【本当に儲かる?】オプション取引とは?初心者向けにわかりやすく解説
(画像:NET MONEY編集部)

オプション取引に興味はあるものの「仕組みが難しそう」「損しそう」といった不安から敬遠している人もいるでしょう。

しかし、オプション取引は仕組みさえ正しく理解すれば、相場のさまざまな局面で利益を狙える投資手法です。戦略によっては損失を限定できるため、リスクをコントロールしながら投資したい人にも向いています。

この記事では、オプション取引の基本的な仕組みやメリット・リスクを初心者向けにわかりやすく解説します。オプション取引におすすめの証券会社も紹介するので、新しい投資手法を模索している人は参考にしてください。

  1. オプション取引とは?
    1. オプション取引は権利の売買
    2. オプション取引の基本的な用語
    3. 先物取引とオプション取引の違い
  2. オプション取引4つの具体例
    1. コール・オプションの買い
    2. プット・オプションの買い
    3. コール・オプションの売り
    4. プット・オプションの売り
  3. オプション取引4つのメリット
    1. 相場のさまざまな局面で利益を狙える
    2. 買い手は損失が限定される
    3. ヘッジ手段として活用できる
    4. 高いレバレッジ効果を得られる
  4. オプション取引はやばい?3つのリスクとは
    1. 価格変動リスク
    2. 流動性リスク
    3. 規制リスク
  5. オプション取引を始めるならウィブル証券がおすすめ!
    1. おすすめポイント①moneybullで外貨運用ができる
    2. おすすめポイント②初心者向けの情報・ツールが充実している
  6. オプション取引に関するまとめ

オプション取引とは?

まずは、オプション取引の概要と、関連する重要な用語について見ていきましょう。

オプション取引は権利の売買

オプション取引とは「ある資産を将来の特定の期日までに、あらかじめ決められた価格で買う権利・売る権利」を売買する取引のことです。

例えば、新築マンション(一室)の購入を検討しているものの、すぐに購入を決断できない時に、不動産業者に手付金300万円を支払って「1ヶ月間、この部屋を5,000万円で購入できる権利」を確保したとします。

この「手付金を払って購入権を得る」行為が、オプション取引のイメージに近いものです。

もし1ヶ月後、周辺の再開発が発表され、マンションの価値が6,000万円に高騰した場合、権利を行使して5,000万円でマンションを購入したほうがお得になります。

一方、1ヶ月後にマンションの価格が大きく下がり3,000万円になった場合は、購入する権利を放棄できます。その場合の損失は最初に支払った手付金300万円のみで、マンション自体の価格である5,000万円を支払う必要はありません。

このように、オプション取引の買い手は、有利な状況になれば権利を行使して利益を追求でき、不利な状況になれば権利を放棄して損失を限定できるという特徴があります。

オプション取引の基本的な用語

オプション取引を始める際は、以下のような基本的な用語の意味を理解しておきましょう。

■オプション取引の基本的な用語

用語 意味
原資産 オプション取引の対象となる資産。日経平均株価やTOPIXなどの株価指数、個別の株式、為替、商品(金、原油)など
コール・オプション 原資産を買う権利
プット・オプション 原資産を売る権利
プレミアム オプション(権利)の値段
権利行使価格 原資産を売買する権利を行使するときの価格
権利行使期間 権利を行使できる期間

先述のマンションの例でいえば、以下のように当てはめることができます。

■オプション取引の基本的な用語

原資産 取引の対象である「新築マンション」
コール・オプション マンションを買う権利
プレミアム 手付金(300万円)
権利行使価格 事前に決めたマンションの購入価格(5,000万円)
権利行使期間 権利が有効な期間である「1ヶ月間」

具体的なイメージと結びつけることで、各用語が理解しやすくなるでしょう。

先物取引とオプション取引の違い

先物取引とオプション取引は、取引の当事者が売買に関する「義務」を負うのか、それとも「権利」を得るのかという点に違いがあります。

先物取引は、将来の一定期日に、あらかじめ決めた価格での売買を約束する取引です。例えば「6ヶ月後に株式を3万円で買う」と契約した場合、6ヶ月後に株価が1万円に下がっていたとしても、約束を実行して株を購入しなければなりません。

一方オプション取引で「6ヶ月後に株式を3万円で買う権利」を購入した場合、6ヶ月後の株価を見て権利を行使するかどうかを決められます。

オプション取引4つの具体例

オプション取引には、基本となる4つの取引戦略があります。

それぞれの仕組みや、どのような状況で使われるのかを具体的に見ていきましょう。

コール・オプションの買い

コール・オプションの買い
(画像=NET MONEY編集部)

コールオプションの買いとは、プレミアムを支払って「原資産を権利行使価格で買う権利」を買うことです。今後相場が上昇すると予想する時に用いられます。

例えば、100円のプレミアムを支払って「A社の株を1,000円で買う権利」を購入したとしましょう。

株価が1,200円に上昇した場合、買い手は権利を行使して市場価格の1,200円で売却すれば、200円(1,200円-1,000円)の利益が出ます。最初に支払ったプレミアムの100円を差し引いた100円(200円-100円)が最終的な利益です。この利益は株が値上がりするほど大きくなります。

