コロナ禍に伴う不安定な社会状況や、いわゆる「老後2,000万円問題」などの影響で、資産運用に対する関心が高まっている。しかし、数ある投資商品の中から、自身にあったものを選択し、資金を適切に配分するのは、投資未経験者には困難だろう。

そうした人たちにおすすめなのが、様々な金融機関が提供している「ロボアドバイザー」サービスだ。「ロボアド」とも呼ばれるこのサービスは、インターネットを通じて、利用者に資産運用に関する適切なアドバイスの提供や運用の代行を行ってくれるサービスである。

この記事では、ロボアドバイザーサービスの特徴や、メリット・デメリットなどについて解説する。その上で、松井証券の提供するアドバイス型ロボアドバイザーサービス「投信工房」の特徴と、代表的なロボアドバイザーサービスとの比較などについても紹介するので、ロボアドバイザーの利用を検討している人はぜひ参考にして欲しい。【Sponsored by 松井証券】

そもそもロボアドバイザー(ロボアド)とはどんなサービスか?

ロボアドバイザーは、事前にいくつかの質問に答えることで、利用者の志向にそった投資商品の提案や資産運用の代行を行ってくれるサービスである。

サービスの内容は金融機関によって様々だが、なかにはAI(人工知能)が金融工学などの理論に基づいて、ユーザーの代わりに最適な資産運用を行ってくれるタイプのものもある。

ロボアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型」に分類される

自分にあった商品を見つけることができるアドバイス型

アドバイス型は、利用者がロボアドバイザーから投げかけられたいくつかの質問に答えることで、自身に適した投資商品をアドバイスしてもらえるというものだ。

質問の内容は、「年齢」や「投資の目的」、「投資の経験」、「投資のスタンス」などとなっているものが多い。専門的な知識(金融知識)がなくても自分にあった資産運用の方法を提案してもらうことができるため、「資産運用を始めたいけれど、どんな商品を購入すべきかわからない」という人にとって魅力的なサービスと言えるだろう。

運用を「おまかせ」できる投資一任型

投資一任型のロボアドバイザーは、利用者の投資スタンスにそった商品の提案に加えて、実際の商品の購入や資産配分の調整(リバランス)なども自動で行ってくれるサービスである。

アドバイス型のロボアドバイザーでは、実際の商品の購入やリバランスは利用者自身が行う必要があるものがほとんどだが、投資一任型はすべてをロボアドバイザーに「おまかせ」することができる。

ロボアドバイザーのメリット

初心者でも始めやすい

上述したように、ロボアドバイザーは簡単な質問に答えるだけで、自身に適した商品を知ることができる。そのため、金融に関する知識がない投資初心者でも安心して投資を始めることができる。

松井証券が提供しているアドバイス型ロボアドバイザー「投信工房」の場合、100円という少額から積立投資をスタートすることが可能だ。少額から自分のペースで資産運用をスタートできる点も投資初心者にとっては、魅力と言えるだろう。

感情に左右されにくい

株式の価格や投資信託の基準値は日々、変動している。そのため、自身が保有している商品の価格が下がった際に慌ててしまう投資家も多い。

これに対し、ロボアドバイザーの多くは、「長期・積立・分散」といった方針で商品の提案・運用を行っている。過去の実績を見ると、保有期間5年では元本割れケースが一定出現しているものの、20年保有した場合には元本割れは確認できない。つまり、「長期・積立・分散」という方針に基づけば、一時的な相場の上げ下げに影響を受けるリスクを抑えて、資産を増やすことができる可能性が高いということだ。

自身で運用を行なっていると、大きな値動きでパニックに陥ってしまう可能性もあるが、ロボアドバイザーを利用すれば、そうしたリスクを抑えることができるだろう。

松井証券様ロボアド
 

出典 :「つみたてNISA早わかりガイドブック」(金融庁)
※1 1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、 保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果及び年率を算出しています。 これは過去の実績をもとにした算出結果であり、将来の投資成果を予測・保証するものではありません。運用管理費用は含みません。

ロボアドバイザーサービスにはどのようなものがある?

