イーサリアム(ETH)は$1,800台を維持し、底堅い展開が続いています。ETF資金の回帰に加え、Robinhoodが自社のレイヤー2をイーサリアム上で稼働させたことで、実需とエコシステム拡大の両面から地力が意識される局面です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月13日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,810〜$1,820台で推移しています。6月末の安値圏から約20%戻し、$1,800という節目を上抜けた水準を維持しています。ビットコイン(BTC)がやや軟調な中でも、相対的な底堅さが目立ちます。
足元では、二つの構造的な追い風が意識されています。一つは、8週ぶりに反転したイーサリアムETFへの資金流入。もう一つは、大手証券会社Robinhoodが自社のレイヤー2ネットワークをイーサリアム上で立ち上げ、爆発的な利用を集めていることです。
価格の戻りが一巡した後も水準を保っている点は、単なる反発ではなく、実需に支えられた底堅さの表れとの見方があります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



ETHが$1,800台を維持しているこの底堅さは、どこから来ていると思われるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,800の節目を上回って推移しています。価格動向のセクションでは、$1,801の50日EMAをめぐるテクニカルな攻防を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ETF資金の回帰と、Robinhoodのレイヤー2稼働というエコシステムの拡大を掘り下げます。
特に注目したいのが、Robinhoodが自社ブロックチェーンをイーサリアム上に構築した点です。トークン化された株式などを扱うこのネットワークは、稼働からわずか11日で1日あたり760万件の取引を処理し、既存の大手L2に迫る勢いを見せています。
ただし、この活況には注意も必要です。現在は手数料の無料化キャンペーンが利用を押し上げており、9月末にこれが終了した後も勢いが続くかは未知数です。「無料だから使われている」のか「本当に必要とされている」のかを、冷静に見極める必要があります。
ETFの資金回帰が本物か、エコシステムの拡大が定着するのか。判断材料は増えていますが、華やかな数字の「持続性」まで踏み込んで、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月12日時点(EDT)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,818で推移していました。日本円に換算すると、おおむね27万円前後の水準です。
直近24時間では約+0.65%と小幅高で、$1,800の節目を維持しています。6月末に付けた2026年の安値からは約20%の戻りとなり、ダブルボトム(二番底)のチャート形状も意識されています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月12日) | 約$1,818 | 約27万円前後で推移 |
| 24時間変動率 | 約+0.65% | $1,800台を維持 |
| 安値からの戻り | 約+20% | 2026年安値圏から回復 |
| 直近レンジ | $1,718〜$1,820 | 7月の値動きの範囲 |
| 上値抵抗 | $1,820、次に$1,960 | 後者は100日EMA近辺 |
| 下値サポート | $1,718近辺 | 20日EMA、割れ注意 |
| 50日EMA | $1,801近辺 | 回復を試す重要水準 |
| 200日EMA | $2,242近辺 | 長期の上値抵抗 |
| 24時間出来高 | 約$30億 | やや落ち着いた水準 |
| 時価総額 | 約$2,200億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,951 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、50日EMAに相当する$1,801近辺を明確に維持・上抜けできるかが目先の焦点です。ここを固めれば、100日EMAの$1,960近辺が次の目標として視野に入るとの見方があります。
一方、下値は20日EMAの$1,718近辺が重要なサポートです。この水準を割り込むと、短期的な上昇シナリオが弱まる可能性があるとの指摘もみられます。$1,800を挟んだ攻防が続いています。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)を語る上で欠かせないのが、Robinhoodのレイヤー2「Robinhood Chain」の急成長です。crypto.newsによると、7月1日に稼働したこのネットワークは、7月11日に1日760万件の取引を処理し、大手L2のBaseの920万件に迫りました。
このネットワークはArbitrumの技術を用いてイーサリアム上に構築されており、トークン化された株式(NVIDIA、Apple等)を24時間取引できる点が特徴です。ガス代の支払いにETHが使われるため、イーサリアム経済圏への直接的な追い風となります。
ただし、crypto.newsは、現在の活況が9月末まで続く手数料無料キャンペーンに支えられている点を指摘しています。この優遇が終了した後も利用が定着するかどうかが、真価を問われる分岐点になるとみられます。
加えて、資金フローの面でも改善が見られます。CoinMarketCapによると、米国の現物イーサリアムETFはこの週に8,400万ドル超の純流入を記録し、8週間続いた流出に歯止めをかけました。実需とエコシステムの両面から、地力が着実に育っています。



出典:crypto.news(Robinhood Chainの取引急増)、CoinMarketCap(ETF資金流入の反転)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日のイーサリアム(ETH)は、暗号資産市場全体に影を落とす日本の金利上昇という要因からも、無縁ではいられません。日本の10年国債利回りが30年ぶりの高水準となる2.85%に達しています。
これが問題となるのは、円キャリー取引を通じてです。長年、低金利の円を借りてリスク資産に投資する動きが、暗号資産市場にも資金を供給してきました。日本の金利上昇は、この資金の巻き戻しを招きかねません。
ただし、ETHについては足元でETF流入やRobinhood Chainといった固有の買い材料が効いており、マクロの逆風をある程度相殺しているとみられます。ビットコイン(BTC)より底堅い値動きは、この差を反映している可能性があります。
とはいえ、円キャリー取引の巻き戻しが本格化すれば、ETHも無傷ではいられません。個別の強材料とマクロの逆風、どちらが優勢になるかを注視する局面です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
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