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(画像=西華産業株式会社)
櫻井 昭彦(さくらい あきひこ)
西華産業株式会社 代表取締役社長
1989年2月 当社入社
2005年4月 当社大阪営業第二本部 機械第二部長
2009年4月 西曄貿易(上海)有限公司董事長
2011年4月 当社経営企画本部 企画部長 兼 アジア開発部長
2013年4月 当社執行役員 東京営業第一本部長
2014年6月 当社取締役 上席執行役員 営業統括本部副本部長
2015年4月 当社取締役 常務執行役員 営業統括本部長
2018年4月 当社代表取締役 社長執行役員(現職)
西華産業株式会社
私たち西華産業は、発電設備をはじめとして様々な産業界で必要とする機械・設備の国内販売および輸出入、アフターサービスを行なっております。
1947年に設立され、機械総合商社として最も早い1961年10月に東証一部に上場、2022年にはプライム市場へと移行いたしました。
現在では国内外26社の子会社・関係会社で構成されており、125拠点を有するグループ企業となっています。
「社業の発展を通じて社会に貢献する」を社是に、サステナビリティ経営を推進しております。
今後もステークホルダーの皆様との建設的な対話を通じて企業価値向上と持続的成長を目指してまいります。

経営と連動した人的資本経営

当社は、人材を資本の一つと捉え、人材価値を最大限に引き出すことで、会社の持続的な成長と企業価値向上につなげていくことを目指しています。人的資本経営においては経営戦略と連動した戦略が重要であると考えております。

社員の能力向上においては大きく分けて2つのカテゴリーで研修を実施しています。1つ目は社員の能力向上を目指す目的別研修と階層別研修です。目的別研修では例えば文章の作成能力などの講義を行っており、社外講師を招いた研修も行っています。2つ目は全社の意識を統一するための研修です。会社の思想について学ぶ機会を設け、会社として同じ方向に進むことができるように取り組んでいます。 経営陣の育成においては、部長クラスを対象として経営人材育成プロジェクトを実施し、また執行役員には取締役候補としてのサクセッションプランを実施し、特に将来の経営幹部となる人材の育成を図っています。プロジェクトでは候補者に対して経営陣が直接指導をしています。社内外の研修や模擬経営会議を通じて、経営の一線で活躍できる人材を育成しています。

これらの取り組みを通して、人材の価値を高め、当社の持続的な成長と企業価値向上につなげてまいります。

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社員が最も重要な資産かつ資本

過去には、社員が最重要な経営資源という意識が低い時期もありました。社員をコストという形で見る意識があったと感じています。 時代の風潮としても仕方がない部分もありましたが、現在は組織力を重視する時代に変わっています。環境の変化が激しい現代においては、1人の発想では乗り越えられない課題も多く、多様な思考や経験を持つ人々が集結することが重要だと考えています。 当社も社員が最も重要な資産かつ資本であり、社員に投資していくことが必要だと反省し、様々な取り組みを行いました。

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取り組みを行う前後の変化や取り組み後の反響

具体的な取り組みとして、社員の育成費用を大幅に増額しました。これまでは年間2000万~3000万円程度でしたが、昨年度から大幅に増額しました。 現在は年間8000万円を投じており、社員1人あたり約30万円の研修費用を投じています。短期で成果が分かるものではないので、継続的に資金を投入していく予定です。また、福利厚生の見直しやフレックス制度の導入、単身赴任規定の改定などを行い、社員が働きやすい環境作りを目指しています。

本年4月から新たな人事制度を導入する予定です。従来の年序列的人事をやめ、加えて総合職・一般職の職種を廃止し、役割に焦点を当てた制度に移行します。これにより、企業としての組織力がさらに向上することを期待しています。

社員主導の業務改善でコスト削減と効率化を実現

取り組みによって、従業員から様々な意見が寄せられています。そのような意見を反映させつつ、会社全体で取り組んでいくことが大切だと考えています。

また、社員には自分の力でどのように活かせるかを常に考えてほしいと思っています。前例主義的な仕事や受動的な仕事ではなく、能動的に仕事をするよう働きかけています。 この思想が少しずつ社員に浸透したことで、自発的な業務改革や改善提案の声が出ました。以前より、効率良く業務ができるようになったことで、結果的にコスト削減に繋がっています。

そして、企業としても、変化の激しい時代に対応できるように、柔軟な発想や能動的な行動が求められています。そのためには、社員が意見を言いやすい風土や経営陣が耳を傾ける姿勢が不可欠です。 今後も社員の意見を活かしつつ、改善に取り組んでいきたいと考えています。

社業の発展を通じて社会に貢献

当社は「社業の発展を通じて社会に貢献する」という経営理念を掲げています。従来の三菱重工業の火力発電事業の代理店業務に加えて、2023年の4月から原子力事業の代理店業務も手がけるようになりました。 これにより、日本のエネルギー供給の重要なポジションに立つことができました。経営理念が日常実務に密着していったことで、仕事へのやり甲斐を社員も感じていると思います。また社内のコンプライアンス意識が向上しているとも実感しています。 最終的には会社の品格にも繋がっていくと考えています。

西華産業からステークホルダーの皆様へメッセージ

日頃からご支援をいただいているステークホルダーの皆様、心から感謝申し上げます。 当社はこれからも持続的企業価値向上と、基盤となる事業の最適化に積極的に取り組んでまいります。まだまだ課題は多く、乗り越えるべきハードルも高いですが、皆様のご指導を受けながら結果を出していきたいと思っております。 引き続き、ご支援をお願い申し上げます。

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氏名
櫻井 昭彦(さくらい あきひこ)
会社名
西華産業株式会社
役職
代表取締役社長