたい場合はeLTAXなどの方法を使ってください。
- QRコード決済にクレジットカードから金額をチャージして税金を支払える?
- eL-QRがある払込票であれば、QRコード決済を通してクレジットカード払いができます。
- 自分の住む自治体が住民税のコンビニ払い・クレジットカード払いに対応しているか知りたい
- eL-QRの導入により、地方税は全国のコンビニや指定のクレジットカードで支払えるようになりました。利用できるクレジットカードのブランドは以下のとおりです。
・Visa
・MasterCard
・JCB
・Amex
・Diners
詳細はお住まいの各自治体に問い合わせてください。