株式投資を始める際、「どの商品に投資するか」「分散投資する場合の資産配分をどうするか」といったことに頭を悩ます方も多いでしょう。投資の悩みを少しでも減らすために「ロボアドバイザー」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事では、ロボアドバイザーの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

(画像=THEO+ docomo公式サイト)

「THEO(テオ)+ docomo」は、最低投資金額1万円から始められるロボアドバイザーです。少ない金額から始めたい初心者に最適のロボアドバイザーといえるでしょう。

また、 毎月の運用金額に合わせてdポイントをもらうことが可能です。また、その他さまざまなdocomoのサービスと連携して、便利でお得に資産運用ができます。ぜひこの機会にTHEO+ docomoで口座開設してみましょう。

(画像=THEO+ docomo公式サイト)

\1万円から始められる!/

目次

  1. ロボアドバイザーとは
    1. 助言型と運用型の2種類がある
    2. 運用コスト
    3. 利用が向いている方
  2. ロボアドバイザーのメリット
    1. リスク分散に強い
    2. スマホ1台で開始可能
    3. 少額から海外株の購入も可能
    4. 知識がなくてもはじめやすい
    5. 積立投資を行えばリスクを分散した投資が可能
  3. ロボアドバイザーのデメリット
    1. 手数料が高め
    2. 短期的に大きな利益は見込めない
    3. 元本割れの可能性がある
    4. 為替相場の変動を受けるリスクがある
  4. ロボアドバイザーを比較する際のポイント
    1. 運用型か助言型か
    2. 少額投資が可能かどうか
    3. 運用手数料
    4. 節税機能の有無
    5. NISA対応か否か
    6. 投資対象のボリューム
    7. 利回り
  5. ロボアドバイザーの主要6サービスを比較
    1. THEO(テオ)+ docomo
    2. THEO(テオ)
    3. WealthNavi(ウェルスナビ)
    4. 楽ラップ
    5. LINEスマート投資
    6. 投信工房
  6. ロボアドバイザーの開始手順
  7. ロボアドバイザーは投資の勉強をする時間がない人におすすめ!

ロボアドバイザーとは

(画像=PIXTA)

ロボアドバイザーとは、AIを利用しスマホやパソコン上で資産運用のアドバイスや運用を行ってくれるサービスです。投資経験やリスクの許容度などいくつかの質問に答えると、自分に合った金融商品を提案したり自動的に投資してくれたりします。主に投資期間が長期にわたる積立投資のために利用されている傾向があります。

助言型と運用型の2種類がある

ロボアドバイザーは複数の会社が取り扱っていますが、大きく分けると「助言型」「運用型」の2つの種類があります。

・助言型

助言型の特徴は、以下の通りです。

投資 アドバイスのみ
手数料 基本無料
リバランス
(資産の再配分)
アドバイスのみ

助言型は、おすすめの投資商品や資産配分を提案してくれるサービスです。手数料は基本的に無料のものが多いですが、取引は自分で行う必要があります。その際の手数料は必要です。市況が変化した場合は、見直しのための資産再配分についてもアドバイスしてもらえますが、この場合も売却や買付は自分で行わないといけません。

・運用型

運用型の特徴は、以下の通りです。

投資 自動で行う
手数料 有料
リバランス
(資産の再配分)
自動で行う

運用型は、ロボアドバイザーが提案した投資方針を承諾すれば、自動で買い付けを行ってくれるサービスです。分散投資では「どの商品にいくら投資するか」が重要ですが、ロボアドバイザーは投資配分も決定してくれます。さらに市況が変わった場合、投資配分を再計算して再配分(リバランス)も自動で行ってくれるため、市況や株価の変動をわざわざ確認する必要もありません。

ただし運用型は利用手数料がかかりますので注意してください。

運用コスト

「助言型は無料」「運用型は有料」としているパターンが多い傾向です。しかし助言型は、ロボアドバイザーの助言を基に自分で売買するため、売買の都度手数料がかかります。運用型の場合は、自動で買付を行ってくれる点はメリットです。しかし「預かり資産の〇%」「預かり資産の〇%+運用益の〇%」といったパターンで手数料がかかります。

