リップル(XRP)は1.50ドルを割り込みました。先週は3銘柄のなかで最も大きく上昇し、一時2月以来の高値をつけましたが、週末から足元にかけては押し戻されています。上昇の理由と、それが続かない理由の両方が同じ週に出ていました。
リップル(XRP) 相場解説(2026年9月28日 更新)
リップル(XRP)の注目ポイント
リップル(XRP)は1.50ドル近辺での攻防となっています。先週は一時1.66ドルまで上昇しましたが、そこから水準を切り下げ、節目の1.50ドルを割り込みました。
上値として意識されているのは1.50ドル、その上が1.56ドルです。1.56ドルは200日指数平滑移動平均にあたり、先週は4日続けてこの線に並んだものの越えられませんでした。下値は1.4515ドル、次に1.4335ドルが支えとみられています。
下押しのきっかけは中東情勢です。緊迫を受けた売りが暗号資産全体に広がりました。
ただしこの銘柄には、固有の重さも残っています。1.4335ドルを割り込むと、9月22日から進んだ上抜けそのものが無効になる位置です。
値動きの荒さも特徴でした。先週の値幅は約19%で、ビットコイン(BTC)の約7%、イーサリアム(ETH)の約7%を大きく上回っています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)の先週1週間の値動き
先週は、週半ばに一気に上昇して週末に息切れする展開でした。9月21日の1.42ドル近辺から始まり、22日から24日にかけて1.66ドルまで駆け上がり、そこから1.52ドル前後まで戻して週を終えています。
9月21日から27日までの週間騰落率は約7%の上昇です。3銘柄のなかで最も大きく、ビットコイン(BTC)の約3%、イーサリアム(ETH)の約1%を上回りました。週間の値幅は、安値の1.40ドルから高値の1.66ドルまで、およそ19%でした。
| 日付 | 水準 | 前日比 | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| 9月21日(月) | 約$1.42 | ほぼ横ばい | 出来高は前日から約3割減少 |
| 9月22日(火) | 約$1.51 | 約+6.0% | 売り建ての整理で一時1.57ドル台 |
| 9月23日(水) | 約$1.56 | 約+3.3% | 決済基盤の新機能にXRPが組み込み |
| 9月24日(木) | 約$1.50 | 約-3.8% | 一時1.66ドルで2月以来の高値 |
| 9月25日(金) | 約$1.53 | 約+2.0% | 7日間では約17%高 |
| 9月26日(土) | 約$1.56 | 約+2.0% | 新規口座が30日平均を300%超上回る |
| 9月27日(日) | 約$1.52 | 約-2.6% | 200日線を再び下回る |
上昇の起点は9月22日でした。9月18日以降に積み上がっていた下落を見込む持ち高が市場全体で整理され、一時1.57ドル台まで跳ね上がっています。売りが買い戻しに転じたことが効いた局面です。
24日には一時1.66ドルをつけ、2月以来の高値を記録しました。時価総額も一時1,000億ドルを回復しています。ただし同日のうちに米国の景況指数を受けて1.50ドル近辺まで押し戻され、高値は定着しませんでした。
週末は200日指数平滑移動平均との攻防でした。26日までに4日続けてこの線に並びましたが越えられず、27日には再び下回っています。



リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



3銘柄で最も大きく上昇したこの銘柄が、なぜ週末から失速したのでしょうか。
上昇の中身を見ると理由が見えます。9月22日の急騰は、下落を見込む持ち高の整理によるものでした。売っていた人が買い戻す動きは、買い戻しが終われば止まります。新しい買い手が入ってきたわけではありません。
価格動向のセクションでは、200日指数平滑移動平均という1本の線をめぐる攻防を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、利用が増えている事実と、供給が増え続けている事実を並べて見ます。
この先の予定のセクションでは、台帳で続く日程と金融政策の会合を確認します。
買い戻しによる上昇と、新規の買いによる上昇は、チャート上では同じ形に見えます。区別できるのは、上がったあとに何が起きるかを見たときです。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
2026年9月28日午後2時ごろ(JST)時点で、リップル(XRP)は1.49ドル近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね238円前後の水準です。
先週の値幅は、安値の1.40ドルから高値の1.66ドルまでで、およそ19%でした。高値をつけたのは9月24日です。
時価総額は約937億ドルで、暗号資産では第5位です。史上最高値からの下落率は約59%で、3銘柄のなかで最も深い水準にあります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 直近の水準(9月28日) | 約$1.49 | 約238円前後で推移 |
| 前日比 | 約-2% | 1.50ドルの節目を割り込む |
| 週間騰落率(9月21日〜27日) | 約+7% | 3銘柄で最も大きい |
| 週間高値 | 約$1.66 | 9月24日・2月以来の水準 |
| 週間安値 | 約$1.40 | 9月22日に記録 |
| 週間の値幅 | 約19% | 他2銘柄の約7%を大きく上回る |
| 上値抵抗 | $1.50、次に$1.56 | 後者は200日指数平滑移動平均 |
| 下値サポート | $1.4515、次に$1.4335 | 後者を割ると上抜けが無効に |
| 時価総額 | 約$937億 | 暗号資産で第5位 |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約$1,490億 | 現在との差は約553億ドル |
| 流通供給量 | 約628億8,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 史上最高値 | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-59% | 3銘柄で最も深い |
当面の判断材料は1.4335ドルです。この水準を割り込むと、9月22日から進んだ上抜けが無効になり、上昇局面そのものの前提が崩れます。
上を見る場合は1.56ドルが条件になります。200日指数平滑移動平均を出来高を伴って越えられるかが、次の局面に入る目安です。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
台帳の利用は増えています。9月24日には1万1,432件の新規口座が開設され、30日間の平均を300%以上上回りました。
決済基盤の側でも進展がありました。人工知能向けの機能にXRPが直接組み込まれたことが9月23日に明らかになり、用途が広がる形になっています。
一方で、供給の側には別の事実があります。預託契約から市場に加わる量は年間で25億ドルから51億ドル相当にのぼり、上場商品が吸収する量の2倍から4倍の速さで進んでいます。
つまり需要が増えていても、供給がそれ以上の速さで増えている状態です。流通供給量は上限1,000億XRPの約63%で、完全希薄化後の時価総額との差は約553億ドル残っています。
この構造は、事業の拡大がそのまま価格に結びつかない理由の一つです。用途が増えることと、1XRPの価格が上がることは、供給の増え方によって切り離されます。
この点について、Ripple社の最高経営責任者は9月27日、用途によってはステーブルコインのほうが適するとの見方を示し、「自分はXRP至上主義者ではない」と述べています。事業とXRPの需要が必ずしも一致しないことを、発行側が認めた発言といえます。



リップル(XRP)のこの先の予定
台帳では、9月29日、10月1日、10月5日と日程が続きます。機能の追加や有効化にあたる節目です。
ただし台帳の日程は、過去にも変更された経緯があります。確定した日付として扱わず、当日の発表を確認するのが確実です。
金融政策の次の会合は10月27日から28日です。9月16日の会合では政策金利が0.25%引き上げられ、年内にもう一度の利上げも示唆されました。会合までに9月の雇用統計と物価指標が発表されます。
この銘柄は値動きが大きいぶん、金利や地政学といった外の材料に振られやすい傾向があります。先週の値幅が約19%だったことからも、材料の出方によっては短期間で水準が変わりうるとみられます。
| 時期 | 予定 | リップル(XRP)への影響 |
|---|---|---|
| 9月29日・10月1日・10月5日 | 台帳の日程が続く | 用途の広がりにつながるかが焦点 |
| 10月中 | 9月の雇用統計・物価指標の発表 | 利上げの時期の織り込みが動く |
| 10月27日〜28日 | 金融政策の会合 | 年内の追加利上げの有無が焦点 |
| 継続 | 預託契約からの解放 | 供給が増え続ける要因として残る |
短期の目安は1.4335ドルと1.56ドルの2つです。台帳の日程が用途の広がりにつながるかどうかは、もう少し時間をかけて確かめる必要があるとみられます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
ビットコイン・イーサリアム・XRPをはじめとする主要銘柄の相場レポートを毎日更新。価格動向・オンチェーンデータ・マクロ環境・ファンダメンタルズを多角的に分析してお届け。読者が「自分で判断できる力」を養えることを第一に、中立・正確な情報発信。
法人概要
会社ミッション:「お金の情報格差を解消する。」
| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
株式会社ZUU グループ会社一覧
ZUU Singapore
株式会社ZUUM-A
株式会社COOL
<加入団体>
第二種金融商品取引業協会
日本投資顧問業協会
<登録番号>
第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第 2229 号
株式会社COOL SERVICE
<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
株式会社Unicorn(第一種少額電子募集取扱業者)
<加入団体>
日本証券業協会
<登録番号>
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
株式会社ZUU Wealth Management
(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第923号
ZUU Funders株式会社
株式会社ZUU IFA
株式会社経済界
株式会社NET MONEY