ビットコイン(BTC)は$77,700近辺で推移し、週末を迎えました。ジャクソンホール会議での講演を受けた下落から水準は落ち着いており、8月としては9年ぶりの大幅高となる月末を控えています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月30日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$77,700近辺で推移しています。前日の$78,000近辺から約0.4%の下落となりました。
8月28日の講演を受けた下げからは、水準が落ち着いています。24時間の値幅は$77,382から$77,954と、約$572にとどまりました。
8月全体では大幅な上昇です。月初の$64,000近辺から2割を超えて上昇し、2017年以来9年ぶりの上げ幅となる見通しです。
ただし、年初来では依然としてマイナス圏にあります。1月に記録した2026年の高値$94,820からは、約18%低い水準です。
週末で参加者は限られます。次の材料は9月9日の国債買い戻しの拡大と、9月15日の法案採決です。
市場全体に占める比率は約61%まで上昇しました。他の銘柄より下げにくい状態が続いています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



8月だけを見れば9年ぶりの大幅高ですが、年初来では2割近く下げているという二つの事実を、どう並べて考えればよいでしょうか。
月間の上昇は、財務省による国債の買い戻し拡大という一つの材料に支えられたものでした。年初来の下落は、より長い期間にわたる資金の流出を映しています。
価格動向のセクションでは、落ち着いた値幅と、上下の目安を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、長期保有者の動きと、資金の流入状況を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、9月に控える二つの日程に触れます。
短い期間の値動きに一喜一憂するより、何が構造的に変わったのかを確認するほうが役に立ちます。9月の材料は、その判断に必要な情報を与えてくれるはずです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
2026年8月30日午後2時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は$77,700近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,240万円前後の水準です。
24時間の高値は$77,954、安値は$77,382でした。値幅は約$572と、講演の翌日としては落ち着いた動きです。
時価総額は約1兆5,600億ドルです。史上最高値の$126,198からの下落率は約38%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月30日) | 約$77,700 | 約1,240万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $78,000近辺から約-0.4% | 下げは落ち着く |
| 24時間高値 | $77,954 | $78,000には届かず |
| 24時間安値 | $77,382 | 値幅は約$572 |
| 8月の上昇率 | 2割超 | 2017年以来9年ぶりの大きさ |
| 2026年の高値 | $94,820 | 1月中旬に記録 |
| 年初来の水準 | 約-18% | 1月の高値からの比較 |
| 52週レンジ | $57,832〜$126,186 | 現在値は中間よりやや下 |
| 上値抵抗 | $78,000、次に$80,000 | 後者は繰り返し試された節目 |
| 下値サポート | $77,382、次に$75,500 | 前者は24時間安値 |
| 200日移動平均 | 約$69,010 | 上回った状態を維持 |
| 市場全体に占める比率 | 約61% | 他の銘柄より下げにくい状態 |
| 時価総額 | 約$1.56兆 | 前日の約$1.566兆から小幅減 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-38% | 8月18日の約-49%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
52週のレンジは$57,832から$126,186です。現在値はその中間よりやや下に位置しており、8月の上昇でも回復の途上にあることが分かります。
上値では$78,000、その先に$80,000が控えます。下値では24時間安値の$77,382が最初の目安で、割り込めば$75,500までの間に目立った節目がありません。



ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
長期保有者の動きには、変化が見られません。10年以上動いていなかったウォレットから、8月に約4,000万ドル相当が移動しました。ただし、その多くは取引所へは向かっていません。
調査会社の集計によると、長く動かなかったコインの活動は2022年以来の低水準にあります。2026年の年間を通じた移動量は、前年の半分にも満たない見通しです。
売却を前提とした動きが乏しいことは、供給の面では支えとなります。長期保有者の平均取得価格は約$52,699で、現在値を大きく下回っているにもかかわらず、手放す動きが限られている状況です。
資金の流入は8月を通じて続きました。現物ETFの運用資産は約985億ドルに達し、1,000億ドルの大台が視野に入っています。
市場全体に占める比率も上昇しました。約61%となり、他の銘柄が下げるなかで相対的に底堅い状態を保っています。
取引の規模は落ち着いています。24時間の出来高は約313億ドルで、7日間の1日平均である約242億ドルは上回るものの、30日間の平均である約552億ドルは下回りました。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 10年以上動かなかったコインの移動 | 約4,000万ドル相当 | 8月の累計、多くは取引所以外へ |
| 長期休眠コインの活動水準 | 2022年以来の低さ | 2026年は前年の半分未満の見通し |
| 長期保有者の平均取得価格 | 約$52,699 | 大きな含み益でも売却は限定的 |
| 現物ETFの運用資産 | 約985億ドル | 1,000億ドルの大台が視野に |
| 市場全体に占める比率 | 約61% | 相対的に底堅い状態 |
| 24時間出来高 | 約313億ドル | 7日平均は約242億ドル |
| 30日間の1日平均出来高 | 約552億ドル | 足元は平均を下回る |



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
9月には、二つの重要な日程が控えています。一つは9月9日で、財務省による長期国債の買い戻しが拡大される日です。
1回あたりの規模が20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増します。8月19日の発表が今回の上昇の起点だっただけに、実際の運用が始まる日は注目されます。
中央銀行が同じ方向を向かないことは、8月28日の講演で確認されました。財務省の措置だけでどこまで金利を抑えられるかが、実質的に試される場となります。
もう一つは9月15日です。暗号資産の市場構造法案について、本会議での審議に進むかどうかを決める手続き上の採決が行われます。
成立の見通しは楽観できません。市場では、可決の確率が高くないとの見方が広がっています。11月の中間選挙が近づくなかで、審議に割ける時間も限られます。
技術面でも動きがありました。量子計算機の進歩に備え、暗号の方式を移行する計画がこの週に公表されています。実現は先の話ですが、長期的な安全性をめぐる議論が本格化し始めた形です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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