リップル(XRP)は$1.055近辺まで水準を切り下げ、主要3銘柄のなかで唯一の下落となりました。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が外部環境の改善を受けて上昇するなか、この銘柄だけが取り残されています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月6日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.055近辺で推移しています。前日の$1.07近辺から水準を切り下げ、約1.4%の下落となりました。
同じ期間にビットコイン(BTC)は約1%高、イーサリアム(ETH)は約2%高でした。主要3銘柄のなかで下落したのはこの銘柄だけです。
チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$1.079、安値は$1.05近辺でした。6月下旬以降、買いを集めてきた$1.05から$1.07の帯の下限を試す位置にあります。
XRP/BTC比率は約0.0000163で、前日の約0.0000168から低下しました。市場全体が持ち直すなかで、相対的な弱さが際立っています。
24時間の出来高は約9.3億ドルで、方向感の乏しい水準です。値幅も約$0.03にとどまり、材料待ちの状態が続いています。
明日8月7日には米雇用統計の発表を控えています。それまでは$1.05を守れるかが、目先の焦点になります。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



原油安、金利低下、株高という条件がそろっても、この銘柄だけが下げたという事実は何を示しているのでしょうか。
外部環境が改善しても、それを受け止める材料が銘柄側にないと価格は動きません。制度面の日程が止まったままである以上、追い風は素通りしてしまいます。
価格動向のセクションでは、6月下旬から守られてきた$1.05という下限を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、手数料の減少と、未流通分がもたらす重みについて取り上げます。
マクロ環境との連動のセクションでは、明日の米雇用統計と、この銘柄の外部環境への感応度に触れます。
相場が動かない期間は、何を待っているのかを明確にしておく時間でもあります。待っている材料が来たときに動けるよう、条件を整理しておく価値があります。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月6日午後2時ごろ(JST)のデータでは、リップル(XRP)は$1.055近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね170円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1.079、安値は$1.05近辺でした。値幅は約$0.03で、圧縮された状態が続いています。
24時間の出来高は約9.3億ドルです。時価総額は約660億ドルで、暗号資産のなかでは第6位を維持しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月6日) | 約$1.055 | 約170円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.07近辺から約-1.4% | 主要3銘柄で唯一の下落 |
| 24時間高値 | $1.079 | $1.08に届かず |
| 24時間安値 | 約$1.05 | 支持帯の下限を試す |
| 7日間変動率 | 約-3% | 週間でも主要銘柄に劣後 |
| 上値抵抗 | $1.08、次に$1.10〜$1.12 | 後者は数週間突破できていない帯 |
| 下値サポート | $1.05、次に$1.04 | 前者は6月下旬から機能 |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000163 BTC | 前日の約0.0000168から低下 |
| 24時間出来高 | 約9.3億ドル | 方向感の乏しい水準 |
| 時価総額 | 約660億ドル | 暗号資産で第6位 |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約1,064億ドル | 未流通分を含めた理論値 |
| 流通供給量 | 約625億2,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
$1.05から$1.07の帯は、6月下旬以降、繰り返し買いを集めてきた水準です。ここを日足で明確に割り込むかどうかが、当面の分かれ目になります。
一方、上値では$1.10から$1.12の帯が数週間にわたり突破できていません。この帯を抜けるには、市場全体の地合いだけでなく、銘柄固有の材料が必要とみられます。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
ネットワークの利用状況にも、やや弱さが出ています。ネットワークのデータを直接参照したところ、8月6日午後2時ごろ(JST)時点の直近24時間の手数料は約1,432ドルで、前日から約15.0%減少していました。
一方、プロトコル収益は約300ドルで、前日から約12.4%増えています。手数料の総額が減るなかで収益が増えたのは、取引の内訳が変化していることを示唆します。
いずれにせよ、絶対額は極めて小さい水準です。取引ごとにごく少量のXRPを消却する設計のため、ネットワークの利用が増えても手数料収入が大きく伸びることはありません。
供給構造の重みも変わりません。同じ時点の流通供給量は約625億2,000万XRPで、上限1,000億XRPの約63%です。完全希薄化後の時価総額は約1,064億ドルとなり、現在の時価総額約660億ドルとの差は約404億ドルに達します。
この差は、預託分が解放されるにつれて市場が吸収しなければならない量を示しています。8月1日にも差し引きで約3億XRPが市場に加わったばかりで、需要が細る局面ではこの構造が上値の重しとして働きます。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 24時間ネットワーク手数料 | 約1,432ドル | 前日比約-15.0% |
| 24時間プロトコル収益 | 約300ドル | 前日比約+12.4% |
| 流通供給量 | 約625億2,000万XRP | 上限の約63% |
| 未流通分 | 約375億XRP | 預託分が段階的に解放される |
| 時価総額 | 約660億ドル | 暗号資産で第6位 |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約1,064億ドル | 現在との差は約404億ドル |
| 8月1日の供給純増 | 約3億XRP | 毎月1日に実施される定例の解放 |



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
明日8月7日には、今週最大のマクロ材料が控えています。米雇用統計の結果次第で、追加利上げの観測が再燃するか後退するかが決まります。
足元の外部環境は改善しています。CoinDeskによると、米国とイランの新たな協議を受けて原油価格と米国債の利回りが低下し、インフレへの警戒が和らぎました。株式市場もこれを好感しています。
為替でも異例の動きがありました。CoinDeskによると、日本は円買い介入に最大366億ドルを投じた可能性があり、米国と歩調を合わせた対応は1998年以来とされています。急激な円安を抑える効果は見込まれるものの、流れ自体を反転させるものではないとの見方が紹介されています。
問題は、この改善にリップル(XRP)が追随していないことです。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が上昇するなかで下落したという事実は、外部環境への感応度が低い状態が続いていることを示しています。
この銘柄の値動きを規定してきたのは、一貫して制度面の日程でした。市場構造法案の審議が9月中旬以降へ持ち越された以上、その要因は当面動きません。
マクロが好転しても、それだけでこの銘柄が動き出す保証はないというのが現状です。金利や地政学の改善は必要条件ではあっても、十分条件にはなりにくい状態が続いています。



出典:CoinDesk(中東情勢と金利・原油の動き)、CoinDesk(為替介入の規模と評価)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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