6月1日(月)のイーサリアム(ETH)は、2,007〜2,033ドル付近で推移しています。5月のクローズは-12.6%の大幅マイナスで確定し、ETF流出累計は4.01億ドルに達しました。本日6月1日はCME Ethereum先物の24/7取引化スタートと、Glamsterdamアップグレード(6月目標)の最終段階を迎える歴史的な月初です。Standard Charteredは5月28日に年末予測$4,000を再確認、ETHを「2001年ドットコム・バブル期のAmazon」になぞらえつつ、6月8〜10日のETHConf NYC(Javits Center)と並んでETH独自の触媒が複数控える重要な節目です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年6月1日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
6月1日(月)早朝時点のデータでは、イーサリアム(ETH)は2,007〜2,033ドル付近で推移していました。Bybitでは6月1日に2,007.96ドル(24時間-0.78%、24時間レンジ$2,005.42〜$2,032.86)、Coinbaseでは2,007.76ドル(24時間-1%、1週間前比-3%)、CoinDeskでは5月30日午前9時6分(EDT)に2,017.42ドル、時価総額は約2,420〜2,440億ドル前後となっています。
本日の最大の注目点は、6月がETHにとって独自の触媒が複数控える「決定的な月」となる点です。24/7 Wall St.によれば、6月目標のGlamsterdamアップグレードは「Mergeイベント以降で最も重要な実行レイヤー変更」であり、ガス手数料78.6%削減、TPS(秒間トランザクション)3倍化10,000 TPSへの拡大を実現します。Citigroupは$3,175、Standard Charteredは年末$4,000(後者は5月28日に再確認)と予測しており、Glamsterdam実装次第でETH価格が大きく動く可能性があります。
もう一つの重要な動きは、6月8〜10日のETHConf 2026 NYC(Javits Center)開催です。ETHGlobalが主催する同イベントには5,000人超の参加者、150人超のスピーカー、100社超の企業が集まり、Ethereumと機関金融の未来について議論されます。Glamsterdam実装目標と重なるタイミングで、業界レベルでの方向性確認の重要な機会となります。
テクニカル面では、Bybitによれば、ETHは「主要支持帯を下抜け継続、短期テクニカル圧力・継続的なETF資金流出・高レバレッジ・ロング・ポジションのリスク」に直面しています。同社は「$1,924を下回れば大規模清算とextreme volatility(極端なボラティリティ)を引き起こす可能性」と警告する一方、「中長期的視点では規制追い風と堅実なテクニカル・ファンダメンタルズから、現在の調整は質の高い銘柄を分散して蓄積する戦略的な機会」と分析しています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



Spotedcryptoが「市場はGlamsterdam upgradeをまだプライスインしていない、これは主要なEthereumプロトコル変更前によく見られる『プレ・イベント圧縮ウィンドウ』」と指摘していますが、まさに今がその「圧縮の最終段階」かもしれません——では、この決定的な6月の何に注目すべきでしょうか。
本日の相場を読み解く鍵は、3つの動きを冷静に切り分けることだと考えています。1つ目は、6月のGlamsterdamアップグレード(ガス手数料78.6%削減・TPS 10,000)と6月8-10日のETHConf NYCというETH独自の触媒。2つ目は、5月-12.6%下落、ETF $4億流出、Standard Chartered年末予測$7,500→$4,000下方修正という短期的な構造的弱さ。3つ目は、BitMine 5.39百万ETH保有、accumulation walletsが過去最高2,655万ETH(年初来+32%)、ステーキング供給30%超ロック、DeFi TVLが$45.74Bに回復という長期構造の強化です。
後述の価格動向セクションでは、$2,000の心理的支持、$1,924の清算リスク水準、$2,055-$2,134のコスト・ベイシス・クラスター(過去の買い手蓄積帯)を整理します。オンチェーン項ではBitMineの長期戦略変更(>100K/週→減速)、クジラの静かな蓄積継続、ファンダメンタルズ項では6月のGlamsterdamアップグレードと「ETHドットコム期Amazon論」について掘り下げます。