一方、株価が900円になった場合、権利行使価格の1,000円で買うメリットがないため、買い手は権利を放棄します。損失は最初に支払ったプレミアムの100円に限定され、株価がどんなに下がったとしても損失が拡大することはありません。

プット・オプションの買い

プット・オプションの買い
(画像=NET MONEY編集部)

プットオプションの買いとは、プレミアムを支払って「原資産を権利行使価格で売る権利」を買うことです。今後相場が下落すると予想する時に用いられます。

例えば、100円のプレミアムを支払って「A社の株を1,000円で売る権利」を購入したとしましょう。

株価が800円に下落した場合、買い手は市場価格の800円で株式を調達し、1,000円で売却すれば、200円(1,000円-800円)の利益が出ます。最初に支払ったプレミアムの100円を差し引いた100円(200円-100円)が最終的な利益です。この利益は株が値下がりするほど大きくなります。

一方、株価が1,100円になった場合、市場価格の1,100円で株式を調達して1,000円で売ることになり、メリットがなくなるため、買い手は権利を放棄します。その場合、損失は最初に支払ったプレミアムの100円に限定され、株価がどんなに上がったとしても損失が拡大することはありません。

コール・オプションの売り

コール・オプションの売り
(画像=NET MONEY編集部)

コールオプションの売りとは、プレミアムを受け取って「原資産を権利行使価格で買う権利」を売ることです。相場が「一定価格以上には上昇しない」と予想する時に用いられます。

例えば、100円のプレミアムを受け取って「A社の株を1,000円で買う権利」を売却したとしましょう。

株価が900円になった場合、買い手は権利を行使しない(権利を行使すると損をするから)ため権利は消滅します。この場合、最初に受け取ったプレミアムの100円が売り手の利益です。

一方、株価が1,200円に上昇した場合、買い手は権利を行使します。売り手は市場で1,200円の株式を調達し、それを1,000円で買い手に売る義務があるため、最初に受け取ったプレミアム100円を考慮しても、100円(1,000円-1,200円+100円)の損失が発生します。この損失は株価が上昇するほど、大きくなります。

プット・オプションの売り

プット・オプションの売り
(画像=NET MONEY編集部)

プットオプションの売りとは、プレミアムを受け取って「原資産を権利行使価格で売る権利」を売ることです。相場が「一定価格を下回らない」と予想する時に用いられます。

例えば、100円のプレミアムを受け取って「A社の株を1,000円で売る権利」を売却したとしましょう。

株価が1100円になった場合、買い手は権利を行使しない(権利を行使すると損をするから)ため権利は消滅します。この場合、最初に受け取ったプレミアムの100円が売り手の利益です。

一方、株価が800円に下落した場合、買い手は権利を行使します。売り手は市場価格800円の株を1,000円で買い取る義務があるため、最初に受け取ったプレミアム100円を考慮しても、100円(800円-1,000円+100円)の損失が発生します。この損失は株価が下落するほど、大きくなります。

オプション取引4つのメリット

オプション取引のメリットは以下の通りです。

他の金融商品の取引との違いを確認してみましょう。

相場のさまざまな局面で利益を狙える

オプション取引は、上昇相場・下落相場のどちらでも利益を狙える点がメリットです。

現物株式の取引では、基本的に「安く買って高く売る」必要があるため、基本的に株価が上昇する局面でしか利益を得られません。

しかしオプション取引では相場に応じて戦略を使い分けることで、収益機会を大きく広げることが可能です。

■オプション取引の収益機会

相場状況 用いる戦略
上昇 コール・オプションの買い、プット・オプションの売り
下落 プット・オプションの買い、コール・オプションの売り
横ばい コール・オプションの売りとプット・オプションの売りの組み合わせ(ショートストラドル)

買い手は損失が限定される

オプションの買い手は、損失額が最初に支払ったプレミアムに限定されるため、リスク管理がしやすいメリットがあります。

株式投資やFXの場合は、相場が予想と反対方向に動くと大きな損失を被る可能性があり、投資方法によっては(信用取引など)投資額以上の損失を被るケースも少なくありません。

損失額の上限が取引開始時点で確定しているため、初心者でも取引に臨みやすいでしょう。

ヘッジ手段として活用できる

保有資産の下落リスクを回避(ヘッジ)するための手段として、オプション取引は有効です。

例えば、ある株式を保有している投資家が、その株式を対象とするプット・オプションを購入しておけば、株価下落時の損失を限定しつつ、株価上昇時には「現物株式」の値上がり益を狙えます。

高いレバレッジ効果を得られる

オプション取引は、購入資金がプレミアム料だけで済むため、少ない資金で大きなリターンを狙える「レバレッジ効果」があります。

オプションのプレミアムは、主に「本質的価値」と「時間的価値」という2つの要素で構成されます。「本質的価値」とは、今すぐ権利行使した場合に得られる利益のことで、原資産価格と権利行使価格の差額です。

例えば、ある株が1万円の時に、権利行使価格9,000円のコール・オプション(買う権利)を買った場合、このオプションの本質的価値は1,000円(1万円- 9,000円)です。

