リップル(XRP)は$1.005近辺まで水準を切り下げ、心理的な節目である$1に張り付いた状態が続いています。上場商品への資金流入も8月に入って複数日ゼロを記録しており、需要の細りが鮮明です。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月13日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.005近辺で推移しています。前日の$1.02近辺から約1.5%の下落となりました。
8月12日に発表された7月の米消費者物価指数は市場予想と一致し、相場全体を動かす材料にはなりませんでした。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)も小幅な下落にとどまっています。
ただし、この銘柄は$1という節目のすぐ上にあり、他の銘柄とは緊張感が異なります。チャートを直接参照したところ、8月11日には一時$0.99台まで下げる場面もありました。
技術的には弱い配置が続いています。50日、100日、200日の指数平滑移動平均はいずれも現在値の上にあり、日足の相対力指数は約39と低い水準です。
24時間の出来高は約9億3,100万ドルで、前日から約26.2%減少しました。下値圏で売買が細るのは、方向感が乏しい状態を示します。
制度面では、規制当局が8月14日に暗号資産に関する初の本格的な規則案の採決を予定しています。この銘柄にとっては、法案の停滞を補いうる材料です。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



法案の審議が止まったまま9月中旬を待つしかないと思われていたこの銘柄に、別の経路が現れたことをどう受け止めればよいでしょうか。
規制当局が自ら規則を書く動きは、立法を待たずに扱いを明確にする可能性を持ちます。ただし、規則ができるまでの道のりは決して短くありません。
価格動向のセクションでは、$1という節目と、上に並ぶ移動平均を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、流入が止まった上場商品と、供給の重みを取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、規則案の中身と、成立までに必要な手続きに触れます。
期待できる材料が出たときこそ、実現までの時間軸を確認しておく必要があります。日程を把握しておくことが、過度な期待も過度な悲観も避ける助けになります。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月13日午後2時ごろ(JST)のデータでは、リップル(XRP)は$1.005近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね160円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の出来高は約9億3,100万ドルで、前日から約26.2%減少しています。時価総額は約632億ドルで、暗号資産のなかでは第6位です。
史上最高値の$3.65からは約72.3%低い水準にあります。完全希薄化後の時価総額は約1,008億ドルで、現在の時価総額との差は約376億ドルです。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月13日) | 約$1.005 | 約160円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.02近辺から約-1.5% | $1のすぐ上で足踏み |
| 直近の安値 | $0.99台 | 8月11日に一時到達 |
| 上値抵抗 | $1.10、次に$1.18 | いずれも移動平均が位置 |
| 下値サポート | $1.00、次に$0.99 | 前者は心理的な節目 |
| 50日・100日指数平滑移動平均 | いずれも現在値の上 | 戻りを抑える配置 |
| 200日指数平滑移動平均 | 約$1.37 | 長期の基調は明確に弱い |
| 日足の相対力指数(RSI) | 約39 | 弱いが売られすぎではない |
| 24時間出来高 | 約9億3,100万ドル | 前日比約-26.2% |
| 時価総額 | 約632億ドル | 暗号資産で第6位 |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約1,008億ドル | 現在との差は約376億ドル |
| 流通供給量 | 約625億3,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 市場全体に占める比率 | 約2.8% | ビットコイン(BTC)は約57.0% |
| 史上最高値からの下落率 | 約-72.3% | 主要銘柄のなかで最も深い |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
移動平均が3本とも現在値の上に並ぶ配置は、戻りを試すたびに抵抗が現れることを意味します。$1.10、$1.18、そして$1.37と、段階的に壁が控えています。
相対力指数が約39という水準は、売られすぎとされる30には届いていません。急落による反発を期待しにくく、じり安が続きやすい形といえます。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
需要側の弱さが、数字にはっきり表れています。ファンドのデータを直接参照したところ、米国のXRP関連ETFへの純流入は8月7日と8月10日にいずれもゼロでした。
8月6日には約345万ドルの流入がありましたが、その後は途絶えています。上場以来の累計流入額は約15億1,000万ドルに達しているものの、足元の勢いは失われた状態です。
運用資産も目減りしています。8月5日時点の約9億9,338万ドルから、8月10日には約9億5,005万ドルへ減少しました。価格の下落と資金の停滞が重なった結果です。
ここで供給側と並べてみます。8月1日の預託解放では差し引きで約3億XRPが市場に加わりました。時価にすると約3億ドル相当で、直近1週間のETF流入額を大きく上回ります。
この差が、価格の重さを説明する要因の一つです。毎月決まって供給が増える一方、それを吸収する需要が細っている構図が続いています。
完全希薄化後の時価総額との差も無視できません。現在の時価総額約632億ドルに対し、未流通分を含めると約1,008億ドルです。将来にわたって市場が吸収すべき量が、依然として大きく残っています。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 関連ETFの純流入(8月7日・10日) | いずれもゼロ | 流入が2営業日途絶える |
| 関連ETFの純流入(8月6日) | 約345万ドル | 直近では最大の日次流入 |
| 関連ETFの運用資産(8月10日) | 約9億5,005万ドル | 8月5日の約9億9,338万ドルから減少 |
| 上場以来の累計流入額 | 約15億1,000万ドル | 累計では相応の規模 |
| 8月1日の供給純増 | 約3億XRP | 時価で約3億ドル相当 |
| 流通供給量 | 約625億3,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 未流通分 | 約375億XRP | 預託分が段階的に解放される |



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
制度面で、新しい経路が動き始めました。米証券取引委員会は8月14日に公開会合を開き、暗号資産に関する初の本格的な規則案の採決を予定しています。
CoinDeskによると、この規則案は暗号資産の一部の活動を証券規制の対象から外すもので、開発者が投資契約を提供する際の一時的な適用除外や、一定額までの資金調達を認める仕組みが含まれます。
この銘柄にとって重要なのは、証券かどうかという論点に当局が自ら答えを出そうとしている点です。市場構造法案は上院で採決に至らず、審議は9月中旬以降へ持ち越されました。
当局はこれまで、立法府の判断を先取りしない姿勢を示してきました。法案の停滞を受けて、その方針が変わった形になります。
ただし、採決は手続きの始まりにすぎません。可決されれば規則案が公表され、通常60日から90日の意見公募期間が設けられます。その後に条文を書き直したうえで、改めて採択の手続きが必要です。
つまり、実際に規則が効力を持つのは早くても来年以降とみられます。方向としては前向きな材料ですが、目先の需給を変えるものではないという点は押さえておきたいところです。



出典:CoinDesk(規制当局の規則案の内容)、CoinDesk(市場構造法案の審議日程)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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