注目したいのは、BeInCryptoが伝えるSantimentデータです。「ETHクジラ(取引所を除く)の保有供給は5/1の1.24億ETHから現在の1.25億ETHまで増加、$2B超の安定した蓄積を継続している」とのこと。クジラはこの間の12%下落でも利益確定しながら、net(純額)で積み増しを続けています。Glassnodeの「Hodler Net Position Change」も、2026年2月の流出局面と異なり、今回は「赤色(売却)相関」を示していません。短期の弱気テクニカルと長期蓄積の対照を意識し、6月のGlamsterdamがプライスインされるタイミングを冷静に見極めることが重要な局面と言えそうです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月1日) | 約2,007〜2,033ドル(約31万円) | Bybit/Coinbase/CoinDesk |
| 24時間変動率 | -0.78〜-1.00% | 狭いコンソリ継続 |
| 過去7日下落率 | 約-3% | 株式9週連続上昇と対照 |
| 5月クローズ | -12.6%(マイナス確定) | 2024-2025年プラスクローズ反転 |
| 心理的節目 | 2,000ドル | 辛うじて維持 |
| 清算リスク水準 | 1,924ドル | Bybit、大規模清算トリガー |
| 下値リスク(Ali Charts) | 1,560ドル → 1,560下なら$1,545へ | $1,850週次クローズ下抜け時 |
| 主要支持帯(BeInCrypto) | 1,964ドル | 失敗で6月$1,545へ |
| 下位コスト・ベイシス・クラスター | $2,059〜$2,075(1.37M ETH保有) | 0.618 Fib $2,055付近 |
| 上位コスト・ベイシス・クラスター | $2,154〜$2,170(1.24M ETH保有) | 0.5 Fib $2,134付近 |
| 200日移動平均 | 約2,116ドル | 強弱分水嶺、明確に下抜け |
| AI予測(Finbold/ChatGPT 6/1) | $2,140 | 市場安定・BTC急落回避条件 |
| 強気目標(Citigroup) | $3,175 | Glamsterdam実装条件 |
| 強気目標(Standard Chartered年末) | $4,000(再確認5/28) | ドットコム期Amazon論 |
| 強気目標(Fundstrat年末・Sean Farrell) | $4,500 | 2026年内部予測 |
| 強気目標(2030年) | $40,000 | Standard Chartered長期維持 |
| 時価総額 | 約2,420〜2,440億ドル | 暗号資産時価総額2位 |
| ATH(2025年8月24日) | $4,953.73 | 現値は約-59%下方 |
6月1日(月)早朝時点のデータでは、イーサリアム(ETH)は2,007〜2,033ドル付近で推移していました。日本円換算では約31万円前後です。
BeInCryptoによれば、ETHは現値$1,977付近で推移し、Glassnode Ethereumコスト・ベイシス・ディストリビューション・ヒートマップでは現値の上に2つの密集クラスターが存在します。下位クラスターは$2,059-$2,075に1.37百万ETH、上位クラスターは$2,154-$2,170に1.24百万ETHが集中しており、過去の買い手が損益分岐点で売りに出る可能性が高い「リリーフ・バウンス時の抵抗ゾーン」となります。
テクニカル面では、Bybitによれば、ETHは「主要支持帯を下抜け継続、短期テクニカル圧力・継続的なETF資金流出・高レバレッジ・ロング・ポジションのリスク」に直面しています。同社は「$1,924を下回れば大規模清算とextreme volatility(極端なボラティリティ)を引き起こす可能性」と警告しています。一方で「中長期視点では規制追い風と堅実なテクニカル・ファンダメンタルズから、現在の調整は質の高い銘柄を分散して蓄積する戦略的な機会」とも分析しています。
もう一つの重要なテクニカル視点として、CryptoNewsが伝えるAli Charts(@alicharts)の警告があります。同氏は「ETHが$1,850週次クローズ下抜けの場合、ダウンサイド加速可能性は極めて高い、第1ターゲット$1,560(中間サポート)」と整理しています。BeInCryptoの分析も「$1,964ドル失敗で6月$1,545方向」と類似する深い下落リスクを指摘しています。
AI予測について、Finbold/OpenAI ChatGPTは「市場が安定しBTCが急落を回避する条件下で、ETHは$2,140付近への控えめな回復」を予測しています。これは現値$2,007から約+6.6%の上昇余地を示すものですが、6月のGlamsterdam実装次第ではStandard Chartered $4,000、Citigroup $3,175など、より大きな上昇シナリオも視野に入ります。
