イーサリアム(ETH)は一時$1,935.90まで上昇し、3週間はね返され続けた上値抵抗帯をついに上抜けました。7日間の騰落率も約2%とビットコイン(BTC)の約0.2%を上回り、久しぶりに優位を取り戻しています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月19日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,918近辺で推移しています。前日の$1,907近辺から約0.6%の上昇となりました。
チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$1,935.90でした。8月11日に記録した$1,934.33をわずかに上回り、3週間続いた上値の壁を越えたことになります。
安値は$1,894.01で、$1,900の節目を割り込む場面もありました。ただし前日の安値$1,867.90からは切り上がっています。
7日間の騰落率は約2%です。同期間のビットコイン(BTC)は約0.2%にとどまっており、この銘柄が上回る展開は8月上旬以来となります。
時価総額は約2,314億ドルで、前日から増加しました。市場全体に占める比率も約10.2%へ小幅に上昇しています。
本日は米国時間に前回の金融政策会合の議事要旨が公開されます。金利の見通しは、この銘柄にとって特に重要な材料です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



米大手銀行がビットコイン(BTC)の保管から始めると発表したことは、この銘柄にとってどんな意味を持つのでしょうか。
保管の仕組みは、いったん構築されれば対象を広げやすくなります。同行が2025年に構想を明かした際には、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の両方に言及していました。
価格動向のセクションでは、越えた上値抵抗帯と、次の関門を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、本日の議事要旨と、この銘柄に固有の金利感応度を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、銀行による保管の広がりと、そこに至るまでの課題に触れます。
順番が後になることは、必ずしも不利を意味しません。ただ、いつどの資産まで対象が広がるのかは、資金の流れを左右する要素として押さえておく価値があります。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月19日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,918近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね31万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1,935.90、安値は$1,894.01でした。値幅は約$42で、前日の約$45とほぼ同水準です。
24時間の出来高は約60億ドルでした。時価総額は約2,314億ドルで、暗号資産のなかでは第2位を維持しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月19日) | 約$1,918 | 約31万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,907近辺から約+0.6% | 2営業日続けての上昇 |
| 24時間高値 | $1,935.90 | 8月11日の高値を上抜け |
| 24時間安値 | $1,894.01 | 前日の安値からは切り上がる |
| 7日間変動率 | 約+2% | ビットコイン(BTC)の約+0.2%を上回る |
| 上値抵抗 | $1,950、次に$1,965 | 前者は市場が意識する水準 |
| 下値サポート | $1,894、次に$1,868 | それぞれ直近2日の安値 |
| 参考:8月11日の高値 | $1,934.33 | 今回はこれを上回る |
| 24時間出来高 | 約60億ドル | 前日から小幅に減少 |
| 時価総額 | 約$2,314億 | 前日の約$2,302億から増加 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.2% | 前日から小幅に上昇 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 52週レンジ | $1,388.12〜$4,955.90 | 現在値は下限寄りの位置 |
| 1年間変動率 | 約-48.1% | 中長期の下落基調は継続 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
8月上旬から4度はね返されてきた$1,930の帯を、ようやく上抜けました。8月11日には$1,934.33まで届いたものの定着せず、その後は届かない状態が続いていた水準です。
次の関門は$1,950です。ここを明確に超えられれば$1,965が視野に入りますが、届かなければ再び$1,900前後での推移に戻る可能性もあります。



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日は、米国時間に前回の金融政策会合の議事要旨が公開されます。7月29日の会合では政策金利が据え置かれましたが、採決は9対3で、3人の地区連銀総裁が利上げを主張して反対票を投じました。
イーサリアム(ETH)にとって、この結果は他の銘柄以上に重要です。ステーキングによる年2%台の利回りが、安全資産の利回りと直接比較されるためです。
金利が下がれば、預けて得られる収益の相対的な価値は高まります。逆に利上げ観測が再燃すれば、この銘柄の魅力は他の銘柄より大きく損なわれる可能性があります。
足元の指標は、金利を下げる方向を示しています。8月7日の雇用統計では雇用者数が2万3,000人の減少となり、8月12日の消費者物価指数は市場予想通り、8月13日の卸売物価指数は予想を下回りました。
この環境が、直近1週間の相対的な強さにつながった可能性があります。7日間の騰落率は約2%と、ビットコイン(BTC)の約0.2%を大きく上回りました。
8月27日からは、ウォーシュ議長にとって初めてとなるジャクソンホール会議での講演も控えます。金融政策の方向が定まるまでは、指標ごとに振れる展開が続きそうです。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
銀行による保管の枠組みが、また一つ整います。CoinDeskによると、米大手銀行のCitiは8月18日、機関投資家向けのビットコイン(BTC)保管サービスを年内に始めると発表しました。
今回の対象はビットコイン(BTC)のみです。ただし、同行が構想を明かした2025年10月の時点では、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の両方を対象とする方針が示されていました。
保管の仕組みは、いったん構築されれば対象を広げやすいという性質があります。同行の保管業務は100を超える市場に対応しており、株式や債券と同じ枠組みで扱えるようになる点が最大の変化です。
他行でも同様の動きが進んでいます。8月4日には米最大の資産管理銀行がデジタル資産の保管サービスにステーキング機能を追加すると発表しました。イーサリアム(ETH)のような持分証明型のネットワークを想定した設計です。
ただし、この銘柄には固有の課題もあります。ステーキングを伴う保管では、報酬の扱い、預けた資産をすぐに引き出せない期間、検証作業に伴う責任の所在といった論点を整理する必要があります。
順番が後になるのは、こうした複雑さも一因とみられます。裏を返せば、これらが整理された段階では、単なる保管以上の価値を提供できる余地があるということでもあります。



出典:CoinDesk(保管サービスの内容と対象資産)、CoinDesk(資産管理銀行によるステーキング機能の追加)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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