楽天証券からSBI証券に移管する手順を紹介!NISA口座乗り換えのメリットやお得なキャンペーンは?
(画像:NET MONEY編集部)

楽天証券は、幅広い投資家から支持されている証券会社です。とくに、NISA口座の利便性の高さはネット証券の中でもトップクラスです。しかし、楽天証券と並んで「ネット証券2強」と呼ばれるSBI証券の方が優れている部分もあり、移管を検討している人もいるでしょう。

楽天証券からSBI証券への移管のメリット・デメリットを比較すると、SBI証券に移管した方が取引がお得になることが分かります。

移管のメリット
  • 新NISAの取扱銘柄が豊富にある
  • クレカ積立で最大3.0%ポイントが貯まる
  • IPOの取扱銘柄が多く、チャンスが広がる
移管のデメリット
  • 楽天ポイントがたまらなくなる
  • 自動入出金設定をしている場合は移管手数料を残しておく必要がある

今回は、2024年から始まった新NISAでの、楽天証券からSBI証券へのNISA口座の移管手続きを、分かりやすくご案内します。最新のお得なキャンペーンもご紹介するので、乗り換えを検討している方は参考にしましょう。

5STEPで完了!


楽天証券からSBI証券に移管する5ステップ

\さっそく移管をスタート/

楽天証券からSBI証券にNISA口座移管する手順

楽天証券からSBI証券にNISA口座移管する場合は、以下5つの手順が必要です。

移管が完了するまでおよそ2週間程度かかるため、余裕を持って移管手続きを行いましょう。

①SBI証券で口座を開設する

まずはSBI証券の公式サイトにアクセスして、口座開設の手続きを行います。

公式サイト画面から、口座開設の申し込みページに進みます。

画像引用:SBI証券公式サイト

申込ページでは、メールアドレスを入力し、「次へ」ボタンをタップします。メールアドレスに届く認証コードを入力し、「次へ」ボタンを再度タップします。

画像引用:SBI証券公式サイト

残りのステップは画面に表示される指示に従って進みます。

口座開設の手順は約5~10分で完了します。最短で翌営業日に口座が開設されるため、メールボックスを確認しましょう。

②楽天証券で「勘定廃止通知書」を発行する

次に楽天証券で「勘定廃止通知書」を発行します。書類の到着まで5日程度かかります。

まずは楽天証券にログインしましょう。メニューの中の「NISA」をタップします。

画像引用:SBI証券公式サイト

メニューバーの「口座サマリー」の隣にある「・・・」をタップします。

画像引用:SBI証券公式サイト

「NISA口座申込/受付状況」へ進み、「他の金融機関へNISA口座を移す」をタップします。その後、楽天証券から「勘定廃止通知書」が郵送で届きます。

画像引用:SBI証券公式サイト

③SBI証券に「NISA口座開設届出書」を請求する

次にSBI証券に提出する「NISA口座開設届出書」を請求しましょう。まずSBI証券にログインします。

画像引用:SBI証券公式サイト

メニューの右上にある「NISA」ボタンをクリックします。

画像引用:SBI証券公式サイト

画面下部にある「他社からの乗り換え(NISA口座金融機関変更)」をクリックします。

画像引用:SBI証券公式サイト

④【郵送】SBI証券に必要書類3点を返送する

必要書類が届いたら、以下の3点を返送用の封筒に入れて、SBI証券に送りましょう。

【3点】書類の返送方法
  1. 楽天証券から届いた「勘定廃止通知書」
    (何も記載せず、そのまま同封)
  2. SBI証券から届いた「NISA口座開設届出書」
    (届いた書類に名前を記入)
  3. 本人確認書類およびマイナンバーを確認できる個人番号記載書類

提出書類はSBI証券への「マイナンバー」の届出状況によって変わります。

提出書類の種類
  • 既にマイナンバー提出済みの場合:本人確認書類およびマイナンバーを確認できる個人番号記載書類
  • 未提出の場合:「個人番号カード」または「通知カード+免許証」など
本人確認書類提出の注意点
(画像:NET MONEY編集部)

