イーサリアム(ETH)は6月30日、1570ドル前後で2026年の安値圏にとどまり、四半期末・上半期末を迎えています。3四半期連続の下落という、過去に例のない記録が視野に入るなか、大口の売りと一部の買いが交錯し、1583ドル前後の支持帯を守れるかが当面の焦点となっています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年6月30日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
イーサリアム(ETH)は、1570ドル前後で推移し、2026年の安値圏にとどまっています。本日は四半期末・上半期末にあたり、主要銘柄のなかでも大きく値を下げた状態で第2四半期を終えようとしています。
注目すべきは、4〜6月期が下落で終われば、3四半期連続の下落となる点です。これはイーサリアムにとって過去に例のない記録となります。足元では大口の売りが続く一方、一部では安値での買いも入り、需給が交錯しています。
本日のイーサリアム(ETH)は、歴史的に弱い四半期を終えつつ、1583ドル前後の支持帯を守れるかが試される局面にあります。投資家にとっては、大口の売りと買いのどちらが優勢か、そして下半期の底入れの可能性を見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



過去に例のない弱い四半期を終えるいま、あなたはこの記録的な弱さをさらなる下落の予兆と見るか、それとも底入れが近づく兆しと捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、1583ドル前後の支持帯を試しながら、四半期末を迎えています。価格動向のセクションでは、安値圏での推移と、重要な支持帯をめぐるテクニカル構造を確認します。
マクロ環境のセクションでは、四半期末の地合いと、金融政策・ETF資金フローの逆風を整理します。ファンダメンタルズのセクションでは、大口の売りと一部の買いという交錯した需給と、下半期の見通しを取り上げます。
注目すべきは、大口の分配売りやETFからの流出が続く一方、一部の大口は安値で買いを進めるという、相反する動きが同時に起きている点です。目先の記録的な弱さに動揺するのか、それとも需給の綱引きの先にある底入れの可能性を冷静に見極めるのか。今の相場は、その両面を見る視点を投資家に求めているといえそうです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月29日9時時点(米国東部時間)のデータでは、イーサリアム(ETH)は1573ドル前後で推移していました。その後も1570ドル前後で安定的に推移し、前日からはほぼ横ばいです。
8月の史上最高値の約4946ドルからは、約68%下回る水準で第2四半期を終えようとしています。2月のパニック安と重なる1600ドルを割り込んで以降、戻りは限定的です。crypto.newsによると、もし4〜6月期が下落で終われば、3四半期連続の下落となり、これはイーサリアムにとって初めての記録となります。
テクニカル面では、20日・50日・200日のいずれの移動平均線も下回り、強い弱気基調が続いています。14日RSIは32前後と売られ過ぎ寄りの水準です。市場分析のアリ・マルティネス氏によると、当面は1583ドル前後が重要な支持帯とされ、これを割ると下値が深まる懸念があります。一方、1800ドルの回復が反発の条件とされています。市場心理を示すFear & Greed Indexは18と「極度の恐怖」圏にとどまりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月30日) | 約1570ドル | 2026年の安値圏で推移 |
| 前日比 | ほぼ横ばい | 月末も安値圏で推移 |
| 直近安値(6月26日) | 約1512ドル | 当面の重要な下値 |
| 重要支持帯 | 約1583ドル | 割れると下値が深まる懸念 |
| 上値抵抗 | 約1600ドル / 1800ドル | 回復には節目の奪回が必要 |
| 下値サポート | 約1500〜1521ドル | 割れると1450ドルが視野 |
| 50日移動平均線 | 約1865ドル前後 | 価格は大きく下回る |
| 200日移動平均線 | 約1668ドル前後 | 下回り中期は弱含み |
| 14日RSI | 32前後 | 売られ過ぎ寄り |
| Fear & Greed Index | 18(極度の恐怖) | 市場心理は慎重 |
| 史上最高値(参考) | 約4946ドル(2025年8月) | 現値は同水準から約68%下 |



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
足元のイーサリアム(ETH)の弱さの土台には、引き続き金融政策とETF資金フローの逆風があります。6月のFOMCでタカ派姿勢が示されて以降、利下げ観測が後退し、利回りを生まないリスク資産であるイーサリアムには逆風が続いています。月末の上振れしたPCE物価指数も、この地合いを補強しました。
ETFからの資金流出も続いています。crypto.newsによると、米国のスポットETFは6月26日まで7営業日連続で純流出となり、イーサリアムのETFも同日に約1285万ドルの流出を記録しました。ETFは安定した現物の買い需要の源泉となるだけに、流出が続くと相場の下支えが弱まります。
本日は四半期末・上半期末にあたり、持ち高調整の動きも値動きを振れやすくする要因です。当面は、来週以降の米経済指標と、ビットコインの動向、そしてETF資金フローが流入に転じるかが、イーサリアムの目先の方向を左右するとみられます。



出典:crypto.news(ETFの連続流出・市場の地合い)
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
四半期末のイーサリアム(ETH)では、大口の動向が需給の最大の焦点です。crypto.newsによると、アナリストのアリ・マルティネス氏は、大口保有者がこの1週間でおよそ55万ETHを売却したと指摘しました。現在価格で換算すると約8億8000万ドルに相当し、市場に新たな売り圧力となっています。
一方で、安値圏での買いも続いています。同メディアによると、大口企業のBitMineは別途約7万5000ETHを購入したと報じられました。もっとも、こうした大口の買いも、足元では市場全体の下落基調を反転させるには至っていません。買いと売りが交錯するなか、売りがやや優勢の状況です。
下半期の見通しは、見方が分かれています。crypto.newsによると、一部のアナリストは市場の信頼感がさらに弱まれば1000ドルを割り込む可能性を警告しています。一方で、下半期に予定される大型アップグレード「Glamsterdam」が、ネットワークの拡張性を高め反転の起点となり得るとの期待も根強くあります。記録的に弱い上半期を終え、下半期にこの流れを変えられるかが、最大の焦点となります。



出典:crypto.news(大口の売却・BitMineの購入・下半期の見通し)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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