クレジットカードの発行日数はどれくらい?審査から発行までのスピードを解説
NET MONEY編集部作成

この記事ではクレジットカードを申し込んでからの発行日数を解説します。

クレジットカードの発行日数とは、カードに申し込んだ後、番号が発行されるまでの期間を示します。

クレジットカードに申し込んだ後の流れ
  • 申し込み
  • 審査
  • カード番号の発行
    ※ここまでにかかる期間が「クレジットカードの発行日数」
  • クレジットカード現物が手元に届く

クレジットカードの中には「即日発行」をうたっているものがありますが、その場合、ほとんどはカード現物が当日手元に届くのではなく、その場では番号のみが発行され、カード現物は後日郵送されることになります。中には、「カードレス」といってそもそもカード自体が発行されないケースもあります。

すぐにクレジット決済したい場合は、こうした「即日発行」のカードが便利でしょう。

本記事では、カードが手元に届くまでのスピードや、発行日数を短くする方法などについて詳しく解説します。即日発行できるおすすめのカードも紹介します。

突然海外出張が決まった際や、オンラインショッピングですぐにクレジットカードが必要な際、ぜひ参考にしてください。

  1. クレジットカードの発行日数とは?
  2. クレジットカードの発行日数を短くする4つの方法
    1. オンラインでデジタルカードに申込む
    2. 審査スピードが速い一般カードを選ぶ
    3. キャッシング枠を0にする
    4. 書類の不備をなくす
  3. クレジットカード発行の流れ
    1. 1.申し込み
    2. 2.審査
    3. 3.在籍確認
    4. 4.カードの発行
  4. クレジットカードの発行日数が長くなるケース
    1. 複数のカードに申し込んでいる
    2. 信用情報に問題がある
  5. クレジットカードの有効期限にも注意
    1. 更新カードの発行日数
    2. 更新カードの発送方法

クレジットカードの発行日数とは?

クレジットカードの発行日数は、申し込みからカード番号発行までに要する時間のことを示します。必ずしもカード現物が手元に届くまでの日数ではない点に注意しましょう。

カード番号の発行日数と、カード現物が届くまでの日数は、申し込み方法によって下表のように異なります。

申し込み
方法
カード番号の
発行日数
カード現物が
届くまでの日数
オンライン 最短10秒~2週間 1~2週間
店舗 当日~2週間 当日~2週間
郵送 3~4週間
※カード番号発行、カード現物の到着が同時

オンラインの場合、クレジットカードに申し込んでからカード番号が発行されるまで「最短10秒」「最短5分」などかなりスピーディーなケースが多いのが特徴です。カード現物は1~2週間後に郵送されたり、中にはカードレスといってカードそのものが発行されずアプリで完結する場合もあります。

店舗の場合、申込みをした当日中にカード現物が手に入る場合があります。カードによっては、番号のみその場で発行されたり、仮カードが発行されたりもします。その場合、本カードが届くまでには1~2週間程度かかります。

郵送の場合、カード番号の発行と現物のカードが届くのが同時になり、3~4週間程度かかります。

即日発行したい人はオンラインか
店舗の申し込みがおすすめ!
  • こんな人はオンライン申し込みがおすすめ
    • とにかく早くクレジット決済できるようになりたい
    • オンライン申し込みに抵抗がない、むしろ得意
  • こんな人は店舗申し込みがおすすめ
    • オンライン申し込みが苦手
    • 対面でやり取りしながらカード発行手続きを進められた方が安心
    • クレジットカードを即日発行できる店舗が近くにある

