企業名アイキャッチ
(画像=株式会社メンバーズ)
武田 雅子(たけだ まさこ)
株式会社メンバーズ 専務執行役員 CHRO
1989年にクレディセゾン入社。全国のセゾンカウンターで店舗責任者を経験後、営業推進部トレーニング課にて、現場の教育指導を手がける。
その後、戦略人事部において人材開発などに関わり、2014年人事担当取締役に就任。2016年には営業推進事業部トップとして、大幅な組織改革を推進する。
2018年5月、カルビーに入社。全員が活躍する組織の実現に向けて、人事制度・施策改革に取り組んだ。
2023年3月より現職。
株式会社メンバーズ
企業の脱炭素DXを推進するデジタルビジネス運用支援事業を展開。取引先企業ごとの専任チームが伴走型支援で成果の最大化を追求します。
2030年の目指す姿であるVISION2030では、「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」を掲げ、事業を通して社会課題を解決することを目指しています。
1995年設立。東証プライム上場。

目次

  1. 人的資本経営に対するこれまでの取り組み
  2. 社員のキャリア形成と働きやすさについて
  3. 社員に期待すること
  4. ステークホルダーの皆様へのメッセージ

人的資本経営に対するこれまでの取り組み

私が人事責任者としてメンバーズに入社したのは2023年の3月です。以前は社外取締役として、経営的な視点から人事のプロとしてアドバイスをしていました。私からの提案を実行したいが、実際に執行する人が不十分だったため、私が参画することになりました。

私が入社した際の組織課題の一つは、以前からあったメンバーズのよい企業文化が薄まっていたことでした。なぜなら、社員数が3年間で倍になったうえに、全体の7割弱がコロナ禍以降に入社した若い社員たちだったからです。加えて、コロナ禍以降入社の社員は基本的にリモート勤務だったので、社員同士で対面で話す機会が少なかったことも原因の一つでした。そこで、全社的な文化醸成とエンゲージメントの向上を図るために、元々あった社内の学びの機会を「メンバーズクエスト」と改称し、社員が自身の内発的動機と向き合いながら行うパーパスカービングのワークショップと、経営陣と社員の間の距離感を縮めるための直接対話の機会「タウンホールミーティング」という2つの取り組みを始めました。

1つ目のメンバーズクエストでは、社員に自身の価値感や大切にしたいことをもとに会社を使ってどう自己実現をしたいのか、そのために、仕事をする上で次のキャリアをどのように広げていくのか、深掘りして考えてもらいました。取り組みの結果、アンケートでは、満足度が9割を超えていました。今後も意図的にこういう機会を提供していこうと考えています。

また、メンバーズには多様な経歴を持つ方が多くいます。私自身も入社の際に、いろいろな階層の約200人の社員の方と面談を行いました。当社のCSV経営に共感して入社した社会課題の解決に意識の高い新卒社員、そして本当に多様なキャリアを積んでキャリアの途中からメンバーズにジョインしてくれたキャリア組の皆さん。それぞれの思いやキャリアを共有するだけでも素晴らしい場が生まれると信じていて、これは場を作っていこうと考えています。

2つ目のタウンホールミーティングでは、様々なテーマについて経営層と社員が直接対話しています。

社員が増えるにつれ、経営者が遠い存在に感じられることもあります。そのため、経営者と現場の意識の温度差や年代の差を埋めるために、リアルでコミュニケーションを図るべきと考えました。実際に対話を通じ、経営と現場の距離が近づいていると感じています。実際にアンケートでも「今まで経営が遠かったが、近くに感じることができた」という意見をいただきました。

また、経営者が若い社員とのコミュニケーションで、言葉の違いや年代的なギャップを感じることもあります。対面で話す機会を設けることで、お互いの理解が深まると考えています。 今後も社名の通り「メンバーズ」としてフラットな関係を築いていきたいと考えています。

社員のキャリア形成と働きやすさについて

当社のキャリア形成と働きやすさにおいては3つの特徴があります。

1つ目は働きやすい環境づくりです。メンバーズでは、高付加価値スキルを持ったデジタルクリエイターの育成・輩出を戦略に掲げており、社員が長く成長しながら働けるよう、残業時間の削減や育児との両立支援など、社員の働きやすさに力を入れています。子育てと仕事のリアルを語るフォーラムを開催したり、またコロナ禍で一時的に中断していたファミリーデーの再開も検討しています。

2つ目は新卒採用において、当社に強い共感を持つ学生が多いことです。一部の学生は他の企業を受けずに当社だけを受けるケースもあります。これは、学生が当社のミッションやビジョン、バリューに共感して、当社を他社とは違う視点から選んでくれていることが大きな要因だと思います。入社後も、先輩たちと触れ合いながら、より一層当社を好きになってくれる様子が見られます。

3つ目は、社内公募も積極的に行っている点です。自分がやりたいところにチャレンジできる仕組みが整っています。本人のやりたい気持ちは何にも勝る仕事のエンジンです。これからも大切にしていきたい仕組みです。

このような取り組みを通じて、長期的に社員の多様なキャリア形成や働きやすさを追求していきたいと考えています。

社員に期待すること

1人1人が事業を展開していく上での当事者意識を持ってもらいたいと考えています。もっとできることがあるし、もっと自分で決めていいこともあるし、もっと変えられることもあるということを意識して欲しいなと。

一方で当社では、サークル活動が盛んであり、社員が自ら作ったたくさんのサークルが80ほど自主運営されています。 もちろんスキル面での勉強会は既にたくさん立ち上がっているのですが、このようなサークル活動をきっかけにさらに彼らの活躍の場を広げられないかと考えています。

ステークホルダーの皆様へのメッセージ

人事戦略が経営戦略と連動していくように、今後は一段階シフトしギアを上げています。そのため今後は社員のモチベーションやインセンティブが高まっていくことが期待されます。

経営と人事が二人三脚で戦略を進めていくことを、ぜひ見守っていただきたいと考えています。

企業名アイキャッチ
(画像=株式会社メンバーズ_2030年の目指す姿であるVISION2030)
氏名
武田 雅子(たけだ まさこ)
会社名
株式会社メンバーズ
役職
専務執行役員 CHRO