不動産担保ローンは、カードローンと比較すると低金利で借り入れがおこなえる金融商品です。

不動産担保ローンは、借り入れをするためには審査がおこなわれ、低金利なことから審査基準も厳しい傾向にあります。

審査に通過しローンを組めても、返済を適切にしなければ、不動産を失う可能性があるため、注意が必要です。

本記事では、不動産担保ローンの特徴やメリット、デメリット、おすすめの不動産担保ローンをランキング形式で解説します

審査に通過するための注意点もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 不動産担保ローンとは
    1. 銀行系・ノンバンク・ろうきんを金利で比較!
    2. 不動産担保ローンの正しい選択方法
  2. 不動産担保ローンの金利比較表
  3. ノンバンクの不動産担保ローンのおすすめランキング14選
    1. つばさコーポレーション不動産活用ローン
    2. 株式会社マテリアライズ
    3. トラストホールディングス不動産担保ローン
    4. 日宝不動産活用ローン
    5. AGビジネスサポート不動産担保ローン
    6. 首都圏ファンド
    7. ニチデン不動産担保ローン
    8. ジェイ・エフ・シー(JFC)個人向けローン
    9. 総合マネージメントサービス不動産担保ローン
    10. 株式会社エム・アール・エフ長期間元金据置プラン
    11. 三鷹産業株式会社不動産担保ローン
    12. 三井住友トラスト・ローン&ファイナンス
    13. セゾンファンデックス事業者担保ローン
    14. アサックス不動産担保ローン
  4. 銀行系の不動産担保ローンのおすすめランキング7選
    1. 東京スター銀行スター不動産担保ローン
    2. 関西みらい銀行フリーローン不動産担保型
    3. 住信SBIネット銀行不動産担保ローン
    4. 楽天銀行不動産担保ローン
    5. オリックス銀行不動産担保ローン
    6. みずほ銀行ホームエクイティローン「みずほプレジャーエイジ」
    7. 滋賀銀行個人向け不動産担保ローン
  5. 不動産担保ローンのメリット
    1. 低金利で借り入れができる
    2. 融資の限度額が大きい
    3. 長期の借り入れができる
    4. 基本的に資金の利用用途が自由
    5. 家族が所有する不動産も担保に含まれる
  6. 不動産担保ローンのデメリット
    1. 年齢制限に引っかかる場合がある
    2. 返済ができないと不動産を失う可能性がある
    3. 審査に時間を要する
    4. 事務手数料・違約金が発生する
  7. 不動産担保ローンの審査基準
    1. 年収や勤務先などの属性
    2. 返済負担率
    3. 過去の信用情報
    4. 他社の借り入れ状況
    5. 不動産の担保価値
  8. 不動産担保ローンの審査に通過する方の特徴
    1. 信用情報に問題がない
    2. 住宅ローンの借入残高が少ない
    3. 住宅ローン以外の他社借入が少ない
    4. 不動産が融資対象エリア内にある
  9. 担保になる不動産の評価基準
    1. 土地の評価
    2. 建物の評価
  10. 不動産担保ローンの申し込みから審査までの流れ
    1. 1:Webから仮審査に申し込む
    2. 2:仮審査
    3. 3:面談後に本審査
    4. 4:契約完了
    5. 不動産担保ローンの審査基準
  11. 審査の甘い不動産担保ローンはある?
    1. 審査が甘いと言われる不動産担保ローンの特徴
    2. 審査に通過するための注意点
  12. 不動産担保ローンについてよくある質問
    1. 即日で借りることはできますか?
    2. 絶対に借りられる不動産担保ローンはありますか?
    3. 二番抵当でも利用できる不動産担保ローンはありますか?
  13. まとめ

不動産担保ローンとは

不動産担保ローンとは、不動産を担保としてお金の借り入れができる金融商品です

不動産を担保にすれば、まとまったお金を比較的低金利で借り入れできる点が特徴になります。

不動産担保ローンで担保にできるものとして挙げられるのは、土地や建物、マンションなどです。

本人が所有する不動産は当然ですが、金融機関によっては家族や法人名義の不動産をはじめとし、今後購入する予定のあるものを担保にできます。

不動産担保ローンでは、個人の信用力と担保不動産の価値を判断材料として審査がおこなわれます。

審査に通過し借り入れができるようになれば、お金の利用用途は原則として自由です。

そのため、自身の目的に応じてお金を利用できるでしょう。

銀行系・ノンバンク・ろうきんを金利で比較!

不動産担保ローンを提供する金融機関は、主に銀行系とノンバンク、ろうきんに分けられます。

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指し、銀行とは異なり預金業務がなく、お金を貸付する業務に特化している点が特徴です。

