りそな銀行iDeCoの評判は?手数料は高い?商品内容とデメリットを徹底解説
(画像=NET MONEY編集部)

りそな銀行のiDeCo(イデコ)は、2023年4月に運営管理機関手数料を無料化し(プラン名:運営管理機関手数料無料型)、2025年7月には受取時手数料も業界初で無料化したことで注目を集めています。しかし「りそな銀行のiDeCoは手数料が高い」「商品ラインナップが少ない」といった評判も見られ、実際のところどうなのか気になる人も多いでしょう。

本記事では2026年2月時点の最新情報をもとに、りそな銀行iDeCoの評判・口コミ、デメリット・メリット、手数料比較、おすすめ商品をわかりやすく解説します。SBI証券や楽天証券などとの違いも紹介するので、iDeCoの金融機関選びの参考にしてください。

りそな銀行iDeCoの基本情報と特徴

りそな銀行のiDeCo(個人型確定拠出年金)は、銀行系iDeCoサービスの中でもコスト競争力が高く、対面サポートが充実している点が特徴です。まずは基本スペックを確認しましょう。

りそな銀行iDeCoの概要・スペック

りそなiDeCo(運営管理機関手数料無料型)は、2023年4月に運営管理機関手数料を無料化した新プランです。2025年7月からは受取時手数料も国内初で無料化され、銀行系iDeCoとしてはトップクラスのコスト競争力を実現しています。

りそな銀行iDeCoの基本スペックは以下の通りです。(2026年2月時点)

プラン名 りそなiDeCo(運営管理機関手数料無料型)
運営管理機関手数料 0円
口座管理手数料(月額・税込)※掛金を積み立てている場合 171円(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円)
加入・移換時の当初手数料(税込) 2,829円(全金融機関共通)
受取時手数料 0円(2025年7月~、業界初※)
運用商品数 全32本(投資信託30本+定期預金2本)
運用タイプ おまかせ運用 / 自分で運用 / 元本確保型
対面サポート 全国の店舗で相談可(りそなグループ全体で800以上)※土日祝日も一部営業
電話サポート 平日9:00~21:00、土日9:00~17:00
※2026年2月時点 りそなグループ調べ
参考:りそな銀行iDeCo手数料ページ

りそな銀行iDeCoの最大の特徴は、運営管理機関手数料と受取時手数料がいずれも0円という点です。この2つの手数料が0円なのは、2026年2月現在でりそな銀行含む2社のみです。毎月の口座管理手数料は、どの金融機関でも共通でかかる171円のみで、SBI証券や楽天証券などのネット証券と同じ水準になっています。

りそな銀行iDeCoの3つの運用コース

りそな銀行iDeCoの運用商品は大きく3つのタイプに分かれています。自分の投資経験や運用方針に応じて選ぶことができます。

りそな銀行iDeCoの3つの運用タイプ
  • おまかせ運用タイプ(12本):バランス型ファンドやターゲットイヤーファンドで運用を一任
  • 自分で運用タイプ(18本):国内外の株式・債券・REITなどのインデックス・アクティブファンドから選択
  • 元本確保型(2本):りそな据置定期預金で手堅く貯蓄

投資初心者や細かいリバランスが面倒な人にはおまかせ運用タイプが手軽です。一方、コストを抑えて自分で資産配分を決めたい人は、インデックスファンドを中心に自分で運用タイプが適しています。元本確保型は投資リスクを取りたくない人向けですが、後述する手数料負けのリスクには注意が必要です。

