リップル(XRP)は6月19日、米イラン和平合意の署名という好材料がありながら1.13ドル台へと下落し、前日には一時6%安となりました。市場全体がFOMCのタカ派姿勢を引きずるなか、XRPを商品として恒久的に位置づけるCLARITY Actが上院本会議の採決待ちとなり、最大の分岐点として意識されています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年6月19日)
リップル(XRP)の注目ポイント
リップル(XRP)は、1.13〜1.14ドル前後で軟調な値動きが続いています。前日6月18日には一時6%安となり、ビットコインの5%安を上回る下落率を記録しました。
下落の主因は、XRP固有の要因というより、前々日のFOMCを受けた市場全体のリスクオフです。ベータ値の高いXRPは、市場全体の下げを増幅する形で売られました。本日の和平署名にも、価格はほとんど反応していません。
本日のリップル(XRP)は、マクロの逆風を受けつつ、CLARITY Actという規制面の大きな節目を目前に控えた局面にあります。投資家にとっては、目先の弱さと、法整備という構造的な転換点の両方を見極める場面です。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



規制の明確化が目前に迫るいま、あなたはこの下げを失望と見るか、それとも法案成立を見据えた仕込みの時間と捉えるでしょうか。
本日のリップル(XRP)は、1.13ドル台で軟調に推移する一方、その背後では複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、6%安からの推移と、1.10〜1.15ドルの安値圏でのテクニカル構造を確認します。
マクロ環境のセクションでは、タカ派的なFOMCがベータ値の高いXRPに与えた影響を整理します。地政学のセクションでは、本日署名される米イラン和平合意の意味を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、上院本会議の採決待ちとなったCLARITY Actと、7年ぶり低水準まで減った取引所準備金を扱います。
注目すべきは、マクロの逆風で価格が沈む一方、XRPを商品として恒久的な法的地位に位置づける法案が、これまでで最も成立に近づいている点です。目先の値動きに表れる弱さと、静かに整いつつある制度の土台。今の相場は、その両方を切り分けて見る視点を投資家に求めているといえそうです。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月19日0時48分時点(米国東部時間)のデータでは、リップル(XRP)は1.13ドル台で推移していました。24時間出来高は約13億ドルとなっています。
前日6月18日には、24/7 Wall St.のデータによると、XRPは一時6%下落して1.14ドルを付け、ビットコインの5%安を上回る下落率となりました。月末に1.33ドルだった水準から、6月を通じてじりじりと水準を切り下げてきた経緯があります。
テクニカル面では、1.10〜1.15ドルの安値圏での膠着が続いています。上値では1.20ドルが当面の節目とされ、これを明確に回復できるかが焦点です。一方、下値で1.10ドルを割り込むと、1.00ドルを試す展開も警戒されます。強気・弱気の分岐点とされる200日移動平均線(約1.17ドル)を下回って推移している点も、上値の重さを示しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月19日) | 約1.13ドル | 署名を控えるも軟調 |
| 前日の安値(6月18日) | 約1.14ドル | 一時6%安、BTCの下落率を上回る |
| 直近レンジ | 約1.10〜1.15ドル | 安値圏での膠着 |
| 上値抵抗 | 約1.20ドル | 回復できるかが当面の焦点 |
| 下値サポート | 約1.10ドル | 割れると1.00ドルを試す展開も |
| 200日移動平均線 | 約1.17ドル | 強気・弱気の分岐点、下回って推移 |
| 24時間出来高 | 約13億ドル | 取引はやや細る |
| 時価総額 | 約700億ドル | 暗号資産で第5〜6位 |
| 史上最高値(参考) | 約3.65ドル(2025年) | 現値は同水準から約7割安 |



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
本日のリップル(XRP)の軟調さも、前々日のFOMCが主因です。FOMCではドットプロットがタカ派方向へと反転し、年内の利下げ期待が後退しました。これを受けたリスクオフの流れが、暗号資産市場全体で続いています。
XRPはベータ値が高いため、市場全体の値動きを増幅しやすい特性があります。6月18日に株式市場が和平合意を好感して上昇するなかでも、XRPはビットコインの下落率を上回る6%安となり、リスク資産のなかでも下げがきつくなりました。
株高のなかで暗号資産が下げる構図は、市場が地政学ではなく金融政策を取引していることを示しています。XRP固有の材料以上に、当面はマクロの動向とビットコインの方向が目先を左右する展開が続くとみられます。



出典:24/7 Wall St.(XRP・BTCの下落率、株高との対比)
リップル(XRP)と地政学・国際情勢
本日6月19日、スイスで米イラン和平合意が正式に署名される運びとなりました。この合意は、軍事行動の停止やホルムズ海峡の再開を柱とするもので、市場全体のリスクオンの起点となってきました。
もっとも、XRPはこの好材料にほとんど反応していません。地政学リスクの後退で株式市場が上昇するなかでも、XRPはむしろ下落しており、足元ではFOMCのタカ派姿勢という金融政策の重しが、地政学の追い風を上回っている状況です。
裏を返せば、XRPはベータ値が高いため、和平合意が崩れた場合には下落も増幅されやすくなります。2026年4月にも同様の停戦が崩れた前例があり、今回の署名が実効性を伴うかどうかが、市場全体のリスク選好を通じてXRPにも影響する重要な分岐点となります。



出典:blockchainreporter(和平合意とXRPの反応)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
XRP固有の材料面では、規制の明確化がこれまでで最も近づいています。blockchainreporterによると、XRPを商品として明確化するCLARITY Actは、5月に上院銀行委員会を15対9で通過し、6月1日に上院本会議の議事日程に乗りました。これは、本会議での採決がいつ行われてもおかしくない状態を意味します。
同メディアによると、予測市場Polymarketは2026年中の可決確率を72%と織り込んでいます。仮に7月4日の目標までに可決されれば、XRPの商品としての地位が恒久的な連邦法として確定し、将来の政権が覚書一つで覆せないものになるとされています。Standard CharteredとJPMorganは、この場合に40〜80億ドル規模のXRP ETF資金流入を見込んでいます。
需給面の変化も進んでいます。同メディアによると、取引所のXRP準備金は7年ぶりの低水準まで減少しました。これは売り圧力の低下を示す一方、累計14億ドルに達したETF流入の一部はすでに価格に織り込まれているとの指摘もあり、法案成立時にどれだけの待機資金が新たに動くかが焦点となります。



出典:blockchainreporter(CLARITY Actの進捗・取引所準備金・ETF流入)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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