代表的なロボアドバイザーとしては以下のサービスが挙げられる。

<アドバイス型>
・投信工房(松井証券)
・SMART FOLIO(みずほ銀行)
・SBI-ファンドロボ(SBI証券)

<投資一任型>
・WealthNavi(ウェルスナビ)
・THEO(お金のデザイン)
・楽ラップ(楽天証券)

それぞれのサービスの概要をまとめると、以下の表のようになる。(2020年7月16日時点)

比較表
 

※投信工房の記載は、想定コストが最も高いモデルポートフォリオに基づいて算出しています。
※それぞれの商品に応じて異なった費用(信託財産留保額、監査費用、組入有価証券の売買委託手数料など)が別途生じる場合があります。
※ロボアド利用料、の信託報酬・合計コストは年率で記載しています。
※WealthNaviは現金部分を除く預かり資産3,000万円まで年率1%(税込1.1%)、3,000万円を超える部分は年率0.5%(税込0.55%)です。

購入した投資信託には信託報酬といったコストが発生する。また、ロボアドバイザーの利用に利用料がかかる場合もある。昨今、様々なロボアドバイザーがあるが、各社運用方法、投資対象等、それぞれサービス内容が異なるため、単純な比較はできないものの、松井証券の「投信工房」のコストが低く抑えられていることはわかるだろう。

松井証券のロボアドバイザーサービス「投信工房」を利用するメリット

松井証券が提供するロボアドバイザーサービス「投信工房」は、診断画面で、年齢や投資目的、投資経験といった8つの簡単な質問に回答すれば、その内容を診断し、利用者のモデルとなる資産配分を提案してくれるサービスだ。

※松井証券の本サービスではお客様のリスク許容度に応じて投資信託を組み合わせたポートフォリオによる資産運用方法をご提案します。ポートフォリオのご提案はファンドラップ(投資一任契約に基づくサービス)ではありません。

この投信工房を利用する主なメリットは「運用コスト」と「リバランス機能」にある。

メリット1.圧倒的に低い運用コスト

長期投資を行う上で手数料は、重要な要素である。「たかが、0.数%」と思いがちだが、確実に発生するコストであるため、長期で見ると最終的な利益に大きく影響する。

手数料の影響,松井証券
 

※利益を保証するものではありません

ロボアドバイザーサービスは、各社運用方法、投資対象等、それぞれサービス内容が異なるため、単純な比較はできない。そのため、コスト以外は同じ条件で投資をしたと仮定し、長期的にコストがどう影響してくるのかを考えてみたい。例えば、500万円を10年間運用し年率3%の収益が得られたとする。この場合、コストが年率0.34%(税込0.38%)であれば、資産額は約650万円になるが、年率1.0%(税込1.1%)の場合では約610万円となり、約40万円もの違いが生まれる。運用額が増えたり期間が長くなれば、その差はさらに大きくなるだろう。

松井証券の「投信工房」は圧倒的な低コストが特徴だ。またロボアドバイザーが提案する投資信託は、信託報酬(※1)の低い投資信託であるため、すべてのコストを合計しても最大年率0.34%(税込0.38%、※2)でおさまる。

※1 信託報酬とは、投資信託の保有に通常かかる費用のこと
※2 投信工房で提案するポートフォリオを取引した場合

さらに、松井証券は、2020年4月より「投信毎月現金還元サービス」を行っている。これは、販売会社である松井証券が受け取る信託報酬の年率0.33%(税込)を超える分を利用者に還元するというものだ。そのため、同じ投資信託を購入するにしても、松井証券なら信託報酬が還元される分、お得に運用することができるだろう。

※毎月現金還元サービスは、投信残高に応じて毎月現金が還元され、平均保有金額の変動により還元額も変動します。投資信託によって還元率は異なります。ETF、米ドルMMF、iDeCoで保有している投資信託はサービスの対象外です。

松井証券担当者のコメント

メリット2.自動リバランス機能、カスタマイズも可能

アドバイス型のロボアドバイザーのデメリットの一つに、「実際の商品の購入は自分で行わなければならない」という点がある。ほとんどのアドバイス型ロボアドバイザーは、自身や市場の状況が大きく変化した際の資産配分の変更(リバランス)も自身で行わなければならず、完全に「ほったらかし」にすることはできない。

