
楽天ウォレットは、楽天グループが提供する暗号資産(仮想通貨)取引サービスです。楽天ポイントでビットコインを購入できたり、仮想通貨を楽天キャッシュにチャージして日常生活で使えたりと、楽天経済圏ならではの利便性と親和性が特徴です。さらに、初心者にも使いやすいスマホアプリや、大手グループならではの高いセキュリティ体制も魅力の一つです。
とはいえ、「楽天ウォレットの評判や口コミは実際どうなのか?」「メリット・デメリットは?」「他の取引所と比べて手数料や取扱銘柄は充実しているのか?」と気になる方も多いはず。
そこで本記事では、「楽天ウォレットのリアルな評判・口コミ」、「実際に利用する上でのメリット・デメリット」、「実際の口座開設方法」などを詳しく解説します。楽天ウォレットが自分に合っているかどうか、判断する参考にしてみてください。

楽天ウォレットの基本情報

商号 | 楽天ウォレット株式会社 |
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代表者名 | 代表取締役社長 山田 達也 |
設立年 | 2016年12月 |
本社所在地 | 東京都港区南青山二丁目6番21号 楽天クリムゾンハウス青山 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 43名(2024年12月時点) |
口座数 | 47万4,000口座(2024年12月時点) |
加入協会 | 一般社団法人 日本暗号資産等取引業協会 一般社団法人 日本暗号資産ビジネス協会 |
楽天ウォレットは、楽天グループ傘下の暗号資産交換業者として、関東財務局から暗号資産交換業者(登録番号:関東財務局長 第00015号)の許可を取得しています。
2016年設立当初は「みんなのビットコイン株式会社」という名称でしたが、2019年に楽天グループが買収・商号変更して「楽天ウォレット株式会社」となり、現在のサービス体制がスタートしました。
楽天証券や楽天銀行といった金融関連会社を多く有する楽天グループの強みを活かし、仮想通貨を楽天ポイントや楽天キャッシュと連携できるサービスを展開している点が特徴です。
さらに、スマホ専用アプリをメインにした操作性の良さや、大手企業ならではの安心感が利用者から高い評価を得ています。
2025年5月26日時点での仮想通貨銘柄数は、現物取引ではビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など5銘柄の主要通貨を取引可能です。一方、証拠金取引では9銘柄を取り扱っています。
楽天ウォレットの手数料
楽天ウォレットでかかる手数料は以下の通りです。手数料は取引所によって異なるため、どのくらいの手数料が必要か確認してから取引をはじめるとよいでしょう。
- 取引手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
取引手数料(現物) | 無料(※スプレッドあり) |
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楽天ウォレットの現物取引では、取引手数料そのものは無料となっています。ただし、ユーザーが楽天ウォレットから提示されるレートで売買する「販売所形式」を採用しているため、購入・売却価格の差(スプレッド)が実質的なコストとなります。
なお、楽天ウォレットではユーザー同士で取引する取引所形式は提供されていません。
入金手数料(日本円) | 無料(※振込手数料はユーザー負担) |
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楽天ウォレットへの日本円の入金は基本的に無料です。楽天銀行を利用すると振込手数料無料のリアルタイム入金が可能で、即座に取引資金として反映されます。
ただし、他の銀行振込を利用した場合は、振込元金融機関で発生する振込手数料をユーザーが負担する点に注意が必要です。
頻繁に入金する場合は、楽天銀行口座の利用を検討してみるとよいでしょう。
出金手数料(日本円) | 300円(税込) |
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楽天ウォレットでは、日本円を銀行口座へ出金する際は1回につき300円(税込)の手数料がかかります。
仮想通貨を売却せずに楽天キャッシュにチャージする方法ならば出金手数料を回避できるため、楽天経済圏での利用がメインならそちらも検討するとよいでしょう。
ビットコイン(BTC) | 0.001 BTC |
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イーサリアム(ETH) | 0.01 ETH |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 0.001 BCH |
オアシス(OAS) | 20 OAS |
ポリゴン(POL) | 1 POL |
楽天ウォレットから外部ウォレットなどへ仮想通貨を送る際は、各通貨ごとに決まった送金手数料が差し引かれるため、送金前に確認しておきましょう。
たとえば、2025年5月26日時点での送金手数料は、ビットコイン(BTC)の0.001BTCなら約15,500円相当、イーサリアム(ETH)の0.01ETHなら約3,700円相当がかかる計算です(価格参照:CoinMarketCap|BTC、ETH)。
楽天ウォレットで送金手数料を抑えたいのであれば、もっとも安価なポリゴン(POL)を利用するとよいでしょう。2025年5月26日時点で1POL=約34円(参照:CoinMarketCap)のため、ビットコインやイーサリアムで送金するよりも大幅にコストを抑えられます。
楽天ウォレットの評判・評価まとめ
NET MONEY編集部では、楽天ウォレットの評判を調べるために、「楽天ウォレットに関する口コミアンケート」をインターネット上で実施しました。
口コミの収集方法 | クラウドワークス にて収集 |
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口コミの収集時期 | 2025年5月 |
口コミ回答者数 | 10名 |
総合満足度の平均 | 3.80 |
安全性評価の平均 | 3.90 |
手数料満足度の平均 | 3.50 |
スマホアプリの使いやすさ 満足度の平均 |
4.10 |
スプレッド満足度の平均 | 2.90 |
銘柄数満足度の平均 | 2.80 |