ろうきんとは、労働組合や生協会員により運営されている福祉金融機関を指し、サービス内容は銀行と相違ないが、営利目的でない点が特徴になります。

3種類の不動産担保ローンの金利についてですが、金利の低さでは銀行系が一番になります。

しかし、金利が低いため審査基準も厳しく、借り入れできる可能性が低いといえるでしょう。

一方でノンバンクは、金利は普通ですが、融資額の高さや審査に通過する可能性が高いです。

そのため、まとまったお金が必要な場合や審査に通過する確率を少しでも上げたいと考えている方は、ノンバンクの利用がおすすめです。

ろうきんについては、銀行よりも金利が低く設定されていますが、事業性資金や投機目的資金などに利用できずに、使い道が限定されている点に注意しましょう。

不動産担保ローンの正しい選択方法

不動産担保ローンを選択する際、適当に選ぶのではなく次の要点を押さえて正しい選択をしましょう。

  • 金利の低さ
  • 融資金額
  • 融資スピード
  • 病気や事故の保障
  • 会社の実績
  • 貸金業の登録有無

不動産担保ローンを選ぶ際、金利の低さはとくに重要であり、可能な限り年率が3.0~4.0%程度のものを選びましょう

適用される金利は金融機関により異なりますが、融資金額の内容によっては自身の納得のいく金利が適用されない場合があります。

不動産担保ローンでは、融資スピードも重要です。

審査に時間がかかり、必要なタイミングで借り入れができなければ、ローンを組むメリットが減ります。

融資スピードに関しても金融機関により異なるため、自身のお金が欲しいタイミングに間に合うかどうか事前に確認しましょう。

また、病気や事故に遭い返済が困難な場合に保障が受けられるのか、実績の多い会社であるかなども確認ポイントです。

実績の多い会社は公式サイトに掲載していることが多く、借り入れするまえに公式サイトで会社の実績について確認しましょう。

不動産担保ローンでは、借り入れする会社が貸金業に登録しているか必ず確認しましょう。

不動産担保ローンには、異常に低い金利や審査不要などのおいしい言葉で他人を騙す卑劣な悪徳業者が存在します。

貸金業をおこなう場合、財務局長か都道府県への登録が義務とされています。

そのため、貸金業の登録がない会社からの借り入れを可能な限り避けるとよいです。

不動産担保ローンの金利比較表

不動産担保ローンを利用する場合は、金利の相場を確認しましょう。

不動産担保ローンの金利を比較表としてまとめたため、ぜひ参考にしてみてください。

不動産担保ローン(ノンバンク) 金利(年率)
つばさコーポレーション不動産活用ローン 4.00%~15.00%
株式会社マテリアライズ 5.00%~15.00%
トラストホールディングス不動産担保ローン 3.45%~7.45%
日宝不動産活用ローン 4.00%~9.90%
AGビジネスサポート不動産担保ローン 2.49%~11.9%
ニチデン不動産担保ローン 4.80%~14.6%
ジェイ・エフ・シー(JFC)個人向けローン 5.86%~15.00%
総合マネージメントサービス不動産担保ローン 3.40%~9.80%
株式会社エム・アール・エフ長期間元金据置プラン 4.00%~9.00%
三鷹産業株式会社不動産担保ローン 5.00%~15.00%
三井住友トラスト・ローン&ファイナンス 3.90%~4.40%
セゾンファンデックス事業者担保ローン 2.75~9.90%
アサックス不動産担保ローン 1.95% ~ 6.90%
 
不動産担保ローン(銀行系) 金利
東京スター銀行スター不動産担保ローン 0.85% ~ 5.85%
関西みらい銀行フリーローン不動産担保型 1.90%~9.80%
住信SBIネット銀行不動産担保ローン 2.95%~8.90%
楽天銀行不動産担保ローン 1.18%~9.94%
オリックス銀行不動産担保ローン 3.30%~3.70%
みずほ銀行ホームエクイティローン
「みずほプレジャーエイジ」
2.975%
滋賀銀行個人向け不動産担保ローン 1.95%~7.875%