クレジットカードの発行日数を短くする4つの方法

クレジットカードの発行日数を短くするには、以下のような方法があります。

特にスピードを重視したい場合は、オンラインでデジタルカードに申し込むのがおすすめです。最短10秒などでカード番号の発行が可能です。

また、発行日数がかかるカードの場合でもキャッシング枠をゼロにしたり、書類の不備をなくしたりすることで、カードが手元に届く時間を短縮できる可能性があります。

詳しく解説します。

オンラインでデジタルカードに申込む

クレジットカードの発行日数を最短にしたい場合は、オンラインでデジタルカードに申し込むのがおすすめです。

デジタルカードとは、スマホのアプリ上にカード番号が表示される仕組みで、カード現物が手元に届きません。申し込みから発行までオンラインで完結するため、スピーディーに利用を開始できます。

カード現物が欲しい場合は、オンラインで申し込みをしてカード番号のみ先に発行されるタイプを選ぶと良いでしょう。審査に通過すれば申し込みから数十秒~数分でカード番号が手に入り、1~2週間ほとでカード現物が手元に届きます。

なお、店舗で即日発行されるカードという選択肢もありますが、「仮カード」は用途限定であるケースも多いので注意しましょう。

例えば、イオンカードの仮カード(即時発行カード)は、イオングループでのみしか利用できません。国際ブランド(VISA、Mastercard、JCB)加盟店やECサイトの決済、キャッシング等は不可となっています。

利用できるようになるまでのスピードを重視するなら、スマホアプリ上で受け取れるカードがおすすめです。発行後すぐに利用できるため、受け取りの手間もかかりません。

カード会社によってはプラスチックの本カードが後日郵送されてきますが、アプリ上への発番直後から利用できるので、郵送を待つ必要はありません。

審査スピードが速い一般カードを選ぶ

発行日数を短くするには、カードのランクが低い「一般カード」を選びましょう。カードのランクが低いほど、審査スピードが早くなるためです。

クレジットカードには以下のようなランクが存在します。

クレジットカードのランク

  • 一般カード
  • ゴールドカード
  • プラチナカード
  • ブラックカード

一般カードが最もランクが低く、ブラックカードが最もランクが高くなります。ゴールドやプラチナ、ブラックといったハイステータスカードは、特典が充実し、ステータス性が付与される分、審査が厳しくなる傾向にあります。

発行日数をできるだけ短くしたい場合、審査に要する時間を短くするために、スタンダードな一般カードを選択したほうがよいでしょう。

キャッシング枠を0にする

キャッシング枠を希望すると審査が厳しくなり、カードの発行に時間がかかる可能性があります。

支払いの遅延、延滞をした経験がある方や、他社で多額の借入れがある場合は、キャッシング枠の申し込みが審査落ちの要因になることもあるので注意が必要です。

キャッシング枠を付与するとカード会社のリスクが高まるため、審査が慎重になります。審査のハードルを下げるためにも、キャッシング枠はゼロで申し込みましょう。

書類の不備をなくす

申し込みに必要な書類の不備はなくしましょう。用意すべき書類はカード会社によって異なりますが、下記のような不備がありがちなので注意してください。

カード申込時に多い書類の不備

  • 現住所と書類の住所が一致していない
  • 本人確認書類の有効期限切れ
  • 補助書類の不足
    など

書類に不備があると、新たな書類を用意する手間と時間がかかります。

クレジットカード発行の流れ

クレジットカードの発行までは、一般的に下記のような流れになります。

クレジットカード発行の流れ

発行日数を短くするためにも、それぞれの詳細を確認しておきましょう。

1.申し込み

作成したいカードを決めたら、公式サイトからオンラインで申し込みをします。郵送での申し込みでも構いませんが、少しでも早く使いたい場合はオンラインが最善です。

申し込む際には次のような情報を入力します。

申込時に入力する情報の一例
  • 住所
  • 氏名
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 職業
  • 年収
  • メールアドレス
  • 引き落とし先の口座情報
  • 勤務先の住所と電話番号
  • 勤務先の電話番号
    など

カード会社によって入力すべき項目は異なりますが、口座情報の入力は必須と考えてよいでしょう。そのため、手元にキャッシュカードを用意しておくと、申し込みがスムーズに進みます。

