リップル(XRP)は$1.033近辺まで水準を切り下げ、ビットコイン(BTC)が上昇するなかで再び劣後しました。一方、XRP Ledger上でトークン化された資産は43億ドルに達し、価格とは異なる指標では拡大が続いています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月10日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.033近辺で推移しています。前日の$1.045近辺から約1.1%の下落となりました。
同じ期間にビットコイン(BTC)は約0.4%上昇し、イーサリアム(ETH)はほぼ横ばいでした。前日は主要3銘柄で唯一の上昇でしたが、1日で立場が入れ替わっています。
チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$1.046、安値は$1.027でした。前日に反発の起点となった$1.014は割り込んでいないものの、戻りは続きませんでした。
7日間では約3.9%の下落です。ビットコイン(BTC)が約3%高、イーサリアム(ETH)が約3%高であるのに対し、週間でも大きく見劣りします。
24時間の出来高は約6.8億ドルで、前日の約9.1億ドルから減少しました。戻りに売買が伴わなかったことが、続かなかった一因とみられます。
本日から本格的な取引週が始まります。8月12日には米消費者物価指数の発表を控えており、それまでは$1.027から$1.05の帯での推移が見込まれます。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



台帳の上でトークン化された資産が43億ドルまで積み上がっているのに、価格が年初来の安値圏にとどまっているのはなぜでしょうか。
基盤としての利用が増えることと、その基盤で使われる通貨が買われることは、必ずしも直結しません。トークン化された資産の多くは、XRPそのものの需要を生まないためです。
価格動向のセクションでは、続かなかった戻りと、上に並ぶ移動平均を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、トークン化資産の規模と、上場商品が保有する数量を比較します。
マクロ環境との連動のセクションでは、8月12日の物価指標と、この銘柄に見られる季節性に触れます。
基盤の成長は、長期的には価値の裏付けになりえます。ただし、それが価格に表れるまでの経路は自明ではありません。どの数字が価格と結びつくのかを整理しておく必要があります。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月10日午後2時ごろ(JST)のデータでは、リップル(XRP)は$1.033近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね165円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1.046、安値は$1.027でした。値幅は約$0.02で、圧縮された状態が続いています。
24時間の出来高は約6.8億ドルで、前日から減少しています。時価総額は約646億ドルで、暗号資産のなかでは第6位です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月10日) | 約$1.033 | 約165円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.045近辺から約-1.1% | ビットコイン(BTC)の約+0.4%に劣後 |
| 24時間高値 | $1.046 | $1.05に届かず |
| 24時間安値 | $1.027 | 前日の安値は割り込まず |
| 7日間変動率 | 約-3.9% | 主要銘柄が約+3%高のなかで下落 |
| 上値抵抗 | $1.05、次に$1.11 | 後者は50日移動平均が位置 |
| 下値サポート | $1.027、次に$1.00 | 後者は年内を通じて守られてきた水準 |
| 200日移動平均 | 約$1.36 | 長期の基調は明確に弱い |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000158 BTC | 前日の約0.0000161から低下 |
| 24時間出来高 | 約6.8億ドル | 前日の約9.1億ドルから減少 |
| 時価総額 | 約646億ドル | 暗号資産で第6位 |
| 流通供給量 | 約625億3,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
50日移動平均が200日移動平均を下回る配置が続いています。中期の基調が弱いことを示す形で、戻りを試しても順に抵抗として機能しやすい状態です。
下値では$1.00が最後の砦となります。この水準は年内を通じて唯一守られ続けてきた需要の帯で、割り込むかどうかが構造的な分かれ目になります。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
価格の弱さとは対照的に、基盤の利用は拡大しています。台帳のデータを直接参照したところ、XRP Ledger上でトークン化された資産の規模は43億ドルに達していました。
この数字は、上場商品への累計流入額と比べると際立ちます。米国の現物XRP関連ETFは2025年11月の上場以来、累計で約15億ドルを集めましたが、トークン化資産の規模はその約3倍にあたります。
一方、上場商品の保有量そのものは着実に積み上がっています。ファンドのデータを直接参照したところ、8月7日時点で7本合計の運用資産は約10億ドル、保有量は9億9,270万XRPでした。
ただし、流入の勢いは大きく鈍りました。7月の純流入は2,729万ドルにとどまり、22営業日のうち11日は流入がゼロでした。上場初月である2025年11月の6億6,600万ドルと比べると、大幅な減速です。
ここで供給側と並べてみます。8月1日の預託解放では差し引きで約3億XRPが市場に加わりました。上場商品の保有量が9億9,270万XRPであることを考えると、9カ月かけて積み上げた量の3割相当が、1カ月で新たに供給された計算になります。
基盤としての利用が広がっても、それがXRPそのものの購入に直結するとは限りません。トークン化された資産の多くは別の資産を台帳上で扱うものであり、必要となるXRPは手数料程度にとどまるためです。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 台帳上のトークン化資産 | 43億ドル | ETF累計流入額の約3倍 |
| 現物ETFの運用資産(7本合計) | 約10億ドル | 8月7日時点 |
| 現物ETFの保有量 | 9億9,270万XRP | 2025年11月の上場以降の累計 |
| 7月のETF純流入 | 2,729万ドル | 22営業日のうち11日は流入ゼロ |
| 上場初月の純流入(2025年11月) | 6億6,600万ドル | 足元は大幅に減速 |
| 8月1日の供給純増 | 約3億XRP | ETF保有量の約3割に相当 |
| 流通供給量 | 約625億3,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
今週最大のマクロ材料は、8月12日発表の米消費者物価指数です。8月7日の雇用統計が大幅に下振れしたあとだけに、物価の動向が金融政策の見通しを左右します。
ただし、リップル(XRP)にとってマクロ要因の影響は限定的です。雇用統計の当日もビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が上昇するなかで下落しており、外部環境への感応度は低い状態が続いています。
外部の逆風もあります。CoinDeskによると、イエメンのフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃を受けて中東情勢が緊迫し、北海ブレント原油は1バレル83ドルを超えました。原油高が物価に反映されれば、金利低下への期待は目減りします。
季節性という観点も押さえておきたいところです。この銘柄にとって8月は歴史的に最も値動きの乏しい月で、平均の月間騰落率は約0.43%にとどまります。
さらに、直近4年は8月を下落で終えています。これは同銘柄のどの月よりも長い連続下落の記録です。統計的な傾向にすぎませんが、この時期に大きな上昇を期待しにくい背景の一つではあります。
結局のところ、この銘柄を動かすのは制度面の日程です。上院が復帰する9月中旬までは、マクロがどう動いても方向感が出にくい状況が続くとみられます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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