上記の不動産担保ローンについてみると、金利が1%台のものから15%と幅広いことがわかるでしょう

次のノンバンクの不動産担保ローンのおすすめランキング14選にてそれぞれの特徴を詳しく解説するため、利用を検討してみてください。

ノンバンクの不動産担保ローンのおすすめランキング14選

不動産担保ローンのなかでも、ノンバンクでとくにおすすめなものについて紹介します。

特徴や金利、融資限度額のほかに、対象者などについても解説するため、自身に適したものを選択しましょう。

つばさコーポレーション不動産活用ローン

つばさコーポレーション不動産活用ローンは、日本全国を対象にした不動産担保ローンにおいて実績と専門性のある会社です。

金利が4%~15%で比較的低金利であり、個人や個人事業主、法人のいずれも変動ありません。

はじめから低金利で借りられるとは限りませんが、多くの不動産担保ローンと比較して低金利な点は魅力的といえるでしょう

また、融資額の範囲が範囲が提示されていない点も特徴であり、条件次第では高額融資ができる可能性もあります。

融資は申し込みから最短1週間であり、融資期間は最長で30年です。

金利の低さ以外にも、審査が他社と比較して甘いといわれているため、条件次第では審査に通過できる可能性も高いといえるでしょう。

株式会社マテリアライズ

株式会社マテリアライズは、他社で審査に否決されたり、赤字経営をしていたりする場合も気軽に相談を受け付けている不動産担保ローンです。

金利は5.0%~9.8%であり、融資限度額は1億円となります。

対応エリアは全国であるため、さまざまな地域の方におすすめできる不動産担保ローンです。

即日審査で最短翌日には融資ができる点が強みとして公式サイトで明記されており、申し込み後にすぐに審査がおこなわれ利用可否がわかります

そのため、日常生活が忙しくローンの申し込みができないと悩んでいる方にもおすすめです。

LINEでの連絡ができるため、メールや電話の面倒な手続きに抵抗がある方は、LINEから気軽に問い合わせてみてください。

トラストホールディングス不動産担保ローン

トラストホールディングス不動産担保ローンは、不動産担保ローンについての専門家が多数在籍しており、誠実かつ丁寧な説明が受けられる不動産担保ローンです。

金利は、3.45%~7.45%と低金利で融資期間も30年と長めに設定できます。

申し込み資格は、法人と個人のいずれも可能であるほか、融資限度額は100万円から10億円と非常に幅広いといえるでしょう。

トラストホールディングス不動産担保ローンは、日本全国に対応しており、利用者が担保として提示する不動産に難しい条件が付与されても柔軟に対応してもらえます。

たとえば、二番抵当や借地権、共有持分などの条件に対応しています。

最短で即日からの融資が可能であるため、いますぐにお金が欲しいと考えている方もトラストホールディングス不動産担保ローンの利用を検討してみてください。

日宝不動産活用ローン

日宝不動産活用ローンは、金利が4.0%~9.9%であり、融資限度額が5億円と非常に高く設定された不動産担保ローンです。

融資期間を自由に設定できる点が魅力的であり、最短で1か月、最長で30年で設定できます。

そのため、自身の利用したい期間にあわせられます。

ただし、取扱店舗が東京都渋谷区にあるオフィス1か所のみである点がデメリットです。

全国対応のため、基本的には地方でも利用できますが、対面でのやりとりを希望する方には不便に感じるでしょう。

日宝不動産活用ローンは、法人、個人問わずお金を自身の利用用途に応じて利用できる自由な不動産担保ローンといえます。

AGビジネスサポート不動産担保ローン

AGビジネスサポート不動産担保ローンは、大手消費者金融のアイフルの子会社であるAGビジネスサポート株式会社が運営する不動産担保ローンです。

適用金利は、2.49%~11.9%、融資限度額は5億円までと幅広いです。

実費以外での手数料や保険料、担保調査費用が不要な点が特徴であり、住宅ローンやその他各種ローンでの返済ができます。

事業者を対象としており、事業が波に乗るまで時間がかかるため、余裕をもって返済をしたいと考えている方におすすめです

AGビジネスサポート不動産担保ローンは、Web申し込みであれば入力が1分で済むほか、融資まで最短で3日になります。

そのため、忙しい方やすぐにお金が必要な方にもおすすめといえるでしょう。

赤字や事業を始めたばかりの方でも、融資できる可能性があるため、ぜひ検討してみてください。

首都圏ファンド

首都圏ファンドは、東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県の不動産に強い会社です。いくつかの金融機関で断られた方にも安心と宣伝しているため、ローン審査に自信のない方におすすめできます。

ローン返済中の不動産や本人名義以外の不動産など、担保にできる物件の幅も広いのが特徴です。最短・最速・安心をウリにしているため、急ぎでお金を借りたい場合でも間に合う可能性があるでしょう。

公式サイトからは、着金日の問い合わせが可能です。手続きは最短5分、回答は最短当日に受け取れるため、手間も時間もかかりません。

気になる方は、まず公式サイトにアクセスして、着金日を問い合わせてみましょう。

ニチデン不動産担保ローン

ニチデン不動産担保ローンは、株式会社日電社が運営する個人や法人、個人事業主向けの不動産担保ローンです。

法人と個人事業主の場合は、借り入れ資金を運転資金や、つなぎ資金、起業資金などに利用できます

一方で個人の場合は、事業性資金を除くプライベート資金として自由に利用できます。

金利は4.8%~14.6%であり、融資限度額は10億円、最長融資期間に関しては20年です。

また、対応エリアは大阪、兵庫、京都などをはじめとして近畿圏になります。

ニチデン不動産担保ローンは、最短即日の融資が可能であるほか、来店不要で借り入れ可能です。

そのため、予期せぬ出費が発生した方や関西圏に在住する方におすすめの不動産担保ローンといえるでしょう。

ジェイ・エフ・シー(JFC)個人向けローン

ジェイ・エフ・シー(JFC)個人向けローンは、30年以上の運営実績を誇るノンバンクのJFCが提供する不動産担保ローンです。

ジェイ・エフ・シー(JFC)個人向けローンの金利は、5.86%~15.0%であり、上限金利は他社と大差ありませんが最低金利は低いといえます。

また、融資限度額が300万円~5億円であり、上限額が高いほか5億円以上も相談可能であるため、条件によってはさらに高額な融資が受けられます。

日本全国に対応しているほか、最長融資期間は10年と他社と比較すると少し短いです。

しかし審査が甘いとの評判もあり、最短で3日での融資ができるため、開業して間もない方や赤字経営で銀行からの資金調達が困難な場合に利用してみるとよいです。

総合マネージメントサービス不動産担保ローン

総合マネージメントサービス不動産担保ローンは、20年以上の運営実績を誇るノンバンクの不動産担保ローンです。

金利が3.4%~9.8%と他社と比較して低金利であるほか、融資限度額が5億円以上、最長融資期間が35年となります。

最長融資期間が通常の不動産担保ローンと比較すると長く、余裕のある返済をおこないたいと考えている方におすすめといえるでしょう。

また、融資までの期間が最短3日であり、お金が必要なタイミングですぐに借り入れができます。

融資したお金の利用用途は自由であるため、事業の立ち上げのように自身のニーズにあわせて融資をするとよいです。

株式会社エム・アール・エフ長期間元金据置プラン

株式会社エム・アール・エフ長期間元金据置プランは、福岡県に本社のある地域密着型の金融業者である株式会社エム・アール・エフが運営する不動産担保ローンです。

長期間元金据置プランは、最長15年間の長期間元金措置返済を指し、毎月の返済が利息のみとなるプランになります。

長期間元金据置プランを利用すれば、返済負担額を最小限に抑えて、高額な借り入れが可能です。

長期間元金据置プランの金利は、4.0%~9.9%で、融資限度額は3億円までとなります。

仮審査では最短即日での回答が得られますが、本申し込みから契約までは一定期間必要となるため、注意しましょう。

基本的に来店不要で手続きがおこなえるため、忙しくて申し込みができないと悩んでいる方におすすめです。

三鷹産業株式会社不動産担保ローン

三鷹産業株式会社不動産担保ローンは、大阪に本社を構え40年以上の運営実績を誇る三鷹産業株式会社が提供する不動産担保ローンです。

金利は6.0%~15.0%であり、融資限度額は1億円となります。

とくに関西圏でのサービス提供であり、大阪府をはじめとた京都府や兵庫県、奈良県などが対象エリアとなります。

公式サイトで、最短24時間以内の利用が可能と明記されており、即日で融資できる可能性があることからすぐに資金を調達したい方におすすめです。

三鷹産業株式会社不動産担保ローンは、手数料も不要で利用できるため、個人と法人いずれにも魅力的な不動産担保ローンといえるでしょう。

三井住友トラスト・ローン&ファイナンス

三井住友トラスト・ローン&ファイナンスは、個人、個人事業主、法人を問わず、教育資金や事業資金などさまざまな用途に利用できる不動産担保ローンです。

大手消費者金融の三井住友信託銀行100%出資の不動産担保融資の専門会社であるため、信頼性の高い会社といえます。

金利は、2.99%~6.40%と低金利で借り入れができるほか、最長で35年間の融資期間が設定できます。

そのため、自身のライフスタイルや返済プランにあわせて、ゆとりのある返済が可能です。

融資期間に関しては、申し込みから最短で1週間と他社と比較すると遅いですが、審査を入念におこなう信頼度の高い会社といえるでしょう。

融資限度額が10億円と幅広いため、自身のニーズに適した利用方法を検討してみてください。

セゾンファンデックス事業者担保ローン

セゾンファンデックス事業者担保ローンは、東証プライム上場企業であるクレディセゾンが100%出資するグループ会社のセゾンファンデックスが運営する不動産担保ローンです。

