この記事では、さまざまな面からプロミスとSMBCモビットを比較します。両方を同時に申し込むことの可否についても解説するので、ぜひカードローン選びの参考にしてください。
プロミスとSMBCモビットはどんな会社?

まずは、プロミスとSMBCモビットがどのような会社なのかを見ていきましょう。発行するカードローンの概要についてもここで紹介します。
・どちらもSMBCグループ
実は、プロミスとSMBCモビットも所属グループは同じです。どちらも、日本最大級の金融持株会社SMBCグループに所属する会社です。
・カードローン概要
プロミスとSMBCモビットのカードローン概要は以下のとおりです。
プロミス |
SMBCモビット![]() |
|
---|---|---|
5万円以下の借り入れの場合 約定返済額 |
2,000円~ | 4,000円~ |
金利 (実質年率) | 4.5~17.8% | 3.0~18.0% |
最大限度額 | 500万円 | 800万円 |
審査時間 | 最短30分 | 10秒簡易審査 |
即日融資 | ○ | ○※ |
来店 | 不要 | 不要 |
プロミスとSMBCモビットの金利比較
カードローンを比較する際、金利を重視する人は多いのではないでしょうか。ここでは、プロミスとSMBCモビットの金利を比較します。

・最高金利が低いのはプロミス
最高金利は、プロミスが年17.8%で、SMBCモビットは年18.0%です。最高金利は、初回借入時や数十万円までの少額借入時に適用される金利です。
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・最低金利が低いのはSMBCモビット
次に、最低金利を見てみましょう。プロミスは年4.5%ですが、SMBCモビットは年3.0%です。最低金利が適用されるのは最大限度額付近の借り入れをしたときです。
最大限度額を借り入れできるのは、長く良好な取引実績を積み上げていて、「年収の1/3を超える貸し付けができない」という総量規制をクリアした人だけです。最大限度額800万円のSMBCモビットでいえば、最低でも年収2400万円以上が必要になります。初回申込時には、気にする必要はないでしょう。

