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価格・相場

リップル(XRP)の週間相場|-8.1%、資金流出は最小で下落は最大(2026年10月12日〜18日)

リップル(XRP)は1.31ドル近辺で週明けを迎えました。先週は3銘柄のなかで最も下げ、週の最終日に安値をつけています。2銘柄が週の半ばで底を打ったのに対し、この銘柄だけ最後まで下げ続けました。

目次

リップル(XRP) 相場解説(2026年10月19日 更新)

リップル(XRP)の注目ポイント

リップル(XRP)は1.31ドル近辺での推移となっています。先週の週間騰落率は約8.1%の下落で、ビットコイン(BTC)の約1.9%、イーサリアム(ETH)の約4.2%を大きく上回りました。

先週いちばんの特徴は、安値をつけた日です。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は10月15日に底を打って戻しましたが、リップル(XRP)の安値は週の最終日である10月18日でした。戻る局面がないまま週を終えています。

前回の記事では、この銘柄がビットコイン(BTC)の動きを約2倍に増幅しているという見方を示しました。先週の値幅で確かめると、ビットコイン(BTC)の約5.0%に対して約11.1%で、約2.2倍です。増幅の関係は続いています。

しかし週間騰落率で見ると約4.3倍になりました。値幅は2倍なのに結果は4倍以上という差は、戻らなかったことから来ています。増幅されるのは下げ幅だけで、戻る力は増幅されない。前回示した見方が、より強い形で出た週でした。

資金の流れでは説明がつきません。Cointelegraphによると、先週の米国の現物ETFからの流出額は、ビットコイン(BTC)が約2億2,900万ドル、イーサリアム(ETH)が約3億2,000万ドルだったのに対し、リップル(XRP)関連は約180万ドルにとどまっています。最も流出が少ない銘柄が、最も下げました。

本日は戻しています。早朝5時ごろに1.2593ドルまで下げ、先週の安値を下回る場面がありました。その後は水準を切り上げ、前日比では約2.4%の上昇と3銘柄で最も大きくなっています。

ZUU Web3 竹原
資金の流出は最小。それでも下落は最大でした。原因は別にあります。

リップル(XRP)の先週1週間の値動き

先週は、週の入りから下げ続けた1週間でした。10月12日の未明に1.4235ドルまで上昇したあとは一度も高値を更新せず、18日の深夜に週間安値の1.2815ドルをつけています。10月11日の1.3946ドル近辺から18日の1.2815ドル近辺まで、週間の騰落率は約8.1%の下落でした。

週間の値幅は、安値1.2815ドルから高値1.4235ドルまでの約11.1%です。ビットコイン(BTC)の約5.0%の約2.2倍にあたります。

日付 終値 前日比 主な材料
10月12日(月) 約$1.3901 約-0.3% 未明に週間高値をつけたあと押し戻される
10月13日(火) 約$1.3618 約-2.0% 物価統計を控えて水準を下げる
10月14日(水) 約$1.3495 約-0.9% 消費者物価指数が予想を上回る
10月15日(木) 約$1.2874 約-4.6% 前週の安値を割り込む
10月16日(金) 約$1.3334 約+3.6% 週間で唯一の大きな戻り
10月17日(土) 約$1.2973 約-2.7% 戻りを1日で失う
10月18日(日) 約$1.2815 約-1.2% 週の最終日に週間安値をつける

他の2銘柄との違いは、週の後半に出ました。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は10月15日に安値をつけたあと、16日から週末まで水準を保っています。リップル(XRP)も16日には約3.6%戻しましたが、17日に約2.7%下げてその戻りをほぼ失い、18日にさらに下げました。

10月14日の消費者物価指数が効いた点は3銘柄に共通です。発表直前の1.3727ドルから週間安値までの下落率は約6.6%で、イーサリアム(ETH)と同じ水準でした。違いは、そこから戻せたかどうかです。

この週にリップル(XRP)だけを狙った売り材料は確認できていません。10月15日までの下げは3銘柄に同時に起きています。週の後半に差がついた理由は、材料の有無ではなく買い戻しの弱さにあったと考えられます。

下げの起点となった環境は、ZUU onlineの「米ドル/円」が10月15日の記事で伝えています。「CPIの上振れを受けて約3週間ぶりに158.95円前後まで上昇」。物価統計が金利の見通しを押し上げた局面です。同記事は続けて「米長期金利が低下に転じると158円台前半へ失速」とも記しており、金利の上昇が続かなかったことを示しています。

この環境の変化は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の下げ止まりとは時期が重なりました。リップル(XRP)だけが追随できなかったことになります。

出典:ZUU online『米ドル/円 ―― 短期的な値動きはイベントに左右されることになりそうだ』(2026年10月15日)

ZUU Web3 竹原
下げた理由は同じでした。違ったのは、戻せなかったことです。

リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解

ZUU Web3 竹原
資金が最も流出していない銘柄が、最も下げる。これをどう読みますか。

先週の数字は、ひとつの思い込みを崩します。「下げた銘柄は売られた銘柄だ」という読み方です。

現物ETFからの流出額を並べると、ビットコイン(BTC)が約2億2,900万ドル、イーサリアム(ETH)が約3億2,000万ドル、リップル(XRP)関連が約180万ドルでした。リップル(XRP)の流出額は、イーサリアム(ETH)の約180分の1です。それでも下落率は最大でした。

ここから分かるのは、価格を決めるのは売りの量だけではない、ということです。買いがどれだけ厚いかも同じだけ効きます。少ない売りでも、受け止める買いが薄ければ価格は大きく下がります。