ブランド力のあるクレディセゾングループが運営するローンであるため安心感があります。

銀行で借り入れをおこなう際に、属性や債務状況が原因で審査に否決された場合でも、快く話を聞いてもらえる点が魅力的です。

契約対象者は法人と個人事業主であり、金利は2.75%~4.55%と他社と比較しても低金利になります。

融資限度額は5億円であり、最長融資期間は25年になります。

セゾンファンデックス事業者担保ローンは、赤字経営のため銀行から借り入れできない方や税金を滞納してしまい融資できないと悩む方におすすめです。

最短3営業日でスピード審査がおこなわれるため、ぜひ利用を検討してみてください。

アサックス不動産担保ローン

アサックス不動産担保ローンは、東京を拠点とし不動産担保ローンを専門とする株式会社アサックスが運営する不動産担保ローンです。

事業者向けと個人向けのローンが提供されており、金利はいずれも1.95%~6.90%、融資限度額が10億円となります。

審査スピードの早さに定評があり、申し込みから契約まで最短3日での対応が可能です。

状況によっては、営業スタッフが直接訪問する場合もあるため、店舗に足を運ぶ必要がないときもあります。

アサックス不動産担保ローンの対応エリアは、東京、神奈川などの一都三県になります。

関東圏に在住する方で、事業のための資金集めや月末までにお金がどうしても必要な場合などのあらゆる悩みを抱える方におすすめといえるでしょう。

銀行系の不動産担保ローンのおすすめランキング7選

不動産担保ローンのなかでも銀行系のものを紹介します。

それぞれノンバンクのときと同様に特徴や金利、融資限度額、対応エリアなどについて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

東京スター銀行スター不動産担保ローン

東京スター銀行スター不動産担保ローンは、2001年に誕生した金融機関である東京スター銀行が運営する不動産担保ローンです。

スター不動産担保ローンとは、東京スター銀行の取り扱う金融商品のなかでも、不動産を担保にしたものを指します。

住宅ローンの返済や子どもの教育費など、さまざまな用途に利用できますが、事業目的には利用できないため注意が必要です。

金利は1.55%~8.15%と圧倒的低金利を誇るほか、最長融資期間が30年、融資限度額は1億円となります。

対応地域は全国で、資金の利用用途は基本的に自由であるため、個人のニーズに適した借り入れがおこなえる不動産担保ローンといえるでしょう。

関西みらい銀行フリーローン不動産担保型

関西みらい銀行フリーローン不動産担保型は、大手金融機関のりそなホールディングスを親会社とする関西みらい銀行が運営する不動産担保ローンです。

三大メガバンクに次ぐりそなグループ傘下の銀行であるため、安心感のある金融機関といえます。

金利は、1.90%~9.80%と10%を切っており低金利であるほか、融資限度額は1億円、最長融資期間は30年です。

資金用途は事業資金としても利用できますが、法人への転貸資金には利用できないため注意が必要です。

また、関西みらい銀行フリーローン不動産担保型には、ガン保障付きの団体信用生命保険が提供されています。

そのため、万が一利用途中で亡くなった場合やガンと診断されれば、保険金により借入金の清算が可能です。

安心感があり、低金利での借り入れをしたいと考える方に最適な不動産担保ローンといえるでしょう。

住信SBIネット銀行不動産担保ローン

住信SBIネット銀行不動産担保ローンは、SBIグループのネット銀行である住信SBIネット銀行が運営する個人向けの不動産担保ローンです。

金利が2.95%~8.90%と10%を切るほか、最長融資期間が35年、借り入れ限度額が1億円となります。

全国に対応しており、仮審査はWeb上で完結するため、忙しい方にもおすすめです。

また、融資期間が長く余裕をもって返済できるほか、おまとめローンとして利用できるため、毎月の返済楽の負担を減らせます。

日常の生活費としても利用できるため、気になる方は公式サイトから仮審査へ申し込んでみてください。

楽天銀行不動産担保ローン

楽天銀行不動産担保ローンは、金利が1.18%~9.94%と低金利で借り入れできるうえ、最大1億円未満の借り入れおよび二番抵当の不動産でも借り入れできるローンです。