男性 | 40代
投資歴:1年~3年
楽天会員としてはメリットばかりで、使わない理由が見当たりません。24時間対応しており、楽天ポイントで投資できる手軽さも魅力。キャンペーンも多く、長く使うほどお得に感じます。

女性 | 30代
投資歴:3ヶ月~半年
全体的にとても使いやすく、楽天グループの信頼感もあって安心して利用できています。楽天ポイントを仮想通貨に交換できるのは大きな魅力。取扱通貨がもう少し増えるとさらに使いやすいです。アプリも直感的で初心者に優しいです。

女性 | 50代
投資歴:1年~3年
楽天ポイントで仮想通貨が買えるのが便利です。現金を使わず始められ、楽天グループの安心感もあって初心者の私でも安心できました。アプリは見やすく操作も簡単で、取引履歴もチェックしやすいです。セキュリティ面も安心です。

男性 | 40代
投資歴:1年~3年
仮想通貨の口座開設は手間がかかる印象でしたが、楽天ウォレットならオンラインで完結し、数分で開始できました。書類の郵送が不要で、楽天会員ならログイン感覚で始められる手軽さがありがたいです。

男性 | 30代
投資歴:1年~3年
楽天ポイントを使って仮想通貨を購入できるのが手軽で良かったです。アプリの使い勝手も良く、初心者にもわかりやすい印象です。ただ、通貨の種類が少なく、手数料が少し高めに感じます。

女性 | 20代
投資歴:3年~5年
UIは見やすく操作性も良く、セキュリティも高くて安心感があります。ただ、二段階認証などログイン時の手間がやや多く、もう少し簡単になると使いやすさが増すと思います。

男性 | 40代
投資歴:3年~5年
楽天経済圏を活用しているので、楽天ポイントとの連携が非常に便利です。ポイントを暗号資産に交換できるのは魅力ですし、楽天キャッシュへのチャージも活用できて助かります。

