イーサリアム(ETH)は$2,408近辺まで下落し、24時間で約5%安となりました。市場構造法案の否決により、ステーブルコインや分散型金融の制度整備が当面見送られることになります。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年9月16日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$2,408近辺で推移しています。前日の$2,490近辺から約3.3%の下落となりました。
9月15日の採決が、直接のきっかけです。賛成50票、反対49票で、必要な60票に届きませんでした。
この銘柄にとって、法案は特別な意味を持っていました。ステーブルコインの利用拡大や分散型金融の制度整備に、直接関わる内容だったためです。
下落率は約5%で、ビットコイン(BTC)の約4%を上回りました。法案との結びつきの強さが表れた形です。
一方、供給の面では締まりが続いています。取引所の在庫は606万ETHまで減り、2020年6月の2,290万ETHから73%減少しました。
本日9月16日には金融政策の会合の結果が公表されます。0.25%の利上げが85%を超える確率で織り込まれています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



法案の否決という悪材料が出た一方、取引所の在庫は2020年のピークから73%減っています。この二つをどう並べればよいのでしょうか。
制度の整備は、新しい需要を呼び込むための条件です。供給の減少は、既存の需要に対して売れる量が減ることを意味します。前者が止まっても、後者は進み続けます。
価格動向のセクションでは、下落した水準と、下値の目安を整理します。
ファンダメンタルズのセクションでは、否決の内容と、この銘柄への影響を取り上げます。
オンチェーンデータのセクションでは、供給の構造と、企業の動きに触れます。
短期の値動きは制度の話に左右されますが、供給の変化はより長い時間をかけて効いてきます。両方の時間軸を持っておくことが役立ちます。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
2026年9月16日午後2時ごろ(JST)時点で、イーサリアム(ETH)は$2,408近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね38万円前後の水準です。
採決前には$2,540近辺で推移していました。そこから約5%下げたことになります。
時価総額は約2,939億ドルです。史上最高値の$4,946.05からの下落率は約51%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(9月16日) | 約$2,408 | 約38万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $2,490近辺から約3.3%安 | 24時間では約5%の下落 |
| 採決前の水準 | $2,540近辺 | そこから約5%の下落 |
| 直近のレンジ | $2,350〜$2,550 | 8月の急騰後の膠着が続く |
| 上値抵抗 | $2,544、次に$2,626 | 越えられない状態が継続 |
| 下値サポート | $2,350、次に$2,222 | 後者は50日指数平滑移動平均 |
| 50週単純移動平均 | 約$2,470.83 | 現在値は下回る |
| 参考:ビットコイン(BTC) | 約$75,933、約4%安 | 下落率はこの銘柄より小さい |
| 参考:リップル(XRP) | 約$1.31、約7.3%安 | 下落率は最も大きい |
| ETH/BTC比率 | 約0.0317 BTC | 前日の約0.0319から低下 |
| 30日間変動率 | 約+33.4% | 8月の上昇分は一部維持 |
| 1年間変動率 | 約-46.3% | 中長期では調整局面が続く |
| 時価総額 | 約$2,939億 | 前日の約$3,039億から減少 |
| 流通供給量 | 122,044,301ETH | 発行上限の定めはなし |
| 史上最高値からの下落率 | 約-51% | 8月18日の約-61%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
50週単純移動平均の$2,470.83を、今回の下落で割り込みました。直前まではわずかに上回っていただけに、薄い支えが失われた形です。
下値では$2,350が目安となります。8月の急騰後、$2,350から$2,550の帯での推移が続いてきました。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
9月15日の採決は、賛成50票、反対49票で否決されました。必要な60票には10票届いていません。
この銘柄にとって、法案は特別な意味を持っていました。ステーブルコインの利用拡大と分散型金融の制度整備に、直接関わる内容だったためです。
争点の一つも、この分野にありました。分散型金融の開発者がどこまで責任を負うかという論点で、最後まで意見が分かれています。
ステーブルコインの収益をめぐる扱いも争点でした。利用者に利回りを支払うことを制限するかどうかで、業界内でも立場が分かれています。
否決により、これらの論点は当面決着しません。規制当局が独自に規則を整える可能性はありますが、法律による明確な線引きは先送りとなります。
ただし、無法状態になるわけではありません。既存の証券法や商品法は引き続き適用され、事業者はその枠内で運営を続けることになります。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
供給の面では、締まりが続いています。取引所が保有するETHは606万ETHまで減り、2020年6月の2,290万ETHから73%減少しました。
直近の96時間だけでも、約14万ETHが取引所から引き揚げられています。時価にすると約3億5,000万ドル相当です。
取引所に置かれた資産は、いつでも売却できる状態にあります。その量が減ることは、市場に出てくる可能性のある供給が絞られることを意味します。
企業の動きは分かれました。最大の保有者は直近で27,180ETHを買い増し、506万7,000ETHをステーキングに回しています。年間で約3億3,400万ドルの収益を見込むとしています。
一方、採掘機器を製造する企業は保有していた3,952ETHをすべて売却しました。1ETHあたり平均$2,400で処分し、自社株の買い戻しに充てています。
上場商品への流入も続いていました。直近では1億9,700万ドルが入っています。ただし否決を受けた資金の動きは、これから確認することになります。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 取引所の保有量 | 606万ETH | 2020年6月の2,290万ETHから73%減 |
| 直近96時間の流出 | 約14万ETH | 約3億5,000万ドル相当 |
| 最大企業保有者の買い増し | 27,180ETH | 直近の取得分 |
| 同社のステーキング済み数量 | 506万7,000ETH | 年間約3億3,400万ドルの収益見込み |
| 採掘機器企業の売却 | 3,952ETH | 平均$2,400で全量を処分 |
| 上場商品への流入 | 1億9,700万ドル | 否決前の実績 |
| 流通供給量 | 122,044,301ETH | 発行上限の定めはなし |



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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