イーサリアム(ETH)は6月22日、1720ドル台で底固めを探る動きを見せています。対ビットコインの比率が2023年初め以来の低水準まで沈み、割安感が意識される一方、ネットワークの利用は過去最高を更新しており、価格と実態の乖離をめぐる議論が一段と強まっています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年6月22日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
イーサリアム(ETH)は、1720ドル台で推移し、前週の急落からはやや下げ止まりつつあります。売られ過ぎを示すRSIが反発し、市場では1700ドルを下値で支えようとする動きが見られます。
足元で注目されているのが、対ビットコイン比率(ETH/BTC)の低下です。この比率は2023年初め以来の水準まで沈み、イーサリアムの割安感が意識される一方、構造的な弱さの表れだとする見方もあり、解釈が分かれています。
本日のイーサリアム(ETH)は、価格の弱さと、過去最高を更新するネットワーク利用という、対照的な状況にあります。投資家にとっては、この乖離を割安の好機と見るか、弱さの裏返しと見るかが問われる場面です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



対ビットコインで歴史的な安値圏に沈むいま、あなたはこの水準を仕込みの好機と見るか、それとも構造的な弱さの表れと捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、1700ドルを挟んだ底固めのなかで、価格と実態の乖離が際立っています。価格動向のセクションでは、売られ過ぎからの反発と、移動平均線付近での攻防を確認します。
オンチェーンデータのセクションでは、過去最高を更新した利用者数や取引件数と、企業による継続的な蓄積を整理します。マクロ環境のセクションでは、相場の土台にあるタカ派的なFOMCと、ビットコイン関連企業をめぐる懸念の波及を取り上げます。
注目すべきは、対ビットコイン比率が歴史的な安値に沈む一方で、ネットワークの利用と企業の蓄積という土台は着実に強まっている点です。目先の弱い値動きに目を向けるのか、それとも静かに進む実需の拡大を重く見るのか。今の相場は、その2つを切り分けて見る視点を投資家に求めているといえそうです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月21日のデータでは、イーサリアム(ETH)は1721〜1729ドル前後で推移していました。前日比はおよそ0.5%の小幅な上昇で、前週の急落後の底固めの動きが続いています。
6月19日に一時1700ドルを割り込んだあと、足元では1700ドル台を回復しました。CoinDCXによると、14日RSIは売られ過ぎ圏から32台へと反発しており、これは下落局面のなかでの一時的な戻り(リリーフラリー)と位置づけられています。
テクニカル面では、50日移動平均線・200日移動平均線がいずれも1670ドル前後に位置し、価格はこれを上回って推移しています。上値では1760ドル、さらに1800〜1900ドルの回復が焦点で、下値では1700ドルの維持が当面の鍵とされています。市場心理を示すFear & Greed Indexは23と「極度の恐怖」圏にとどまりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月22日) | 約1721〜1729ドル | 1700ドル台を回復し底固め |
| 前日比 | 約+0.5% | 売られ過ぎからの小反発 |
| 直近安値(6月19日) | 約1700ドル割れ | その後回復 |
| 上値抵抗 | 約1760ドル / 1800〜1900ドル | 回復には節目の奪回が必要 |
| 下値サポート | 約1700ドル / 1674ドル | 割れると1650ドルが視野 |
| 50日移動平均線 | 約1674ドル前後 | 価格は同線を上回って推移 |
| 200日移動平均線 | 約1668ドル前後 | 下値の支持帯として意識 |
| 14日RSI | 32〜42(反発中) | 売られ過ぎから持ち直し |
| ETH/BTC比率 | 約0.027 | 2023年初め以来の低水準 |
| Fear & Greed Index | 23(極度の恐怖) | 市場心理は慎重 |
| 時価総額 | 約2078億ドル | 暗号資産で第2位を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約4946ドル(2025年8月) | 現値は同水準から約3分の1 |



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
価格が安値圏にある一方、イーサリアム(ETH)のネットワーク利用は過去最高を更新しています。CoinMarketCapによると、2026年1〜3月期の月間アクティブユーザー数は前四半期比53.5%増の1320万人、取引件数は2億40万件に達し、いずれも過去最高の水準を記録しました。
興味深いのは、利用が拡大する一方で、基盤レイヤーの手数料収入が約50%減の3990万ドルへと減少した点です。同メディアによると、これは2025年12月のFusakaアップグレードでデータ容量が拡大しコストが下がったためで、イーサリアムが短期的な手数料収入よりもネットワークの拡張を優先した結果とされています。
企業による蓄積も続いています。複数の報道によると、企業のBitMine Immersionは560万ETH超(流通供給量の約4.66%)を保有し、5%取得という目標に向けて積み増しを継続しています。利用の拡大と企業の蓄積という実需が、価格の弱さとは対照的に積み上がっています。
| 指標 | 数値 | 前四半期比・補足 |
|---|---|---|
| 月間アクティブユーザー数(1〜3月期) | 約1320万人 | 前四半期比+53.5%、過去最高 |
| 取引件数(1〜3月期) | 約2億40万件 | 過去最高を更新 |
| 基盤レイヤー手数料収入 | 約3990万ドル | 約50%減、拡張を優先 |
| BitMineの保有量 | 約560万ETH超 | 流通供給量の約4.66% |



出典:CoinMarketCap(利用者数・取引件数・手数料動向)、blockchainreporter(BitMineの保有)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
足元のイーサリアム(ETH)の弱さの土台にあるのは、引き続き前週のFOMCです。タカ派的な金利見通しが示されて以降、年内の利下げ期待が後退し、利回りを生まないリスク資産であるイーサリアムには逆風が続いています。対ビットコイン比率の低下も、この弱い地合いを映しています。
加えて、足元では暗号資産関連企業をめぐる懸念も広がっています。ビットコイン保有で知られるStrategyの優先株が額面を大きく下回ったことで、同様に暗号資産を大量保有する企業の財務構造に市場の目が向きやすくなっています。イーサリアムでも、BitMineのような大口保有企業の動向が注目されやすい地合いです。
もっとも、こうした企業の多くは保有資産をステーキングし、利回りを得ながら長期保有する戦略を取っています。短期的なマクロの逆風と、長期的な保有・蓄積の姿勢が交錯するなか、当面は米金利とビットコインの方向が、イーサリアムの目先を左右するとみられます。



出典:CoinGape(FOMCの影響・暗号資産関連企業への懸念)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
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