イーサリアム(ETH)は$1,900近辺で、FOMCを通過しました。金利据え置きは想定通りで、大きな驚きはありませんでした。ETHは$2,000への挑戦を前に一服したものの、$1,900の支持は守っています。据え置き後の焦点は、本日発表のPCE物価指数と、$1,970の壁に移ります。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月30日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,882〜$1,913近辺で推移しています。最大の関門だったFOMCは金利据え置きで決着し、ETHは$1,900の支持を守りました。7月27日の$1,980の高値からは一服したものの、回復基調そのものは保っています。
この7月、ETHはビットコイン(BTC)を大きく上回りました。月間で約25%高と、BTCの10%未満を大きく引き離しています。ETFへの資金流入が3週連続でBTCを上回ったことが、この相対的な強さを支えました。
据え置き後の焦点は、二つあります。一つは、本日発表される第2四半期GDPとPCE物価指数です。もう一つは、$1,970〜$2,000という上値の壁。これを突破できるかが、8月の地合いを占います。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



7月にBTCを大きく上回ったETHの強さを、あなたは本物の転換と見るでしょうか、それとも一時的な優位と見るでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,900の支持を守っています。価格動向のセクションでは、この節目と$1,970〜$2,000の壁という構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ETHの相対的な強さを支える資金と需給を掘り下げます。
重要なのは、ETHの強さが「資金の裏づけ」を持つ点です。ETFへの流入は3週連続でBTCを上回り、機関投資家の関心が明確にETHへ傾いています。この構造的な変化は、7月の値動きに表れました。
ただし、目先は慎重な見方も必要です。CryptoQuantによると、FOMCを前に売買が細り、デリバティブ市場は「中立の板」の状態でした。中立ゆえに、わずかなきっかけで上下どちらにも大きく振れやすい局面です。据え置き後のPCE次第で、方向が定まります。
相対的な強さに注目するのか、中立ゆえの振れやすさを警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「BTCに対する強さ」と「目先の不安定さ」を分けて捉える視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月30日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,882〜$1,913近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね28万円前後の水準です。
7月29日のFOMC発表時には$1,913で取引され、その後$1,882近辺まで軟化しました。この日は約1.9%安です。7月27日の$1,980の高値からは反落しましたが、日中は$1,882〜$1,930のレンジを保ち、$1,900前後で底堅く推移しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月30日) | 約$1,882〜$1,913 | 約28万円前後で推移 |
| 24時間変動率 | 約-1.9% | FOMC後に小幅安 |
| 月間上昇率 | 約+25% | BTC(10%未満)を大きく上回る |
| 直近高値 | 約$1,980 | 7月27日、約55日ぶり |
| 上値抵抗 | $1,970〜$2,000 | ボリンジャー上限と大台が重なる |
| 下値サポート | $1,900、次に$1,850〜$1,880 | $1,900割れで下押し加速 |
| ボリンジャー中央 | $1,874近辺 | この上で強気構造を維持 |
| 清算集中帯 | $1,940、$1,960 | 突破で$2,000への燃料 |
| 時価総額 | 約$2,310億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,953 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、$1,900の維持が最重要です。crypto.newsによると、ETHはボリンジャーバンドの中央$1,874を回復した後、$1,900を上抜けました。上値のバンド上限は$1,973にあり、$1,970〜$2,000が次の技術的な壁とされています。$1,960を超えれば、$2,000への動きが加速する可能性があります。
一方、下値では$1,895〜$1,900にレバレッジが集中しており、$1,900を割り込めば、4時間足チャネルの下限に向けた下押しを招きかねません。4時間足では、7月上旬から続く上昇チャネルの中にあり、Aroon指標は上昇トレンドの継続を示しています。$1,900の攻防が当面の焦点です。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)の相対的な強さを支えるのが、ETFへの資金回帰です。過去3週間、現物イーサリアムETFはビットコイン(BTC)向けを上回る資金を集め続けました。7月13〜17日の週の流入は約1億544万ドルと、4月以来で最も強い週でした。
この資金の流れが、7月のパフォーマンスに表れました。TradingKeyによると、ETHは7月に約25%上昇し、10%未満のBTCを大きく上回りました。機関投資家の関心が、明確にETHへと傾いていることを示しています。
需給の引き締まりも続いています。循環供給の約34%がステーキングでロックされ、市場に出回る流動的な供給が細っています。FXStreetによると、取引所への流入も鈍化しており、売り圧力の弱さがうかがえます。
ただし、技術面の起爆剤は先です。大型アップグレード「Glamsterdam」のメインネット稼働は、9〜10月に予定されています。加えて、本日はCoinbaseとStrategyの決算も発表されます。当面は、資金と需給の改善が相場を支える構図が続きます。



出典:TradingKey(7月のパフォーマンスとETF資金)、FXStreet(取引所流入の鈍化とデリバティブ動向)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日のイーサリアム(ETH)にとって最大の材料だったFOMCは、金利据え置きで決着しました。CryptoTimesによると、FRBは政策金利を3.50〜3.75%で据え置きました。ただし、3人の地区連銀総裁が利上げを支持し、ややタカ派的な色合いも残りました。
ETHは、BTC以上に金利に敏感なハイベータ資産です。据え置きは、利上げによる下押しリスクをいったん回避したことを意味します。国債利回りが低下すれば、利回りを生むETHには追い風となります。FOMC後の反応が比較的落ち着いていたのは、据え置きが織り込み済みだったためです。
ただし、据え置き後の焦点は、本日発表される経済指標に移ります。第2四半期GDPとPCE物価指数です。コアPCEは前年比約3.4%と予想されており、この結果が、年内の利上げ観測を左右します。
加えて、原油高という変数も残っています。WTI原油はこの1カ月で約20%上昇しました。原油高がインフレを再燃させれば、FRBがハト派に転じる余地は限られます。ETHの$2,000挑戦は、これらのマクロ材料に左右されそうです。



出典:CryptoTimes(FOMC据え置きと3人の利上げ支持)、Capital.com(GDP・PCE発表とコアPCE予想)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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