融資期間は25年が最大と他社と比較すると短いですが、全国での取扱があり、おまとめローンへの利用も可能です。

また、楽天銀行では本人以外の物件を担保にできる点が魅力的であり、本人の不動産に担保力がない場合に家族の不動産を担保にできます。

そのため、家族で不動産担保ローンを利用したいと考える方におすすめといえるでしょう。

大手通販サイトで有名な楽天グループが運営する金融機関であるため、安心感のある不動産担保ローンです。

オリックス銀行不動産担保ローン

オリックス銀行不動産担保ローンは、金利が3.30%~3.70%と幅が狭い不動産担保ローンです。

融資限度額は2億円で、借り入れ期間は最長で35年となり、海外不動産や別荘、賃貸用不動産の購入資金などに活用できます。

借り入れ対象エリアは、首都圏と近畿圏、名古屋市、福岡市の居住用不動産となるため、覚えておきましょう

また、団体信用生命保険がついており、ローンを借り入れた方が亡くなってしまったり、高度障害状態になったりした場合に、金融機関が残りの借金を清算してもらえます。

そのため、事故や病気によるリスクを低減したいと考えている方におすすめの不動産担保ローンといえるでしょう。

みずほ銀行ホームエクイティローン「みずほプレジャーエイジ」

みずほ銀行ホームエクイティローン「みずほプレジャーエイジ」は、不動産の評価額から各種ローンの借り入れ残高を差し引いた金額の借り入れができる不動産担保ローンです。

金利は、2.975%と低金利であるほか、融資限度額は1,000万円以内となります。

カードローン型の不動産担保ローンであり、限度額ないまでであれば何度でも繰り返し利用が可能です。

ただし、融資限度額は不動産担保ローンのなかでは少なめで、資金用途は原則自由ですが、事業資金には利用できないため注意が必要です。

一般的な無担保ローンと比較すると、非常に低金利であり、毎月の返済額が抑えられるためおすすめといえます。

手元に資金があれば、いつでもATMでの返済ができる点も特徴であるため、自身のペースで返済したいと考えている方は利用を検討してみてください。

滋賀銀行個人向け不動産担保ローン

滋賀銀行個人向け不動産担保ローンは、資金の利用目的が明確であれば、金利が低くなる不動産担保ローンです。

金利に関しては、とくに目的がなく自由に利用したい場合は、2.7%~7.875%であり、目的が決まっている場合は1.95%~4.875%となります。

たとえば、資金の利用用途として自宅以外の不動産の購入やリフォーム資金などに、利用したい場合は金利が低く設定されます。

融資限度額は4,500万円で、最長融資期間は30年、申し込み対象地域は全国です。

さらに、本人所有の不動産以外にも家族の不動産も担保設定できます

スマートフォンで申し込みから契約まで完結するため、忙しく時間がない方や明確な目標のある方はぜひ利用してみてください。

不動産担保ローンのメリット

不動産担保ローンを利用するメリットについて知りたいと考える方は多いでしょう。

不動産担保ローンのメリットは、次のとおりです。

  • 低金利で借り入れができる
  • 融資の限度額が大きい
  • 長期の借り入れができる
  • 基本的に資金の利用用途が自由
  • 家族が所有する不動産も担保に含まれる