2.審査

申し込みが完了すると、カード会社による審査が行われます。審査に通過できなければ、発行スピードが速いカードでも作成はできません。なお、審査の基準はカード会社によって異なります。

3.在籍確認

審査の過程では、電話による在籍確認が行われます。在籍確認の有無はカード会社によって異なりますが、基本的には行われると思っていた方がよいでしょう。

在籍確認の連絡先は、申込者の雇用形態によって下記のようになります。

■雇用形態別の在籍確認連絡先一例

雇用形態 在籍確認の連絡先
会社員 勤務先
派遣社員 派遣元や派遣先
パート、アルバイト 勤務先
親権者の同意が必要な学生 親権者

在籍確認で聞かれるのは、ほとんどの場合で氏名、生年月日、住所などです。本人以外が対応しても、在籍が確認できれば完了することもあります。

発行スピードが速いカードは在籍確認なしで作成できる可能性もありますが、絶対とは言い切れないので注意しましょう。

4.カードの発行

審査と在籍確認に問題がなければ、クレジットカードが発行されます。デジタルカードなら最短10秒での発行も可能です。

郵送の場合は、カードが手元に届くまで数日~数週間かかります。実際の所要日数は各社の公式サイトで確認しておきましょう。

クレジットカードの発行日数が長くなるケース

スピード発行のクレジットカードでも、発行日数が長くなることがあります。複数のカードに申し込みをしたり、信用情報に問題があったりする場合は、発行日数が長くなりがちなので注意が必要です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

複数のカードに申し込んでいる

短期間で複数のカードを申し込むのは避けましょう。審査に悪い影響を与え、発行日数が長くなる可能性があります。

審査に悪影響を与える主な理由は、次のとおりです。

  • カード会社から「お金に困っている人」と思われる
  • 犯罪への利用を懸念される

カード会社にとって、代金の未回収は避けたいリスクです。そのため、「お金に困っている」と判断されると、カードの作成が難しくなります。また、近年はクレジットカードを悪用した犯罪が増えており、短期間で複数枚申し込むと不要な懸念を抱かせる恐れもあります。

カードの申し込み情報は信用情報機関を通じて共有されているため、別のカード会社に申し込みをしても必ず発覚すると思った方がよいでしょう。

信用情報に問題がある

クレジットカードの審査では申込者の信用情報もチェックされます。

過去に返済の遅延や滞納を起こしている場合は「返済能力に問題がある」と判断されて審査に時間がかかり、結果として審査落ちする可能性もあるので注意が必要です。

金融トラブルの情報は信用情報機関に記録され、カード会社間で共有されています。申込時に虚偽の申告をしても必ず発覚するので避けましょう。

クレジットカードの審査では何を見ている?
クレジットカードの審査で重視されるのは、申込者の信用情報と属性情報です。

過去の信用情報に問題があると、返済能力を疑われてカードを作成できない可能性があります。審査が不安な場合は、信用情報の開示請求をして記録を確認してみましょう。

属性情報では、勤務先、勤続年数、雇用形態、年収などが審査対象となります。審査基準は各社で異なりますが、「安定した継続収入があるかどうか」は重視されると思ってよいでしょう。

クレジットカードの有効期限にも注意

クレジットカートの新規申し込みだけではなく、有効期限が切れた際の更新にも発行日数がかかります。更新カードの発行日数と発送方法を確認していきましょう。

更新カードの発行日数

更新カードの発行日数はカード会社によって異なりますが、一般的には有効期限の1ヵ月前ぐらいには更新され、有効期限月の初旬頃に新たなカードが届きます。

有効期限切れになるカードは自動更新されるため、特に手続きは必要ありません。更新時にも審査が行われますが、遅延や延滞などの問題を起こしていなければ発行されます。

更新カードの発送方法

更新カードは簡易書留で郵送されるのが一般的です。ただし、カード会社によっては普通郵便で発送しています。発送方法を選べるカードもあるので、利用しているカードの公式サイトで確認してみましょう。