仮に、このコール・オプションを満期日まで保有し、株価が1万1,000円まで上昇したとします。すると、コール・オプションの本質的価値は2,000円(1万1,000円- 9,000円)に増加します。

この例では、株価が1,000円(10%)上昇しただけで、オプションの本質的価値は1,000円円から2,000円へと2倍(200%)になりました。このように、オプション取引は原資産の取引に比べて、高いレバレッジ効果が期待できるのです。

オプション取引はやばい?3つのリスクとは

オプション取引にはメリットだけではなく、以下のようなリスクもあります。

オプション取引のリスク

オプション取引が「やばい」「損する」といわれるのは、多くの場合、上記のリスクを正しく理解していないことが原因です。

価格変動リスク

オプション取引では原資産の値動き次第で損失を出すリスクがあります。特にコールオプションの売りポジションを保有する場合は、原資産の上昇に伴い、損失が無制限に拡大するリスクがあります。

同様に、プットオプションの売りポジションを保有する場合も、原資産価格が0になるまで損失が拡大するリスクがあるため、注意が必要です。

流動性リスク

オプション取引では「希望する価格で取引できない」「取引が成立しない」といった流動性リスクにも注意が必要です。

権利行使価格が現在の価格から大きく離れている銘柄や、満期日が近い銘柄は取引参加者が少なくなり、流動性が低下する傾向があります。

規制リスク

市場の混乱時などには、取引所の判断で予期せぬ取引規制が課され、不利益を被るリスクがあります。必要証拠金の引き上げや取引の一時停止といった措置によって意図しないタイミングでの強制決済や追証の発生につながるケースも考えられます。

追証とは?
証拠金(証券会社に預けるお金)が、一定の基準値を下回った場合に、証券会社から追加入金を求められること。オプション取引では、売りポジションを取る場合に証拠金が必要です。

オプション取引を始めるならウィブル証券がおすすめ!

メリット・リスクを理解した上で「オプション取引を始めてみたい」と思った方には、ウィブル証券がおすすめです。

ウィブル証券はユーザー数2,300万人以上を誇るネット証券で、米国株オプションや米国株・ETFなどの取引に強みがあります

おすすめポイント①moneybullで外貨運用ができる

ウィブル証券には「Moneybull」という独自のサービスがあります。Moneybullでは、証券口座に日本円を入金し、米ドルに両替して置いておくだけで、その資金が比較的安全性の高い米ドルMMFで運用され、利息を受け取れます。

Moneybullの大きな利点は、総合口座にある資金が米国株や米国ETFの買付余力として利用できると同時に、その待機資金が自動で運用される点です。一般的な証券会社では、口座内の待機資金に利息がつくことはないため、画期的なサービスといえるでしょう。

さらに、米国株や米国ETFの売却代金や配当金から得た米ドルも、手続き不要でMoneybullへ充当され自動で運用されます。

※Moneybullの資金(米ドルMMF)を直接米国株オプション取引の証拠金として利用することはできません。Moneybullをオプション取引に利用される場合には、あらかじめ外貨建てMMFを解約し、解約代金受渡完了後にオプション口座へ資金を振り替える必要があります。

おすすめポイント②初心者向けの情報・ツールが充実している

ウィブル証券は「オプション取引を始めてみたいけど、何から学べばいいかわからない」という初心者が、安心してスキルアップできる環境が整っています

例えば「ゼロから始める米国株オプション取引」といった初心者向けのウェビナーや、中~上級者向けのウェビナーを無料で実施しています。プロの講師から、基礎理論はもちろん、リアルタイムの相場環境に基づいた実践的な戦略まで直接学ぶことが可能です。

また、ウィブル証券なら、注文から詳細なテクニカル分析やマーケット情報の取得まで、スマホ一つで完結します。仮想資金でオプション取引の練習ができる「デモトレード」も利用できるので、練習をして自信をつけてから本番の取引に臨める点は初心者にとって大きなメリットといえるでしょう。

ウィブル証券の米国株オプション取引とは?魅力から始め方まで徹底解説
ウィブル証券の米国株オプション取引とは?魅力から始め方まで徹底解説

オプション取引に関するまとめ

オプション取引は、将来の価格で金融商品を売買する「権利」を取引するものです。相場のさまざまな局面で利益を狙うことができ、買い手は損失が限定されるメリットがあります。

一方で、売り手は損失が無制限に拡大するリスクがあるため、仕組みを正しく理解した上で取引に臨みましょう。

初心者は、ウィブル証券などが提供するデモトレードを活用し、値動きや注文方法に慣れてから取引を始めるのがおすすめです。

オプション取引は、将来の価格で金融商品を売買する「権利」を取引するものです。相場のさまざまな局面で利益を狙うことができ、買い手は損失が限定されるメリットがあります。

一方で、売り手は損失が無制限に拡大するリスクがあるため、仕組みを正しく理解した上で取引に臨みましょう。

初心者は、ウィブル証券などが提供するデモトレードを活用し、値動きや注文方法に慣れてから取引を始めるのがおすすめです。

\申し込み手続きは最短5分で完了/