運用コストは収益に大きな影響を与えるため、ロボアドバイザーを比較検討する場合は必ずチェックしましょう。また運用型では「初期費用10万円」「毎月1万円~」のように、毎月の最低投資金額が定められている点にも気を付けてください。

利用が向いている方

ロボアドバイザーに向いているのは、以下のような方です。

・1.長期・分散運用を検討している方
ロボアドバイザーを利用して投資するのは、主に「投資信託」「ETF」「REIT」など長期・分散投資に適した金融商品です。長期的な視点で資産を増やしたい場合に利用を検討しましょう。

・2.資金に余裕がある方
ロボアドバイザーを利用しての投資では、毎月決まった金額を入金する「積立」もしくは「一括」で行われます。そのため生活費以外に資金を準備できる余裕がある方に向いているでしょう。

・3.投資の勉強をする時間がない方
ロボアドバイザーを使えば投資すべき商品について助言がもらえます。「運用型」を選択した場合は、都度買付の手続きも必要ありません。そのため投資についての勉強をする時間がない方におすすめです。

ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザーのメリットは、以下の5点です。

リスク分散に強い

ロボアドバイザーを利用しての投資は、一つの金融商品にすべての資金を投資するわけではありません。国内・海外などのさまざまな金融商品に分けて投資を行う分散投資となるため、ある銘柄の価格が下落しても他の銘柄が上昇していた場合は、利益が出る可能性があります。リスク許容度に応じたポートフォリオが設定されるため、自分の運用方針にあったリスクの分散が可能です。

スマホ1台で開始可能

ロボアドバイザーを始める際は、いくつかの質問に回答し自分の投資傾向やリスク許容度を確認しますが、それらはスマホ1台あれば簡単に行えます。投資開始後のポートフォリオ、現在の運用状況確認、入金もスマホから可能です。

少額から海外株の購入も可能

ロボアドバイザーは、最低投資金額が1万円程度から始めることが可能です。また投資対象には、国内の投資信託だけでなく、海外株を組み入れた投資信託など多岐にわたります。

知識がなくてもはじめやすい

通常の投資の場合、「どのような銘柄があるのか」「投資のタイミングはいつがいいのか」など、知っておきたいことがたくさんあります。しかしロボアドバイザーでは、自分の投資傾向に合わせて最適な商品を提案してもらえます。そのため投資に関する知識がそれほどなくても始めやすい点は大きなメリットでしょう。

積立投資を行えばリスクを分散した投資が可能

多くのロボアドバイザーでは、まとまった資金を預けるだけでなく「毎月1万円ずつ」といった積立投資が可能です。積立投資は、投資する商品の値上がり・値下がりにかかわらず毎月同じ金額ずつ購入していくため、結果として購入金額の平均化が期待できます。市況が大きく変化する場合でもリスクの分散が行えることはメリットです。

ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザーのデメリットは、以下の4点です。

手数料が高め

助言型の場合は手数料無料の場合が多いのですが、運用型では利用手数料がかかります。また運用益に応じて手数料がかかるロボアドバイザーなどさまざまです。こちらは、利益が大きくなるほど手数料も高くなるため注意しましょう。

短期的に大きな利益は見込めない

ロボアドバイザーは、短期間で大きな利益を狙う投資方法ではありません。短期投資を狙っている人には不向きといえます。

元本割れの可能性がある

ロボアドバイザーの投資先は、投資信託など株式を利用した金融商品です。市況によっては、元本割れの可能性があります。絶対に減らしてはいけない資金で投資するのは避けましょう。

為替相場の変動を受けるリスクがある

ロボアドバイザーの投資先には、海外株などを使った投資信託も多い傾向です。海外株の場合、基準価額は順調にもかかわらず購入時よりも円高に振れることで含み損となるケースもあります。この点も留意しておきましょう。

ロボアドバイザーを比較する際のポイント

ロボアドバイザーを比較する際、どのような点を見ればいいのでしょうか。ここでは、7つのポイントを紹介します。

運用型か助言型か

冒頭で紹介した通りロボアドバイザーには助言のみ行う「助言型」と、投資まで一任できる「運用型」の2つがあります。助言型の場合、アドバイスはもらえるものの実際の売買は自分で行うことが必要です。そのため買い付けの手続きが面倒ではない人向きといえるでしょう。

