イーサリアム(ETH)は$1,882近辺で横ばいとなり、値動きの乏しい状態が続いています。デリバティブの建玉は上下ほぼ同規模で積み上がっており、どちらに動いても連鎖的な決済が起きやすい形になっています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月17日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,882近辺で推移しています。前日の$1,880近辺からほぼ横ばいの水準です。
チャートを直接参照したところ、24時間の出来高は約31億ドルでした。週末を挟んで参加者が減り、市場全体で商いが細っています。
市場全体に占める比率は約10.2%で、前日から小幅に上昇しました。ビットコイン(BTC)の比率が約56.9%へ戻すなか、水準を保っています。
ネットワークの利用は落ち着きました。標準的なガス価格は0.051 GWEIで、前日の0.072 GWEIから低下しています。
デリバティブでは、上下にほぼ同規模の建玉が積み上がっています。$1,789を下回れば約4億6,900万ドルの買い建てが、$1,963を上回れば約4億5,200万ドルの売り建てが、それぞれ決済の対象となる計算です。
今週は8月19日に前回の金融政策会合の議事要旨が公開されます。金利の見通しが動けば、狭いレンジが解ける可能性もあります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



上下にほぼ同じ規模の建玉が積み上がっているという状態は、相場にどんな影響を与えるのでしょうか。
レバレッジをかけた持ち高は、一定の水準を超えると強制的に決済されます。買い建てが決済されれば売り注文になり、売り建てが決済されれば買い注文になります。値動きを増幅させる仕組みです。
価格動向のセクションでは、3週間続く狭いレンジと、上下の節目を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、この建玉の分布と、低下したネットワークの利用状況を取り上げます。
マクロ環境との連動のセクションでは、今週の日程と、金利がこの銘柄に与える固有の影響に触れます。
方向を当てることは誰にもできませんが、動いたときに何が起きるかは事前に把握できます。備えておくことが、慌てた判断を避ける助けになります。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月17日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,882近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね30万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の出来高は約31億ドルでした。時価総額は約2,267億ドルで、暗号資産のなかでは第2位を維持しています。
8月に入ってからのレンジ$1,840から$1,930を、3週間にわたって抜け出せていません。ビットコイン(BTC)も同様の状態にあり、相場全体が停滞しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月17日) | 約$1,882 | 約30万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,880近辺からほぼ横ばい | 方向感を欠く展開 |
| 8月のレンジ | $1,840〜$1,930 | 3週間にわたり抜け出せず |
| 上値抵抗 | $1,900、次に$1,930 | 後者は8月11日に一時上抜け |
| 下値サポート | $1,857、次に$1,823 | 後者は8月2日の安値 |
| 買い建ての決済水準 | $1,789を下回る場合 | 対象は約4億6,900万ドル |
| 売り建ての決済水準 | $1,963を上回る場合 | 対象は約4億5,200万ドル |
| 24時間出来高 | 約31億ドル | 週末を挟み商いは細る |
| 時価総額 | 約$2,267億 | 暗号資産で第2位 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.2% | ビットコイン(BTC)は約56.9% |
| ガス価格(標準) | 0.051 GWEI | 前日の0.072 GWEIから低下 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 52週レンジ | $1,388.12〜$4,955.90 | 現在値は下限寄りの位置 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-62.0% | ビットコイン(BTC)の約-50%より深い |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
上値では$1,900、その先に$1,930が控えます。8月11日に$1,934.33まで一時上抜けたものの定着せず、以降は届いていません。
下値では$1,857が引き続き支えです。この水準は8月を通じて複数回試されながら守られており、割り込むと8月2日の安値$1,823が次の目安になります。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
デリバティブの建玉の分布に、特徴が表れています。市場データを直接参照したところ、価格が$1,789を下回った場合に決済の対象となる買い建ては、約4億6,900万ドルに達していました。
一方、$1,963を上回った場合に決済される売り建ては約4億5,200万ドルです。両者の規模はほぼ同じで、市場が上下どちらにも偏っていないことを示しています。
この分布が意味するのは、値動きの増幅です。レバレッジをかけた持ち高が強制的に決済されると、その注文自体が値動きをさらに押し進めます。現在値からの距離は下方向に約5%、上方向に約4%です。
ネットワークの利用は落ち着きました。同じ時点の標準的なガス価格は0.051 GWEIで、前日の0.072 GWEIから低下しています。8月15日の0.094 GWEIと比べると、ほぼ半分の水準です。
ガス価格の低下は、消却される量の減少も意味します。手数料の一部が消却される設計のため、利用が細るほど供給の圧縮は進みにくくなります。
市場全体に占める比率は約10.2%でした。ビットコイン(BTC)の比率が約56.9%へ戻すなか、この銘柄は水準を保っています。資金の配分に大きな変化は見られません。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 買い建ての決済対象額 | 約4億6,900万ドル | $1,789を下回った場合 |
| 売り建ての決済対象額 | 約4億5,200万ドル | $1,963を上回った場合 |
| 現在値からの距離(下方向) | 約5% | 買い建ての決済水準まで |
| 現在値からの距離(上方向) | 約4% | 売り建ての決済水準まで |
| ガス価格(標準) | 0.051 GWEI | 前日の0.072 GWEIから低下 |
| 参考:8月15日のガス価格 | 0.094 GWEI | 2日でほぼ半減 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.2% | 前日から小幅に上昇 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 消却設計でわずかに減少方向 |



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
今週は、金融政策をめぐる材料が続きます。最大の注目は8月19日に公開される前回の会合の議事要旨です。
7月29日の会合では政策金利が据え置かれましたが、採決は9対3で、3人の地区連銀総裁が利上げを主張して反対票を投じました。議事要旨では、この反対がどこまで支持を集めていたのかが明らかになります。
イーサリアム(ETH)にとって、金利の水準は他の銘柄以上に意味を持ちます。ステーキングによる年2%台の利回りが安全資産の利回りと直接比較されるためです。
金利が下がれば、預けて得られる収益の相対的な価値は高まります。逆に利上げ観測が再燃すれば、この銘柄の魅力は他の銘柄より大きく損なわれる可能性があります。
8月27日からは、ウォーシュ議長にとって初めてとなるジャクソンホール会議での講演も控えます。就任後の政策運営の考え方が示される場となります。
足元の物価は落ち着いています。8月12日の消費者物価指数は市場予想通り、8月13日の卸売物価指数は予想を下回りました。それでも価格が動かないのは、ドル高など別の要因が打ち消しているためとみられます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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