ハイエンド人材を最適配置し、産業の活性化を目指す、アクシスコンサルティング株式会社(東証グロース:9344)が、2023年11月16日に2024年6月期 第1四半期決算説明を公開しました。

あらゆる課題は、人で解決する。 ---- 山尾社長による決算説明

本記事は、代表取締役社長の山尾氏による決算説明での発表の一部を抜粋・編集して紹介します。詳細については、こちらの動画を御覧ください。

アクシスコンサルティング株式会社IRページ

目次

  1. 2024年6月期 第1四半期 業績ハイライト
  2. 市場環境と下期に向けた展望

2024年6月期 第1四半期 業績ハイライト

2024年6月期第1四半期の業績ハイライトですが、当第1四半期の売上高・営業利益ともに、期初の業績予想に沿った進捗となっています。今期の通期業績予想については、前回の決算発表で説明したとおり、 市況変化への対応を踏まえ、下期に焦点を当てた予想としています。そのため、上期よりも下期での業績進捗を見込んでおり、当第1四半期においては、 売上・利益面ともに、期初予想のとおり進捗しています。

市場環境としては主要顧客が属するコンサルティング業界は、引き続き堅調に成長しています。グローバルでは若手層を中心に求人を抑制する動きもありますが、日本においては、従来からのDX推進の遅れへの対応などの影響もあり、全体感としてはむしろ力強く、活況といえます。特に大手コンサルティングファームのマネージャー以上、DX人材の採用需要は旺盛で、ハイエンドの採用支援を得意とする私どもにとっては強みを生かせる環境で、当社に対する期待もひしひしと感じています。その期待に応えるべく、しっかりと取り組んでいきます。

当期の業績予想については、販管費は人員増強等により増加していますが、売上伸長は下期にかけて強くなるため、 第1四半期の営業利益については減益という見え方になっています。

(※)詳しくは決算動画を御覧ください。

市場環境と下期に向けた展望

通期業績予想の進捗について、下期に向けた施策と展望を主要顧客である大手コンサルティングファームの採用動向と合わせて説明します。まず現在の市場環境ですが、コンサルティング業界は引き続き着実に成長し、 事業会社のコンサルティング需要は依然として堅調に推移しています。

一方でこれまで各コンサルティングファームの採用は、堅調なコンサルティング需要が後押しをし、若手層・マネージャー以上ともに旺盛でしたが、現在は若手層については厳選採用の動きになっています。これは若手層の人材需要が一定程度満たされ、一時的な調整局面に入ったためだと考えていますが、 マネージャー以上の採用需要は若手とは対照的にこれまで以上に旺盛です。 増加した若手層に対して、マネージメントできる人材が不足していることが一つの要因だと考えています。

前期の第3四半期までは、若手層・マネージャー以上の採用需要はともに旺盛であり、当社のリソースでは対応しきれないほどの状況でした。 そのため、収益性が高く当社の強みが生きるマネージャー以上の案件にリソースを大きく傾け、対応していました。 その結果、業績としてはマネージャー以上の決定割合が増加し、売上単価の上昇に大きく影響しました。

しかし、当社グループの将来の成長を鑑みると売上単価の上昇だけで成長するには限界があります。 やはり、入社決定人数を増やしていくことが重要な成長ドライバーでもあり、また、人材に対する中長期的なフォロー、そしてリカーリングという私どものビジネスを拡大するためにも、若手層にもある程度は裾野を広げていくべきだと考えています。加えて、クライアントからの要望や需要もあり、それにお答えするという形で前期の第3四半期から若手層の採用支援にも積極的に取り組みました。その結果、前期第4四半期では若手層の決定割合が増加しています。

ここで当社グループの施策と業績とのタイムラグについて説明すると、当社グループの人材紹介では実際に候補者が対象企業に入社した時点で売上が計上されます。また、企業側の求人案件の把握や候補者のサーチ面談などの活動から実際に対象企業に候補者が入社するまでおおむね3ヶ月から5ヶ月程度かかります。そのため、例えば前期第4四半期の当社グループの活動が、当期の第1四半期や第2四半期の売上に影響することになります。

そのタイムラグを踏まえて当期第1四半期の業績を振り返ると、市場環境としては若手層の採用が縮小していますが、業績としては前期の第3四半期と第4四半期の活動が反映され、若手層の入社決定割合が前期第4四半期よりもさらに増加しています。

第2四半期以降の通期業績予想の数値に向けた施策としては、この第1四半期に市況変化に対応してマネージャー以上への対応力の強化を進めています。具体的には候補者獲得の強化、営業力の強化、そしてマネージャー以上を支援できるキャリアアドバイザーの育成を進めています。当社の持つ強みと魅力を高め、競争優位と成長基盤の充実を図っています。

また、成長戦略であるリカーリングビジネスの拡大に向けてポストコンサル対応、新興コンサルティングファームや事業会社などの新規顧客の開拓も進めています。なお、若手層は厳選採用となってはいますが、採用が完全にストップしたわけではないため、引き続きクライアントの要望に応えていきます。加えて、徐々に充実する当社グループの人員リソースを活用して強みであるマネージャー以上の対応力をさらに強化し、旺盛な採用需要に応えて決定人数の増加も見込んでいます。

マネージャー以上への取り組み強化は既に第2四半期の業績にその効果が反映されつつあり、第2四半期の平均売上単価は上昇が見込まれています。そして、期初予想のとおり年間を通しても平均売上単価はマネージャー以上に注力していた前年度の水準に近づいていくことを見込んでいます。また、一部のコンサルティングファームではマネージャー以上の旺盛な採用需要により手数料率上昇の動きも見られており、これも当社の下期の売上伸長に向けてポジティブな要素となっています。

(※)詳しくは決算動画を御覧ください。

決算説明動画ページリンク:https://www.net-presentations.com/9344/20231114/acj6igmk/
IRページリンク:https://axc-g.co.jp/ir/