りそな銀行iDeCoの商品一覧

りそな銀行iDeCoの運用商品を主な資産クラスごとに整理しました。

資産クラス 商品名 運用スタイル 信託報酬(年率)
グローバル株式 Smart-i DC全世界株式インデックス パッシブ 0.1375%
Smart-i S&P500インデックス パッシブ 0.2420%
先進国株式 Smart-i 先進国株式インデックス パッシブ 0.2200%
Smart-i 先進国株式ESGインデックス パッシブ 0.2860%
新興国株式 Smart-i 新興国株式インデックス パッシブ 0.3740%
国内株式 Smart-i TOPIXインデックス パッシブ 0.1540%
Smart-i 国内株式ESGインデックス パッシブ 0.2365%
国内債券 Smart-i 国内債券インデックス パッシブ 0.1320%
先進国債券 Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし) パッシブ 0.1870%
REIT Smart-i Jリートインデックス パッシブ 0.1870%
Smart-i 先進国リートインデックス パッシブ 0.2200%
ゴールド Smart-i ゴールドファンド(為替ヘッジなし) パッシブ 約0.375%
元本確保型 りそな据置定期預金(5年固定)
2026年2月時点 主要商品を抜粋
参考:りそなiDeCo運用商品ラインアップ

上記はインデックスファンドを中心とした抜粋です。このほかバランス型ファンド(つみたてラップ型3本)、ターゲットイヤーファンド(7本)、アクティブファンド(複数本)なども含めて全32本のラインナップとなっています。

りそな銀行iDeCoが向いている人はどんな人?

ここまで、りそな銀行のiDeCoの基本スペックや商品ラインアップを確認してきました。では、りそな銀行のiDeCoを始めるのに向いているのはどんな人か確認しましょう。

りそな銀行iDeCoが向いている人

結論、以下に当てはまる人は、りそな銀行でiDeCoを始めるメリットが大きいでしょう。

りそな銀行iDeCoが向いている人
  • 資産運用初心者の人
  • iDeCoの開始前も加入後も、プロに相談しながら手続きしたい人
  • 60歳以降の受取り時のことをまだあまり考えられていない人

りそな銀行iDeCoの特長は、「銀行特有のサポート体制」と「業界初の手数料形態」を備えていることです。そのため、運用初心者の方でも安心してiDeCoをスタートすることができます。さらにりそなのiDeCoでは、加入前や運用中のみならず、最後に資産を受け取るときのサポートにも注力しています。

りそな銀行iDeCoのメリット

りそなのiDeCo(運営管理機関手数料無料型)にはネット証券にはない独自の強みがあります。2023年の運営管理機関手数料無料化と、2025年の受取時手数料無料化でコスト面も大幅に向上しました。

業界初、運営管理機関手数料・受取時手数料がどちらも0円

りそなiDeCo(運営管理機関手数料無料型)でかかる手数料の全体像は以下の通りです。

手数料の種類 金額(税込) 支払先
加入時・移換時手数料 2,829円(初回のみ) 国民年金基金連合会
掛金拠出時の手数料(月額)※掛金を拠出しない月は発生しません。 105円 国民年金基金連合会
事務委託手数料(月額) 66円 事務委託先金融機関
運営管理機関手数料(月額) 0円 りそな銀行
受取時手数料 0円 りそな銀行
2026年2月時点
参考:りそな銀行iDeCo手数料ページ

毎月の固定費は掛金を拠出する月で171円(105円+66円)、拠出しない月で66円のみです。運営管理機関手数料と受取時手数料がともに0円なので、iDeCoの運用中にりそな銀行に支払う手数料は一切かかりません

では、他社と比較した場合、りそな銀行の手数料形態はオトクと言えるのでしょうか。主要な金融機関との手数料の比較結果は以下の通りです。

金融機関 口座管理手数料(月額) 給付金受取手数料
りそな銀行 171円 0円
SBI証券 171円 440円/回
楽天証券 171円 440円/回
マネックス証券 171円 440円/回
みずほ銀行(条件対象外) 431円 440円/回
2026年2月時点 各社公式サイトの情報をもとに編集部作成

口座管理手数料はりそな銀行・SBI証券・楽天証券・マネックス証券がいずれも月171円で同額です。みずほ銀行では、一定の条件に満たない方は運営管理機関手数料が月260円かかるため、合計で月431円となります。そのため、りそな銀行より割高になっています。

一方、受取時手数料はりそな銀行が0円で、SBI証券や楽天証券の1回440円と比べて有利です。例えば年6回、20年間の分割受取りの場合、合計で52,800円の差が出ます。

