イーサリアム(ETH)は市場全体のリスク回避の流れに押され、$1,780近辺まで値を下げました。しかし水面下では、「The Merge以来最大」とされるGlamsterdamアップグレードのテストが着々と進み、長期的な地力への期待は根強く残っています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月14日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,770〜$1,790近辺で推移しています。先週末に$1,800台へ乗せる場面もありましたが、週明けの米・イラン情勢の緊張を受けたリスク回避の売りに押され、水準を切り下げました。
短期的には軟調ですが、注目すべきは水面下の開発動向です。7月13日、イーサリアムの開発者たちが次期大型アップグレード「Glamsterdam」のテスト進捗をレビューしました。処理能力の大幅向上とガス代削減を目指す、The Merge以来最大級の刷新です。
加えて、利回りを分配するステーキング型ETHのETF承認への期待も、下値を支える材料として意識されています。目先の価格と長期の期待の間に、ギャップが生じている局面です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



市場全体が下げる中でETHが底堅さを保っている背景に、あなたは何を見るでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,780近辺で神経質な値動きです。価格動向のセクションでは、$1,752の支持線と$1,829の抵抗線をめぐる構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、Glamsterdamアップグレードのテスト進捗とステーキングETFという二つの長期材料を掘り下げます。
注目したいのは、価格とネットワークの実態の乖離です。ETHは史上最高値から65%ほど低い水準にありますが、供給の約3割がステーキングにロックされ、処理能力を10倍に高める大型アップグレードが控えています。
ただし、こうした長期材料が短期の価格を動かすとは限りません。むしろ、アップグレード後に「材料出尽くし」の売りが出るリスクも過去には見られました。期待だけで判断するのは禁物です。
目先の弱さを警戒するのか、長期の地力に注目するのか。判断材料は交錯していますが、「価格」と「ネットワークの実力」を分けて捉える視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月13日時点(EDT)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,780近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね26万円前後の水準です。
週明けにかけて$1,805で寄り付いた後、$1,770台まで下落する場面が見られました。直近24時間では約-1.3%、6月末に付けた2026年安値$1,510からは戻したものの、$1,800の節目を明確に固めきれていません。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月13日) | 約$1,780 | 約26万円前後で推移 |
| 24時間変動率 | 約-1.3% | 市場全体安に連動 |
| 週明け寄付 | 約$1,805 | 1カ月ぶりの高値圏で開始 |
| 直近レンジ | $1,700〜$1,800 | 方向感を欠く展開 |
| 上値抵抗 | $1,829、次に$1,960 | 前者はトレンドライン |
| 下値サポート | $1,752近辺 | 割れると下押し圧力 |
| RSI | 約53.7 | 中立的な水準 |
| ステーキング比率 | 循環供給の約30.6% | 約3,700万ETHがロック |
| 24時間出来高 | 約$13億〜30億 | 取引所により差 |
| 時価総額 | 約$2,150億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,953 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、$1,752近辺の支持線を維持できるかが目先の焦点です。FX Leadersによると、上値のトレンドラインである$1,829を明確に上抜けられなければ、中立からやや弱気の展開が続くとの見方があります。
RSIは約53.7と中立的な水準にあり、明確な方向性を示していません。市場全体がCPI発表を控えて様子見となる中、ETHも$1,700〜$1,800のレンジ内で方向を探る展開とみられます。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)にとって注目の材料が、次期大型アップグレード「Glamsterdam」の開発進捗です。CoinDeskのイベント予定によると、7月13日にイーサリアムの開発者たちがテストの進捗をレビューしました。
Glamsterdamは、The Merge以来最大級の刷新とされます。複数の報道によると、ブロックあたりのガス上限を6,000万から2億へ引き上げ、処理能力を毎秒約1万件へと大幅に高め、ガス代を最大約78%削減することを目指しています。
ただし、これらは目標値であり、確約されたものではありません。稼働時期も当初のH1(上半期)目標から後ずれし、現実的には2026年後半になるとの見方が有力です。過去のアップグレードでは、稼働後に売りが出た例もあり、期待の先走りには注意が必要です。
もう一つの材料が、利回りを分配するステーキング型ETHのETFです。FX Leadersによると、この商品の投入への期待が、弱気地合いの中でもETHの下値を支える要因になっているとみられます。長期の実需拡大につながるかが注目されます。



出典:CoinDesk(Glamsterdamテスト進捗レビュー)、FX Leaders(ステーキングETFへの期待)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日のイーサリアム(ETH)の下落は、ETH固有の要因というより、市場全体を覆うマクロ・地政学リスクによるものです。米・イラン情勢の緊張と、本日夜に控える米CPI発表が、リスク資産全般に影を落としています。
CoinDeskによると、週明けの暗号資産市場は米・イランのホルムズ海峡をめぐる対立を受けて売られ、約2億5,300万ドルのレバレッジ・ポジションが清算されました。ETHもこの流れに巻き込まれた形です。
加えて、FRBの「より高く、より長く」という金利政策と根強いインフレが、ドル高を通じて暗号資産の逆風となっています。本日のCPIが予想を上回れば、この圧力がさらに強まる可能性があります。
一方、FX Leadersは、米・イランの暫定合意によるエネルギーコストの低下が実現すれば、ETHにとって追い風になり得るとの見方も示しています。マクロの不透明感が晴れるかどうかが、当面の焦点です。



出典:CoinDesk(米・イラン情勢とリスク回避の売り)、FX Leaders(マクロ環境とETHの見通し)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
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