リップル(XRP)は6月21日、1.14ドル前後で推移し、安値圏からやや持ち直しました。チャート上では弱気のサインとされる「デスクロス」が点灯する一方、大口保有者の蓄積は過去最高水準にあり、テクニカルの弱さと需給の強さが対照的な構図となっています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年6月21日)
リップル(XRP)の注目ポイント
リップル(XRP)は、1.14ドル前後で推移しています。前日に1.12ドル付近まで下げたあと、足元ではやや持ち直し、安値圏での底固めを探る動きとなっています。
足元で意識されているのが、移動平均線の「デスクロス」です。短期線が長期線を下回るこの形状は、中期的な下押し圧力を示すとされ、市場心理を慎重にさせています。ビットコインの軟調さも、XRPの重しとなっています。
本日のリップル(XRP)は、弱気のテクニカルと、過去最高水準の大口蓄積という、相反する力が交錯する局面にあります。投資家にとっては、チャートの弱さの裏で進む需給の変化をどう読むかが問われる場面です。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



テクニカルが弱気を示すなかで大口の買いが続くいま、あなたはチャートと需給のどちらに重きを置いて相場と向き合うでしょうか。
本日のリップル(XRP)は、安値圏で底固めを探りながら、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、デスクロスの点灯と、安値圏でのテクニカル構造を確認します。
オンチェーンデータのセクションでは、過去最高を更新した大口ウォレットの数や、減少を続ける取引所準備金を整理します。マクロ環境のセクションでは、ビットコインの弱さがXRPに波及する連動性を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、7月4日の成立目標が意識されるCLARITY Actと、継続するETF需要を扱います。
注目すべきは、目先のテクニカルが弱含む一方で、機関投資家や大口による構造的な買いは途切れていない点です。短期のチャートに表れる弱さと、静かに積み上がる需要。今の相場は、その2つを切り分けて見る視点を投資家に求めているといえそうです。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月20日4時6分時点(米国東部時間)のデータでは、リップル(XRP)は1.14ドル台で推移していました。24時間出来高は約7億5000万ドルとなっています。
同日のデータでは、24時間高値が1.15ドル、安値が1.12ドルで、おおむね1.12〜1.15ドルの狭いレンジでの値動きでした。月末に1.33ドルだった水準からは、6月を通じて大きく値を下げた格好です。
テクニカル面では、50日移動平均線が200日移動平均線を下回る「デスクロス」が確認されました。これは中期的な弱気を示すとされる形状です。一方、RSIは39前後と売られ過ぎ圏に近く、短期的な反発の可能性も意識されます。下値では1.10ドル、上値では1.20ドルが当面の節目です。強気・弱気の分岐点とされる200日移動平均線(約1.17ドル)を回復できるかも焦点となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月21日) | 約1.14ドル | 安値圏からやや持ち直し |
| 前日比 | 小幅高 | 底固めを探る動き |
| 24時間高値(6月20日) | 約1.15ドル | レンジ上限 |
| 24時間安値(6月20日) | 約1.12ドル | レンジ下限 |
| 直近レンジ | 約1.12〜1.15ドル | 狭いレンジでの推移 |
| 上値抵抗 | 約1.20ドル | 回復できるかが当面の焦点 |
| 下値サポート | 約1.10ドル | 割れると1.00ドルが視野 |
| 200日移動平均線 | 約1.17ドル | 強気・弱気の分岐点、下回って推移 |
| 移動平均線の形状 | デスクロス確認 | 中期的な下押し圧力を示唆 |
| 14日RSI | 約39 | 売られ過ぎ圏に接近 |
| 24時間出来高 | 約7億5000万ドル | 取引はやや細る |
| 時価総額 | 約711億ドル | 暗号資産で第6位 |
| 史上最高値(参考) | 約3.65ドル(2025年) | 現値は同水準から約7割安 |



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
価格が安値圏にある一方、リップル(XRP)のオンチェーンでは旺盛な蓄積が続いています。CoinPediaによると、1万XRP以上を保有するウォレット数は33万2230と過去最高を更新し、2024年6月以降、今回の下落局面を通じても一貫して増え続けています。
大口の集中度も高まっています。同メディアによると、100万XRP以上を保有する層は1〜3月期だけで12億トークンを積み増し、これは2023年以来最大の四半期蓄積でした。1000万XRP以上を保有する超大口は、流通供給量の約68.5%を占めるまでになっています。
こうした動きは、価格の弱さとは対照的です。下落のなかでも大口が買いを続ける構図は、過去には強気転換の前兆となった例もありますが、実際に価格へ波及するには市場全体の地合い改善が前提となります。テクニカルの弱気と需給の強気が、せめぎ合っている状況です。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| 1万XRP以上保有のウォレット数 | 33万2230 | 過去最高を更新 |
| 大口の供給占有率 | 約68.5% | 2018年5月以来の高い集中度 |
| 100万XRP以上の四半期蓄積 | 約12億トークン | 2023年以来最大(1〜3月期) |
| 新規ミリオネアウォレット | 42アドレス増 | 1月以降の増加分 |



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
足元のリップル(XRP)の弱さは、市場全体の地合いと強く連動しています。CoinPediaによると、XRPは2026年初から約40%下落しており、その背景には、ビットコインが2024年10月以来初めて6万ドルを割り込んだ市場全体のリスクオフがあると指摘されています。
同メディアによると、米スポットビットコインETFが13営業日連続で計44億ドルの流出を記録し、中東情勢や根強いインフレ懸念、ゴールドマン・サックスによる2026年の利下げ予想撤回が重なって、全資産クラスでリスク回避の地合いが続いたとされています。
XRPは主要銘柄の値動きを増幅しやすい特性があり、市場全体の下げに巻き込まれやすい状況です。XRP固有の材料以上に、ビットコインの方向と市場全体のリスク選好が、当面の方向を左右するとみられます。



出典:CoinPedia(市場全体のリスクオフとXRPの下落)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
XRP固有の材料面では、規制の明確化が引き続き最大の焦点です。CoinPediaによると、XRPを商品として恒久的に位置づけるCLARITY Actは、下院を294対134で通過し、上院銀行委員会も15対9で通過しました。7月4日の成立目標が意識されています。
資金フローも底堅さを保っています。同メディアによると、米スポットXRP ETFは5月に1億3200万ドルの月間流入を記録し、UBSとバンク・オブ・アメリカが初めて持ち分を取得しました。上場以来の累計流入額は約14億ドルに達しています。
Standard Charteredは、CLARITY Actが成立しETFへの資金流入が100億ドルに達した場合、XRPの価格目標を8ドルとする条件付きの見方を示しています。もっとも、規制関連の好材料は「事実で売られる」反応も繰り返されており、法案成立がどこまで価格に織り込まれているかは見極めが必要です。



出典:CoinPedia(CLARITY Act・ETF流入・Standard Charteredの目標)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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