運用型は、提案内容に承諾すれば自動で買い付けを行ってくれます。見直し時(リバランス)も自動売買になるため、自分でポートフォリオを組み直す必要もありません。ただ助言型とは異なり手数料がかかる点は押さえておきましょう。

少額投資が可能かどうか

ロボアドバイザーを利用する際は、どの程度の金額から投資が行えるかも確認しなければなりません。例えば毎月の積み立てが1万円からできる場合でも、初期費用として10万円以上拠出しないといけないサービスもあるからです。少額投資を目指すのであれば、積み立ての最低金額、初期費用の有無については必ず確認しましょう。

運用手数料

運用型のロボアドバイザーを選択する場合は、運用手数料も大事なポイントです。多くの場合は、以下のようなシステムで徴収されます。

⮚ 預かり資産にかかる(例:預かり資産の〇%)
⮚ 運用益にかかる(例:運用益の〇%)
⮚ 預かり資産と運用益にかかる(例:預かり資産の〇%+運用益の%)

預かり資産にかかる場合、買い付けを行っていなくても手数料を支払うことになります。例えば100万円の資産に対して年1%の運用手数料がかかる場合は、年間1万円のコストです。また運用益に手数料がかかる場合は、利益が大きいと想像以上に手数料がかかることもあるため、事前に運用コストをシミュレーションしておきましょう。

節税機能の有無

金融商品で売却益や分配金がある場合、税金を負担しないといけません。ただ運用型ロボアドバイザーの一部には節税機能があるため、その機能の有無も確認しておくといいでしょう。具体的には、税金が一定金額かかることが判明したら損失の出ている商品を売却し、利益と相殺させ税金を翌年以降に繰り越す仕組みです。売却して発生した資金は、別の金融商品購入に充てられます。

NISA対応か否か

投資を検討する場合、最長5年間売買益や分配金に税金がかからない「NISA」の利用をしたい人もいるかもしれません。ロボアドバイザーでもNISAが使えるかは、サービス提供会社によっても異なるため、確認が必要です。なおロボアドバイザーでNISAを利用する際、前出の節税機能が使えない場合もありますので注意してください。

投資対象のボリューム

ロボアドバイザーで投資できる商品の幅は、各社で異なります。そのため比較する際は、どの商品に投資できるかまで確認が必要です。特に外国の金融商品に投資したい人は注意しましょう。

利回り

ロボアドバイザー各社では、年間の利回り実績をホームページなどで公開しています。どのような商品に投資しどのくらいの利回りが出ているかは、必ず確認しておきたいところです。

ロボアドバイザーの主要6サービスを比較

ロボアドバイザーの主要6サービスについて比較してみました。これから利用を考えたい人は、ぜひ参考にしてください。なお今回紹介する中で投信工房のみが「助言型」で、その他は「運用型」のロボアドバイザーです。

THEO(テオ)+ docomo

「THEO(テオ)+ docomo」の特徴は、以下の通りです。

初期投資費用 1万円
最低投資金額 1万円/月
投資対象 ETF(世界86ヵ国1万1000銘柄以上)
手数料 ・利用状況により0.715~1.1%/年
・3000万円を超える部分は0.55%/年
節税対策 あり
NISA 取扱いなし

運用金額に合わせてdポイントがもらえる

THEO+ docomoなら、 毎月の運用金額に合わせてdポイントをもらうことが可能です。ドコモ回線を利用していれば、ポイントが1.5 倍になります。

(画像=THEO+ docomo公式サイト)

最低投資金額が1万円

THEO+ docomoの最低投資金額は1万円です。少ない金額から始めたい場合に選びたいロボアドバイザーといえるでしょう。

ドコモのサービスと連携してさらにお得に投資ができる

THEO+ docomoなら、docomoのサービスと連携して、便利でお得に資産運用ができます。 Dカードと連携した「お釣り投資」では、dカードで買い物をすると、設定金額に応じて端数を「おつり」として自動でTHEO+ docomoに積み立てできます。少額で投資をしたい方におすすめです。積み立て額が1万円に達するまでは、ETFの買い付けは行われません。 また、d払い残高と連携すると、THEO+ docomo口座にd払い残高からワンクリックで入金できるようになります。

