リップル(XRP)は6月28日、1.05ドル前後で2026年の安値圏を漂い、心理的節目の1.00ドルが目前に迫っています。週末の薄商いで弱い値動きが続く一方、リップルのステーブルコインRLUSDが自社のXRP台帳で過去最大規模に達するなど、価格と実態の乖離が一段と際立っています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年6月28日)
リップル(XRP)の注目ポイント
リップル(XRP)は、1.05ドル前後で推移し、一時1.042ドルまで下落しました。数カ月にわたり守られてきた1.13ドルの支持線を割り込んで以降、安値圏での推移が続き、2026年で最も強い支持帯とされる1.00ドルが目前に迫っています。
弱い値動きとは対照的に、事業面では前進が続いています。リップルのステーブルコインRLUSDが、自社のXRP台帳で過去最大規模に達したことが、固有の話題として注目されました。大口の蓄積も過去最高水準にあります。
本日のリップル(XRP)は、1.00ドルの大台を試す弱さと、事業・需給面で積み上がる強材料が交錯する局面にあります。投資家にとっては、目先の弱さと、その裏で進む実需・蓄積の両方を見極める場面です。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



1.00ドルの大台が迫る一方で実需と蓄積が積み上がるいま、あなたはこの乖離を仕込みの好機と見るか、それとも価格に結びつくかを見極めるべき段階と捉えるでしょうか。
本日のリップル(XRP)は、1.00ドルを目前に底固めを探りながら、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、安値圏での推移と、1.00ドルの大台をめぐるテクニカル構造を確認します。
ファンダメンタルズのセクションでは、XRP台帳で過去最大規模に達したRLUSDと、待たれるCLARITY Actの採決を整理します。オンチェーンデータのセクションでは、過去最高水準の大口蓄積と、8カ月ぶりの低水準まで沈んだ市場心理を取り上げます。
注目すべきは、価格が弱含む一方で、実需の拡大と大口の蓄積、そして極端な弱気心理という、反転の芽となり得る要素が積み上がっている点です。目先の弱さに動揺するのか、それとも構造の変化を冷静に見極めるのか。今の相場は、その両面を見る視点を投資家に求めているといえそうです。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月28日のデータでは、リップル(XRP)は1.047ドル前後で推移していました。24時間高値は1.074ドル、安値は1.042ドルで、前日比はおよそ1%の下落です。週末で出来高は約10億ドルと細っています。
過去30日では、高値1.3646ドルから安値1.0095ドルまで水準を切り下げ、年初来ではおよそ52%下落しました。数カ月にわたり守られてきた1.13ドルの支持線を割り込んで以降、戻りは限定的です。
テクニカル面では、50日・200日移動平均線をいずれも大きく下回り、デスクロスの形状が続いています。最大の焦点は、2026年で最も強い支持帯とされる1.00ドルの大台です。これを明確に割ると、次は0.85ドル方向が意識されます。一方、RSIは売られ過ぎ圏に近く、短期的な反発の可能性も残ります。上値では1.10ドル、さらに1.20ドルの回復が当面の課題です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月28日) | 約1.047ドル | 1.00ドルが目前に |
| 前日比 | 約-1% | 週末で小動き |
| 24時間高値 | 約1.074ドル | レンジ上限 |
| 24時間安値 | 約1.042ドル | 2026年の安値圏 |
| 30日レンジ | 約1.0095〜1.3646ドル | 水準を大きく切り下げ |
| 下値サポート | 約1.00ドル | 2026年で最も強い支持帯 |
| 次の下値目標 | 約0.85ドル | 1.00ドル割れで意識 |
| 上値抵抗 | 約1.10ドル / 1.20ドル | 回復が当面の課題 |
| 200日移動平均線 | 約1.13〜1.57ドル | 下回って推移、中期は弱含み |
| 14日RSI | 30台後半 | 売られ過ぎ圏に接近 |
| 史上最高値(参考) | 約3.66ドル(2025年7月) | 現値は同水準から約7割安 |



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
価格が弱含む一方、リップル(XRP)の事業面では象徴的な前進がありました。Coinpaperによると、リップルのステーブルコインRLUSDが、6月27日時点でXRP台帳(XRPL)上で約8億100万ドルの規模に達し、イーサリアム上の約7億9500万ドルを上回りました。RLUSDがXRP台帳を主要な拠点とするのは初めてで、リップルの基盤への機関投資家の信頼の高まりを示すとされています。
当初、RLUSDはイーサリアムの巨大な金融エコシステムの流動性を取り込むために同チェーンで発行されましたが、その流動性を徐々にXRP台帳へ移す長期戦略が描かれていました。今回の逆転は、その戦略が一つの節目を迎えたことを意味します。XRP自体も、機関投資家による担保としての利用が始まるなど、単なる「橋渡し資産」から役割を広げつつあります。
規制面では、CLARITY Actが引き続き焦点です。同法案は委員会を通過し上院本会議の採決待ちで、可決には60票の壁が残ります。可決されればXRPの商品としての地位が確定し、機関投資家にとっての法的な確実性が高まるとされ、8月の議会休会が事実上の期限とみられています。事業の前進と、法整備の行方が、引き続き中長期の焦点となります。



出典:Coinpaper(RLUSDがXRP台帳で過去最大規模に)、cryptonews(CLARITY Actの採決状況)
リップル(XRP)のオンチェーンデータ
弱い値動きの裏で、リップル(XRP)のオンチェーンでは強気の構造が際立っています。Ainvestによると、100万XRP以上を保有する大口ウォレットは、いまや総供給量の約74.1%を占め、過去6カ月で15億3000万コインを積み増しました。この蓄積の多くは、地政学的な緊張で年初来安値を試した下落局面で進んだとされています。
注目すべきは、これが「供給ショック」につながり得る点です。同メディアによると、小口の保有者が下落局面で売る一方、確信ある大口は押し目と捉えて買い続けました。大半のXRPが長期保有に固定されることで、市場で動く流通量が大きく絞られ、買いが戻れば少ない資金でも価格が動きやすくなる構造が生まれているとされています。
市場心理も極端な水準にあります。Santimentのデータによると、XRPの強気・弱気を測るセンチメント指標は2025年10月以来の低水準まで沈み、極度の悲観を示しています。同メディアによると、過去にはこうした悲観の極みが、XRPの力強い回復の起点となってきた経緯があり、逆張りの買いシグナルとなり得るとの見方も示されています。弱気の値動きと、反転の芽が共存する状況です。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 大口の供給占有率 | 約74.1% | 100万XRP以上保有のウォレット |
| 過去6カ月の蓄積 | 約15億3000万XRP | 下落局面で積み増し |
| 市場センチメント | 2025年10月以来の低水準 | 逆張りの買いシグナルとの見方も |
| 需給の構造 | 供給ショックの可能性 | 流通量が絞られ価格が動きやすく |



出典:Ainvest(大口の供給占有率・供給ショック)、Crypto.com(Santimentのセンチメント指標)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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