リップル(XRP)は$1.06近辺まで水準を切り下げ、24時間では約2%の下落となりました。市場構造法案の採決がないまま7月が終わり、上院の夏季休会入りまで残り1週間という局面に入っています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月1日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.06近辺で推移しています。前日の$1.09近辺から水準を切り下げ、24時間では約2%の下落となりました。
ただし、下げ幅は他の主要銘柄より小さくなっています。同じ期間にビットコイン(BTC)は約3%、イーサリアム(ETH)は約3.3%下げており、今回に限ればリップル(XRP)の減価は相対的に小さい部類です。
もっとも、これは強さというより、すでに下げていたことの裏返しでもあります。7日間では約2.8%の下落で、$1.04という直近の安値圏に近い位置にあります。
チャートを直接参照したところ、直近30日間の騰落率は約3.7%高でした。同期間のイーサリアム(ETH)の約18%高、ビットコイン(BTC)の約7%高と比べると、7月は明らかに出遅れた1カ月です。
24時間の出来高は約10.3億ドルで、前日の約9.4億ドルから増加しました。値幅が出た日には売買が戻る一方、方向感が出ない日には細るという状態が続いています。
本日は土曜日で、市場参加者は限られます。制度面の日程が動かない以上、当面は$1.04の攻防が焦点になるとみられます。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



7月の初めから終わりまで、この銘柄の主役は一貫して法案の日程でしたが、その日程は結局ひとつも前に進みませんでした。
結果として、他の主要銘柄が二桁の月間上昇を記録するなかで、リップル(XRP)だけが数パーセントの上昇にとどまりました。制度待ちのコストが、そのまま騰落率の差として表れた形です。
価格動向のセクションでは、$1.04という下値と、7月を通じて一度も超えられなかった水準を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、日本銀行の決定と円買い介入、そして株高と暗号資産安が同時に起きた一日を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、休会入りまで残り1週間という日程の現実と、細い資金流入の実態に触れます。
待つことには期限があります。8月の第1週にどこまで動きが出るかを確認したうえで、この銘柄への向き合い方を組み立て直す時期に来ているのかもしれません。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月1日午後2時ごろ(JST)のデータでは、リップル(XRP)は$1.06近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね170円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、7日間のレンジは$1.04から$1.12でした。約$0.08幅の狭い往来が続いており、上下いずれにも抜け出せていません。
24時間の出来高は約10.3億ドル、時価総額は約663億ドルで、暗号資産のなかでは第6位です。史上最高値の$3.65からは、依然として約71%低い位置にあります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月1日) | 約$1.06 | 約170円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.09近辺から約-2% | 他の主要銘柄より下げ幅は小さい |
| 7日間高値 | $1.12 | 週初の水準から切り下がる |
| 7日間安値 | $1.04 | 現在値はこの水準に近い |
| 7日間変動率 | 約-2.8% | 週間では下落 |
| 30日間変動率 | 約+3.7% | 主要3銘柄のなかで最も小さい |
| 1年間変動率 | 約-65.7% | 中長期の下落基調は継続 |
| 上値抵抗 | $1.10、次に$1.12 | 後者は7日間高値 |
| 下値サポート | $1.04、次に$1.00 | 後者は心理的な節目 |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000169 BTC | 前日から小幅に上昇 |
| 24時間出来高 | 約10.3億ドル | 前日の約9.4億ドルから増加 |
| 時価総額 | 約663億ドル | 暗号資産で第6位 |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
市場全体で見れば、7月は好調な月でした。CoinDeskによると、暗号資産全体を示すCoinDesk 20指数は6月以降で8.7%上昇し、昨年7月以来の大きな月間上昇となりました。
その相場のなかでリップル(XRP)が3%台の上昇にとどまったという事実は、押さえておく価値があります。市場全体が戻る局面で戻り切れない銘柄は、下げる局面では戻り幅を先に失いやすいためです。



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
7月31日は、日本の投資家にとって為替が主役の一日でした。Bloombergによると、日本銀行は政策金利を1%に据え置きましたが、基調的なインフレ率が2%の目標を上回る可能性を初めて警告し、9月にも動く可能性を示しました。
決定は8対1で、高田審議委員が1.25%への引き上げを主張して反対票を投じています。その数時間前には、政府が米国の協力を得たとみられる形で為替市場に介入し、円は一時的に大きく買い戻されました。
ドル円は一時158円を割り込んだあと、160円近辺まで戻しています。リップル(XRP)のドル建て価格が約2%下げたのに対し、円建てでは為替の影響が下落幅を一部相殺した形になりました。
株式市場との連動も崩れています。CoinDeskによると、7月31日は韓国のKOSPIが15%上昇し、Nasdaq100の先物も1.23%高となる一方で、暗号資産は主要銘柄がそろって下落しました。
ただし、リップル(XRP)にとってマクロ要因の影響は、他の銘柄ほど直接的ではありません。この銘柄の値動きを規定してきたのは制度面の日程であり、株式や為替との連動性はもともと弱い状態が続いてきました。
言い換えれば、マクロが好転しても、それだけでこの銘柄が動き出す保証はありません。金利や為替の環境改善は必要条件ではあっても、十分条件にはなりにくいのが現状です。



出典:Bloomberg(日本銀行の決定と為替介入)、CoinDesk(株式市場との乖離)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
結局のところ、7月は市場構造法案について何も決まらないまま終わりました。上院は夏季休会前に他の法案を優先し、本会議での採決は行われていません。
Bloombergによると、7月31日の暗号資産市場の下落は、この法案をめぐる勢いの後退と、CoinbaseおよびStrategyの決算不振が重なったことが背景にあります。制度面の停滞が、実際の値動きの説明要因として名指しされた形です。
日程は着実に狭まっています。上院の夏季休会は8月上旬に始まり、議員が戻るのは9月中旬です。その後は11月の中間選挙が控えており、審議に割ける時間は限られます。
資金の面でも力強さは戻っていません。CoinDeskによると、SoSoValueの集計で7月のリップル(XRP)関連ETFの純流入額は1,361万ドルにとどまりました。4カ月連続の流入ではあるものの、金額としては小さいままです。
この銘柄にとって法案が持つ意味は、他の銘柄とは異なります。商品としての位置づけを法律で確定させるかどうかという論点であり、機関投資家が商品を組成する際の前提に直結するためです。



出典:Bloomberg(法案の停滞と決算の影響)、CoinDesk(7月のETF資金フロー)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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