以上で、基本的なNISA口座の移管手続きは完了です。

⑤SBI証券と税務署で書類の審査を待って、NISA口座の変更完了

提出した書類はSBI証券と税務署で審査され、審査が完了するとSBI証券のWEBサイトにログインすると見られる「重要なお知らせ」で口座開設完了のメッセージが届きます。

\手続きは簡単!/

楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管・乗り換えするメリット

楽天証券からSBI証券に移管するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

新NISAの取扱銘柄が豊富にある

SBI証券は新NISAの取扱銘柄数が豊富な点がメリットです。

■主要ネット証券の取扱銘柄数

  SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券
投資信託銘柄数 2,589 2,568 1,755 1,746 1,820
つみたてNISA取扱本数 218 213 217 217 221
2024/1/11時点

新NISAのつみたて投資枠の対象となる「つみたてNISA取扱本数」は、楽天証券の217本に対してSBI証券は213本と上回っており、投資信託取扱本数は、業界最多の2,568銘柄を取り扱っています。

新NISA成長投資枠対象ファンドも1,833本(※)と十分に取り扱っているため、取扱銘柄数が豊富な会社で投資先の選択肢を広げたいと考えている人はSBI証券を選ぶのが良いでしょう。

クレカ積立で最大3.0%のポイントが貯まる

■クレカ積立の比較

  SBI証券 楽天証券
対象のクレカ 三井住友カード 楽天カード
ポイント還元率
(一般カード)
0.5% 0.5or1.0%
(※)
ポイント還元率
(ゴールドカード)
1.0% 0.75or1.0%
(※)
ポイント還元率
(プラチナ/プレミアム)
2.0 / 5.0% 1.0%
積立金額上限 月10万円まで 月10万円まで
付与ポイント Vポイント 楽天ポイント
※毎月の積立額の上限は10万円です。
※三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません。
※信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%以上の銘柄は1.0%還元
参照:SBI証券楽天証券
(2024年1月11日現在)

クレカ積立のポイント還元率が高いのもSBI証券のメリットです。

一般カードの基本的な還元率はSBI証券も楽天証券も0.5%と同じですが、

ゴールドカードで比較すると、SBI証券は1.0%と楽天の0.75%よりポイントが貯まりやすくなっています。

三井住友カード ゴールド(NL)は年会費が5,500円(税込)かかりますが、 年間100万円以上カードを利用(クレカ積立は除く)すると翌年以降の年会費永年無料※となるため、 初年度のみ100万円利用した後、継続して積立をしていくことでお得にポイントを貯めていけるでしょう。

また楽天証券は楽天ポイントのみの対応ですが、SBI証券はVポイントやTポイント、Pontaポイントと複数対応しており、 ポイント投信積立も可能です。

日々の生活で貯まったポイントを活用して現金を使わず投資を始められるため 初心者でも挑戦しやすいでしょう。

クレカ積立のポイント還元率を重視したい方やさまざまなポイントを使った投資をしたい方はSBI証券へ移管しましょう。

※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。

IPOの取扱銘柄が多く、チャンスが広がる

(画像=NET MONEY編集部)

SBI証券は、IPO株の取扱銘柄数が多いため当選のチャンスが広がるというメリットもあります。

例えば、SBI証券は2019年のIPO株の90%以上の取り扱い実績があり、2012年~2019年の8年の実績でも証券会社の中でトップです。取扱銘柄数が多いということは、その分申込みできる回数が増え、当選の可能性が高まります。

SBI証券では「IPOチャレンジポイント」という制度も用意しています。

この制度は抽選に外れた場合にポイントが獲得でき、次回以降のIPOの申し込み時にポイントを使用すると当選確率が上がりやすくなるというものです。

ポイントを使っても当選しなければポイントは減らず、さらに外れた分の1ポイントが付与されます。SBI証券が扱う銘柄は年間70~80社程度あるため、毎回申込みをしてポイントを貯め続ければいつか必ず当選することができるでしょう。