30日間の無利息サービスがあるのはプロミス
無利息サービスがあるのは、プロミスのみです。無利息サービスとは、初回借り入れから一定期間、無利息になるサービスです。プロミスは30日間の無利息サービス期間がありますが、SMBCモビットは無利息サービスを行っていません。
無利息サービスはプロミスのほかに、アコム、アイフルといった大手消費者金融が実施しています。
即日融資が受けやすいのはどっち?
次に、即日融資の可否を比較してみましょう。なお現在、即日融資に対応しているのは消費者金融カードローンのみです。銀行カードローンは、即日融資には対応していないので、注意してください。
・どちらも即日融資に対応している
プロミスとSMBCモビットのどちらも、即日融資に対応しています。審査時間は、プロミスは最短30分、SMBCモビットは10秒簡易審査。急いでお金を用意しなければならない人にとって、両者とも非常に魅力的なカードローンではないでしょうか。
・無人契約機の数はプロミスが上
無人契約機の数は、プロミスが1337店舗、SMBCモビットは415店舗です(いずれも2020年3月時点)。融資を受けるための最短ルートは、インターネットでの申し込み+無人契約機での契約です。そのため、無人契約機の数が多いほうが即日融資を受けやすいと言えるでしょう。
審査に通りやすいのはどっち?
次に、審査の難易度を見てみましょう。プロミスとSMBCモビットでは、どちらが審査に通りやすいのでしょうか。
・どちらも銀行カードローンより難易度は低い
プロミスとSMBCモビットの審査難易度は、どちらも銀行カードローンより低いです。銀行カードローンは消費者金融より低金利ですが、審査難易度は消費者金融より上がります。
一方、消費者金融のカードローンは、貸し倒れのリスクをあらかじめ金利に上乗せしているため銀行カードローンより高金利といわれています。ただし、銀行カードローンより審査難易度は低いのが一般的です。
・審査通過率は40%台
次に、審査通過率から、客観的な審査の通りやすさを見ていきましょう。プロミスとSMBCモビット、それぞれの審査通過率は発表されていませんが、SMBCコンシューマーファイナンス全体の審査通過率は42.3%(2020年3月)です。100人が申し込みをした場合、約42人が審査に通過する計算になります。
一方、アコムの審査通過率は43.6%、アイフルは44.5%(いずれも2020年3月)です。数%の差はありますが、大手消費者金融の審査難易度はほぼ同じと見てよいでしょう。
・保証会社はなし
カードローンの審査において保証会社は重要な存在です。カードローン会社が直接審査をするのではなく、保証会社が審査を行います。そのため、カードローン会社が違う場合でも、保証会社が同じであれば審査結果が同じになる可能性が高いのです。
それでは、プロミスとSMBCモビットの保証会社はどこなのでしょうか。実は、いずれも保証会社をつけていません。SMBCコンシューマーファイナンスの保証部門が審査をしています。そのため、プロミスとSMBCモビットの審査難易度は同じと考えることができます。
月々の返済負担が少ないのはどっち?
月々の返済負担を少しでも軽くしたいと考える人も多いでしょう。ここでは、プロミスとSMBCモビットの、借入金額ごとに決められた返済額「約定返済額」を比較していきます。
・プロミスの約定返済額は2000円から
プロミスもSMBCモビットも、約定返済額は最終借入後残高によって決められます。ある程度返済をして借入残高が少なくなったとしても、新たな借り入れをしない限り、約定返済額は一定です。
プロミスでは、5万円以下の借り入れの場合、月々2000円から返済可能です。一方、SMBCモビットでは、10万円以下の借り入れの返済額は一律4000円になります。
・最終借入後残高ごとの約定返済額
プロミスとSMBCモビットの最終借入後残高ごとの約定返済額の一覧を見てみましょう。
最終借入後残高 | プロミス | SMBCモビット |
---|---|---|
5万円 | 2000円 | 4000円 |
10万円 | 4000円 | 4000円 |
30万円 | 1万1000円 | 1万1000円 |
50万円 | 1万3000円 | 1万3000円 |
100万円 | 2万6000円 | 2万6000円 |
5万円までの最終借入後残高はプロミスが2000円なのに対して、SMBCモビットは4000円です。しかし、最終借入後残高が10万円以上になると、両者に差はありません。数万円だけ借り入れしたい人以外は、約定返済額を気にする必要はないでしょう。
周りにばれにくいのはどっち?
カードローンを申し込んだことが、周囲にばれてしまわないか不安な人も多いでしょう。両者ともにプライバシーに徹底的に配慮しており、入念な個人情報保護対策を行っています。
・どちらも郵送物なしを選択できる
プロミスとSMBCモビットともに、郵送物なしを選択できます。プロミスでは「Web完結」という申込方法を、SMBCモビットでは「Web完結申込」という申し込み方法を選べば自宅への郵送物なしで契約でき、カードレスで利用できます。
ただし、いくら郵送物なしで契約したといっても、支払いに遅れた場合の督促状は自宅に届きますし、自宅や職場に督促電話がかかってくる可能性もあります。周囲にバレたくない人は特に、延滞しないように注意しましょう。
・WEB完結なら電話連絡がないのはSMBCモビット
プロミスの場合、郵送物なしを選択した場合でも職場へ在籍確認の電話がかかってきます。一方、SMBCモビットでは以下の条件をすべて満たした場合、電話連絡なしで契約可能です。
● 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかの口座を持っている
● 社会保険証もしくは組合保険証を持っている
在籍確認の電話に出にくい人や、職場への在籍確認の電話に抵抗がある人はSMBCモビットがおすすめです。
プロミスに向いている人のタイプ
プロミスに向いている人は以下のようなタイプの人です。
● 即日融資を受けたい人
● 無利息サービスを利用したい人
SMBCモビットに向いている人のタイプ
SMBCモビットに向いている人は以下のようなタイプの人です。
● 即日融資を受けたい人
● 電話連絡なしで契約したい人
両方に申し込みはNG
審査に通るか不安な人の中には、同時に複数のカードローンを申し込もうとする人がいます。結論から言えば、プロミスとSMBCモビットに限らず、同時に複数のカードローンに申し込むのはやめるべきです。同時に申し込んだがために、すべてのカードローンの審査に落ちてしまう可能性が高くなってしまいます。
カードローン会社は審査のときに、信用情報を照会します。信用情報は、個人のローン商品の利用情報、返済情報、申し込み情報などがまとめられた情報です。申し込み情報に、短期間のうちに複数社への申し込み履歴があるとカードローン会社は「よほど返済に困っているのでは」と、貸し倒れのリスクを懸念します。
信用情報に申し込み情報が記載される期間は6ヵ月間です。カードローンに申し込んだら、最低6ヵ月間は新たなカードローンに申し込まないようにしましょう。
重視する点を明確にして最適なものを選ぼう
プロミスとSMBCモビットをさまざまな観点から比較しました。両者は発行する会社が同じカードローンですが、特徴や向いている人も異なります。そのため、一概にどちらがおすすめとは言えません。
カードローンで何を重視するのかを明確にして、より自分にあったカードローンを選ぶことが重要です。

■保有資格:CFP、住宅ローンアドバイザー、損保マスタ