長期予測ではStandard Charteredが年末$4,000を再確認、2030年$40,000を維持しています。これはETH年末予想を$7,500から下方修正したものですが、長期強気は維持されている形です。Fundstrat(Sean Farrell氏)の内部予測は2026年内$4,500、Citigroupは$3,175と、見方が分かれていますが、いずれもGlamsterdam実装が前提となります。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
本日のオンチェーン面で最も興味深いのは、ETF流出という機関の慎重姿勢と、BitMine・クジラ・蓄積ウォレットによる静かな長期蓄積の対照です。地政学ショックと5月-12.6%下落の中でも、長期確信のシグナルは確実に積み上がっています。
BeInCryptoが伝えるSantimentデータによれば、ETHクジラ(取引所を除く)の保有供給は5/1の1.24億ETHから現在の1.25億ETHまで増加、$2B超の安定した蓄積を継続しています。クジラはこの間の12%下落でも利益確定しながら、net(純額)で積み増しを続けています。Glassnodeの「Hodler Net Position Change」も、2026年2月の流出局面とは異なり、今回は「赤色(売却)相関」を示していません。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| 5月ETHスポットETF累計流出 | $4.0162億ドル(11営業日連続) | 第3位の月次流出、2025年後半以来 |
| 5/28 ETH ETF単日純流出 | $1.214億ドル(最大単日) | BlackRock $80M主導 |
| 過去7日ETH ETF純流出 | $2.16億ドル | 機関の慎重継続 |
| BitMine保有ETH | 5.39百万ETH(流通供給の4.47%) | 5%「alchemy of 5%」目標2026年中 |
| BitMine ステーキングETH | 4.7百万ETH(約99億ドル) | MAVAN経由、年間収益$2.76億 |
| ETHクジラ蓄積(5/1〜現在) | 1.24億→1.25億ETH(+$2B超) | Santiment、純額継続蓄積 |
| Accumulation Wallets過去最高 | 2,655万ETH(年初来+32%) | 24/7 Wall St. |
| 取引所からの純流出(直近) | +7,462万ドル相当 | Coinbase、保有→自己ウォレット移動 |
| ステーキング総量 | 3,700万ETH(流通供給の30.6%) | 過去最高、流動供給ロック |
| 5/28 ETH先物総OI | 68.88億ドル(コール61.30%) | $2,500ストライク集中・強気バイアス |
| 記録的ETH先物OI | 1,639万ETH | 5月、レバレッジ・ショート構築 |
| 5/28 Voorhees氏関連蓄積 | 668 ETH(約135万ドル) | Shapeshift創業者、信頼投票 |
| Predict Market $1,500確率 | 63% | CoinMarketCap、ベアバイアス |
| 本日CME Ethereum 24/7開始 | CME先物常時取引 | CCN、機関リスク管理拡張 |
| DeFi TVL(Ethereum、5月初) | $45.74B | グローバルTVL 68%シェア |
| ETHのRWAトークン化シェア | 62% | 50倍成長予測の中での独占 |
注目したいのは、Coinbaseのデータによれば、直近で約$7,462万ドル相当のETHが取引所から自己ウォレットへ純流出している点です。Standard Charteredはこれを「強力な機関的バッキング、ポジティブな投資家ポジショニング、取引所からの離脱が一致して現在の価格水準を支持している」と分析しています。短期的なETF流出と長期的なオンチェーン蓄積の二極化が明確になっています。
BitMineの戦略について、24/7 Wall St.が指摘するように、同社はETH 5.39百万トークン(流通供給の4.47%)を保有し、Tom Lee氏が「5%目標達成2026年中」を維持しています。MEXCの過去報道によれば、BitMineとStrategyは「市場全体の売り局面でも暗号資産エクスポージャーを増やし続ける数少ない大手トレジャリー企業」と位置づけられています。
制度的進化として、本日6月1日にCME Ethereum先物の24/7取引化が開始されました。CCNによれば、CMEは本日からBitcoin・Ethereum先物の24/7(週末含む常時取引)を開始しました。Tim McCourt氏は「クライアントの24時間体制リスク管理需要が史上最高水準に達した」と発言、CMEの2026年初日次平均ボリュームは前年比+46%と、機関採用の構造的拡大が続いていることを強調しています。