ただし、信託報酬を含めた実質的な運用コストでは、eMAXIS Slimシリーズを取り扱うネット証券の方が有利な場合が多い点は考慮が必要です。

対面でも電話でもプロに相談できる

りそな銀行含むりそなグループでは、全国800以上の店舗でiDeCoに関する相談ができます。土日祝日も一部営業している店舗もあります。ネット証券ではチャットや電話でのサポートが中心ですが、りそな銀行では実際に窓口で専門スタッフと顔を合わせながら相談できるのが強みです。

電話サポートも充実しており、確定拠出年金専門のオペレーターが土日も対応しています。iDeCoの困りごとはなんでも相談できるため、運用初心者には心強い味方です。

選びやすい運用商品ラインアップ

りそな銀行のiDeCoは、運用商品が32本と厳選された適度なラインアップで構成されています。他のネット証券では40本前後の商品を扱っている金融機関もあります。選択肢が多すぎて迷ってしまうという方でも、りそなのiDeCoは選びやすい点が特徴です。

また、元本確保型の定期預金も選べるため、価格変動リスクを抑えながら手堅く資産を積み立てたい方にも向いています。ただし、定期預金の金利が低い場合には、iDeCoの口座管理手数料(年間2,052円)が利息を上回る「手数料負け」のリスクがあります。iDeCoの所得控除による節税メリットは得られますが、定期預金のみでは運用益はほとんど期待できないため、他の商品も含めてバランス良く運用することも検討しましょう。

受取り時にもサポートが充実

iDeCoは老後資金準備のための制度なので、受け取ってからが本番とも言えます。しかし、いつから受け取る?受取り方は一括・分割?など、考えるべきことも多く、悩みの声も。

りそな銀行のiDeCoでは、前述の通り、受取時手数料が何回受け取っても0円です。そのため、手数料の制約なくライフプランに合わせて柔軟に受け取り方を選べます。また、受取り方についてHPなどでわかりやすく情報発信もされています。りそなのiDeCoは、受け取るその日まで寄り添った設計と言えるでしょう。

りそな銀行iDeCoのデメリット

りそな銀行iDeCoを検討する上で知っておくべきデメリットは、信託報酬率がネット証券よりも高いということです。

りそな銀行iDeCoで取り扱うインデックスファンド(Smart-iシリーズ)は、SBI証券や楽天証券で購入できるeMAXIS Slimシリーズと比較して信託報酬が高い傾向にあります。具体的な比較は以下の通りです。

資産クラス りそな銀行(Smart-i) SBI・楽天等(eMAXIS Slim)
先進国株式 年0.2200% 年0.09889% 約0.12%
S&P500 年0.2420% 年0.08140% 約0.16%
全世界株式 年0.1375% 年0.05775% 約0.08%
国内株式(TOPIX) 年0.1540% 年0.143% 約0.01%
2026年2月時点 各運用会社の公開情報をもとに編集部作成

先進国株式やS&P500では年0.12~0.16%の差があり、1万円を1年間運用した場合、信託報酬では12円~16円程度のコスト差が生まれます。そのため、コストを重視して運用したいという方は、りそな銀行ではなくネット証券のiDeCoが良いと言えるでしょう。ただし、全世界株式(Smart-i DC全世界株式インデックス)は年0.1375%と、ネット証券の商品に比較的近い水準です。

りそな銀行iDeCoの評判・口コミを調査

りそな銀行iDeCoの実際の利用者や検討者からの評判を、良い面・悪い面の両方から紹介します。口コミをもとにリアルな使用感を確認しましょう。

りそな銀行iDeCoの良い評判・口コミ

りそな銀行iDeCoには、以下のような好意的な評判が見られます。

りそな銀行iDeCoの良い評判
  • 運営管理機関手数料が無料になり、銀行系でもコストが安くなった
  • 窓口で対面相談できるので、手続きに不安がある人でも安心
  • 受取時手数料が無料なので、分割受取がしやすい
  • 電話や一部店舗では土日祝日でも相談できる