この見方は、先週の値動きの形とも合います。下げ幅はビットコイン(BTC)の約2.2倍にとどまったのに、週間の結果は約4.3倍になりました。差がついたのは戻りの局面です。10月16日に3銘柄とも戻しましたが、リップル(XRP)だけ翌日にその戻りを失っています。

投資家の立場で言えば、注意すべきは下落のニュースより板の厚みです。悪材料が出ていなくても、買いが引けば水準は下がります。そして買いが薄い相場では、戻りも続きません。

価格動向のセクションでは、先週つくった水準と足元の位置関係を整理します。

ファンダメンタルズのセクションでは、供給の構造と市場での位置づけを数字で確認します。

この先の予定のセクションでは、今月末に集中する日程を確認します。


リップル(XRP)の価格動向・チャート概況

2026年10月19日午後2時ごろ(JST)時点で、リップル(XRP)は1.3123ドル近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね208円前後の水準です(出典:CoinGecko・2026年10月19日時点)。

先週の値幅は、安値の1.2815ドルから高値の1.4235ドルまで、約11.1%でした。終値ベースでは安値1.2815ドル、高値1.3901ドルで、約8.5%になります。

時価総額は約828億ドルで、史上最高値からの下落率は約64%です。前週は約62%だったため、1週間で2.5ポイント広がりました。

指標 数値 備考
直近の水準(10月19日) 約$1.3123 約208円前後で推移
前日比 約+2.4% 10月18日の約$1.2815から上昇。3銘柄で最大
週間騰落率(10月12日〜18日) 約-8.1% ビットコイン(BTC)の約4.3倍
週間高値(終値ベース) 約$1.3901 10月12日に記録
週間安値(終値ベース) 約$1.2815 10月18日に記録。週の最終日
週間高値(ザラ場) 約$1.4235 10月12日午前1時ごろに記録
週間の値幅 約11.1% ビットコイン(BTC)の約2.2倍
24時間の値幅 $1.2593〜$1.3123 約4.2%
上値抵抗 $1.3130、次に$1.3901 後者は10月12日の終値
下値サポート $1.2593、次に$1.2562 前者は本日早朝の安値
時価総額 約$828億 暗号資産で第4位
流通供給量 約631億2,967万XRP 発行上限は1,000億XRP
完全希薄化後の時価総額 約$1,312億 1,000億XRPすべてが流通した場合
史上最高値 $3.65 2025年7月17日に記録
史上最高値からの下落率 約-64% 前週の約-62%から悪化

水準としては、本日早朝につけた1.2593ドルが直近の下値のめどです。先週の安値1.2815ドルを下回っており、下値の目安は2週続けて切り下がりました。

当面の判断材料は1.3130ドルです。本日の高値圏にあたる水準で、ここを終値で超えられるかどうかが、戻りが続くかの目安になります。

ZUU Web3 竹原
下値のめどが2週続けて切り下がりました。1.3261ドルから1.2593ドルへ。

リップル(XRP)のファンダメンタルズ

先週の下げに固有の材料はありませんでした。ただし、この銘柄が置かれている構造は数字で確かめられます。

ひとつは供給です。リップル(XRP)の発行上限は1,000億XRPで、総供給量は999億8,560万XRPあります。このうち実際に市場で流通しているのは631億2,967万XRPで、残る368億5,593万XRPは、まだ市場に出ていません。総供給量の約37%にあたります。

項目 数値 総供給量に対する比率
発行上限 1,000億XRP —
総供給量 約999億8,560万XRP 100%
流通している分 約631億2,967万XRP 約63%
まだ流通していない分 約368億5,593万XRP 約37%

この構造が意味するのは、将来にわたって供給が増える余地が残っているということです。流通量が増えれば、同じ需要でも1単位あたりの価格は上がりにくくなります。完全希薄化後の時価総額が約1,312億ドルと、現在の約828億ドルの1.6倍になるのはこのためです。

もうひとつは市場での位置づけです。暗号資産全体の時価総額に占めるリップル(XRP)の比率は約2.99%でした。ビットコイン(BTC)の約60.17%、イーサリアム(ETH)の約10.77%と比べると、資金が集まったときに回ってくる順番は後ろになります。

先週のように全体が下げる局面では、この順番が効きます。売りが出たときに受け止める買いが薄く、戻る局面では資金が先に大きい銘柄へ向かう。週の最終日に安値をつけた背景には、この構造があったと考えられます。

ZUU Web3 竹原
総供給量の約37%は、まだ市場に出ていません。これは将来の重さです。

リップル(XRP)のこの先の予定

今月末に日程が集中します。この銘柄にとっては、金融政策の会合と自社の年次イベントが同じ週に重なります。

日付 内容 見るポイント
10月27日〜29日 リップル社の年次イベント(ニューヨーク) この銘柄に固有の材料が出るか
10月27日〜28日 米連邦公開市場委員会 先週の物価統計を受けた判断
10月26日 イーサリアムの大型更新が試験網で稼働 暗号資産全体の地合いに影響しうる

注目は年次イベントです。先週までの2週間、この銘柄は外の材料だけで動いてきました。固有の材料が出る数少ない機会にあたります。ただし内容は公表されるまで分からず、期待だけで水準が戻るとは限りません。

水準としては、本日早朝の1.2593ドルを下回るかどうかが目安になります。下値のめどはすでに2週続けて切り下がっています。

ZUU Web3 竹原
2週間、外の材料だけで動きました。今月末に自分の材料が来ます。

当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)

竹原 壮起

竹原 壮起(たけはら まさき)

株式会社NET MONEY 代表取締役

慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。

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