出典:BeInCrypto(ETHクジラ$2B+蓄積・コスト・ベイシス・クラスター)、24/7 Wall St.(BitMine保有戦略・accumulation wallets過去最高)、Spotedcrypto(5月ETF流出$401.62M・記録的OI)、CCN(CME 24/7化)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
マクロ環境では、本日6月1日は6月の月初です。今月最大のイベントは6月17日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、Coingabbarによれば、Fed Futuresは98.1%の確率で「350-375ベーシスポイントでホールド」を予想しています。利下げ期待が極めて低い状況で、ETHにとっても短期的に大きな触媒とならない可能性があります。
ETH固有の重要な視点として、BitMine会長Tom Lee氏が指摘してきた「ETHは原油価格と強い逆相関、ソフトウェア株と相関」という構造があります。Iran情勢の改善で原油は$92付近で安定、米国株式は9週連続上昇という追い風がそろう中、Tom Lee氏は「ETHのソフトウェア株との相関は、過去2カ月で上昇しており、クリプトの春の到来を示唆」と発言していました。しかしETH価格はその予想に反応せず、Tom Lee氏の「クリプトの春」確認条件である「$2,100超でのクローズ」もわずかに届かない結果に終わりました。
注目すべきは、CoinDeskが指摘した「BTC・ETHの相関崩壊」という構造です。S&P 500 9週連続上昇という追い風がある中、BTC・ETHが取り残される一方、HyperliquidのHYPEが20%急騰、XRPは選択的支持を集めるなど、同じリスク資産でも明確な選別が進んでいます。ETHは特に高ベータ資産として売りの矢面に立たされている状況です。
暗号資産インフラの構造変化も進んでいます。本日のCME Ethereum 24/7取引化、Crypto Briefingが報じた一連の規制承認(Kalshi BTCPERP、Paxos SEC承認、Coinbase永久先物承認)に加え、本日6月1日にはBitcoin Volatility Futures(BVI)も開始されました。これらはBTC中心ですが、Ethereumベースの清算インフラに対するSEC承認は、ETHの機関採用基盤を構造的に強化します。



出典:Coingabbar(6/17 FOMC利下げ確率98.1%)、FXStreet(Tom Lee氏ソフトウェア株相関論)、CoinDesk(S&P 500 9週連続・BTC・ETH取り残し)、CCN(CME 24/7化)
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のファンダメンタル面で最大のテーマは、6月目標のGlamsterdamアップグレードと、6月8-10日のETHConf 2026 NYCという、ETHにとって決定的な独自触媒が控えていることです。価格は厳しい状況ですが、技術と機関採用の構造変化は確実に進んでいます。
Glamsterdamアップグレードについて、Phemexによれば、これは「Mergeイベント以降で最も野心的なアップグレード」と位置づけられています。Vitalik Buterin氏が2026年2月後半に「8つのEIP(Ethereum Improvement Proposals)」でスコープを定義、ガス上限を6,000万から2億に引き上げ、スループットを10,000 TPS(現在の約10倍)まで拡大、ガス手数料78.6%削減を実現します。2つの主要EIPは、コンセンサス・レイヤーのEIP-7732(ePBS)、実行レイヤーのEIP-7928(Block-Level Access Lists)、そしてガス再価格付けのEIP-7904です。
Glamsterdamが価格に与える影響について、24/7 Wall St.は「Glamsterdamが2026年末までにETHを$4,000超に押し上げるかを決定するイベント」と分析しています。同社は「6月の予定通り実装され、ガス手数料78.6%削減・10,000 TPS達成、ETF流入も加速というシナリオ下では、Citigroup $3,175・Standard Chartered $4,000予測の達成が可能」と整理しています。
ただしGlamsterdamの実装時期について、Phemexは「6月目標は野心的であり、テストネット検証次第でQ3まで遅延の可能性もある」と慎重な見方を示しています。Ethereum FoundationのDevOpsチームは既にDevnet-4のテストを完了し、現在Devnet-5に移行中です。実装時期の確定が、ETH価格の動向に大きな影響を与えます。
