イーサリアム(ETH)は$1,860近辺で、$1,800〜$1,900のレンジ内での小動きが続いています。数日後のFOMCを前に方向感は乏しいものの、オンチェーンでは「サイクルの底」を示すシグナルが点灯し始めました。目先の膠着の裏で、長期の転換点が近づいている可能性があります。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月27日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,860近辺で推移しています。7月21日に付けた$1,950超の高値から反落した後、$1,800〜$1,900のレンジ内で方向を探っています。数日後のFOMCを前に、市場全体が様子見の姿勢です。
注目したいのが、オンチェーンのシグナルです。CryptoQuantによると、ETHは保有者の平均取得価格である「実現価格」を約17%下回って推移しています。過去にこうした局面は、割安圏やサイクルの底を示すことが多いとされます。
過去1カ月では、ETHはビットコイン(BTC)を上回りました。ETHが約19.7%上昇したのに対し、BTCは約11.7%です。年初来でも約40%高と、主要銘柄で唯一プラス圏を保つ「2026年の優等生」となっています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



取得価格を17%下回るという割安シグナルを、あなたは絶好の機会と見るでしょうか、それともまだ途上と見るでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,800〜$1,900のレンジで方向を探っています。価格動向のセクションでは、$1,801の50日EMAと$1,944の100日EMAという構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ステーキングの高水準と、企業の蓄積を掘り下げます。
重要なのは、底のシグナルが「まだ道半ば」である点です。CryptoQuantによると、サイクルの反転を示す5つの主要指標のうち、これまでに反転水準に達したのは2つだけです。割安ではあっても、確定した底とは言い切れません。
需給の支えは着実に固まっています。循環供給の約34%がステーキングでロックされ、市場で売買される供給が細っています。ETFへの資金も3週連続でBTCを上回りました。ただし、これらが価格を押し上げるには、FOMC後のマクロ環境の改善が必要です。
底のサインに注目するのか、確定していないリスクを警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「割安であること」と「上昇に転じること」は別だという視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月27日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,850〜$1,882近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね27万円台後半の水準です。
7月26日は$1,853近辺で、7月21日の高値$1,950超から反落しました。6月末の安値$1,510近辺からは約23%高い水準を保っています。この1カ月はビットコイン(BTC)を上回る戻りを見せ、年初来でも約40%高とプラス圏を維持しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月27日) | 約$1,850〜$1,882 | 約27万円台後半で推移 |
| 24時間変動率 | ほぼ横ばい | レンジ内の小動き |
| 直近高値 | 約$1,950 | 7月21日、6月2日以来 |
| 週間想定レンジ | $1,800〜$1,900 | FOMC前の様子見 |
| 上値抵抗 | $1,900、次に$1,944 | 後者は100日EMA |
| 下値サポート | $1,806、次に$1,718 | $1,718割れで売り圧力 |
| 50日EMA | $1,801近辺 | この水準の攻防が焦点 |
| 実現価格との乖離 | 約-17% | 実現価格は約$2,300 |
| ステーキング比率 | 循環供給の約34% | 流動的供給を圧縮 |
| 恐怖と強欲指数 | 27(恐怖) | 市場心理はなお慎重 |
| 時価総額 | 約$2,240億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,946 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、50日EMAの$1,801の維持が焦点です。CoinDCXによると、この水準を上回って推移できれば$1,900、さらに100日EMAの$1,944への道が開ける一方、$1,718を割り込めば売り圧力が強まるとされています。$1,900は7月を通じて繰り返しはね返されてきた壁です。
需給面では、循環供給の約34%がステーキングでロックされ、市場で売買される供給が細っています。この構造的な引き締まりが下値を支えていますが、恐怖と強欲指数は27と「恐怖」の領域にとどまり、市場心理はなお慎重です。FOMCが方向感を左右しそうです。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)を支える最大の材料が、資金と需給の構造的な改善です。過去3週間、現物イーサリアムETFはビットコイン(BTC)向けを上回る資金を集め続けました。機関投資家の関心が、ETHへと傾いています。
企業の蓄積も続いています。トレジャリー最大手のBitMineは、保有量を約578万ETHへと積み増しました。循環供給の約4.8%に相当し、目標の「流通量の5%」に接近しています。ただし、直近の買い増しペースは鈍化しつつあります。
需給を語るうえで欠かせないのが、ステーキングです。循環供給の約34%がステーキングでロックされ、市場に出回る流動的な供給が構造的に細っています。この引き締まりが、下値を支える土台となっています。
ただし、技術面の起爆剤は乏しい状況です。大型アップグレード「Glamsterdam」のメインネット稼働は、9月または10月に予定されています。目先はアップグレードの進展を待ちつつ、資金と需給の改善が相場を支える構図が続きます。



出典:Bitcoin Foundation(実現価格との乖離とステーキング比率)、CryptoPotato(ETF3週連続のBTC超え)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
今週のイーサリアム(ETH)にとって最大の変数が、7月28〜29日のFOMCです。金利据え置きはほぼ確実視されていますが、Warsh FRB議長が示す先行きの姿勢が、リスク資産全般の方向を左右します。
ETHは、BTC以上に金利に敏感な資産です。Phemexによると、ETHはハイベータでレート感応度が高く、市場が利上げリスクを引き下げると、BTCより大きく動きます。逆に、金利上昇局面ではより大きく売られやすい性質もあります。
足元では、米国債利回りの上昇とドル高が重しとなってきました。より安全に利息を得られる債券の魅力が増すと、利回りを生むETHでも資金が流出しやすくなります。週末のETF資金の鈍化も、この流れと無縁ではありません。
もっとも、ETHの金利感応度は諸刃の剣です。FOMCが落ち着いた内容となり、利上げ観測がさらに後退すれば、ETHはBTCを上回って反発する可能性もあります。$1,900、そして$2,000への再挑戦は、FOMC後のマクロ環境にかかっています。



出典:Phemex(ETHの金利感応度とハイベータ特性)、CryptoTicker(FOMCとマクロ環境の見通し)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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