しかし、松井証券の「投信工房」は「自動リバランス機能」があるため、積立と組み合わせて設定することで、買付後、「ほったらかし」の運用をすることもできる。

松井証券担当者のコメント

ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザーの利用をする際には、そのデメリットについても理解しておくべきだろう。具体的には、「手数料」と「サポート」の問題が挙げられる。

手数料がかかる

ロボアドバイザーの代表的なデメリットの一つが、手数料がかかることである。これまで解説してきたように、信託報酬に加えてロボアドバイザーそのものの利用料がかかる場合がある。

わずかな差のように思える手数料でも、積み重なることで資産の増減に影響する。そのため、なるべく手数料の安いロボアドバイザーを選ぶことが重要だろう。

専門家に直接相談することができない

これは、ロボアドバイザーに限らずネット証券全般にあてはまるが、ネットを通じてすべての手続きを行うため、疑問点などを直接相談することができないという点はデメリットといえるだろう。

ただ、ほとんどのネット証券ではサポートセンターを設けていたり、チャットを通じた相談が可能になっている。資産運用を行う中で疑問点を感じたら、こうした手段を通じて相談してみると良いだろう。

松井証券担当者のコメント

一括購入や商品の見直しに活用できるロボアドバイザーサービスも

松井証券では、「投信工房」以外にも、「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という二つのロボアドバイザーサービスを提供している。

「投信提案ロボ」は新たに投資信託の購入を検討されている人向けのサービスだ。興味のある資産や地域などをもとにして投資信託を探したい場合に活用できる。ある程度、まとまった金額で投資信託を購入したい、ひとまず現在の余剰金を運用したいなど、単発で投資信託を購入する際に役立てることができるだろう。
※松井証券の「投信提案ロボ」では、松井証券が設定した質問へのお客様の回答に応じて、投資信託を一定の条件に従って並び替えて複数表示します。

また、「投信見直しロボ」は、現在保有している投資信託に不安を感じた際に試してほしいサービスだ。保有している投資信託に、「実はコストが高くて長期投資に向いていないのでは?」「似たようなファンドで他によいものがあるのでは?」といった疑問を感じた際に利用するのがおすすめだ。

「投信見直しロボ」では、保有している投資信託と、保有している投資信託と似た条件のファンドスコア(※3)の高い投資信託3つが提示される。投資信託の銘柄情報、過去の値動きをチャートで確認することができるため、もし保有している投資信託のファンドスコアが低ければ、乗り換えを検討しても良いだろう。

※松井証券の「投信見直しロボ」ではお客様が入力した投資信託と松井証券が設定した条件が類似した銘柄を、一定の条件に従って並び替えて複数表示します。

(※3)ファンドスコア・・・QUICK資産運用研究所が長期投資に向く投資信託かどうか、5つの項目で多角的に評価し、総合スコアを算出したもの。過去の一定期間の実績を分析したものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

ロボアドバイザーはどんな人におすすめ?

ロボアドバイザーは、うまく活用することで資産形成に役立てることができるサービスだ。

リスク許容度に応じて、適切な商品を提案・運用してくれるため、特に「仕事が忙しくて、投資に関する知識を勉強する暇がない」「なるべく手間をかけずに長期で資産運用をしたい」という人にとっておすすめのサービスと言えるだろう。

松井証券担当者のコメント

ロボアドバイザーを活用して「人生100年時代」に備える

2019年に金融庁のレポートが注目を集めたように、年金だけでは老後に必要とされる資金を十分に確保することが難しいとも言われている。また、日本では長らく低金利が続いており、預金だけでは資産を増やすことが困難だ。

こうした状況を解決する一つの手段が資産運用である。「専門的な知識が必要なのでは‥」「知識がない状態ではじめると損をするのでは‥」という人も多いが、ロボアドバイザーを利用することで、自身の状況に適した投資商品を知ることができる。

「投資はギャンブル」といった考えも根強いが、これまで解説してきた「長期・積立・分散」というアプローチをとることでリスクを低減することもできる。まずは、ロボアドバイザーを利用して少額から資産運用を始めてみてはいかがだろうか。

松井証券担当者のコメント