\1万円から始められる!/

THEO(テオ)

「THEO(テオ)」の特徴は、以下の通りです。

初期投資費用 10万円
最低投資金額 10万円/月
投資対象 ETF(世界86ヵ国1万1000銘柄以上)
手数料 ・利用状況により0.715~1.1%/年
・3000万円を超える部分は0.55%/年
節税対策 あり
NISA 取扱いなし

THEOは少ない金額から始めたい場合に選びたいロボアドバイザーといえるでしょう。ただNISAの取り扱いはありませんので注意してください。

WealthNavi(ウェルスナビ)

「WealthNavi(ウェルスナビ)」の特徴は、以下の通りです。

初期投資費用 10万円(異なる会社もあります)
最低投資金額 1万円/月
投資対象 ETF(世界50ヵ国1万1000銘柄)
手数料 ・預かり資産の1.1%/年
・3000万円を超える部分は0.55%/年
節税対策 あり
NISA 投資可能

WealthNaviの最大の特徴は、節税対策ができることです。またNISAの利用もできます。投資対象も世界50ヵ国のETFのため、リスク分散も可能です。

楽ラップ

楽天証券の「楽ラップ」の特徴は、以下の通りです。

初期投資費用 1万円
最低投資金額 1万円/月
投資対象 投資信託18銘柄
手数料 ・固定報酬型:預かり資産の0.715%/年
・成功報酬型併用型:預かり資産の0.605%/年+運用益の5.5%
節税対策 なし
NISA 取扱いなし

楽ラップの投資対象は、投資信託18銘柄です。為替の影響を避けることを重視しています。一部海外債券で運用するものもありますが、為替ヘッジがあるので 為替リスクを懸念する必要はありません。

LINEスマート投資

「LINEスマート投資」の特徴は、以下の通りです。

初期投資費用 500円
最低投資金額 週500円
投資対象 ニューヨーク証券取引所、NASDAQ上場のETF
手数料 ・運用資産の時価評価額の1.1%/年
・運用額3000万円を超える部分は0.55%/年率
節税対策 なし
NISA 取扱いなし

LINEスマート投資は、週500円から始められるロボアドバイザー投資です。投資資金に余裕はないけれどロボアドバイザー投資を始めてみたい人にはおすすめ。

投信工房

松井証券のロボアドバイザー「投信工房」の特徴は、以下の通りです。

初期投資費用 100円
最低投資金額 100円/毎月・毎週・毎日
投資対象 国内投資信託
手数料 信託報酬0.37%/年(税込み)
節税対策 なし
NISA 取扱いなし

投信工房は、100円から積み立てが開始でき毎月・毎週・毎日と設定できる幅も広いため、自分のペースで始めることができます。また手数料も信託報酬のみです。ただし助言型のため、売買は自分で行わないといけません。

ロボアドバイザーの開始手順

ロボアドバイザーの開始手順は、大きく分けると以下の3ステップです。

・1.ロボアドバイザーサイト・アプリ上から質問に答える
年齢や保有資産、年収、「株価が今より下がったらどう行動するか?」などの質問に回答すると自分の投資傾向が表示されます。

・2.アプリなどのユーザー登録を行い口座開設手続きを行う
投資傾向に納得したらアプリのユーザー登録、口座開設手続きを行います。

・3.口座開設後入金して取引開始
ロボアドバイザーの提案に承諾後、入金すれば取り引きが開始できます。

ロボアドバイザーは投資の勉強をする時間がない人におすすめ!

ロボアドバイザーは、自分の投資傾向に合わせておすすめのポートフォリオを提案、もしくは自動的に買い付けしてくれます。そのため「投資に関する時間がない」「投資に詳しくない」といった人におすすめのシステムです。

ただ自動的に買い付けをする「運用型」の場合は、一定の手数料がかかります。利用する際は、手数料など比較してから選びましょう。