イーサリアム(ETH)は2,319ドル近辺で週明けを迎えました。先週は2,304.39ドルまで下げ、史上最高値からの下落率は約53%に広がっています。一方で、次の大型更新は本日深夜に本番前の最終段階へ入ります。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年10月26日 更新)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
イーサリアム(ETH)は2,319ドル近辺での推移となっています。先週の週間騰落率は約2.6%の下落で、3週続けての下落となりました。
先週も前週の安値を割り込んでいます。10月25日の未明に2,304.39ドルまで下げ、前週の2,337.78ドルを下回りました。安値の切り下がりは3週続いています。
ただし週の前半は戻していました。10月21日には2,471.82ドルまで上げ、翌22日の未明に週間高値の2,513.51ドルをつけています。22日を境に水準が切り下がり、25日の安値まで下げ続けました。
下げた理由は、この銘柄の中にはありません。先週は人工知能関連の株が下げ、米国株全体がリスクを避ける動きになりました。ビットコイン(BTC)も同じ日に下げており、暗号資産に固有の売り材料が出た週ではありませんでした。
技術面では、本日が節目です。次の大型更新「グラムステルダム」が、日本時間10月27日の午前2時42分48秒に試験網フーディで稼働します。本番環境に最も近い試験網での検証にあたります。
上値として意識されるのは2,350ドル、次に2,470ドルです。下値は2,304ドル、次に2,282ドルになります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)の先週1週間の値動き
先週は、週の前半で戻したあと後半に崩れる展開でした。10月22日の未明に2,513.51ドルまで上昇したあと水準を切り下げ、25日の未明には2,304.39ドルまで下げています。10月18日の2,394.33ドル近辺から25日の2,332.01ドル近辺まで、週間の騰落率は約2.6%の下落でした。
週間の値幅は、安値2,304.39ドルから高値2,513.51ドルまでの約9.1%です。ビットコイン(BTC)の約6.3%の約1.4倍で、前週の約2.0倍からは縮みました。
| 日付 | 終値 | 前日比 | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| 10月19日(月) | 約$2,399 | 約+0.2% | 週明けは小幅高 |
| 10月20日(火) | 約$2,408 | 約+0.4% | 2,400ドル台を回復 |
| 10月21日(水) | 約$2,472 | 約+2.7% | 週間で最も大きく上げる |
| 10月22日(木) | 約$2,410 | 約-2.5% | 未明に週間高値をつけたあと反落 |
| 10月23日(金) | 約$2,411 | 約+0.1% | 2,400ドル台で下げ止まる |
| 10月24日(土) | 約$2,366 | 約-1.9% | 2,400ドルを割り込む |
| 10月25日(日) | 約$2,332 | 約-1.4% | 未明に2,304.39ドル。前週の安値を割る |
週の分岐点は10月22日でした。未明に週間高値の2,513.51ドルをつけたあと、同じ日のうちに約2.5%下げています。そこから25日まで、戻す場面のないまま水準が切り下がりました。
背景にあったのは株式市場の動きです。ZUU onlineの「米ドル/円」は、10月21日の記事で「先週の為替市場の最大のニュースは、AI関連株の急落でリスクオフになった」と伝えています。値動きの大きい資産を減らす局面で、イーサリアム(ETH)もその対象になりました。
出典:ZUU online『米ドル/円 ―― 動きが取れない、今後もAI関連株とスイスフランの動向に注目したい』(2026年10月21日)
注目したいのは、値幅がビットコイン(BTC)の約1.4倍にとどまったことです。前週は約2.0倍、前々週は約2.0倍でした。増幅の度合いが縮んでいます。



イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



先週、イーサリアム(ETH)の史上最高値からの下落率は約53%になりました。前週の約51%から広がり、半値以下が2週続いています。
ここで分けて考えたいのは、「下げ続けていること」と「下げ方が変わってきたこと」です。
下落そのものは3週続いています。週間騰落率は約7.4%、約4.2%、約2.6%と縮んでいますが、方向は変わっていません。安値も3週続けて切り下がりました。
一方で、ビットコイン(BTC)との振れ幅の差は縮んでいます。値幅の倍率は約2.0倍、約2.0倍、約1.4倍と変化しました。同じ材料に対して、イーサリアム(ETH)だけが大きく振られる局面が減ってきたことになります。
これは、レバレッジのかかった持ち高が3週間かけて整理された結果だと考えられます。10月8日に清算額でビットコイン(BTC)を上回って以降、現物ETFからも流出が続きました。振られる材料そのものが減った、という見方です。
ただし、それは「下げ止まった」という意味ではありません。振れ幅が小さくなりながら水準が下がり続けるのは、買いが戻らないまま売りだけが続く形でもあります。本日深夜の更新が、この流れを変える材料になるかどうかが次の焦点です。
価格動向のセクションでは、3週分の安値と振れ幅の推移を整理します。
ファンダメンタルズのセクションでは、本日深夜の更新が何を確かめるものかを見ます。
この先の予定のセクションでは、今週に集中する日程を確認します。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
2026年10月26日午後2時ごろ(JST)時点で、イーサリアム(ETH)は2,319ドル近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね36万5,000円前後の水準です(出典:CoinGecko・2026年10月26日時点)。
先週の値幅は、安値の2,304.39ドルから高値の2,513.51ドルまで、約9.1%でした。終値ベースでは安値2,332.01ドル、高値2,471.82ドルで、約6.0%になります。
時価総額は約2,832億ドルで、史上最高値からの下落率は約53%です。前週は約51%だったため、1週間で2.2ポイント広がりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 直近の水準(10月26日) | 約$2,319 | 約36万5,000円前後で推移 |
| 前日比 | 約-0.5% | 10月25日の約$2,332から下落 |
| 週間騰落率(10月19日〜25日) | 約-2.6% | 3週続けての下落 |
| 週間高値(終値ベース) | 約$2,472 | 10月21日に記録 |
| 週間安値(終値ベース) | 約$2,332 | 10月25日に記録 |
| 週間安値(ザラ場) | 約$2,304.39 | 10月25日午前1時ごろに記録 |
| 週間の値幅 | 約9.1% | ビットコイン(BTC)の約1.4倍 |
| 上値抵抗 | $2,350、次に$2,470 | 後者は10月21日の終値 |
| 下値サポート | $2,304、次に$2,282 | 後者は集計元により確認された安値 |
| 時価総額 | 約$2,832億 | 暗号資産で第2位 |
| 流通供給量 | 約1億2,209万ETH | 発行上限はなし |
| 史上最高値 | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-53% | 前週の約-51%から悪化 |
3週分の安値を並べると、2,413.52ドル、2,337.78ドル、2,304.39ドルと切り下がっています。一方で振れ幅はビットコイン(BTC)比で約2.0倍、約2.0倍、約1.4倍と縮んでおり、2つの指標は違う方向を示しています。
当面の判断材料は2,350ドルです。10月24日に割り込んだ水準で、ここを終値で回復できるかどうかが下げ止まりの目安になります。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日深夜、次の大型更新「グラムステルダム」が試験網フーディで稼働します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 稼働日時 | 2026年10月26日 17時42分48秒(協定世界時)/日本時間 10月27日 2時42分48秒 |
| エポック | 132,352 |
| スロット | 4,235,264 |
| ガスリミット | 同時に1ブロックあたり2億ガスへ引き上げ |
| 本体での実施日 | まだ決まっていない |
10月6日に稼働した試験網セポリアに続く、2つめの試験網です。フーディは本番環境に最も近い構成とされており、ここでの検証が本体実施の判断材料になります。
確かめているのは処理能力です。ガスリミットが2億へ上がれば、1ブロックで扱える処理量が増えます。ただし処理量が増えれば、参加者が動かす機器への負荷も上がります。負荷に耐えられるかどうかが、本日の検証で見られる点です。
注意したいのは、稼働しても本体の日程がすぐ決まるとは限らないことです。イーサリアム財団は、日程を公表した記事のなかで本体の実施日を未定としています。セポリアの稼働から3週間たっても本体の日程は出ていません。
出典:Ethereum Foundation『Glamsterdam Hoodi Testnet Announcement』(2026年10月16日)



イーサリアム(ETH)のこの先の予定
今週は技術と金融政策が同じ週に重なります。
| 日付 | 内容 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 10月27日 午前2時42分(日本時間) | グラムステルダムが試験網フーディで稼働 | 2億ガスの負荷に耐えられるか |
| 10月27日〜28日 | 米連邦公開市場委員会 | 12月の利上げを示唆するかどうか |
| 未定 | 本体での実施日の公表 | フーディの結果を見てから決まる見込み |
注目は2つあります。ひとつは本日深夜の稼働が問題なく進むかどうか、もうひとつは10月28日の政策決定です。先週までの3週間は外の環境だけで水準が決まってきたため、会合の内容のほうが短期の値動きには効きやすいと考えられます。
水準としては、先週の安値である2,304.39ドルを下回るかどうかが目安になります。4週続けて安値が切り下がるかどうかの判定になります。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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