男性 | 30代
投資歴:半年~1年
楽天IDと連携してすぐに口座開設ができ、楽天銀行との連携もスムーズで入出金も簡単でした。シンプルなアプリ画面で迷わず使え、楽天ポイントとの連動も便利。アプリで売買も完結するのが助かります。
楽天ウォレットは、楽天会員との親和性やポイント投資の手軽さ、シンプルなアプリ設計が強みとして高く評価されています。
特に「楽天ポイントで暗号資産を購入できる点」や、「楽天IDでの即時口座開設」など、楽天経済圏ユーザーにとっては使い勝手が非常に良いという声が目立ちます。アプリも初心者向けにわかりやすく、セキュリティ面も安心感ありと好評。
一方で、取扱銘柄数の少なさやスプレッドの広さに対する不満も一部見られ、中上級者にはやや物足りない面も。総じて、初心者や楽天ユーザーにとっては非常に魅力的な取引所といえます。
楽天ウォレットの口コミからわかる【メリット】
楽天ウォレットの口コミを見ると、以下のようなメリットがあることが分かりました。普段から楽天グループのほかサービスを使って生活している人は必見です。
楽天スーパーポイントで仮想通貨投資ができる
楽天ウォレットでは、楽天市場の買い物や楽天カードの利用などで貯めた楽天ポイントを仮想通貨の購入に使用できます。
1ポイント=1円相当として利用できるため、日常のポイント消費感覚で仮想通貨投資を始められるのが最大の魅力です。
最低交換単位も100ポイントからとハードルが低いので、「大きな資金を用意しなくてもまずはポイントでビットコインを買ってみる」といった少額投資がしやすいのがメリットでしょう。
楽天キャッシュにチャージできる
楽天ウォレットで保有する仮想通貨は、売却という手続きを経ずに楽天キャッシュ(電子マネー)へ最低金額1,000円からチャージできます。
チャージ手数料は無料で、チャージした楽天キャッシュは楽天市場だけでなく、コンビニや飲食店、ネットショッピングなど楽天ペイ対応店舗で決済可能です。
「一度円に出金してから再度チャージする」という手間を省け、出金手数料を節約できるのがメリットです。
現金化しなくても日常生活で使えるという点は、楽天ウォレットならではの大きな特徴と言えるでしょう。
ただし、2025年5月26日時点で楽天ウォレットでは現物取扱銘柄が5通貨ありますが、チャージ対応銘柄は以下3通貨に限定されている点に注意しましょう。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
※2025年5月26日時点
オアシス(OAS)またはポリゴン(POL)に投資している方は、チャージ前に一度現金化して、チャージ対象銘柄を購入する必要があります。
スマホアプリが使いやすい
楽天ウォレットはスマートフォン専用アプリを中心とした設計で、初心者でも直感的に操作しやすい設計が魅力です。ホーム画面には主要通貨の価格や保有資産が一目で表示され、購入・売却ボタンもわかりやすく配置されています。

