静岡県を中心に関東-関西間で物流サービスを展開する遠州トラック株式会社(東証スタンダード:9057)が、2023年11月17日に2024年3月期 第2四半期決算説明会を実施しました。

お客様起点に立って、挑戦と創造で価値を提供。 ―― 金原社長、久保田取締役による決算説明

本記事は、代表取締役社長の金原秀樹氏、取締役常務執行役員管理本部長 久保田健氏による説明会での発表の一部を抜粋・編集して紹介します。詳細については、 こちらの動画をご覧ください。

遠州トラック株式会社IRページ

目次

 

  1. 2024年度3月期第2四半期決算の概要
  2. セグメント別営業収益
  3. 設備投資状況
  4. 中継輸送の取り組み

 

2024年度3月期第2四半期決算の概要

2024年度3月期第2四半期決算は、輸送機器向けの部品センターの業務が増加したこと、インターネット通販向け宅配業務で新規顧客の獲得があったこと、および飲料等でも輸送業務が拡大したこと等から、230億9,500万円と前期に比べて10億4,600万円(4.7%)の増収となり、過去最高の収益になりました。一方、営業利益においては外注費・人件費の増加に加えて、燃料費も前年度からの高止まりが続き、価格転換で補いきれず、営業利益は12億1,600万円と2億8,900万円(19.2%)減益となりました。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

セグメント別営業収益

物流事業の営業収益は、229億5,800万円と前期に比べて9億7,900万円(4.5%)の増加を果たしています。輸送で170億1,500万円と前期に比べて3億8,100万円(2.3%)増加しました。倉庫部門のほうでは、59億4,200万円と前期に比べて5億9,700万円(11.2%)の増加となっています。

輸送部門では、インターネット通販向けの新規宅配業務が始まったことにより、宅配部門の営業収益が前期に比べて大幅に増加しました。幹線輸送においても、飲料等の新規業務の開始に伴って増加しています。倉庫部門について、輸送機器向けの部品センターの業務が増加しているといったところが、主な増加の要因です。

不動産事業も今期は売却物件があったため前期に比べると6,700万円(96.8%)増の1億3,600万円と収益を増加させました。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

設備投資状況

10月に袋井市の本社の南側の敷地に延べ床面積3万平米(約1万坪)の倉庫を竣工しました。輸送機器向けの部品を主に取り扱う倉庫として機能していく予定です。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

中継輸送の取り組み

遠州トラック株式会社とNEXCO中日本は、2018年に中継輸送拠点「コネクトエリア浜松」を新東名浜松サービスエリア下り線の隣接地に共同で整備し、運営を開始しました。当拠点は東京インターと吹田インターの中間地点にあり、その利便性から利用台数は開始当初の5倍以上まで増加しました。時間帯によっては満車という状況もあり、新しい中継拠点も含めて検討しています。

直近では北関東に拠点を持つお客様向けに、静岡県東部の自社拠点を利用した中継輸送も開始しています。中継輸送に関して、今後当社としての一番の売りは荷物のマッチングを考えています。具体的には、関東から来た関西の行きの荷物を当社拠点で中継し、関東から来た車両には荷物を渡して関東に返し、関西行きについては当社でおこなうということを、各社と協力し合って進めていきたいと考えています。今回説明した中継輸送、共同配送をはじめ、調達物流の最適化やモーダルシフト等の提案により、持続可能な物流と社会的課題の解決に積極的に取り組んでいきます。

(※)詳しくは説明会動画を御覧ください。

決算説明会動画ページリンク:https://www.net-presentations.com/9057/20231117/ywpcghti/
IRページリンク:https://www.enshu-truck.co.jp/ir