IPOは高い確率で利益が見込めることから当選倍率も高いですが、SBI証券は取扱銘柄数が多く、独自の制度も用意しているためIPO投資の当選確率を高めたい方には最適な証券会社でしょう。

楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管・乗り換えするデメリット

楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管・乗り換えするデメリットとして、以下の2点が挙げられます。

楽天ポイントがたまらなくなるため、獲得ポイントが変更になります。

また、自動入出金設定を行っている人は、移管手数料を楽天証券口座に残しておきましょう。

楽天ポイントが貯まらなくなる

楽天証券からSBI証券に移管することで、楽天ポイントが獲得できなくなります。楽天ポイントが獲得できなくなります。

楽天サービスを利用する機会が多い人は、不便さを感じる場合があるかもしれません。

楽天証券からSBI証券に移管することで、獲得ポイントが変更になる点を認識しておきましょう。

自動入出金設定をしている場合は「自動出金時に残す金額」の設定をする必要がある

自動入出金設定をしている場合は、証券口座に残しておいた手数料分が、自動で銀行口座へ出金されてしまうことを防ぐために「自動出金時に残す金額」の設定をしておく必要があります。

楽天証券からSBI証券の移管に関するお得なキャン​​ペーン

SBI証券では移管に関するお得なキャンペーンを実施中です。特におすすめのキャンペーンを3つ紹介します。

SBI証券への移管を検討している人はぜひ活用しましょう。

【実質無料!】投信お引越しプログラム!

キャンペーン期間 無期限
書類受付期間 入庫日から3ヶ月後の月末最終営業日
例:2022年9月中に移管入庫が完了した場合、2022年12月30日(最終営業日)までに書類が当社に到着していれば、対象となります。

※移管手数料領収証等の添付が無い場合は無効となりますので、ご注意ください。
エントリー 不要
対象者 SBI証券へ投資信託移管の際に、移管元の金融機関に出庫手数料を支払った方が対象

※SBI証券総合口座をお持ちのお客さまが対象となります。

※キャッシュバックまでに、入庫された銘柄について他社へ出庫されたお客さまは投資信託移管入庫プログラムの対象外となります。

※ダイレクト、IFA、対面コースのお客さまは投資信託移管入庫プログラムの対象外となります。
キャンペーン景品付与タイミング 期限までに書類到着が完了した月の翌月末に入金

※移管入庫日は、SBI証券WEBサイト>「口座管理」>「トータルリターン」画面内「入庫編集」ページの「発生日」欄にて確認可能
出所:SBI証券

「投信お引越しプログラム」は、投資信託の移管手数料をSBI証券が負担することで実質無料となるキャンペーンです。投資信託手数料無しで移管できるため、SBI証券への移管手続きは本キャンペーンを必ず活用しましょう。

キャッシュバックは、SBI証券で取り扱っている投資信託が対象です。「MMF」「中期国債ファンド」「MRF」の銘柄は対象外となっているため、移管手続き前に対象の銘柄かどうかを確認してください。

投信お引越しプログラムの申し込み方法
  • 楽天証券をはじめとした移管元証券会社で移管手続きを行う
  • 移管元金融機関から移管手数料領収書等が発行される
  • 2投資信託入庫申込書と領収書(領収書の写し)をSBI証券へ郵送

Webログイン後のお知らせ画面から、移管手数料領収書の印刷が可能です。移管手数料領収証を添付していない申し込みは無効となるので、忘れずに送付しましょう。

米国株式移管入庫手数料まるっとおまかせプログラム!

