イーサリアム(ETH)は6月15日、米国とイランの和平合意を受けたリスクオンの流れに乗り、1700ドル台後半まで急反発しました。長らく上値を抑えてきた1700ドルの節目を回復し、取引所からの大量流出という需給の引き締まりも重なるなか、市場は16日からのFOMCを注視しています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年6月16日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
イーサリアム(ETH)は、週明けの6月15日に1780ドル台へと大きく値を上げました。前日比でおよそ6〜7%の上昇となり、約2週間にわたって上値を抑えてきた1700ドルの節目を明確に回復しています。
この急反発のきっかけは、米国とイランの和平合意というニュースでした。地政学リスクの後退がリスク資産全体に買いを呼び込み、ビットコイン以上の上昇率でイーサリアムも反応した形です。
本日のイーサリアム(ETH)は、外部環境の好転による急反発と、長く続いた膠着からの脱却が重なる局面にあります。投資家にとっては、この上昇が地合い改善の起点となるか、それとも一時的な戻りにとどまるかを見極める場面です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



長い停滞を抜けて急騰したいま、あなたはこの動きを反転の入り口と見るか、それとも外部要因による一時的な戻りと捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、米イラン和平合意を受けたリスクオンで1700ドル台を回復し、地合いが明確に好転しました。価格動向のセクションでは、1780ドル台への急反発と、移動平均線を上抜けたテクニカル構造の変化を確認します。
オンチェーンデータのセクションでは、取引所から大量のETHが流出し、供給の引き締まりを示唆する動きを整理します。
マクロ環境のセクションでは、原油安と株高を伴う今回のリスクオンの広がりと、16日から始まるFOMCが相場に与える影響を取り上げます。
注目すべきは、今回の上昇が地政学という外部要因に起因する一方で、取引所からの流出という内部の需給改善も同時に進んでいる点です。外からの追い風と内側の構造変化、どちらをより重く見るか。今の相場は、上昇の持続力を多面的に見極める視点を投資家に求めているといえそうです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月15日9時15分時点(米国東部時間)のデータでは、イーサリアム(ETH)は1784ドル台で推移していました。前日朝からおよそ119ドルの上昇となっています。
同日朝方の段階では、1724ドルで寄り付いたあと7時33分時点(米国東部時間)で1762ドルまで上昇しており、日中を通じて堅調な値動きが続きました。6月14日に1670ドル前後だった水準から、和平合意のニュースを受けて一段高となった経緯があります。
テクニカル面では、50日移動平均線(約1674ドル)・200日移動平均線(約1668ドル)をともに上抜け、短期トレンドに改善が見られます。一方、Fear & Greed Indexは依然として極度の恐怖圏にあり、市場心理の本格回復には時間を要するとみられます。24時間出来高は活発でした。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月16日) | 約1784ドル | 6月15日午前の参照値を起点に推移 |
| 前日比 | 約+6〜7% | 和平合意を受けた急反発 |
| 直近高値(6月15日) | 約1785ドル付近 | 約2週間ぶりの高値圏 |
| 直近レンジ(6月8〜14日) | 約1660〜1690ドル | 急騰前の膠着圏 |
| 上値抵抗 | 約1800〜1850ドル | 次の心理的節目として意識される |
| 下値サポート | 約1700ドル | 上抜けた節目が支持帯に転換するか注目 |
| 50日移動平均線 | 約1674ドル | 価格は同線を上回って推移 |
| 200日移動平均線 | 約1668ドル | 上回ったことで中期構造に改善の兆し |
| Fear & Greed Index | 18前後(極度の恐怖) | 価格反発に対し心理は慎重 |
| 時価総額 | 約2150億ドル | 暗号資産で第2位を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約4946ドル(2025年8月) | 現値は同水準から約3分の1 |



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
価格の急反発と並行して、イーサリアム(ETH)のオンチェーンでは需給の引き締まりを示す動きが確認されています。CoinMarketCapがまとめたデータによると、6月13日までの1週間で、およそ50万ETHが取引所の外へ移動したと報じられています。
取引所からの大量流出は、保有者が長期保管やステーキングへと資金を移していることを示唆します。これは目先の売り圧力を減らす要因となり、価格にとっては下支えに働きやすい構造です。
同データでは、こうした動きが供給の絞り込み(サプライスクイーズ)につながる可能性も指摘されています。ただし、相場の方向を決めるには価格が一定の水準を維持できるかが重要で、需給改善だけで上昇が続くとは限らない点には留意が必要です。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 取引所からの流出量(1週間) | 約50万ETH | 長期保管・ステーキングへの移動を示唆 |
| 需給への影響 | 売り圧力の低下 | サプライスクイーズの可能性 |
| ステーキング比率(参考) | 約30% | 流通供給の約3割が継続的にロック |



出典:CoinMarketCap(取引所からの流出・需給動向)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
今回のイーサリアム(ETH)の上昇は、リスク資産全体の同時上昇のなかで起きており、マクロ環境との連動が改めて確認されました。Yahoo Financeの報道によると、6月15日は米イラン和平合意を受けて株式・貴金属・原油・暗号資産がそろって反応し、ビットコインとイーサリアムの寄り付き価格は6月入り後の最高水準を付けたと伝えられています。
同メディアは、両国がホルムズ海峡の再開に向けた最終合意へ進めば、今後さらに価格が上昇する可能性があるとの見方も紹介しています。エネルギー価格の動向が、リスク資産全体の地合いを左右する構図です。
市場の関心は、16日から始まるFOMCに移りつつあります。新議長ケビン・ウォーシュ氏のもとで開かれる初の会合となり、利下げ観測が後退するなかでの政策スタンスが、当面の相場の方向を左右するとみられます。



出典:Yahoo Finance(リスクオンの広がり・寄り付き価格)、CoinDesk(FOMCと中東情勢の注目度)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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