リップル(XRP)は7月8日、中東情勢の再燃によるリスク回避の流れを受けて約2%下落し、1.08〜1.09ドル台まで値を下げました。1.00〜1.05ドルの支持帯は守られているものの、上値の抵抗を前に方向感を欠く展開が続いています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年7月9日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、市場全体のリスク回避的な地合いのなかで下落し、1.09ドル前後の狭いレンジでもみ合う展開となっています。
CoinDeskによると、リップル(XRP)は7月8日午前時点で1.08ドル台と、24時間で下落しました。トランプ米大統領によるイラン停戦終了の宣言を受けた地政学リスクの高まりが、暗号資産市場全体に売り圧力をかけています。
リップル(XRP)固有の要因としては、先物市場の過熱感の後退が指摘されています。TradingKeyによると、XRPの無期限先物の建玉は23.8億ドルまで減少し、投機的な資金の後退と個人投資家の様子見姿勢が続いています。
市場では、7月4日に一時1.18ドルまで反発した勢いが一服し、1.00〜1.05ドルの支持帯を守れるかどうかに関心が集まっています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



今回の下落を、反発の終わりとみるべきか、それとも支持帯での健全な調整とみるべきか——立ち止まって整理したいところではないでしょうか。
リップル(XRP)は数週間にわたり1.00〜1.05ドルの支持帯を守り続けており、下値は固めつつあります。ただ、上値では1.088〜1.091ドルの抵抗が意識され、明確な上抜けには至っていません。
この後の価格動向・チャート概況では、支持帯と上値抵抗の水準を整理します。地政学・国際情勢のセクションでは、イラン情勢の再燃がリップル(XRP)を含む市場全体にどう波及したかを掘り下げます。
さらにファンダメンタルズのセクションでは、先物建玉の減少やCLARITY法案を巡る見通し、そしてETF資金の流入といった、価格の裏で進む需給の変化を整理します。市場では、支持帯を固める動きを次の上昇への足場とみる声がある一方、市場全体のリスク回避が続けば下値を試すとの慎重な声も残っています。
静かな値動きのなかで進む変化を、どう捉えるか。目先の下落にとらわれすぎず、読者自身の視点で考えていただきたい局面です。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、7月9日午前5時時点(米国東部時間)のデータでは、リップル(XRP)は1.09ドル前後で推移していました。日本円換算ではおおむね1XRP=約170円前後の水準です。
前日の7月8日には、地政学リスクを受けて一時1.074ドル付近まで下落したのち、1.09ドル前後まで値を戻しました。24時間の取引高は約10億ドルと、やや低調な水準にとどまっています。
直近では、7月4日に1.18ドルの直近高値をつけたのち、市場全体の調整に沿って1.08〜1.09ドルまで押し戻される流れとなっています。上値では1.088〜1.091ドル、その先に1.15ドルが意識される水準です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月9日) | 約1.09ドル | 支持帯上での小動き |
| 前日比 | 約-2% | 7月8日、地政学リスクで下落 |
| 直近高値 | 約1.18ドル | 7月4日に到達 |
| 当日安値 | 約1.074ドル | 7月8日につけた安値 |
| 直近レンジ | 約1.07〜1.18ドル | 足元の値幅 |
| 上値抵抗① | 約1.088〜1.091ドル | 短期の上値の壁 |
| 上値抵抗② | 約1.15ドル | トレンドラインが集まる水準 |
| 下値サポート① | 約1.00〜1.05ドル | 数週間守られる支持帯 |
| 下値サポート② | 約0.90〜0.98ドル | 下抜け時の警戒水準 |
| 先物建玉 | 約23.8億ドル | ピークから大幅減、投機後退 |
| 24時間取引高 | 約10億ドル | 低調 |
| 史上最高値(参考) | 約3.84ドル | 2018年1月に記録 |
史上最高値の約3.84ドルと比べると、現在の水準はなお7割ほど低い位置にあります。今回の調整局面で1.00〜1.05ドルの支持帯を維持できるか、そして1.088〜1.091ドルを上抜けできるかが、当面の方向性を左右する目安とみられます。



リップル(XRP)と地政学・国際情勢
本日の下落の背景には、中東情勢の再燃があります。CoinDeskによると、トランプ米大統領がイランとの停戦の終了を表明し、米国とイランが空爆を応酬したことで、暗号資産と株式がそろって下落しました。
リップル(XRP)はビットコイン(BTC)や市場全体との連動性が強く、こうした地政学リスクの高まりが、市場全体のリスク回避を通じて価格を押し下げました。CoinDeskによると、リップル(XRP)の値動きは市場全体に沿ったもので、リップル(XRP)固有の材料による変動は限定的とされています。
地政学リスクは予測が難しく、事態の推移次第で相場が大きく振れやすい状況が続くとみられます。当面のリップル(XRP)の値動きは、中東情勢の展開にも左右されやすい地合いが続くとの見方があります。



出典:CoinDesk(停戦終了と市場全体の下落)、CoinDesk(XRPの値動きと市場連動)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
ファンダメンタルズ面では、規制を巡る見通しの変化が注目されます。TradingKeyによると、暗号資産の分類を定めるCLARITY法案について、上院での採決が当初目標から夏の後半以降にずれ込むとの見方が広がり、一部の調査機関は2026年の成立確率を50%まで引き下げました。
また、7月6日にRippleが取得した欧州のMiCAライセンスについては、「材料出尽くし」と受け止められ、価格の重しになったとの分析もあります。好材料が価格に直結しない展開が続いています。
一方で、下支えとなる材料も確認されています。TradingKeyによると、堅調なファンダメンタルズを背景に、現物XRP ETFへの複数週にわたる資金流入は続いているとされます。短期的な地合いの弱さと、中長期的な需給の改善が交錯している状況です。
加えて、CoinDeskによると、テクニカル分析では長期の下降ウェッジと上昇チャネルが1.00〜1.05ドルの支持帯の上で維持されており、確度の高い上抜けが確認されれば、より高い水準を目指す可能性も指摘されています。



出典:TradingKey(CLARITY法案・MiCA・ETF資金流入)、CoinDesk(長期テクニカル構造)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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