ETHConf 2026について、Coinbird過去報道によれば、ETHGlobalが主催する同イベントには5,000人超の参加者、150人超のスピーカー、100社超の企業が集まり、Ethereumと機関金融の未来について議論される予定です。Glamsterdam実装目標と重なるタイミングで、業界レベルでの方向性確認の重要な機会となります。
機関採用では、Coinbaseが伝えるStandard Charteredの分析が注目されます。同行のGeoffrey Kendrick氏は5月28日に「ETHは2001年ドットコム・バブル期のAmazon」になぞらえ、年末$4,000予測を再確認しました。「リテールの暴落買いと記録的なフューチャーズ・ショート構築は底入れ未確認を示すが、内在的メトリクスが価格を押し上げる」という長期強気の見方を維持しています。
政策面では、CLARITY法案がETH・SOL・XRPなどスマートコントラクト・プラットフォームを後押しする潜在的触媒として注目されています。本会議での60票獲得を待つ状態が続いていますが、地政学緩和が議会の優先順位を回復させれば、Trump大統領の署名目標である7月4日までのスケジュール実現が視野に入る可能性があります。



出典:24/7 Wall St.(Glamsterdam実装シナリオ)、Phemex(Glamsterdam技術詳細)、Coinbase(Standard Chartered年末$4,000再確認)、Spotedcrypto(Geoffrey Kendrick氏 5/28再確認)
イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
本日の相場を支配しているのは、引き続きTrump大統領のIran関連発表と60日間停戦延長交渉の不確実性です。ETHはビットコイン以上に地政学・マクロ要因への感応度が高いため、地政学次第で値動きが大きく変動する可能性があります。
CoinDeskによれば、Trump大統領は金曜日に「予備合意について最終決定を行う準備ができている」と述べる一方、合意条件として「Iranが核プログラム放棄、濃縮ウラン引き渡し、ホルムズ海峡開放」を引き続き要求しています。Brent原油は60日間停戦延長期待で$92付近まで下落し、3月以来の月次最大下落となりました。一方でIran側は核心的主張を拒否しており、合意成立は予断を許しません。
ETHにとって地政学緩和の追い風があるはずでした。Tom Lee氏が指摘してきた「ETHと原油の強い逆相関」という構造が再び順方向に働く可能性があったからです。Brent原油の$92付近への下落は、ETHのアンダーパフォーマンス解消への直接的な追い風となるはずでしたが、価格はそれに完全には反応していません。Mark Cuban氏の「BTCはIran紛争でヘッジ機能失敗」発言と同様、ETHの「マクロ反応性」も試されています。
市場の反応も複雑です。CoinDeskが伝えた「BTC・ETHが株式9週連続上昇から取り残される」という構造は、ETHにとって特に痛みの大きい状況です。BTCのATHから-42%に対し、ETHは-59%とアンダーパフォーマンスが続いており、ETH/BTC比率の悪化が継続しています。同じリスク資産でも、HyperliquidのHYPEが20%急騰し、XRPは選択的支持を集める中、ETHは明確に高ベータ資産として売りの矢面に立たされています。
下振れシナリオとしては、Iran側の合意拒否継続、Trump大統領のSituation Room決定で軍事行動継続、$1,924の清算リスク水準下抜けの組み合わせが現実化すれば、Bybit指摘の大規模清算カスケード、BeInCrypto指摘の$1,964支持失敗で$1,545方向、Ali Charts警告の$1,560〜$1,545へのリスクが高まります。一方、60日間停戦延長確定、ホルムズ海峡完全再開、6月のGlamsterdamアップグレードの好材料、ETHConf NYC(6/8-10)でのポジティブ・モメンタムが揃えば、コスト・ベイシス・クラスターの$2,055〜$2,134、$2,154〜$2,170抵抗を超え、$2,500〜$3,175方向への反発シナリオも残されています。6月の決定的な月の方向性が、地政学とアップグレードの両方で決まる重要な節目です。



出典:CoinDesk(Trump「最終決定」・60日停戦延長・Brent原油$92)、FXStreet(Tom Lee氏 ETH原油逆相関論)、Bybit($1,924清算リスク警告)、CryptoNews(Ali Charts $1,560-$1,545リスク)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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