グローバル・オーシャン・ワークス株式会社
(画像=株式会社アレン)
川森 重樹 ―― 株式会社アレン代表取締役会長
1997年に株式会社アレンを設立。化粧品の研究開発・製造・販売・スクール事業・美容室・エステサロンの経営などを含めグループ7社の代表、AEA認定校中部ビューティーアカデミー理事長、日本シニア検定協会理事を務める。化粧品業界に50年間携わっている。また、地域社会への奉仕と還元の実践として、保護司としても長年にわたり活躍するほか、多くのボランティアなどで国際貢献している。
株式会社アレンは、創業1947年・設立1997年11月27日「かかわるすべての人の幸せのために」を企業理念に掲げ、プロフェッショナルユース商材としてスキンケア・ヘアケア・ボディケア・フェムケア・サプリメント・美容健康機器など研究開発・製造販売・各種スクール・セミナー活動など幅広く展開する美容・健康総合メーカーです。全ての商品は自社で研究、開発、販売をノンストップで行っており、研究開発の段階から関わることでテクスチャにこだわり、エステサロンや美容室をはじめ、美容と健康のプロの方々が認める効果性、且つ安全性の高い商品を販売しています。直営店もあり、現場の声をダイレクトに商品に反映させ、常により良い商品づくりを行っています。アレンが持つ美容の知識と技術、そして情熱をたっぷり注ぎ完成させた安全性・効果性・使用感・リピート率にこだわった製品は【世界一お客さまのお役に立てる、結果の出るブランド】として数多くの事業者さまにお取り扱いいただいています。近年は、国内にとどまらず東南アジアをはじめとする海外のエステサロン中心に販路を拡大しています。また、三重県で唯一の日本エステティック業協会が認めるAEA認定スクール校も運営しております。海外においても、日本国内過去28年間に渡る実績と信頼から高く評価をいただき、商品だけでなく日本の技術、おもてなしとともに注目され、需要が増えています。

目次

  1. これまでの事業変遷について
  2. 自社事業の強みについて
  3. ぶつかった壁やその乗り越え方
  4. 今後の経営・事業の展望

これまでの事業変遷について

—— これまでの事業変遷について簡単にお話しいただけますか?

川森 私たちは、三重県四日市市にて食品卸売業を営んでおりました。これは祖父や父の代から続く仕事です。ちなみに、イオングループ創業の地が近くにあり、私たちが経営する美容室とエステサロンもあります。私たちはこの三重県四日市市から、グローバルな企業へと成長させることを目指し、日々努力を続けています。

—— 化粧品の安全性を高めるためにどのように取り組んでいますか?

川森 食品の会社としてスタートしましたので、安全性を最も重要視しています。1970年代、日本の化粧品業界にはさまざまな問題がありましたが、やはり原料が安心・安全であること、将来的に問題を引き起こさない原料を選定することが大切だと考えています。また、完成品そのものが安全であることも欠かせません。

たとえば、7月に中国で開催された上海CBME(国際マタニティ、ベビー&チャイルド展)に私たちのスキンケアシリーズ【Ravissa®】を出展いたしました。そして、当社は50年以上にわたり、無添加にこだわった商品開発に取り組んできました。

—— 大きな商業施設に出店したという話がありましたが、どのような経緯でしょうか?

川森 1991年に近鉄四日市駅前に大きな商業施設が開発されました。この施設には、地元の産業会館や博物館、都ホテル、専門店、そして松坂屋が入りました。私たちは、そこで化粧品店として出店したいと考えていましたが、最終的には美容室&エステティックサロンでのトータルビューティサロンとして入店しました。初めての試みであり、プレッシャーもありましたが、さまざまな経験を経て、現在は場所を変え、三重県で一番の繁盛店となっております。

—— エステティックの領域ではどのような取り組みをしていますか?

川森 エステティックの分野では、三重県で唯一の日本エステティック業協会認定校である中部ビューティーアカデミーの運営をしております。

また効果性の高い化粧品の研究開発も注力しており、自社を「美容のワンダーランド」と表現しています。本物のプロフェッショナルたちに認められる商品を開発したいという思いからです。そのためには、安全性と効果性を両立した化粧品を開発しています。実際、日本国内に限らず海外の展示会にも出展しており、高い評価をいただいています。

—— 商品開発を進める中で、どのような理念を持って事業を展開していますか?

