イーサリアム(ETH)は、AI半導体株の急落を経て$1,830近辺で下げ渋っています。値動きは重いものの、水面下では取引所の外へ移動するETHが積み上がり、いざ資金が動き出せば大きく振れる「乾いた薪」のような状態が意識されています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月18日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,830近辺で推移しています。前日はAI・半導体株の世界的な急落と、$400万ドル超のレバレッジ清算に押されて一時$1,820まで下落しましたが、その後は下げ渋る動きを見せています。
今週前半にはCPI・PPIの好結果で$1,930台まで上昇しましたが、半導体株安に押されて反落しました。ビットコイン(BTC)を上回る戻りを見せた一方、下落局面ではその2倍下げるという、値動きの荒さも改めて示されました。
注目すべきは、循環供給の約30%がステーキングでロックされ、取引所の外へ資金が移動し続けている点です。市場で売買できるETHが細るなか、需給の引き締まりが下値を支える構図が続いています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



値動きが乏しいなかで、水面下では売れるETHが減り続けているという状況を、あなたはどう捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,830近辺で方向感を探っています。価格動向のセクションでは、$1,800の支持と$1,900の抵抗をめぐる構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ETHの基盤としての強みと、月末FOMCを控えたステーブルコインの待機資金を掘り下げます。
重要なのは、ETHが単なる値動きの対象ではなく、ネットワークの基盤である点です。DeFiやステーブルコイン、資産のトークン化といった分野でETHは首位を保ち、7月16日には日本円ステーブルコインを用いた13億ドル規模のファンドのトークン化実証も行われました。
一方で、短期の値動きは月末のFOMC次第という面が大きいのも事実です。取引所には、いつでも動ける待機資金としてのステーブルコインが積み上がっています。方向性が定まれば、動きは速く激しくなる可能性があります。
基盤としての長期的な強みに注目するのか、FOMC待ちの短期的な様子見を優先するのか。判断材料は交錯していますが、「ネットワークの実力」と「目先の需給」を分けて捉える視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月18日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,830近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね27万円前後の水準です。
前日の半導体株安局面では一時$1,820まで下落しましたが、その後$1,835近辺で下げ渋りました。今週前半に付けた$1,930台の高値から反落しており、$2,000の大台には今回も届きませんでした。史上最高値$4,953からは約63%低い水準です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月18日) | 約$1,830 | 約27万円前後で推移 |
| 24時間変動率 | 約-1%前後 | 半導体株安の余波 |
| 週初来高値 | 約$1,930〜$1,940 | $2,000手前で反落 |
| 直近安値 | 約$1,820 | 7月17日の下落局面 |
| 直近レンジ | $1,750〜$1,940 | 今週の値動きの範囲 |
| 上値抵抗 | $1,900、次に$2,000 | $2,000は繰り返し上値の壁 |
| 下値サポート | $1,800、次に$1,750 | $1,750が重要な防衛線 |
| 50日EMA | $1,708近辺 | なお上回って推移 |
| 200日移動平均線 | $1,693近辺 | 上回りトレンド構造は維持 |
| ステーキング比率 | 循環供給の約30% | 約3,580万ETHがロック |
| 時価総額 | 約$2,210億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,953 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、$1,800の支持維持が目先の焦点です。FX Leadersによると、$1,800を割ると$1,750への下押しが視野に入る一方、上値の$1,900は依然として突破が難しい水準とされています。ETHは50日EMAと200日移動平均線をなお上回っており、中期的なトレンド構造は崩れていません。
一方、$2,000は6月末の$1,500近辺からの回復局面で繰り返しはね返されてきた心理的な壁です。今週も$1,940で失速しました。$4,953の史上最高値で買った保有者の「やれやれの売り」が、戻り局面での重しになりやすい構図が続いています。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)の長期的な下支えとなっているのが、基盤ネットワークとしての実需です。ETHはDeFi(分散型金融)のTVL(預かり資産)、ステーブルコイン供給、資産のトークン化で首位を保ち、最も先進的なレイヤー2基盤を有しています。
直近では、トークン化の動きが具体化しています。CoinMarketCapによると、7月16日にはSBIグループらが、日本円ステーブルコイン「JPYSC」を用いて13億ドル規模の株式ファンドをイーサリアム上でトークン化する実証を完了しました。伝統的金融の資産がETH上に載る動きが進んでいます。
制度面では、ステーキングETFへの期待も続いています。ETHのステーキング利回りは年率約2.8〜3.5%で、循環供給の約30%にあたる約3,580万ETHがロックされています。この構造的な供給の絞り込みが、下値を支える要因とされています。
ただし、逆風も残ります。前日判明した上院民主党のCLARITY Act不支持により、規制の明確化への期待が後退しました。ステーキングやDeFiの法的な位置づけを左右するだけに、この規制の停滞はETHにとって見過ごせない変数です。



出典:CoinMarketCap(JPYSCによるファンドのトークン化実証)、CoinGecko(ステーキング比率と利回り)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日のイーサリアム(ETH)の地合いを左右しているのが、依然として続くAI・半導体株の調整と、月末のFOMCを控えた金利の先行き警戒です。前日の半導体株の世界的急落の余波が、週末も市場心理に影を落としています。
特にETHは、金利動向に敏感な資産です。FX Leadersによると、米国債利回りの上昇局面では、ステーキング利回り(年率約3%)の相対的な魅力が薄れ、機関投資家の資金が債券へ向かいやすくなります。前日には大口の一部が売却に動きました。
市場の視線は、7月28〜29日のFOMCに集まっています。Cryptonewsによると、取引所にはステーブルコインの待機資金が積み上がっており、その一部が現物ETHに向かえば、$1,800を回復し$1,900を目指す展開も見込まれます。FOMCがその引き金になるかが焦点です。
ただし、方向性は上下どちらにも振れ得ます。ステーブルコインの待機資金は、裏を返せば「まだ動いていない資金」でもあります。FOMCの結果次第で、その動きは速く、そして激しくなる可能性があるとみられます。



出典:FX Leaders(米国債利回り上昇とETHの感応度)、Cryptonews(ステーブルコイン待機資金とFOMC)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
ビットコイン・イーサリアム・XRPをはじめとする主要銘柄の相場レポートを毎日更新。価格動向・オンチェーンデータ・マクロ環境・ファンダメンタルズを多角的に分析してお届け。読者が「自分で判断できる力」を養えることを第一に、中立・正確な情報発信。
法人概要
会社ミッション:「お金の情報格差を解消する。」
| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
株式会社ZUU グループ会社一覧
ZUU Singapore
株式会社ZUUM-A
株式会社COOL
<加入団体>
第二種金融商品取引業協会
日本投資顧問業協会
<登録番号>
第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第 2229 号
株式会社COOL SERVICE
<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
株式会社Unicorn(第一種少額電子募集取扱業者)
<加入団体>
日本証券業協会
<登録番号>
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
株式会社ZUU Wealth Management
(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第923号
ZUU Funders株式会社
株式会社ZUU IFA
株式会社経済界
株式会社NET MONEY