注文画面では日本円の入力欄に購入希望額を入れるだけで仮想通貨の購入が可能で、複雑な設定は不要です。

また、楽天銀行口座と連携すると入金が即時反映されるため、取引タイミングを逃しにくい点も嬉しいポイントです。
加えて、現物取引用の「楽天ウォレットの暗号資産取引アプリ」と、最大2倍レバレッジ取引に対応する「楽天ウォレットの証拠金取引アプリ」に分かれているため、用途に応じてアプリを使いわけやすいのも特徴です。
楽天グループの安心感があり、セキュリティにも期待できる
楽天ウォレットは楽天証券や楽天銀行と同じ楽天グループの一員として運営されており、大手企業ならではのブランド信頼感が利用者の安心材料になっています。
セキュリティ面では、セコム関連会社との協力による厳格な管理体制を敷いています。ユーザーが保有するすべての仮想通貨は、インターネットから切り離された「コールドウォレット」で保管しています。
秘密鍵(暗証番号やパスワードのようなもの)は複数の署名が必要な「マルチシグ」で管理しているため、運営会社だけでは勝手に仮想通貨を動かせない安全な仕組みを実現しています。
また、ユーザーから預かった日本円は楽天信託の信託口座で分別管理されており、万が一の際も外部弁護士を通じて返還される体制が整っています。
ログイン時には二要素認証や生体認証が利用でき、初心者でも安心して取引できる環境だといえるでしょう。
楽天ウォレットの口コミからわかる【デメリット】
一方で、楽天ウォレットには以下のようなデメリットも存在します。提供サービスの幅が狭いという特色がうかがえるため、幅広い商品を取引したい人は他の仮想通貨取引所も検討してみましょう。
販売所形式のみで、取引所形式に対応していない
仮想通貨の取引方法は大きく分けて、ユーザー同士の注文をマッチングさせる「取引所形式」と、運営会社が提示する価格でユーザーが売買する「販売所形式」の2種類があります。
しかし、楽天ウォレットは後者の販売所形式のみで取引所がありません。取引所形式ならユーザー同士の注文を板に出して直接売買するためスプレッド(購入価格と売却価格の差額)が小さく、取引コストが抑えられる点がメリットです。
一方、販売所形式は初心者でも迷うことなく取引できる簡単さがメリットですが、提示されるレートがスプレッドを含んだ価格でやや割高になりやすいのが難点です。短期トレードや細かい価格差益を狙いたい中上級者には不向きかもしれません。
ただし、販売所は初心者にとっては注文画面がシンプルでわかりやすく、即時約定するメリットがあるため、「仮想通貨投資を始めたばかりで操作を簡単に済ませたい」という方には販売所形式でも十分でしょう。
販売所の取扱通貨が少ない
2025年5月26日時点で、楽天ウォレットで現物取引が可能な銘柄は以下の5銘柄に限定されています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- オアシス(OAS)
- ポリゴン(POL)
※2025年5月26日時点
リップル(XRP)やソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)など、主要なアルトコインやミームコインの多くは現物取扱がなく、「アルトコイン投資に幅広く投資したい」という方にとっては物足りない面があります。
証拠金取引(レバレッジ取引)では以下9銘柄に対応していますが、現物で直接保有したいという場合には対応していません。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- カルダノ(ADA)
- ポルカドット(DOT)
- テゾス(XTZ)
- ステラルーメン(XLM)
※2025年5月26日時点
一方で、初心者にとっては5銘柄だけなので選択に迷わず済む利点はあるものの、今後さらに広がる仮想通貨市場を考えると銘柄の少なさはデメリットとなるでしょう。
日本円の出金手数料が有料
楽天ウォレットでは、日本円を銀行口座へ出金する際に300円(税込)の手数料がかかります。たとえば、GMOコインやSBI VCトレードなどでは日本円の出金が無料なため、それらと比べると楽天ウォレットは割高だといえるでしょう。
ただし、楽天ウォレットには仮想通貨を売却せず、楽天キャッシュへ直接チャージする仕組みがあり、手数料は無料です。
チャージした楽天キャッシュは、楽天ペイ対応店舗や楽天市場などでの支払いに利用可能です。楽天経済圏内で日常決済を済ませるなら、現金化する必要はないでしょう。
頻繁に銀行口座へ資金を戻したい方は出金手数料が無料のGMOコインを併用するのをおすすめします。
楽天ウォレットがおすすめの人
楽天ウォレットは以下の特徴に当てはまる人におすすめの仮想通貨取引所です。
- 楽天ポイントを活用して仮想通貨を始めたい人
- 仮想通貨投資に不安があり、大手企業の信頼性を重視する初心者
- シンプルで使いやすいアプリでストレスなく取引したい人
楽天ウォレットは、楽天経済圏と親和性が高く、楽天スーパーポイントを使って気軽に仮想通貨を購入できる点が最大の魅力です。「いきなり現金で投資するのは不安」という初心者にとって、ポイント投資は心理的ハードルが低く、無理なく資産形成に取り組めます。
また、楽天IDや楽天銀行と連携したスムーズな口座開設や入出金も評価されており、金融リテラシーに自信がない人でも扱いやすい設計です。
さらに、アプリは操作性・視認性ともに良好で、取引履歴の確認も簡単。加えて、楽天グループが運営していることから、セキュリティ面の安心感もあり、初めての取引所選びとしても安心です。
一方で、販売所形式のみでスプレッドが広く、取扱通貨も少ないため、本格的な取引やコスト重視の中級者以上にはやや物足りない場面も。初心者や楽天ユーザーにとっては、安心・手軽な選択肢となるでしょう。
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キャンペーンの参加手順は以下のとおりです。
- キャンペーンページからエントリー
- 楽天ウォレットで新規口座を開設
- 楽天ウォレットアプリをダウンロード
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取引通貨や購入金額に制限はなく、ポイント交換による購入でも問題ありません。
付与される500ポイントは、エントリー開始月の翌々月の下旬に進呈される予定です。つまり、6月にエントリーして取引実施期間中に取引を完了すれば、8月下旬にポイントが付与されることになります。
ただし、取引実施期間は約2ヵ月で、期間を過ぎるとポイントを受け取れなくなってしまいます。口座開設を済ませたら忘れないうちに取引しておきましょう。
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