キャンペーン期間 無期限
書類受付期間 入庫日から3ヶ月後の月末最終営業日
例:2022年9月中に移管入庫が完了した場合、2022年12月30日(最終営業日)までに書類が当社に到着していれば、対象となります。

※移管手数料領収証等の添付が無い場合は無効となりますので、ご注意ください。
エントリー 不要
対象者 当社へ米国株式の移管入庫を完了し、入庫時期に応じた書類受付期間内(当社必着)に申込書等が当社に到着したお客さま

※外国株式取引口座をお持ちのお客さまが対象となります。

※キャッシュバックまでに、入庫された銘柄について他社へ出庫されたお客さまは米国株式移管入庫プログラムの対象外となります。

※ダイレクト、IFA、対面コースのお客さまは米国株式移管入庫プログラムの対象外となります。
キャンペーン景品付与タイミング 期限までに書類到着が完了した月の翌月末に入金

※移管入庫日は、外貨建商品取引サイト>「口座管理」>「取引履歴」>「入出庫明細」画面内にて確認可能
出所:SBI証券

【米国株式移管入庫手数料はSBIが全額負担!】米国株式移管入庫手数料まるっとおまかせプログラム!はSBI証券に米国株式移管する際に他社に支払った出庫手数料がキャッシュバックされるプログラムです。

出庫手数料は証券会社によって異なりますが、3,000円以上かかる会社もあります。手続きするだけでその手数料が全額キャッシュバックされるお得なキャンペーンのため、米国株をSBI証券へ移管しようと検討している方は忘れずに利用しましょう。

※一部移管ができない証券会社もあります

米国株式移管入庫手数料まるっとおまかせプログ
  • 楽天証券をはじめとした移管元証券会社で米国株式をSBI証券への移管手続きを行う
  • 移管元金融機関から移管手数料領収書等が発行される
  • 米国株式入庫申込書と領収書(領収書の写し)をSBI証券へ郵送

入庫日から3ヶ月後の月末最終営業日までに書類到着の必要があるので注意しましょう。

楽天証券からSBI証券の移管に関するQ&A

証券会社の変更ではなく、SBI証券で新しくNISA口座開設する場合はいつから申し込みが可能ですか?

SBI証券での新NISA口座の申し込みは12月22日より可能です。

NISA口座の金融機関を変更すると、保有していた銘柄はどうなりますか?

保有していた銘柄はそのまま変更前の金融機関で管理されます。

銘柄を新しいNISA口座へ移すことはできないので、変更前の証券会社の課税口座で保有を続けるか、売却するかを選択しましょう。

楽天証券からSBI証券へのNISA口座の移管はどのくらいで完了しますか?

楽天証券からSBI証券への投資信託の移管には、通常2週間程度かかります。

なお、これはSBI証券に「NISA口座開設届出書」を郵送してからかかる時間です。

ただし、申込みのタイミングや証券会社側の都合等によって、最大1ヵ月程度完了までの時間が伸びる可能性もあるので注意が必要です。

楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管・乗り換えするメリット はありますか?

新NISAでは、SBI証券の方が取扱銘柄数が多く、つみたて投資枠の対象商品をほぼ全て購入できるため投資先の選択肢が増えるというメリットがあります。

また、新NISAと一般口座に共通するメリットとして、SBI証券はクレカ積立のポイント還元率が高く、クレカ積立対象カードが多い点が挙げられます。

■クレカ積立の比較

  SBI証券 楽天証券
対象のクレカ 三井住友カード 楽天カード
ポイント還元率
(一般カード)
0.5% 0.5or1.0%
(※)
ポイント還元率
(ゴールドカード)
1.0% 0.75or1.0%
(※)
ポイント還元率
(プラチナ/プレミアム)
2.0 / 5.0% 1.0%
積立金額上限 月10万円まで 月10万円まで
付与ポイント Vポイント 楽天ポイント
※毎月の積立額の上限は10万円です。
※三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません。
※信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%以上の銘柄は1.0%還元
参照:SBI証券楽天証券
(2024年1月11日現在)