メリットを理解したうえで、前述したおすすめの不動産担保ローンをよく検討してみてください。

不動産担保ローンのメリットについてそれぞれ詳しく解説します。

低金利で借り入れができる

不動産担保ローンは、不動産を担保としているため、無担保の個人向けカードローンや法人向けビジネスローンよりも低金利での借り入れが可能です。

不動産担保ローンでは、不動産という物的担保があるため、貸金業者からすると、貸倒になるリスクが抑えられると考えられます。

また、金利の水準は金融機関により異なりますが、無担保ローンの場合で4%~15%、不動産担保ローンで2%~10%程度です。

金利が低ければ、毎月の負担額も軽減できるため、金利による負担を抑えたいと考えている方は不動産担保ローンの利用がおすすめといえるでしょう。

融資の限度額が大きい

不動産担保ローンは、担保が大きいため融資の限度額が大きいです。

金融機関によっては、10億円まで融資できるものも存在しており、実際の融資金額は担保にする不動産の価値と申し込み者の返済能力を審査したうえで決まります。

担保にする不動産の価値は、立地や土地の形状、広さなどさまざまな基準を金融機関が独自に定めて審査をおこないます。

審査をするうえで、条件のよい物件は価値が高いと判断されるため、融資金額が高くなる傾向があるといえるでしょう。

また、申し込み者の返済能力は、属性のみではなく過去の返済に関する内容や金融事故などの、個人信用情報についても審査されます。

価値の高い不動産の場合も、申し込み者の信用情報に傷があると借り入れできない場合があるため注意しましょう。

長期の借り入れができる

不動産担保ローンは、低金利での借り入れができるうえ、長期の返済期間が設定できます。

金融機関のなかには、最長融資期間が35年のものもあります。

長期の借り入れができれば、毎月の返済負担額が減るため、資金に困っている場合に非常におすすめです。

しかし、返済期間が長くなると返済総額が増加するため、自身の返済状況に応じて繰り上げ返済を検討し、返済総額を減らすとよいでしょう。

基本的に資金の利用用途が自由

不動産担保ローンは、基本的に資金の利用用途が自由なことが多いです。

たとえば、住宅購入費用や車購入費用、事業資金などさまざまな目的に応じて資金を利用できます。

そのため、自身のライフプランに適したお金の借り入れをしたいと考えている方におすすめのローンといえるでしょう。

しかし、例外として銀行系の不動産担保ローンの場合は、個人向けと法人向けで資金の利用用途の自由度が異なる点に注意が必要です。

利用を検討している金融機関に気になる点は問い合わせておきましょう。

家族が所有する不動産も担保に含まれる

不動産担保ローンは、アパートやマンションなどの居住用不動産をはじめとし、事務所や商業施設、土地などさまざまな不動産が対象です。

居住中や賃貸中などの条件も問わず、マンションやアパートの場合は、部屋単位の場合でも対応してもらえます。

また、不動産担保ローンは本人が所有する不動産のみではなく、家族や親戚が所有する不動産も担保に含まれる場合が多いです。

家族や親戚が所有する物件を担保とする場合は、基本的に担保提供者に連帯保証人になってもらう必要があるため、よく相談したうえで申し込みましょう。

不動産担保ローンのデメリット

不動産担保ローンのデメリットは、次のとおりです。

  • 年齢制限に引っかかる場合がある
  • 返済ができないと不動産を失う可能性がある
  • 審査に時間を要する
  • 事務手数料や違約金が発生する

それぞれ詳しく解説します。

年齢制限に引っかかる場合がある

不動産担保ローンには、一般的な融資と同様に年齢制限が設けられています。

しかし一点異なるのは、一般的な融資の場合は、年齢制限が申し込みできる年齢の制限であるのに対して、不動産担保ローンは完済できるときに何歳であるかの制限です。

たとえば、完済時年齢制限が79歳以下で返済期間が10~50年の場合、遅くても69歳までには申し込む必要があります。

そのため、とくに高齢になると不動産担保ローンの借り入れができなくなる可能性が高まるため注意が必要です。

返済ができないと不動産を失う可能性がある

不動産担保ローンは、返済ができないと担保した不動産を失う可能性があるため注意が必要です。

不動産担保ローンでは、債権者にあたる金融機関が担保した不動産に根抵当権や抵当権などの担保権を設定します。

金融機関が抵当権を利用し、裁判所の権限で担保した不動産を差し押さえ、強制売却できるものが競売です。

返済が滞ると、金融機関は競売を利用し、売却したお金から残りのローンの回収をおこないます。

また、返済ができない場合のもう一つの対処方法として、任意売却が挙げられます。

任意売却は金融機関が強制的に進める競売とは異なり、債務者が自身の意志に基づき、一般市場で担保不動産を売却し、売却代金で残りのローンを支払うものです。

一般的には競売における不動産売却価格より、任意売却の方が高い傾向にあるため、覚えておきましょう。

審査に時間を要する

不動産担保ローンで借り入れるためには、ローンへ申し込みをしてから審査、契約手続き、お金の交付の流れで進行します。

とくに不動産担保ローンでは、確実に返済してもらうために、申し込み者の返済能力を審査で確認します

そのため、審査に一定の時間を要し、実際にお金が利用できるまでには時間がかかります。

また不動産担保ローンでは、返済能力以外にも担保とする不動産の担保価値を決めるための鑑定もおこなわれます。

審査基準が無担保ローンと比較すると、多岐にわたるため、時間がかかる傾向にあります。

金融機関により審査にかかる時間は異なるため、自身が借り入れをするまえにどのくらいの時間がかかるか確認しましょう。

事務手数料・違約金が発生する

不動産担保ローンを利用する場合は、契約するまでに保証委託事務手数料や融資事務取扱手数料などの事務手数料がかかることを認識しましょう。

金銭消費貸借契約書や収入印紙代などさまざまなお金がかかるため、借り入れたお金が全額利用できるわけではない点に注意が必要です。

また不動産担保ローンは、中途違約金について契約内容に記載されていることがあります。

条項のある契約を途中解約した場合、借り入れ残高の1%~3%程度の違約金が発生します

そのため、不動産担保ローンを利用する際には、違約金についての記載がないかよく確認しましょう。

不動産担保ローンの審査基準

不動産担保ローンの審査に通過するためには、審査基準について理解するとよいです。

不動産担保ローンの審査は、次の要素を基準としておこなわれます。

  • 年収や勤務先などの属性
  • 返済負担率
  • 過去の信用情報
  • 他社の借り入れ状況
  • 不動産の担保価値

それぞれ詳しく解説します。

年収や勤務先などの属性

不動産担保ローンでは、申し込み者の返済能力を確認するために、年収や勤務先などの属性情報を審査します。

収入が多ければ通過率は高まりますが、毎月の収入が安定しているかどうかを確認するため、フリーランスや派遣アルバイトなどは、審査に通過しにくい傾向にあります。

反対に、正社員のように毎月決められた額の収入が見込める場合は、審査に通過する可能性が高いといえるでしょう。

また、勤務先での勤続年数についても審査基準の一つです。

個人の信用力では、勤務している会社の勤続年数が長いほど、安定した収入が見込めると審査されます。

法人の場合は、事業の継続年数が長ければ、安定しているとみなされ、設立したばかりや事業年数が短い場合は信用力が低いと判断されやすいです。

返済負担率

返済負担率は、年収に対する年間もおける総返済額の割合を指し、一般的に返済負担率は年収の3割以内が目安です。

