ビットコイン(BTC)は8万ドル近辺で週明けを迎えました。先週は10月25日に7万9,730ドルまで下げ、8万ドルの節目を割り込んでいます。下げた理由は暗号資産の外にありました。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年10月26日 更新)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は8万0,036ドル近辺での推移となっています。先週の週間騰落率は約1.4%の下落で、3週続けての下落となりました。
先週の節目は10月25日です。日本時間の午前1時ごろに7万9,730ドルまで下げ、8万ドルを割り込みました。前週の安値である8万0,117ドルも下回っています。
ただし週の前半は上げていました。10月21日には8万3,768ドルまで戻し、翌22日の朝には週間高値の8万4,778ドルをつけています。週の前半で上げて、後半で8万ドルを割るという展開でした。
転換点は10月22日です。この日を境に水準が切り下がり、25日の安値まで下げ続けました。背景にあったのは米国株の下落です。CoinDeskは、今週の米連邦公開市場委員会を前にした持ち高調整と、人工知能関連の取引の下落がハイテク株の重しになったと伝えています。
本日は8万ドル近辺での小動きが続いています。前日比では約0.3%の下落です。
上値として意識されるのは8万1,000ドル、次に8万2,500ドルです。下値は7万9,730ドル、次に7万9,000ドルになります。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)の先週1週間の値動き
先週は、週の前半で戻したあと後半に崩れる展開でした。10月22日の朝に8万4,778ドルまで上昇したあと水準を切り下げ、25日の未明には7万9,730ドルまで下げています。10月18日の8万1,455ドル近辺から25日の8万0,300ドル近辺まで、週間の騰落率は約1.4%の下落でした。
週間の値幅は、安値7万9,730ドルから高値8万4,778ドルまでの約6.3%です。前週の約5.0%から広がりました。
| 日付 | 終値 | 前日比 | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| 10月19日(月) | 約$82,065 | 約+0.7% | 週明けは戻して始まる |
| 10月20日(火) | 約$82,038 | ほぼ横ばい | 8万2,000ドル台で小動き |
| 10月21日(水) | 約$83,768 | 約+2.1% | 週間で最も大きく上げる |
| 10月22日(木) | 約$81,674 | 約-2.5% | 朝に週間高値をつけたあと反落 |
| 10月23日(金) | 約$81,894 | 約+0.3% | 8万1,000ドル台で下げ止まる |
| 10月24日(土) | 約$80,616 | 約-1.6% | 8万1,000ドルを割り込む |
| 10月25日(日) | 約$80,300 | 約-0.4% | 未明に7万9,730ドル。8万ドル割れ |
週の分岐点は10月22日でした。この日の朝に8万4,778ドルの週間高値をつけたあと、同じ日のうちに約2.5%下げています。そこから25日まで、戻す場面のないまま水準が切り下がりました。
注目したいのは、下げ方が前の2週間と違うことです。10月9日は1時間に集中した急落、10月14日は物価統計を受けた約27時間のじり安でした。先週は特定の時刻に集中した下げがなく、4日かけて少しずつ水準が下がっています。
資金の流れも同じ方向でした。報道によると、10月22日と23日の2日間で米国の現物ETFから約7億7,240万ドルが流出し、週の前半にあった流入から転じています。
結果として、ビットコイン(BTC)は3週続けて週間で下落しました。安値も3週続けて切り下がっています。



ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



先週の下げをどう位置づけるかです。
週間騰落率は約1.4%の下落で、3週のなかでは最も小さい数字でした。ところが安値は7万9,730ドルと、3週で最も低い水準です。下げ幅は縮んでいるのに、到達した一番下は下がり続けている。この形が3週続いています。
より重要なのは、下げた理由が暗号資産の外にあることです。先週は人工知能関連の株が下げ、米国株全体がリスクを避ける動きになりました。暗号資産はその流れに巻き込まれた側です。10月14日の物価統計も、10月22日からの株安も、起点は暗号資産の外にあります。
これは見方によっては安心材料です。ビットコイン(BTC)の仕組みや需要に問題が出て下げているわけではないからです。一方で、外の環境が変わらない限り自力では戻りにくい、という意味でもあります。
今週は米連邦公開市場委員会があります。3週続いた「外に理由がある下げ」が止まるかどうかは、ここで決まる可能性が高いと考えられます。
価格動向のセクションでは、3週分の安値の推移を並べて整理します。
マクロ環境のセクションでは、人工知能関連の株安がどう波及したのかを見ます。
この先の予定のセクションでは、今週に集中する日程を確認します。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
2026年10月26日午後2時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は8万0,036ドル近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,258万円前後の水準です(出典:CoinGecko・2026年10月26日時点)。
先週の値幅は、安値の7万9,730ドルから高値の8万4,778ドルまで、約6.3%でした。終値ベースでは安値8万0,300ドル、高値8万3,768ドルで、約4.3%になります。
時価総額は約1兆6,079億ドルで、史上最高値からの下落率は約37%です。前週は約34%だったため、1週間で2.1ポイント広がりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 直近の水準(10月26日) | 約$80,036 | 約1,258万円前後で推移 |
| 前日比 | 約-0.3% | 10月25日の約$80,300から下落 |
| 週間騰落率(10月19日〜25日) | 約-1.4% | 3週続けての下落 |
| 週間高値(終値ベース) | 約$83,768 | 10月21日に記録 |
| 週間安値(終値ベース) | 約$80,300 | 10月25日に記録 |
| 週間安値(ザラ場) | 約$79,730 | 10月25日午前1時ごろ。8万ドル割れ |
| 週間の値幅 | 約6.3% | 前週の約5.0%から拡大 |
| 上値抵抗 | $81,000、次に$82,500 | 後者は戻りの目安として報じられる水準 |
| 下値サポート | $79,730、次に$79,000 | 前者は先週の安値 |
| 時価総額 | 約$1.608兆 | 暗号資産で第1位 |
| 流通供給量 | 約2,009万BTC | 上限は2,100万BTC |
| 史上最高値 | $126,080 | 2025年10月6日に記録 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-37% | 前週の約-34%から悪化 |
3週分の安値を並べると、切り下がりが続いていることがわかります。10月9日が8万0,652ドル、10月15日が8万0,117ドル、そして10月25日が7万9,730ドルです。下げ幅は小さくなっていますが、方向は変わっていません。
当面の判断材料は8万1,000ドルです。10月24日に割り込んだ水準で、ここを終値で回復できるかどうかが、下げ止まりの目安になります。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
先週の下落は、株式市場の動きをそのまま受けたものでした。
ZUU onlineの「米ドル/円」は、10月21日の記事で「先週の為替市場の最大のニュースは、AI関連株の急落でリスクオフになった」と伝えています。同記事は「株式市場はリスクオフ。教科書どおりなら、リスクオフでは安全資産としてドルが買われる」とも記しており、投資家が値動きの大きい資産を減らす局面だったことがわかります。
ビットコイン(BTC)は、この「値動きの大きい資産」の側に分類されます。人工知能関連の株が売られた流れが、そのまま波及した形です。CoinDeskも10月26日の記事で、人工知能関連の取引の下落がハイテク株の重しになり、投資家が今週の会合を前にリスクを減らしたと伝えています。
整理すると、先週は暗号資産に固有の売り材料が出たわけではなく、株式市場で始まったリスク回避の動きに連動して下げた、ということになります。3週前は清算の連鎖、2週前は物価統計、先週は株安と、起点は毎週変わっていますが、いずれも暗号資産の外から来ています。
出典:ZUU online『米ドル/円 ―― 動きが取れない、今後もAI関連株とスイスフランの動向に注目したい』(2026年10月21日)/CoinDesk(8万ドル割れとFOMC前の持ち高調整)



ビットコイン(BTC)のこの先の予定
今週は日程が集中します。3週続いた「外に理由がある下げ」が止まるかどうかの分かれ目になります。
| 日付 | 内容 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 10月27日〜28日 | 米連邦公開市場委員会 | 12月の利上げを示唆するかどうか |
| 10月27日 未明 | イーサリアムの大型更新が試験網フーディで稼働 | 暗号資産全体の地合いに影響しうる |
| 10月27日〜29日 | リップル社の年次イベント | 同上 |
最大の材料は10月28日の政策決定です。CoinDeskによると、市場は議長が12月の利上げをどれだけ強く示唆するかに注目しています。示唆が強ければ、先週からの流れが続く可能性があります。
水準としては、先週の安値である7万9,730ドルを下回るかどうかが目安になります。4週続けて安値が切り下がるかどうかの判定になります。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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