特に2023年4月の運営管理機関手数料無料化以降、コスト面の評価が大幅に改善されています。また、2025年7月に国内初で受取時手数料を無料化したことで、分割受取(年金形式)を選びやすくなったと評価する声も増えています。銀行ならではの対面サポートを重視する人には根強い支持があります。

りそな銀行iDeCoの悪い評判・口コミ

一方で、りそな銀行iDeCoには以下のような不満の声も見られます。

りそな銀行iDeCoの悪い評判
  • Smart-iシリーズの信託報酬がeMAXIS Slimシリーズより高い
  • 商品数がSBI証券や楽天証券と比べて少ない
  • おまかせ運用(バランス型)の信託報酬が高い

口座管理手数料はネット証券と同水準になったものの、運用商品の信託報酬にはまだ差があります。たとえばSmart-i先進国株式インデックス(年0.2200%)はeMAXIS Slim先進国株式インデックス(年0.09889%)の約2倍のコストがかかります。コスト意識の高い投資経験者からは、信託報酬の差を指摘する声が目立ちます。

りそな銀行iDeCoに関するよくある質問

最後に、りそな銀行iDeCoに関してよくある質問をまとめました。

りそな銀行のiDeCoに向いている人はどんな人ですか?

資産運用の経験が少ない初心者の方に向いていると言えます。運営管理機関手数料や受取時手数料が0円であるほか、対面・オンラインどちらもサポート体制が充実しており、加入前も後も安心して専門家に相談できます。

りそな銀行のiDeCoの手数料は高いですか?

りそなiDeCo(運営管理機関手数料無料型)の運営管理機関手数料は0円で、毎月の口座管理手数料はSBI証券や楽天証券と同じ171円です。2025年7月からは受取時手数料も国内初で無料化されました。
ただし、運用商品の信託報酬はeMAXIS Slimシリーズなどと比べると高い傾向があり、先進国株式で約0.12%の差があります。

りそな銀行iDeCoで商品変更はできますか?

はい、可能です。運用商品の変更には、「配分変更」(これからの掛金の投資先を変更すること)と「スイッチング」(これまで積み立てた残高の運用方法を変更すること)の2つの方法があります。いずれも、りそな銀行のiDeCoでは加入者サイトからWEB上でいつでも手続きできます。

iDeCoで定期預金を選ぶデメリットはありますか?

iDeCoでは毎月171円の口座管理手数料がかかるため、定期預金の利息が手数料を下回る「手数料負け」のリスクがあります。
iDeCoの所得控除による節税メリットは得られますが、運用益はほとんど期待できません。長期運用であれば、インデックスファンドとの組み合わせも検討する価値があります。

他社で利用しているiDeCoをりそな銀行に変更することはできますか?

はい、可能です。その際りそな銀行にお支払いいただく手数料はありません。(旧運営管理機関によっては、「移換手数料」が発生する場合があることに注意が必要です。)

iDeCoのおすすめ金融機関はどこですか?

幅広いラインアップから運用商品をこだわって選びたい人、運用にかかるコストを少しでも抑えたい人ならSBI証券・楽天証券・マネックス証券がおすすめです。運営管理機関手数料が0円なのに加え、eMAXIS Slimシリーズなど低信託報酬の商品を取り扱っています。
一方、運用商品の選び方や運用時、受取時などいつでもサポートを受けたい人はりそな銀行が有力です。ネット証券同様、運営管理機関手数料が0円であるのに加え、受取時手数料も0円なので、加入中から受取時まで安心です。

50代からiDeCoを始めても遅くないですか?

iDeCoは現在、最大65歳になるまで加入することができるため50代からでも10年以上の運用期間を確保できます。2026年12月施行予定の法改正では、この年齢が70歳になるまでに延長されるため、より長く資産をつみたてることができるようになります。
また、iDeCoの所得控除による節税効果は年齢に関係なく得られるため、50代でも始めるメリットは十分にあると言えるでしょう。