たとえば、年収が600万円の方が申し込む場合、年間の返済額が180万円で返済負担率が3割となるため、170万円以下に抑えておくとよいでしょう。

年収が高く、他社からの借り入れもなければ、返済負担率が低下し、審査の通過率も高まります

また、金融機関によっては年間返済負担率の計算に適用する金利が異なる場合があるため、注意しましょう。

変動金利であれば、金利変動のリスクを考慮したうえで審査がおこなわれるため、2%以上の金利が適用される可能性があります。

過去の信用情報

不動産担保ローンの審査では、申し込み者の過去の信用情報についても確認します。

たとえば、過去にローンでの借り入れた経験があり、返済が滞らせたことがある場合は、信用力が低いといえるしょう。

短期間の延滞や1、2度程度の延滞であれば、不注意による引き落とし口座の残高不足とされ、審査に通過できる可能性があります。

しかし、延滞期間が長くなるほど、審査へ否決される可能性が高まるため注意が必要です。

自身の信用情報が気になる場合は、信用情報期間であるCICやJICCなどで信用情報の開示をしてみましょう。

他社の借り入れ状況

不動産担保ローンの審査では、他社での借り入れ状況も審査対象です。

他社からの借り入れがある方が不動産担保ローンに申し込むと、借り入れがない方よりも審査通過しにくい傾向にあります。

とくに借入先が複数ある場合は、残債務が多い場合や月時返済額が多すぎる場合などは、融資すると貸倒するリスクがあるため、審査に否決される可能性が高まります。

不動産の担保価値

不動産担保ローンでは、通常の融資と異なり、審査時に不動産の担保価値が基準となり、不動産の担保価値が高いほど審査に通過できる可能性も高まります。

評価基準は金融機関により異なりますが、融資可能額は基本的に不動産評価額の6割から8割程度です

不動産担保ローンの審査では、個人の返済能力に加えて不動産の担保価値が審査基準に含まれます。

ノンバンクの不動産担保ローンでは、信用力が低くても不動産担保価値が高ければ、審査に通過できる可能性が高まります。

一方で銀行系不動産担保ローンでは、不動産の価値のみで借り入れしてもらえることは少ないため、自身に適したローンを選択しましょう。

不動産担保ローンの審査に通過する方の特徴

ここからは不動産担保ローンの審査基準をもとに、審査に通過しやすい方の特徴を解説します。

不動産担保ローンの審査が不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

信用情報に問題がない

不動産担保ローンの審査において重視されるのは、申込者本人の信用情報です。

返済の遅延、債務整理などの経験がなく、信用情報に傷がない方は返済能力が高いと判断され審査に通りやすくなります。

基本的に借りたお金を期日通り返済し、携帯料金、クレジットカードなどの支払いをスムーズにおこなっていれば信用情報に問題はないといえるでしょう。

ただし、一度金融事故の情報が記録されると、最大で7年残ります。

すでに信用情報に傷がついている場合、審査では大きく不利となるため申し込み時期の検討が必要です。

住宅ローンの借入残高が少ない

不動産担保ローンは住宅ローン返済中でも利用できますが、審査では住宅ローンの借り入れ残高がチェックされます。

住宅ローンの借り入れ残高が少ない方であれば、お金に余裕があり不動産担保ローンの返済がスムーズにできるとみなされるでしょう。

また、ある程度の頭金を用意して住宅を購入している場合も、借り入れ残高が少ないため審査では有利になります。

住宅ローン返済中の場合、繰上返済をして少しでも借り入れ残高を減らしておきましょう。

住宅ローン以外の他社借入が少ない

住宅ローン以外の他社借り入れは、少ない方ほど有利です。

他社借り入れがまったくない状態であれば、審査に通る可能性は高いといえるでしょう。

何社以上の借り入れがNGなのかは明らかにされていませんが、少しでも早く繰り上げ返済を進め他社借り入れを減らしておくことが大切です。

借入先の数を減らしたい場合、複数社の借り入れを一本化するおまとめローンも検討してみてください。

不動産が融資対象エリア内にある

不動産担保ローンの審査に通過できるのは、融資対象エリアに担保となる不動産を保有している方のみです。

不動産担保ローンの場合、不動産の現地調査が必要なことから、ネット専業の金融機関でも基本的に対象エリアが限定されています。

エリア対象外の場合、不動産の価値がどれほど高くても利用できないため、最初にチェックするよう心がけてみてください。

融資対象エリアは、金融機関の公式サイトに記載してあります。

公式サイトのみでは詳細がわからない場合、住所を伝えたうえで早めに電話やメールで確認しましょう。

担保になる不動産の評価基準

担保になる不動産がどのようにして評価されるのか気になる方は多いでしょう。

担保になる不動産は、次の要素をもとに評価されます。

  1. 1.土地の評価
  2. 2.建物の評価

それぞれ詳しく解説します。

土地の評価

土地の評価は、主に次の4種類が評価基準になります。

  • 国土交通省の公示地価
  • 都道府県の基準地価
  • 国税庁の路線価
  • 市町村の固定資産税評価額

評価基準は金融機関により異なりますが、比較的よく利用されるのは、路線価です。

路線価は、道路に面した土地の1㎡の評価額を指し、毎年1月1日時点の価格を7月~8月に国税庁が発表します。

土地の評価の計算方法は次のとおりです。

土地の評価額 = 路線価 × 土地の面積

たとえば、路線価が10万円、土地の面積が100㎡の場合は土地の評価は1,000万円となります。

建物の評価

建物の評価は、土地と比較すると複雑であり、基本的には次の手順でおこないます。

  1. 1.建物の再調達価額を算定する
  2. 2.建物の延べ床面積や法定耐用年数などを活用して価格を決める

建物の評価で注意する点は、建物の築年月が法定耐用年数を超えていると、建物の価格がなくなるところです。

たとえば、住宅用の戸建ての場合、国税庁が決めた法定耐用年数は22年ですが、超えると建物価格が0円となります。

そのため、土地と異なり建物は経過年数に応じて価格が減少する点に注意しましょう。

不動産担保ローンの申し込みから審査までの流れ

不動産担保ローンで借り入れをするための申し込みから審査までの流れは次のようになります。

  • Webから仮審査に申し込む
  • 仮審査
  • 面談後に本審査
  • 契約完了

それぞれの手順について、必要書類や内容について詳しく解説します。

1:Webから仮審査に申し込む

不動産担保ローンを利用するためには、Webから仮審査に申し込みましょう。

自身が利用する金融機関の公式サイトから住所や氏名、勤務先情報などの基本情報を入力します。

仮審査の方法は、金融機関により異なりますが、本人確認書類のみで仮資産をおこなう場合や担保不動産の書類をすべて提出する場合もあります

指定される必要書類は画像をアップロードして、提出して仮審査がおこなわれるため覚えておきましょう。

2:仮審査

仮審査への申し込みが完了したら、実際に仮審査がおこなわれます。

仮審査は、正式に審査を受けるまえに、自身が保有している不動産が担保になるかや融資ができるかなどの軽いに相談に応える形式です。

仮審査は金融機関ごとに独自の審査基準で審査されますが、一般的に次の情報をもとに審査されます。

  • 不動産の所在地
  • 不動産の種類
  • 土地の面積
  • 借り入れ希望額
  • 抵当権の状況と金額
  • 資金の利用用途
  • 借り入れ状況
  • 職種
  • 収入