川森「かかわるすべての人の幸せのために」という理念を掲げ、美容分野を通じて世界平和に貢献することです。女性が笑顔でいれば、男性も幸せになり、一人の笑顔は全体の笑顔に繋がり、それがやがて世界の平和につながると考えています。私たちは、美容業界に関わる全ての人々の幸せのために、誇りを持って商品を開発し、販売しています。

—— そのような素晴らしい理念のもと、どのような成果が出ていますか?

川森 今年は日本美容企業大賞で顧客満足度部門・製品開発部門・企業成長部門で業界最多の3冠受賞という評価をいただいております。また、2017年の第1回から8年連続受賞のエステセレクションをはじめ数多くのアワード受賞歴を持ち、商品の品質に関して高い評価を受けています。私たちは世界一の商品開発をしていると自負しています。

今後はメディアを活用し、さらなる会社の成長を目指していきたいと考えています。私自身、年齢は70歳になりましたが、今後30年間は現役で美容業界に貢献し続けたいと思っています。125歳まで生きることを目標にしているので、これからも精一杯頑張ります。

自社事業の強みについて

—— パートナーの方々(協業先や取引先)を大事にするところが御社の強みの一つだと感じました。このあたり、川森会長の考えをお聞かせください。

川森 今年6月、私たちの主力商品Ravissa®の発売 10th を記念したパーティーを開催しました。その際、北海道から沖縄まで多くの方々にご参加いただき、会場は満席となりました。さらに、海外からのお客さまもお越しいただき、弊社がこれほどまでお客さまに愛されていることに感動しました。

私たちはサロンの繁栄を使命としており、どんな商品でも、ただ安く作って利益を追求するという考え方は一切ありません。リピートされない商品は決して世に出さないというポリシーを持っています。実際、28年間で廃盤になった商品は一つもありません。

ぶつかった壁やその乗り越え方

—— これまでぶつかった壁や苦労した点、それを乗り越えたエピソードをお聞かせいただけますか?

川森 当社は「よりよい化粧品を世の中に届けたい」という思いでスタートしました。しかし、最初は難しい状況からのスタートでした。たとえば、髪の毛は真円の筒状ですが、くせ毛は髪の内部構造が不均等になっています。そこで、私は髪へのダメージを最小限に抑えてくせ毛を矯正する方法を考案し、それが多くのお客さまに喜んでいただけるようになりました。

ただし、この商品は技術力が必要で従業員の教育が不可欠でした。創業から私たちは一生懸命学び、全国各地のお客さまに対して培ってきた技術と知識を活かし、サポートをおこなってきました。その過程では大きな壁にも直面しましたが、商品に誇りを持ち続けたことで困難を乗り越えることができました。

—— スキンケアの世界にも進出されたとのことですが、そこでの喜びや苦労はどのようなものでしたか?

川森 やはり、どんな苦労も喜びに変わる瞬間があります。私たちの商品は、本当に他にはない素晴らしいもので、実際にご使用いただいた方々には効果性に驚かれることが多いです。しかし、私たちはこれまでマスコミとの接点を持たず、インターネットへの露出も制限をし、利用も禁止していたため、あまり宣伝活動をしてきませんでした。

インターネットの利用もするようになり、現在ではホームページやSNSを活用し、情報を発信しています。しかし、インターネット上での情報管理は非常に難しく、お客さまの利益と販売者の利益をどちらも守ることが重要です。その両立をしていくことが今後の課題でもあります。

今後の経営・事業の展望

—— 今後の展開について、注力ポイントをお聞かせいただけますか?

川森 今後は、国内での顧客獲得に力を入れると同時に、海外ではアジアからスタートしておりますが、世界中に広げていきたいと考えています。

—— 国内外での事業展開について具体的にどのような方向性をお考えですか?

川森 国内については、取り組んでいることをきちんと住み分けし、それぞれの立ち位置を大切にすることが重要だと考えています。

海外展開の取り組みの一つとして、ハラール認証を取ることでより安心・安全であることの証としたいと思っています。私たちの商品は、多くがハラール認証(「イスラームで禁じられるもの」すなわち「ハラームなもの」が、製品やサービスに含まれていないことを客観的な証拠をもって確認し、認証する仕組み)に対応しており、世界中のお客さまへ綺麗をお届けできるよう安全性と信頼性を高めております。現在、工場の認証もいただけており、今後展開を進める予定です。

—— 今後の展開に際して、協力していただける企業や代理店との提携はお考えですか?

川森 信頼できる企業や代理店との提携を進めていきたいと考えています。アレンの想いに共感していただけるパートナーがいれば、ぜひ一緒に進めていきたいです。

氏名
川森 重樹
社名
株式会社アレン
役職
代表取締役会長