仮審査では、個人の信用力も審査基準となります

そのため、自身の信用情報について懸念点がある場合は、JICCやCICなどで信用情報についての開示をおこないましょう。

過去に延滞や債務整理の歴があると、ブラックリストに掲載されてしまい、5~10年間借り入れが困難になるため、注意が必要です。

3:面談後に本審査

仮審査に通過すれば、面談後に本審査がおこなわれます。

本審査では物件の評価額の調査についてもおこなわれるため、物件によっては審査期間が長くなる場合があります。

また本審査を受けるためには、次の書類を準備する必要があります。

  • 本人確認書類
  • 印鑑証明書
  • 固定資産税納付書
  • 収入証明書
  • 不動産登記簿謄本
  • ローン残高証明書

法人で不動産担保ローンを利用する場合は、上記の書類に加えて事業計画書や決算書類、商業登記謄本などが必要となるため、覚えておきましょう

すべての書類を準備するためには時間がかかるため、仮審査通過後に書類が揃うように段取りをつけるとよいです。

場合によっては、追加の書類が求められる可能性もあります。

事前に担当者に確認をしておき、審査の時間が伸びてしまわないように配慮しましょう。

4:契約完了

本審査が完了すれば、契約書を交わしてお金の借り入れが可能になります。

指定した口座にお金が入金されれば、契約時に決めた返済方式に則り、返済をおこないます

不動産担保ローンの審査基準

不動産担保ローンは、次の審査基準をもとに申し込み者にお金を貸し付けるかを審査します。

  • 年齢や収入などの属性情報
  • 返済負担率
  • 信用情報
  • 他社借り入れ状況

年齢は、完済できる年齢制限であることに注意しましょう。

また、収入や勤続年数の属性情報に問題がないか、返済負担率は年収の3割以内となっているかなども審査基準です。

過去に、債務整理をした経験がある、延滞履歴があるなどの場合も審査に否決される可能性が高まるため、注意が必要です。

さらに、他社からの借り入れが多すぎる場合も審査に否決される原因となるため、注意しましょう。

審査の甘い不動産担保ローンはある?

不動産担保ローンを確実に利用するためにも、審査の甘いローンがあれば利用したいと考える方は多いでしょう。

絶対と言い切れる不動産担保ローンは存在しませんが、一般的に審査が甘い言われるものもあります。

審査の甘いと言われている不動産担保ローンの特徴や審査に通過するための注意点について紹介します。

審査が甘いと言われる不動産担保ローンの特徴

審査が甘いと言われる不動産担保ローンの特徴は次のとおりです。

  • 金利が高い
  • ノンバンクの不動産担保ローン
  • 不動産条件が甘い

一般的に金利が高いローンは不動産担保ローンに限らず、審査が甘い傾向にあります。

金利が低いほど貸倒のリスクが高まるため、審査の基準は厳しくなります。

また、銀行系よりもノンバンクの方が審査基準が少し甘い傾向です。

ノンバンクの不動産担保ローンは、銀行との顧客獲得競争の観点から、収入が少ない方や赤字経営している会社でも借り入れできるケースが多いといえます。

さらに、不動産担保ローンのなかには次のように不動産条件を甘く設定しているところも存在します。

  • 二番順位以降の後順位
  • 第三者所有物件
  • 借地権付
  • 調整区域 など

上記の条件は、銀行系の不動産担保ローンでは困難であり、ノンバンクの方が審査基準が甘いといえるでしょう

そのため、自身の返済能力や不動産条件について不安がある場合は、ノンバンクの不動産担保ローンへ申し込むとよいです。

審査に通過するための注意点

審査に通過するためには、次のことに注意しましょう。

  • 対象地域の確認
  • 住宅ローンの返済額
  • 不動産の価値
  • 信用情報に傷がないか
  • 書類に不備がないか

金融機関により対象地域が異なります。

そのため、事前に公式サイトや直接問い合わせをして首都圏や関西圏に多いのか、全国に店舗があるのかなどを確認しましょう。

また、住宅ローンの返済額についても確認しましょう。

返済額が自身の属性情報に適していなければ、審査に否決される可能性が高まります。

自身の年収の3割の返済負担率であるか、確認したうえで申し込むとよいです。

不動産の価値も審査基準の一つです。

不動産の価値が高いほど、審査の通過率および借り入れできる金額は高くなります。

不動産の価値が高ければ、仮に債務者の返済が滞った場合でも売却により、残債務を回収できる可能性は高まるでしょう。

自身の不動産価値を調べたい場合は、固定資産税納税通知書や国土交通省の土地総合情報システムを利用するとよいです。

さらに、信用情報や申し込み時の提出書類に不備がないかも確認しましょう。

信用情報に傷がある場合や書類に虚偽の申告がある際も審査に否決される可能性は高まります。

申し込みのまえに、入力した書類に不備がないかを入念に確認しましょう。

不動産担保ローンについてよくある質問

不動産担保ローンについてよくある質問について回答します。

即日で借りられるか、二番抵当でも利用できる不動産担保ローンがあるかなどについて解説するため、ぜひ参考にしてください。

即日で借りることはできますか?

金融機関によりますが、即日で融資できるものも存在します

基本的にノンバンクに即日融資ができる会社が多い傾向にあるため、すぐにお金が必要な場合に検討してみてください。

絶対に借りられる不動産担保ローンはありますか?

不動産担保ローンの融資を受ける際には、必ず審査がおこなわれます。

そのため、審査が甘いものも一部存在しますが、絶対に借りられる不動産担保ローンは存在しません

審査不要や絶対に借りられるなどの文句を謳っている場合は、悪徳業者である場合が多いため注意が必要です。

二番抵当でも利用できる不動産担保ローンはありますか?

二番抵当でも利用できる不動産担保ローンは存在します。

しかし、第二抵当での利用を認めていない不動産担保ローンは多いです。

債務者の返済が困難となった場合、第二抵当権者が弁済を受けられるのは、第一抵当権者が貸したお金の改修後になります。

抵当権の順位が低いほど、債権を回収できないリスクが高まるため、金融機関によっては原則として第一抵当を条件とする場合が多いです。

二番抵当で利用したい場合は、比較的ノンバンクに多い傾向があるため、ノンバンクの不動産担保ローンの利用を検討してみてください。

まとめ

不動産担保ローンは、一般的なローンと比較すると低金利での借り入れができるほか、融資の限度額が大きい、長期の借り入れができるなどの魅力的なローンです。

借り入れた資金の利用用途も基本的に自由であるため、自身のニーズに応じた利用ができます。

ただし、年齢制限が完済時の年齢制限である点や返済できないと不動産を失うリスクがあることについては注意が必要です。

また、審査基準として返済負担率や過去の信用情報などに問題がないかもよく確認しましょう。

自身の属性情報や信用情報、他社からの借り入れ状況などに問題がないことを確認したうえで、申し込みましょう。

どのような不動産担保ローンがおすすめかわからない場合は、本記事で紹介した不動産担保ローンを検討してみてください。